ハリケンジャー 巻之四十四『御前様と凶扇獣』

(2002/12/22)

■疑惑のまなざし

冒頭はガインガインの最期。そして、サンダールが持ち帰ったサーガインの遺品群。
・・・『遺鎧』と表記しても差し支えあるまい(笑)

しかし、姉様はサーガインを倒したハリケンジャー達の手並みがあまりに鮮やかすぎることに疑惑を抱く。何故サンダールは単独で出撃していたのか?サーガインが調べたメダルの資料を何故サンダールが手にしているのか?
おおっ、そうそう、そうこなくちゃね♪

■メダル輸送指令と変装大作戦

『怒りの矢のメダル』を手に入れた鷹介達に新たな指令・・・というか、今回みたいな指令って珍しいな。いつも行き当たりばったりに戦ってばかりだからなあ(笑)

指令は、メダルを御前様の元へ運ぶというもの。いよいよ御前様と会えるってんで張り切る鷹介達だが、ここは慎重に『変装』で、という指令。なるほど、それで学生服か。
しかし七海・・・今時そんなスカート丈の娘は珍しいぞ。サービス悪(結局そっちか)

密かに護衛している霞兄弟も、それぞれビジネスマンとサンタクロースに変装。一鍬って、やっぱ髪を束ねると印象が違うなあ。
それと、シュリケンジャーも護衛についているらしいんだが、まだそれらしい奴が出てこない。
なんて鷹介達が訝ってると、「ホームランそば『朱里軒』」とやらの出前持ちが(笑)。さすがに鷹介達も免疫が出来たのか、それがシュリケンジャーと勘ぐるが・・・どうやら本物らしい。嘘付け(笑)

しかし・・・あんなにフラフラしてて出前が勤まるんだろうか(笑)

■邪魔立て助太刀2本立て

とまあ、色々手間暇かけた鷹介達だが、実は『メダル探知』ができるようになったジャカンジャには全く通用しないという(笑)

最初に邪魔立てに来たのは姉様・フラびぃコンビ。サーガイン真っ二つの報仇雪恨に意気込むフラびぃだが、身に覚えの無い鷹介達には何の話だか。その様子に、姉様のサンダールに対する疑惑はますます深まる、って寸法。

疑惑はともかく、そこに助太刀として霞兄弟が登場。普段と違う装束でのシノビチェンジはやはり愉快だ。

さて、そこを霞兄弟に任せて先を急ぐ鷹介達の前に、今度はサタラクラが登場。『メダル探知』のからくりを教えて鷹介達も納得。サンダールが居たら、また呆れ口調だろう(笑)
そこに現れた助太刀は、朱里軒の出前持ち。素体でサタラクラと互角に戦うこの男・・・
「へいお待ち!」
ぱかっ、と開けたどんぶりからシュリケンボール(笑)
というわけで、サタラクラはシュリケンジャーと戦う羽目に。鷹介達はスタコラッシュ♪

■サンダールの強襲

この橋を渡ればもうすぐだ、と鷹介達。
しかし誰か忘れちゃいませんか?ほぉおらサンダール参上。相変わらず赤ズゴ登場っぽくてますます彗星(よせガンオタ)
鷹介達はシノビチェンジして戦うんだが、おお・・・やはり東映はよっくわかってらっしゃる。七海を手前にアオリとは・・・すンばらC(何が「C」か)

ま、変身して三人でよってたかろうと思っても、所詮かなう相手ではなく、鷹介はその胸に剣をつきたてられて昇天・・・かと思えば、丁度そこに収まってた『怒りの矢のメダル』がサンダールを吹き飛ばす。ああ、なんて安心してみられるベタなお約束的展開・・・

■バドーギVS旋風神

ならばとサンダール、凶扇獣バドーギを召喚して鷹介達を踏み潰させようとする。そこはそれお約束に旋風神が登場してデカモノの叩き合いになるが。

しかしこのバドーギが強いやら、旋風神が弱いやら、多分両方ともだろうけど(笑)、やることなすことバドーギに通用しない上に手ひどい反撃に遭う鷹介達。ああ、なんてお約束的な弱体化・・・もう一人じゃ歩くことも出来ないんだね、旋風神(やっとるわボケ)

仲間を当てにするにも、連中はこっぴどくやられてる真っ最中。あーあ、こっちもお約束的に弱体化が激しいなあ。
というわけで、役に立たない仲間に期待するのをやめて、鷹介はなんと『怒りの矢のメダル』をセット、発動させる。ちょっとSEとか違った印象を受けたが気のせいか?

『怒りの矢』の破壊力は凄まじく、バドーギをいとも簡単に圧倒。「何だと?認めたくないものだな、若(削除)」とサンダールも驚愕。このままじゃ虎の子昇天だぞ?といって手も足も出ないんだがな、サンダールも(笑)

■暴走する力

更に悪いことに、姉様&フラびぃを撃退した霞兄弟の轟雷神、サタラクラを撃退したシュリケンジャーの天空神が合流して、こらぁあきまへんわ状態のバドーギ。
しかしそこで天恵。
『怒りの矢』が旋風神を乗っ取り、手近な獲物である轟雷神と天空神を叩き付け始めたのだ。突然のことに驚く一同。サンダールは、ガインガインが一瞬止まった時のことを回想して、なるほどと頷く。
「チャンスだ、バドーギ!」

■御前の出撃

というわけで、身動き一つ出来なくなった旋風神にバドーギが迫る!しかし、あわやというところで謎の光がそれを退ける。何が起こったのか?

と見れば、巫女さん姿のデコ姉ちゃん(笑)が・・・シュリケンジャー思わず
「御前様!」
とその正体を暴露。おろ、こういう展開かあ・・・うむうむ、露出の少ない巫女さんというのは甚だ納得いかんが、華が加わったということで許してやる(あんたの基準全てそれか)

その御前、天雷旋風神なら辛うじて耐えられよう、とアドバイス。早速合体するんだが・・・あら、いつの間に制御が戻ったんだ、旋風神(笑)
合体するとバドーギ一刀両断。うっわ早いなあ(笑)

■急襲!サンダール

といったところで御前は地表に降り立つ。そこを襲撃するサンダール。防ぐ御前だが、そんなに強いわけではなさそうだ。
それを見て取った鷹介が助太刀、飛び蹴りでサンダールを蹴り飛ばして御前様にガッツポーズ。

その隙にサンダール、大カラスを召喚して天雷旋風神から『怒りの矢』を奪い、当初の目的は達成。捨て台詞もバッチリ決めて憎らし気に姿を消す。いやあ、王道ってこんなに安定してるものなんだなあ。

■もう1つのメダル

さて、御前様と初対面となった一同。ちゃっかりシュリケンジャーだけ脇に控えてる辺りが良いよな。

メダルを奪われたことに責任を感じる鷹介に、御前は「自分を助けた」ことを感謝することで許す。
「礼を言うぞ、鷹介」
と微笑を浮かべる御前に「そんな・・・カワイイじゃん」と浮ついたことを抜かして七海の鉄拳制裁を食らう鷹介。なんというか、七海ってこんなん多いな(笑)。お約束って奴だが。

ここで、御前の額に埋まっているもう一つのメダルについての言及がある。
もう、その体が封印だとか言われても、今の世の中じゃちっとも驚かないなあ。ついでに御前が500歳のババアとか言われても、ちっとも驚かないし。それよりあのデコの方が興味深いよな。

■最終決戦の予感

そこまで言うと御前『覚羅』は、確認したいことがあると言ってシュリケンジャーを連れて去る。
後に残された鷹介達は、いよいよジャカンジャとの決着の日が近づいていることに気を引き締めるのだった。はい幕。


■煩悩

■世界征服セーラー服(バカ) (度数80)

今回は久々にマトモな煩悩を感じる事が出来たな。いいぞう♪

七海のセーラー服姿だが、なんとも丈が標準レベルだ。今時、こんな丈の『長い』女子高生なんてみかけないぞ。見聞が足りんな、七海。ちゃんと内側に折り曲げなさい。
それ以外には、なんだかカジュアル着になっての登場なんだが、サタラクラ襲撃のシーンなんか煩悩ショット炸裂。でも、スカートの下にショートパンツはいかんぞう。スパッツ履いてる時に下着を履くのと同じくらい反則だ(嘘付け)

カジュアル姿では、変身前のアオリもある。割と見ごたえある太腿が見られる。ものをわかっている奴が撮影している。よくみれば、七海が殆ど手前になるようにしている。うむうむ、職人は違うね(何の職人だ)

■その他はまとめて(度数合計60)

今回はなあ・・・ハムちゃん館長(遠景)や、姉様「ドキュン♪」など割と細かいところに配慮が見られたが、あまり『これ』ってのはなかったな。何度か見たものはやはり度数が下がる。
そんな中から、定番の『姉様上半身アップ』。ううむ、慣れると煩悩も小さいな。やはり斬新なものでないと・・・。

そういうわけで、サンタライジャーサラリライジャーの変身シーン(笑)。いやあ、なんかいいんだよな。霞兄弟って、時々こういうのがあるから好きだよ。
シュリケンジャーの変装は、妙にサワヤカなこの御仁(笑)。「ヘイお待ち!(ぱか)」のリズミカルでキレの良い動きは良かったなあ。

あとは、御前様『覚羅』・・・のデコかな(笑)


■総括して

遂に姿を現した御前様『覚羅(かぐら)』だが、500歳のババアの分際であの容姿とは相当ふざけた奴に違いない、と思ったんだが、割と普通で面白くない。だってシュリケンジャーを従えているようなトップだぜ?ちょーっと物足りないよなー。

折角奪った『怒りの矢のメダル』だが、あっという間にサンダールに奪い返されてしまう。まあ、これで条件は五分と五分。一方はもう一方が持つものを狙うことになり、全面対決の様相となるわけだ。

そんな中、ジャカンジャでもサンダールに疑惑を抱き始めたのが姉様。次回冒頭、そこんとこの糾弾から始まったりしそうだが、さてどうなるか・・・
サタラクラとフラびぃは、相変わらずというかなんというか・・・

そうそう、シュリケンジャーの変装『朱里軒』出前持ちだが、ちゃんと菊池丈という名前が与えられている割には、ちょっとあっという間で悲しい。
その菊池丈を演じる宍戸勝は、1995年度戦隊『超力戦隊オーレンジャー』で、オーレッド・星野吾郎を演じていた俳優。オーレンジャーといえば三浦参謀長だと人は言う。次点がガンマジンとか。他人事でない名前だ(笑)
そうなると、メインの筈なのに随分不遇なレッドだな。今回の扱いもちょっと・・・。

因みに御前様『覚羅』は三輪ひとみ。ご存知、三輪姉妹の姉。サイズ資料が「嘘だろ!?」というぐらいバストラインがグラマラス。何、知らない?『D坂』の小林少年と言っても分からんか!ええい、役に立たぬ奴め(何の『役』だ)
ともかく、出てきた時には「おっ!?」とビックリしたと同時に、ちょっと納得。なるほど、御前という謎に包まれた役柄には相応しいかも。
しかし・・・時期的にサービスはないんだろうなあ(腐)


■ 次回はケニア出身のチャウチャウ司令がレーザービジョンで電子星獣召喚! ■

見出しが錯乱しているが、錯乱するだけの理由は十分ある。
話の内容なんざくそくらえで次回予告も構成されていた。当然だろう。しかし、主役を食い潰すほど影響力のあるゲストは出演も制限されるもの。予告に毛の生えた程度しか出てこないのでは?という危惧もある。
できれば、はじめっから登場して、シュリケンジャーになるのは7:53辺りにして欲しいな。あ、鷹介達は出てこなくて良いから。っつーか邪魔。
・・・えっと、この作品って、なんだっけ?(死)

【 ハリケンジャー 巻之四十五『隠れ家と大掃除』 】