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定価

税込1,650円(本体1,500円)

出版社
有限会社 批評社
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『しんとく丸の栄光と悲惨 上方文化の源流』 (2021年11月5日[金]刊行)
内容
中世の芸能である説経節「しんとく丸」。その主人公 しんとく丸は、継母の呪いで両眼が潰れ、容姿が醜く変じて、家を追われる。差別と貧困にまみれた漂泊の身に、果たして救いはあるのか。能・文楽・歌舞伎・落語・現代演劇・小説など、長い歴史を通じて翻案され続けてきた、しんとく丸の素顔に迫ります。
目次

1 説経節をめぐって
(1)説教と説経
(2)堂内の布教から漂泊の芸能へ

2 説経節『しんとく丸』の世界
(1)しんとく丸とは誰か
(2)四天王寺という聖地
済世利民の実践
四天王寺の西門と日想観信仰
最下層民の終焉地
四天王寺舞楽の魅力
(3)しんとく丸の波乱万丈と四天王寺
1メインステージは四天王寺
2稚児舞の栄光と恋
3捨てられた御曹司
4弱法師と呼ばれて
5再び引声堂へ
6縁の下のしんとく丸
7乙姫参上

3 家族という闇
(1)実母の急死
(2)継母の心情
(3)継子いじめ
(4)貴種流離
(5)盲目のしんとく丸が見た光と闇

4 しんとく丸と愛護の若
(1)説経節『愛護の若』を読む
(2)長者に子なし、というけれど
(3)口は災いの元
(4)堕ちていく物語
(5)継母の邪恋

5 芸能にみるしんとく丸
(1)能『弱法師』の達観
(2)落語『ながたん息子』の滋味
(3)音楽劇『身毒丸』の怪演
(4)文楽・歌舞伎『摂州合邦辻』のどんでん返し

6 生き続けるしんとく丸

マスコミ
●2021年11月24日(水)付『東京新聞』朝刊に広告が掲載されました。