公演メニュー プロフィール mixi Facebook twitter トップページ
定価

税込1,980円(本体1,800円)

出版社
工作舎
webショップリンク

『本草奇説 もの言わぬ植物たちも夢をみる』 (2023年4月28日[金]刊行)
内容
草や花や木にまつわる、不思議で奇妙で滑稽な怪奇譚。植物の豆知識も織り交ぜながら、やさしい文体が語りかけてくる。竹取物語や古事記から、あまり知られていない説話まで45の短編が大集合。
目次

○草蔓の章
茅—運命の分かれた兄弟のはなし/萩—喰われた萩のはなし/菊—逃げた定家のはなし/紫苑—父を亡くした兄弟のはなし/茨—悲しむ茨のはなし/葛—穴に閉じこめられた男のはなし/藤—藤のこぶのはなし/竹—竹取の翁のはなし

○菜穀の章
水葱—大食感の聖のはなし/麻—虎退治のはなし/麦—頭をかかえる師匠のはなし/稲—絵のなかの馬のはなし/粟—粟が欲しい男のはなし/大豆—大豆の賭けのはなし/蒜—蒜で打たれた鹿のはなし/芋—芋粥好きの男のはなし/瓜—瓜を惜しんだ男たちのはなし/瓢—恩を報じた雀のはなし/蓮—池に生じた蓮のはなし/平茸—挨拶をして去った法師たちのはなし

○果樹の章
梅—紅梅を愛した娘のはなし/桃—鬼に追いかけられた神さまのはなし/栗—栗を煮る僧のはなし/梨—悲鳴をあげる橋のはなし/柿—臆病な法師のはなし/柑子—機転をきかせた雅家のはなし/橘—愛された橘のはなし/柚—切られた柚のはなし/桜—奈良の都の八重桜のはなし

○香木の章
檜—二股の檜のはなし/松—官位を得た松のはなし/杉—杉の梢で叫ぶ聖のはなし/桂—なにごとも見のがさない僧のはなし/紫檀—法華経の箱のはなし/白檀—口に芳香を得た男のはなし/楠—生きのびた仏像のはなし

○喬木の章
榎—赤い衣を射た男のはなし/漆—老母の智慧のはなし/楝—大きな大きな楝の樹のはなし/槐—前世を記憶している男のはなし/椋—空を飛ぶ琵琶のはなし/槻—槻に登った尼のはなし/柳—引っ越した鳥のはなし/桑—蚤に救われた女のはなし/楮—けなげな猿のはなし

マスコミ
●雑誌『サライ』 2023年 8月号(小学館)で紹介されました。