星羅棋布

BUD BOY キャラクターガイド



●主要キャラ 東皇使 東雲/御大花将 蕾/妙香花仙 薫/川原田透/立花夕姫
●天界(高貴な方々) 錦花仙帝/上条宗司 五百重/永輪樹帝/玉風大帝
●天界(部下と助力者) 彩八将軍/春日(妖精)/第六皇子と第七皇子/神扇山の皇子達/
●畏界と化身 太玄怪魔大皇/第九皇子(贄の皇子)/紗景
●人界 西野教行/田科博士/田科英子/沖野さやか
  


キャラクターガイド&挿絵は、東雲明日香と鈴蘭で分担制。どっちが誰を書(描)いたか…パレバレですね(^^;)。
なお、絵のないキャラは原作を参照下さい。またCD版と、私達の好みを優先したので思いきり片寄ってます。


●主要キャラ

東皇使 東雲 [―緑仙―]

永輪樹帝の第八皇子にして、地上界に春を伝える役目、〔東皇使〕をつとめる。現在は自然界の理を逸脱しそうな人間の試みを見張り、制御する為に人間として地上世界に留学中。植物生理学、田科博士家に、遠縁という触れ込みで居候の身(名前は田科東雲なの?)。
次期〔緑修天司〕=全ての植物とそれに宿る精霊、さらに全ての聖仙を監査する=という高い位を授かることに決まっているらしいけれど、周りが〔東皇使様〕と持ち上げてくれるのはむしろ、永輪樹帝の皇子だからかも。東雲も蕾も傅かれることに慣れているけど、同じ《皇子》でも親会社と子会社の社長の息子、というと途端に響きが俗っぽくなる(親の七光なのはやっぱり同じか?)。
東雲自身は蕾ほどのカリスマ性には欠けるけど(自分は動かず)言葉巧みに人を使いこなす様はこれはこれで良い上司かな。
そんなこんなで性格は一言、イ・ジ・ワ・ル(笑)。顔良し、頭良し、育ち良しの三拍子。が、これだけで終わらない様々なお顔をお持ち。穏やかな微笑みの裏で人間との付き合いには線を引いていた節あり。これも蕾に感化されてか大分崩れてきてるけど。
「人恋うる想いを司る」とか言いながら、本当にわかってるのか?と突っ込みたくなるようなボケや、幼少時に苛められてた?らしい蕾とは現在は立場が逆転。それは楽しそうに苛め、からかいまくり。でもあからさまには心配の態度を見せないとことか(それは蕾も同じ。)、その気で探してみると結構複雑。弱点は蕾か双子の弟か悩むところ(どちらも理性が吹っ飛ぶのは同じでも、我を忘れる度で蕾かなぁ…)。
シリーズ当初は蕾とは遠慮なく憎まれ口を叩ける悪友?でもピンチの時はお互いに頼りになる存在(「クー、男の友情だね」えっ、違う?)…だった筈なのだが、最近はちょっと説明に困る展開なので、是非とも原作を読もう!
でも、困った時の駆け込み寺なのは相変わらずのようで、関係が変わらずホッとしました。そうそう、肝心な疑問が残ってた。東雲って蕾の主治医なの?(教えて欲しいゾ市東先生!)
ともかく、弟や太玄大皇に負けるな東雲、GO!GO!(なんのこっちゃ…)…まだ書き足りないが終わる。
鈴の呟き/アイテムは永輪樹帝より賜った魔の穢れ払う【守護の杖】(…やっぱジジむさい?)

御大花将 蕾 [―花仙―]

錦花仙帝の皇子にして、天界の花園華恭宛を守護する花士軍団を統べる総大将。その素行の悪さから人間界へ墜とされてしまう。東雲とは同い年の幼なじみ。当初は、人間界で再会した東雲を酷く毛嫌いしてくれるわ乱暴狼藉を働くわでBADなイメージがあったのだが、性根は自己犠牲も厭わないまでに激しい優しさを秘めている。『禁色戒』(第三巻、八話)の一件から彼と東雲の関係は微妙な光彩を帯びるようになる。『BUD BOY』本編の主人公。


妙香花仙 薫 [―花仙―]

花の香りを司る花仙で蕾の養育係。人間界に墜とされた蕾を心配してついてきたものの、俗世の穢れに体が耐えられずにいることもしばしばである。しかしその弱そうなイメージを持ちながらも、芯は結構強い。香気を凝集させた香玉を売ることで蕾の生計を支えている。また、天界一の楽士でもある。レギュラーの中で唯一東雲を「東皇使さま」と呼ぶ(但しコミック版)。本編のヒロイン(?)。




川原田 透 [―人間―]

いわゆる不良として通ってはいるが、両親の離婚などといった複雑な家庭環境のおかげでもあるらしい。が、優しさと激しさに見られる内面の極端さが、東雲に言わせると蕾と似ているのだそうだ。「無頼風」で東雲達の事情を知ることになり、『華獄火』(第三巻、七話)で一人暮らしをしている自分のマンションに蕾と薫を引き取る。霊感が強いらしい。好物はアイスクリーム。

立花 夕姫(ゆき) [―人間―]


『星屑草』(第二巻、四話)から登場する透の小さなガールフレンド。生まれつき体が弱く入院していた病院で透と知り合った。その弱さは精霊の気配が感じられるほどに清らかな魂の所以なのだったが……。サブレギュラーとして貴重な少女。東雲とは『秋色御褒美』(第五巻、十一話)での散歩中に出会っただけ、だと思う。

東雲の呟き/東雲の次に好きなのが透と夕姫ちゃん。と、春日ちゃん。出番がちと少ないのが淋しいものです…。





●天界(高貴な方々)

錦花仙帝 [―花仙―]

聖仙郷を統べる、全ての花仙の長。御大花将 蕾の母上であり、妙香花仙 薫の上司。物語の時々に見え隠れする蕾の父上の玉風大帝とはどのようなロマンスがあったかはあきらかでない。
楚々とした風貌に反し、厳しい面を備えている。天地の契約も、息子の誇りも同等に重んじている様子(それだけ蕾を信じてるってことかも)。
原作から推測すると、蕾の開けっ広げな性格は、悪態を叩けるくらいの母の膝元で育ったからとも言えるのでは…。蕾の言によれば「昔から東雲がお気に入り」(蕾 談)らしい。ありがたいことです。

上条宗司 五百重(いほえ) [―緑仙―]

万物の相生相克を司る緑仙。永輪樹帝の第五皇子で東雲の兄。薬理に通じ、薫の師でもある。永輪樹帝の一家の中で、東雲を東雲と呼ぶのはこのお兄さんだけである。

永輪樹帝 [―緑仙―]

天界の神扇山に君臨する緑仙の王。東雲の父。本人の登場は『百花宴』(第五巻、十三話)での台詞のみ。しかも自分の息子を役職で呼ぶとは……の世界である。

玉風大帝 [―風仙―]

蕾の父上、風仙を統べる王。蕾さえ会ったことがないそうだから、読者が知らないのは当然の事。若い時の姿形は蕾に似ておいでだとか、想像してみましょう。 蕾のカリスマ性はこの方譲り?



●天界(部下と助力者)

彩八将 [―花将―]

花士軍団の八将軍、蕾の直属の部下。左より、
※素白将軍(老伯准将)。蕾の指南(らしい)。多分八将の中の取りまとめ役と思われる。
※輝金将軍。あまり出番なくて不明。
※酔姫将軍。八将の紅一点? 小蓬莱(地上にありながら人の手に穢れていない場所)の守護役。
※紅火将軍(紅士)。負礼堂(刑務所みたいなものかな?)の警護役。
※藍影将軍(藍士)。芙蓉門(畏界へ通づる門)の守護。多分一番出番が多い。水仙官女の水波の媛とは。な仲。
※紫水将軍(紫士)。天界一の弓の名手。中性的な面差しがとっても気になる(だから酔姫の紅一点に?がついているのだ)。
※曙橙将軍(橙士)。八将の中では一番の蕾のシンパ(らしい)。四殿大公づき。藍士の親友?(二人セットで出てくること多し)
※蒼潤将軍。今のところ玉風大帝のところへお使いに行った、ということくらい。


春日 [―妖精―]

東皇使に仕えている? 春の陽ざしの妖精。普通の人間にはちょうちょに見える。
男しか見掛けない緑仙の中にあって唯一の憩い…。(でも光の精ってことは光明界に属するのではないかと思うのだけど、季節に関するものは曖昧なのかな?)
東雲の情報網。悪気はないが、蕾には一言多い?
なんでこの子の絵があるのかというと、私は女の子は描くのも書くのも大好きだから。春しか逢えないのが淋しい。


第六皇子と第七皇子 [―緑仙―]

『傀儡戦鬼』(第四巻、九話)で登場。時の流れを司る緑仙で東雲の兄。名前は東雲が呼ばなかったので不明。どうみても双子。


神扇山の皇子達 [―緑仙―]

第五皇子五百重から第九皇子(贄の皇子)までの五人が登場しているが、その上は不明。父は永輪樹帝だが、母は一切不明である。どうもなんとなく五百重と東雲は仲が良いが、六番目と七番目の兄上さまたちとはそうでもなさそうな雰囲気もある。ということは、この二人と東雲は腹違いじゃないかとか、きっと東雲の母親は早くに亡くなっていて五百重さまが気遣ってくれてたんだわとか、あ、五百重さまとはお母様が同じかもしれないわねとか、色々と妄想は膨らむのである。さらには、六・七と八・九が双子だから、神扇山の皇子って双子で生まれるのよ、五百重さまも双子だったのだけど、弟皇子をすぐに亡くされてしまって、それで二人分生きよと「重」の字が名前に入っておいでなのだわ。そうかだからやはりかたわれを「なくして」いる東雲を可愛がるんだわ……というあたりまで行き着いてしまっているのだが、これからどう描かれるのだろうか。しかし神扇山は男ばっかりである。


●畏界と化身

太玄怪魔大皇 [―怪魔―]

畏界の怪魔を統べる怪魔皇。先代の大皇から今の地位を奪い取った。性格は邪悪にして残忍。畏界に迷い込んだ東雲を救う為に乗り込んできた蕾に非常に興味を示し、この時の約束で蕾は(精神的にも)かなりの痛手を負ったのは記憶に新しいところ。文句なく蕾の(東雲にとっても?)天敵、というかなりはっきりした役所。
しかし下克上で臣下から大皇になったというのも、支配欲からではないような気がする。蕾を使って魔神獣を放ったのも(強烈な)破滅願望の為せるわざ? 本人なりに一本筋が通っていそうで、実は私は嫌いじゃない。一見欲望のまま、「(全てを)壊したい」と言う太玄大皇さえ天地の契約は反故には出来ぬらしい。蕾の心情を言い当てる鋭い観察力、東雲に対するいけずな態度、引き際のいさぎの良さといい、なんだかんだいっても天界の皇子様方よりやっぱり一枚上手?

第九皇子 [―緑仙 贄の皇子―]

東雲の双子の弟。天界と畏界、盟約の証しとして差し出された永輪樹帝の末皇子。名前がついてないのは贄の子だから?(それって哀しい…)
『秘迷言』(第六巻、十七話)であきらかになった(蕾と東雲だけでなく読者にも衝撃的な)彼の役割は年に一度の「月呼見の祭」なる満月の夜、鄂丈帝魔神(の乗り移った魔獣)に生きたまま喰われる悲惨な身の上。死ぬのではなく再生され、永久に責め苦は繰り返される…と知って皇子を救おうとした時の蕾の爆弾発言は見物。
寂しげな微笑みが印象的な第九皇子に接する時の蕾は滅茶苦茶素直。「東雲のようでほっておけなかった」と蕾も述懐しているが、姿形から声まで[東雲]な弟君は、基本の性格も兄とクリソツ。蕾にすがらぬ為に逢瀬を自分で断ち切ろうとする強さ(弱さ?)まで…。蕾に抱きついた奴は数あれど、蕾が抱き返したただ一人の相手。【訂正 「4巻139頁で蕾が東雲を抱き返してます」と 藤枝暁さま よりご指摘頂きました。ありがとうございます。】
太玄大皇が彼に興味がないのは不幸中の幸いと言うべきだろうか…

紗景(さえ) [―雪の化―]

『無垢化』(第五巻、十二話)に登場する雪の化。薫も男性だったのだとようやくわかる貴重な存在であった(そんなばかな(笑))。しかし花と雪は共存し得ず、悲しい別れを経験することになってしまう。


●人界

西野 教行(たかゆき) [―人間―]

研究所のスタッフで英子とは恋人同士?『花喰い花』(第一巻、二話)では朱光妃にだまされて東雲達をえらい目にあわせてくれた。しかしそれも、植物と会話をしてみたいと夢みる気持ちを利用されただけのことだった。『禁色戒』(第三巻、八話)にも登場。

田科博士 [―人間―]

植物生理学の博士で田科植物研究所の所長。東雲の「遠い親戚」ということになっていて、東雲は彼の家に厄介になっている。どういう手を使ったのか気になるものである。魔女っ子ものの王道で何か暗示をかけているという気はするのだが。
 彼自身の事例はないのだが、英子など研究所スタッフは東雲を「東雲くん」と呼んでいることなどから、東雲は「田科 東雲」を名乗っているのではないかと推測できる。

田科英子 [―人間―]

田科博士の娘で研究所のスタッフ。ということは東雲と一つ屋根の下で暮らしてるんだよなぁ。

沖野 さやか [―人間―]

『禁色戒』(第三巻、八話)に登場する、田科博士の知人の沖野博士の娘。東雲に心寄せるところがあるようだ。しかし彼女が「青い菊が咲いたらきっと東雲さんが来てくれるわ」なんて思ったおかげで……ま、いいけど。

●主要キャラ 東皇使 東雲/御大花将 蕾/妙香花仙 薫/川原田透/立花夕姫
●天界(高貴な方々) 錦花仙帝/上条宗司 五百重/永輪樹帝/玉風大帝
●天界(部下と助力者) 彩八将軍/春日(妖精)/第六皇子と第七皇子/神扇山の皇子達/
●畏界と化身 太玄怪魔大皇/第九皇子(贄の皇子)/紗景
●人界 西野教行/田科博士/田科英子/沖野さやか
  


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