292話 香港の女カラテ対Gメン Part1

(注:ストーリーが判らないように解説していますが、ネタバレの内容は含んでいます)

<予告編のナレーション>

ハードボイルドGメン75 次の活躍は、

香港で開かれる麻薬撲滅会議。
待ち受ける香港コネクションの女カラテ使いと、恐るべきカラテ殺し屋。
FBIとインターポールの捜査官が殺された。

人質となった女性Gメン。
彼女に恩義を受けたことのある、中国人姉弟と
その兄で、ドラゴンと呼ばれる熱血漢の、必殺カラテ技。

次は、「81 香港カラテ ロケシリーズ
         香港の女カラテ 対 Gメン Part1」

     <監督:山口和彦、 脚本:高久 進>


注) 東映ビデオは 「Gメン75の人気投票」 を、2008年6〜8月の3ヶ月間
  で
行なったが、この作品は見事に " 第4位 " に選ばれた。
  吹雪刑事が主役で、香港カラテだから、人気は高いと思ったが、これには
  本当に驚いた。

  投票枠には制約があり3部作は投票しにくいので、第4位はすごい。
  それだけではなく、3作品が全てベストテン入りした。  これは、快挙と
  言えるだろう。  (投票件数は 「1人5件」 で、1回しか投票できなかった)
                                                   白鳥警視を護衛する島谷 ・ 吹雪

1.作品について

香港カラテシリーズ最大の3部作 Part1。 (シリーズとしては14〜16作目)
81年初頭を飾る、新春特別企画であり、 Gメン屈指の人気作品となった。
  主役は、Part1 ・ Part3  吹雪刑事の1人主役
        Part2        吹雪刑事と島谷刑事の2人主役

さぞや、吹雪刑事が合気道で活躍かと期待するが、強力なカラテ軍団の
パワーに、杏子は大苦戦する。

香港コネクションは、香港で開かれる麻薬撲滅会議をつぶそうと、カラテ使いがFBIやインターポールの捜査官たちが惨殺されていく。
その直後に、日本から白鳥警視と護衛の島谷・吹雪の両刑事が、香港に到着する。

「麻薬密輸」 や 「警官犯罪」 「日本人孤児」 などの歴史問題 ・ 社会問題が
複雑にからみ合い、香港を舞台にシリーズ最大 3部作の幕があがる。
主役を務める吹雪杏子刑事は、苦闘しながらも異国の地で、凶悪な組織相手に
気丈に立ち向かっていく。

今回は、吹雪杏子の持ち味である、強気で積極的な捜査が裏目に出る。
カラテ軍団は、吹雪刑事の予想を超える人数で圧倒し、また「槍」などの武器を使用されたりと、ピンチの連続に見舞われる。 それでも、杏子は懸命に孤軍奮闘する。

Part2では、黒木警視正や立花警部らも香港へ駆けつける。
また吹雪刑事を演じる中島はるみの実妹の、中島めぐみさんが、中国人女性役で出演している。
                                                    吹雪杏子を襲う太い腕
Gメンの助っ人「張雲竜」を演ずるのは、ブルース・リャン(梁小龍)で、力強い
カラテ技を見せてくれる。

なお、KAJITA巡査さんのHPによると、この三部作の撮影は、1980年11月26日から12月8日に行なわれている。

2.張姉弟(ドラゴンの兄弟たち)

香港で、吹雪刑事が訪ねたのは、東京で知りあった張(チャン)姉弟。

  姉:張麗花 (中島めぐみ)
       中島はるみの実妹で、姉妹の共演として当時の話題になった。

  弟:張少年 (中井徹)
       142話「エレベーター密室殺人事件」で、速水刑事らと共に
       エレベータに閉じ込められた少年役。


3ヵ月前の東京で麻薬密輸事件があり、吹雪刑事たちは出動し逮捕した。
逮捕されたのが張姉弟たちだった。
吹雪刑事は、逮捕後も姉弟の面倒を色々と見てくれたので、姉弟はその恩義を強く感じていた。

張少年が吹雪杏子の恩義に報いようと頑張りを見せ、それが吹雪刑事の命を救うことになる。 また、少年が伝書鳩を仕込んでいたのも、あとで生きてくる。

3.雲の上のドラゴン

Gメンの助っ人「張雲竜」を演ずるのは、ブルース・リャン(梁小龍)で、力強いカラテ技を見せてくれる。
前3話の何宗道とは代わっている。 タイプは違うが、ブルース・リャンも一流スターで、力強いカラテ技を見せてくれる。

   (「雲竜」と言う名前で思い出されるのが、降板編で明らかになった
     草野刑事の中国名での「汪雲竜」

彼は張姉弟の兄で、元警察官だったが刑務所に入っていた。
助っ人となるはずの張雲竜だが、Part1では吹雪杏子が香港カラテに苦闘
している頃、酒ばかり飲んでいる。
  −−にも拘らず、アクションシーンでの見せ場はちゃんと用意されている。

4.怪しい女「呂 秀蘭」

香港コネクションの女幹部 呂秀蘭(アニー・リー)はナイフ投げの名手。
FBIやインターポールの捜査官たちを誘い出し、カラテ使いの殺し屋が待ち伏せして殺してしまう。

秀蘭は、白鳥警視の誘い出しには、護衛の島谷・吹雪を見て断念する。
    −−白鳥警視は、吹雪らによって命拾いをした。
そのうえ、柱の影から白鳥警視を見ていたが、その気配を吹雪刑事に察知されてしまう。 直感に優れた吹雪刑事にギョッとした秀蘭は、思わず吹雪刑事と運命的な睨み合いをする。

香港警察の陳警部(河合絃司)が聞いた噂によると、「とびっきりの美人」との事。

5.女カラテ使い「沙 翠玉」

コネクションの女幹部 沙翠玉(オー・メイメイ)は、この3部作のタイトルにもなっているほど、その存在は大きい。
様々な演武を見せており、かなりの武術が出来る女優なのだろう。

しかし、女カラテ使いは、吹雪刑事に対しては "素手" での闘いを避けて、
"卑怯”にも、 いつも 「槍」 その他の武器を持たなければ、杏子と闘おうとはしなかった。
せめて一度くらいは、吹雪杏子と対等の勝負をしてほしかった。

6.香港カラテ軍団

幹部の 「銭烈山」 を演ずるのが、香港カラテの代名詞ともいえるヤン・シー。
今回も、絶対の悪の主役として活躍?する。

銭烈山は、吹雪刑事に対して、
「東シナ海に放り込んで、鮫の餌食にしてやる」 とまるで野獣のように吠える。
           (高久進さん、よくこんなセフリを考えたものだと思う)

凄まじい肉体のパワー ・ カラテ技で、Gメンを苦しめ、吹雪刑事にも迫ってくる。
なお今回のボスは、ジャクソンという欧米人である。

7.本多貢 元刑事(辻萬長)

刑事でありながら、麻薬取引に手を染めた悪徳刑事で、香港コネクションに入り込んでいる。白鳥警視に恨みを抱いている。 

不思議なのは、本多は拉致した吹雪刑事の警察手帳をもっていること。
なぜなら、杏子は警察手帳をバッグに入れているが、拉致される際にそのバッグを落としている。
  (実は台本では、警察手帳が張雲竜が持ち帰ったバッグの中にもあり、ダブって書かれている)

8.Gメンの活躍

<島谷刑事>
   香港に島谷刑事は、白鳥警視や吹雪刑事と一緒に来ているが、
   Part1の島谷刑事は、出演シーンは僅か2分程度である。
   しかしPart2では、吹雪刑事を救出するべく奮闘する。

<3ヵ月前の事件>
   張姉弟は、麻薬とは知らずに荷物を持って東京に来たことがある。
   そこに待ち構えていた、中屋・吹雪・島谷・田口らが姉弟を捕える。
   それから、吹雪刑事と張姉弟とのふれあいが始まる。

9.吹雪刑事の活躍

3部作ともに、吹雪杏子は主役を演じる。
特に、Part1とPart3の2作品は、ほぼ完璧な1人主役である。

実戦能力が高い吹雪刑事だが、カラテ軍団の強力なパワーには大苦戦してしまう。
しかし気丈な杏子は、絶望的な状況になっても諦めず、女性としては驚異的な精神力で、カラテ使いに懸命に立ち向かう姿が描かれる。

吹雪刑事が、カラテ使いに立ち向かう姿は凛々しいが、それも限界にまで追い込まれていく。
                                                   張少年の伝書鳩を見る吹雪刑事
   (注)吹雪刑事は強いが、112.吹雪刑事と格闘についてのページ
      でも書いているが、荒唐無稽なほどの強さはない。

以下は "最初のピンチ”までを詳しく書きますので、ネタバレ注意です。

1)鋭い直感力

白鳥警視の護衛の為に、吹雪刑事は島谷刑事とともに香港空港に降りたが
そのとき吹雪刑事は、、背後からの視線を感じて振り返り、不審な女を発見する。 −−素晴らしい杏子の直感であり、今回も冴えている。 (右の画像)
一緒にいたカラテの達人の島谷刑事でさえ、その視線には気付かなかったのである。

2)香港警察にて

吹雪刑事と島谷刑事は、陳警部(河合絃司)から、「カラテ使いによる捜査官
たちの連続殺人」 と、「怪しい女に誘い出された」 という話を聞く。

3)再び、杏子の直感

吹雪刑事は張姉弟を訪ねる。 その時、空港で見た不審な女を見つける。
杏子は、香港警察から聞いた"怪しい女"「この女に違いない」 と直感する。
その直感は正しかった。

4)危険な尾行への決断

その時の状況は、(1)FBI捜査官たちの、連続殺人があった直後。
           (2)女は杏子を見つめて、挑発するように誘っている。

この状況から杏子は、次は自分に狙いをつけたと知る。
その先には、待ち伏せする "カラテ使いの殺し屋”を予測したはずである。

しかし杏子の強い正義感と、積極的な気性は、直観による容疑者の女が立ち去るのを、見逃す事ができなかった。
吹雪刑事は、自らの危険を顧ず、敵が仕掛けた罠にあえてのって女を捕えるべく、
尾行を開始した。


5)吹雪刑事の予測誤り?

「危険と判っている尾行を、なぜしたのか?」

  (1)この女を捕まえるのは簡単だが、証拠がないのでそれが出来ない。
  (2)「尾行してアジトを発見する」 ことは不可能。女は杏子を誘っている。
    アジトに案内するはずがない。
  (3)尾行すると、カラテ使いの待ち伏せにあう可能性が高い。

にも拘わらず、待伏せを承知のうえで、尾行を強行したのは
       −−吹雪刑事が 「予測誤り」 を
したとしか、考えられない。

吹雪刑事は、"女である自分”に対しては、待ち伏せはせいぜい2人程度(女と計3人)と予測したのではないかと思う。
  カラテ使い2人なら吹雪杏子は合気道で撃退できる。その後にモンタージュ写真を作れば良いなどと。

もしも、「待伏せは5人いるかも?」 と吹雪刑事が思ったら、絶対に尾行しなかっただろう。


6)殺し屋の待ち伏せ

ある館の中へ追跡する杏子。(中に入らなければ、もっと活躍できたのに)
そこにナイフが飛んでくる。

台本では、(1) ナイフが飛んでくる気配に、杏子が身をかわしている。
       (2) ナイフが突き刺さった直後に、合気道の構えに入っている。
 というように、格闘に熟達したところを見せている。

カラテ軍団はその女を含めて、5人のカラテ使いが待伏せしていた。
予想外の"敵の多さ”に、吹雪刑事は焦った。
いくら杏子でも、5人相手には勝てない。

この瞬間に、杏子は闘争心を失った。 そして逃げようとする。
脱出を図ろうとする杏子には、得意の合気道を使うどころではなくなっている。


< (1) 顔面への一撃>
  パンチをかわすのは上手い杏子だが、逃亡を図った時に顔を殴られる。
  吹雪刑事の体は大きくグラついたが、かろうじて踏みとどまる。

  しかし、、この一撃で、杏子の脱出は不可能になる。
  ダメージは大きく簡単に両腕を捕まえられ、懸命に振りほどこうとするが
  パワーでは敵わない。

  怪しい女 秀欄が冷然と見つめる前で、吹雪刑事は失神させられる。
  合気道の鍛錬で腹筋も鍛えている杏子だが、女の体は打撃に弱い。
  カラテ使いのパンチに、吹雪刑事は耐える事ができなかった。

< (2) なぜ5人も>
  常識的には、女刑事1人を捕まえるのに5人は多すぎる。
  しかし高久進さんは、吹雪刑事がカラテ使い2人程度で捕まるはずがなく、
  それではリアリティがないと考えて、設定したのだろう。


< (3) 台 本>
  台本では、吹雪刑事は合気道で、4人のカテラ使いと戦っているのである。
  吹雪杏子の強さを実感する場面になっている。
  懸命に闘う杏子だが、やはり敵が多すぎて苦戦に陥る。
  ついに、腹部に蹴りを入れられて失神する。−−という展開になっている。
                                               不安を感じながらも、勇敢に踏み込む吹雪

< (4) 逃走を図らず、闘っていたら>
  確かに、吹雪刑事が立ち向かえば、1人や2人は投げ飛ばしたはずである。
  しかし5人全員は倒せない、本編のように逃亡を図るのが正しいと思う。
  それでもファンとしては台本通り杏子にはカラテ使いと闘って欲しかった。


< (5) もし館の外へ、逃げられたら>
  吹雪刑事が、もし館の外への逃亡に成功していたらどうなったか?
  普通なら、 「走るのは男の方が速いから、杏子は結局つかまるだろう。」 と
  思うだろう。

  ところが、、幸いにも吹雪刑事は走るのが速いのである。 彼女は若い男に
  負けないスピードで走れる。
  いったん館の外へ逃亡できたならば、カラテ使いたちが追いかけて来ても、
  彼女が逃げ切れた可能性は充分にある。
  だから、杏子が逃げようとした判断は正しかったと思う。


267話「Gメン対世界最強の香港カラテ」 の杏子に比べて弱い? (右の画像)
  (1)267話は、大勢のカラテ使いの待ち伏せを予期していたが、今回は
    想定外のために焦った。
  (2)267話は、領事の娘の護衛のために、闘争心を燃え上がらせて闘った
    ため、カラテ使いを投げ飛ばした。 
 しかし今回のように、脱出しようとした杏子には、もはやカラテ使いは倒せない。


7)敵のアジトの中で

吹雪杏子は香港コネクションのアジトに拉致されてしまう。
失神していた杏子は、腕を踏まれて監禁部屋で目を覚ます

そこには、銭 (ヤン・シー)、沙 (オー・メーメー)、元刑事の本多の3人がいた。 中でも銭烈山は、凄まじい筋肉を持つ怪物のような大男。
銭は太い腕を見せて威嚇する。
   −−しかし、杏子がそれを平然と見上げて、動じないのはさすが。 (最下段の中央の画像)

彼らは、目覚めたばかりの吹雪刑事を攻撃する。女カラテの沙は「短槍」で、杏子を串刺しにしようとする。                          ↑ 初めての"槍"相手に、勇敢に闘う吹雪
しかし吹雪杏子も先ほどは違う。闘争心を燃え上がらせて立ち向かう。
 −−後で判るが、彼らは杏子を殺すつもりで攻撃していた。
                                               
吹雪刑事には 「槍」 との格闘経験は無いと思う。また合気道では 「槍」 は防げない。
にもかかわらず、杏子は鍛えた格闘能力を駆使して、槍の攻撃をかわし続ける。
生死を賭けた修羅場で、杏子の顔つきも、死に物狂いの形相になっている。

吹雪杏子の実戦能力は高い。
女カラテ使いの沙が、 「槍」 を何度も突き出すが、吹雪刑事を倒せない。

そこへ、、、しびれを切らした銭(ヤン・シー)が、 ついに動き出した。
沙との連携プレー
で、 銭は吹雪杏子の腹部に鉄拳を叩き込んだ。


<台本では>                                        ついに、、、力尽きた吹雪刑事
  敵は3人だが、吹雪刑事は先制攻撃を仕掛けている。
  吹雪杏子はパッと立ち上がるや否や、元刑事の本多の利き腕を、合気道でねじ上げている。
    −−その後は、多勢に無勢で杏子は倒れるが、この展開でやって欲しかった。

吹雪刑事の 「槍」 を相手の抵抗は、彼女の格闘能力の高さを示しているが、
合気道で投げ飛ばすという、見せ場がなかったのが残念である。


8)再び敵のアジトで

吹雪杏子は気絶していたが、監禁されていた部屋で目を覚ます。
その部屋にきた秀蘭は、日本人に強い憎悪を抱いている。
続いて、銭・沙の2人も入ってくる−−−部屋の雰囲気が一変する。

杏子は、得意の合気道だけでは、カラテ軍団のパワーに対抗できないと考え、刺さっていたナイフを引き抜いて構える。 (右下へ3枚目の画像)
吹雪杏子を演じる中島はるみの、顔つきからは"殺気”が漂っている。
      (その時の撮影現場が、いかに凄まじい雰囲気に包まれてかが窺える)

しかし吹雪刑事は、ナイフには慣れていないため、上手く使えない。       ↑ 迫りくる敵を 睨みつける杏子

女カラテの沙は、 「靴に刃物を仕込んだ武器 (最下段の右の画像) 」 で、吹雪刑事に
襲い掛かる。
 (意外にやっかいな武器で、007シリーズでは、ショーン・コネリー演ずるジェームス・
  ボンドでさえ苦戦した武器である)


杏子には 「仕込み靴」 と闘う訓練も、 経験がないだろう。
それでも、吹雪刑事は腕を傷つけられながらも、仕込靴のキック攻撃を、間一髪で何度もかわす。 杏子は後退しながらも、眼光を光らせて立ち向かう。
吹雪刑事の鍛えた格闘能力は、相手に決め手を与えない。

武器をもつこの女が明らかに優勢だが、女カラテ使いは吹雪刑事の技を警戒して、容易には近づくことが出来ない。

なかなか、杏子を倒せない状況に、銭(ヤン・シー)は業を煮やしていた。   敵は仕込靴で優勢だが、接近してこない
そして、ついに、銭(ヤン・シー)が、、、闘いに加わるべく動きはじめる。

怪物のような男 銭烈山が迫る、、、、 吹雪杏子はたじろいだ。

  <以下、省略>

 (吹雪刑事には、銭(ヤン・シー)を相手に、無駄でもキックを浴びせるシーンなどを
  見たかった。 (杏子は、時々キックもやるから))



9)女カラテ使いについて

タイトルが 「女カラテ対Gメン」 で、主役が吹雪刑事だから、素手での格闘を予想していたのに、 敵は"卑怯”にも、 2度とも 「槍」 などの武器を使う。

カラテ使いのくせに、女一人を相手に武器をもってしか闘わないとは、どういうことかと思う。
しかし、台本では、4人の男を相手に奮闘した吹雪刑事に、素手で闘うのは、危険を感じていたという設定だろう。

杏子は合気道は強いが、まさか 「槍」 や 「仕込み靴」 を持った相手と闘う訓練をした事はないだろう。                                素手の吹雪を、女カラテは槍で襲う
大苦戦しながらも、懸命に立ち向かう姿は凛々しい。。

吹雪杏子は最強の女Gメンである。
素手の対決なら、吹雪刑事はパンチやキックをかわして、女カラテ使いを投げ飛ばして勝てると思う。       

「予告と特報」 について
  ファミ劇では、特報は予告編とセットで直前の291話の後で放送された。
  本放送の時は、チャボ&飛鳥さんの情報では3週間も前から放送されて
  いたとのことである。

  80.12.20 290話「Xmasカードの中の人骨」 の後に、 第1回特報(1分)
  80.12.27 291話「女たちの殺人忘年会」 の後に、 第2回特報(1分)
  81. 1. 3 TBS新春特番 の後に、 第3回特報(1分)
  81. 1.10 292話「香港の女カラテ対Gメン」 本編
                                                   殺気を放って、立ち向かう吹雪杏子


   麻薬捜査をする吹雪刑事         香港コネクションのアジト    カラテ使いと闘い、、、失神した杏子


  ヤン・シーの太い腕  →   →   →  太い腕にも、杏子は動じない    女カラテ使いは、卑劣にも仕込み靴を使う


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