09.9.3〜4徘徊タクシーで逝くテツの旅・第4弾。奥羽本線峠駅・板谷駅編。






毎年この時期に長期休暇で帰東するテツと逝く徘徊タクシーツアー。

今年も開催です。


今年はどうする?って数ヶ月前から話し合って選定した今回の目的地は山形県。

9月3日深夜。

まずはテツの実家にお迎えにあがり北上。


いきなりなんだけど朝一で最大の目的地到着!

奥羽本線峠駅。





山形新幹線が開業するまではスイッチバックが現役だった駅です。

今回山形を選定しどうしてもテツが逝きたい!といった場所。


上の写真は当時の線路跡に残るスノーシェッド。


ホームの乗客のためではなくスイッチバックの線路やポイントを守るためにこれだけの
シェルターを設置したんだそうな。

撤去してもよさそうだけどそれも間々ならないのかしら???


それにしてもこの峠駅。

列車で来るとただの山の中の駅としか思わないかもしれないけど
車で来たらもの凄い秘境駅だと実感します。

道は悪く離合もギリギリ。

ホントにこの先に駅あるの?

って感。

この駅に車で逝くっていうこと自体が間違っているとも思えるけど。。。


こちらはかつてのホーム。





シェルターの出口から少しのところにあります。

すっかり夏草に覆われこれ以上先に進むには覚悟が必要なのであっさり諦めました。。。


さぁそれではスノーシェッド奥にある駅へと。





線路は撤去されていますがポイント部分だけ残されています。

これを守るためにこれだけのものを作ったんだね。。。






自然光がうまく取り入れられていて何だか幻想的。


そしてこちらが現在のホーム。






ホームにあがるには踏切を渡って。。。





特別珍しい構造でもないけどここ新幹線が走るんだよね。

って思うとなんだかワクワクしてきちゃう。





トンネルを抜けると駅。

テツもぼんやり見つめちゃう本当に幻想的な景色。





せっかくきたんだから列車がホームにいるとこ見たいよね?

ってことで暫し待つと。。。


やってきました。。。





都会のようにアナウンスなんてないけど遮断機がおり警報機がなるので
列車が近づいていることを教えてくれます。

もうすぐ来るって心構えが出来るから嬉しい。。。



さてせっかくここまで来たんだから新幹線が目の前を通り過ぎるところみたいよね???


てことで待つこと暫し。。。

きたきた。。。





秘境駅に似つかわしくない轟音とともに走り去る列車。

目の前をあっという間に通り過ぎていく新幹線に興奮。。。

このギャップがまたなんとも。。。





新幹線専用の駅ではないからこそ味わえるこの臨場感は凄い。






写真はもっと上手に撮れるようになりたいね。。。


ゆっくり走るローカル線だってうまく撮れないんだから新幹線なんて。。。

ましてやこの薄暗い峠駅。。。


☆☆☆☆☆


さてもうひとつこの峠駅の名物。





峠の力餅の立売。

こういう光景自体が今や珍しいですよね。。。


ここで買ってもいいけどせっかくなのでお店にいって食べることに。。。





峠駅に来たのは勿論駅を駆け抜ける新幹線をみることもあったけど
もう一つはこの峠の力餅をたべること。

お土産で買えるけどやっぱりここで食べなきゃ。


店内は国鉄時代の写真も飾られていたりするので
当時の思いを馳せながらなんていうのもまたよいのかも。

二人が注文したのはミックス餅。





左上から時計回りに胡麻、ずんだに納豆、あんこ、胡桃の5種類。

素朴な味で美味でした。。。


☆☆☆☆☆


力をつけたのでそろそろ出発。


駅からは来た道を戻るしかありません。。。

山形市内にいくには峠越えの県道もあるけれど
駅まで来た道を考えるととても越える勇気はもてません。。。

戻る道すがら板屋駅に立ち寄り。





この板屋駅も旧ホームからスノーシェッドを潜って現在のホームに行く構造になっています。


スノーシェッドを潜りゆっくり歩いていると警報機の音。


「来るぞ!テツ!」


と叫びながら駆け出す二人。。。






新幹線と競争中のテツ。。。

さっき力餅食べたんだからもっと頑張れよ!





一番前の座席の女性が冷たい視線をこちらに向けていますね。。。

よくあること。。。





この板屋駅もスイッチバックのポイントを守るために作られたスノーシェッドの中に
現在のホームが設置されています。





左のスノーシェッドの先が旧ホーム。

それにしても結構な勾配。







スイッチバック使ってたくらいなんだから当たり前なんだけど
こうしてみると凄いなと感じます。


駅にある遮断機。


カバーが付いてて面白いと思ったら。。。

下の画像にマウス当ててみてね。






雪国ならでは。。。

除雪なんてしょっちゅう出来るわけじゃないから
こういうもの必要なんだね。

いままで雪国にいってもこういう目で踏切なんて見てこなかったからかも
しれないけど初めてみた。


それでは今宵のお宿へ。




Drive めにゅ〜へ