ちょちょいのちょいさ!

「俺のも作るからさ、いっしょにやっちゃお〜ぜぃ」って電話もらって休日、師匠の作業場へ。
そこに待っていたのは畳一枚以上のブロンズの『ポリカーボネイト』。しかも2ミリ厚。完璧なPPの型、師匠に手渡して「これなら俺のと2枚ずつ取れるな」って僕ワクワク。師匠耳からサインペンを取り出してチャッチャッってトレース。なかなか粋な姿で。
僕、大工さんの作業場って初体験。色んな加工機材や見慣れない建築材、鉄パイプやら何やら。見るものすべてが新鮮でなんかカッコいいぞ。なにより気持ちいいのが材木の匂い。ちょっとハイになってくみたい。
「ブ〜〜〜〜ン」お、これが噂の電ノコ、『ジグソー』っちゅうんだ。って師匠。憧れの『ポリカーボネイト』に噂のジグソーの刃が「ブ〜〜〜〜ン」って入ってくぞ。『ポリカ』を押さえるかっこだけして師匠をフォロー。。手伝ってんだか邪魔してんだかよくわからんが。ちらっと師匠を見やると、僕ンちでトグロ巻いてるいつもの顔じゃないぞ、目がマジになってる、顔は笑ってるんだけど。『ジグソー』は一定のスピードで『ポリカ』を切っていく。これをカッターでキコキコ切ってたら、一体何時間かかるんだろ? って思ってたら師匠「おし。もう一枚」って。
結局1時間もせんうちに2枚ずつ2セット出来上がり。電動工具はすげえぞ、それを難無くこなす師匠はもっとすげえ。と感動に打ち震えて。

早速、家に戻って取り付けてみると「おお〜クリアよりも引き締まって見える〜」と僕。「ちょっと高級そう〜」とご満悦な彼女。心配だったペニャペニャはほとんど心配なさそう。ホックも上からギュって押してもパチンと小気味よくハマるし。とにもかくも、この固さがたまんない。今までずっと引っ掛かっていた心のモヤモヤが晴れてきた。まあ、走行性能には何ら影響のない部分だし、ほとんど自己満足の世界だけど、全体が黒っぽいのってなんか好き。おそらく高速でトノカバーが吹っ飛ぶ心配は、もうしなくてイイんじゃないかなって。何はともあれ、3年強の課題はとりあえず終了、大円団。が、少し困った事が。



電動工具が欲しいぞ。作業場も欲しいぞ。そう言ったら彼女にたんまり叱られてしまって。

おバカでイカした動力の一件

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