**ヘンガーデンのコーヒーブレイク**

(2001.4.21)
 数年前、コーヒーノキの苗を購入したときからの願いであった自家製コーヒーの製作。
幹の太さが2cm程度に成長した昨年は花付きが多く、期待が膨らんだ。そして開花から約1年がかりで果実を収穫、待ちに待った自家製コーヒーが完成。以下はその記録です。
 コーヒーノキはアカネ科コヒア属の永年樹。ヘンガーデンでは冬は室内で、4月下旬以降は戸外に出します。鉢の大きさは30cm、草丈は1.5m程度で、3鉢育てています。
 昨年の5〜6月、可愛い花をたくさんつけました。

 コーヒーの発祥の地はアフリカのエチオピアと言われています。エチオピアの南西部のカファ地方には自生しているコーヒーノキが見られます。
 10月のコーヒーノキ。緑色の小さな実をたくさんつけています。
 夏、充分に太陽に当てた後、秋、室内に入れます。目安は霜の降りないうちに・・・。
 年を越した3月、赤く色づいてきました。室内のため、熟度に大きな差があります。熟した果実から少しずつ収穫しました。収穫の目安は色が赤からワイン色になってからです。ヘンガーデンでは4月10日までに収穫を終えました。
 未熟の実と、ワイン色に熟した実。実は熟すにしたがい大きく肥大します。
 この実を食べると、種の周りがとても甘い。甘いゴム質に覆われているためです。でも、食べたくなるほど美味しいものではありません。
 ワイン色の実を剥くと、中からこのような種が出てきます。この黄土色の皮を内果皮(パーチメント)と言います。
 実を剥いたあと、よく洗って軽く乾燥させます。
 パーチメントを剥くと、中から銀色の薄い皮に覆われた種が出てきます。
 写真左は剥いた殻(パーチメント)。右が種です。
 薄い銀色の皮をシルバースキンと呼びます。
 薄いシルバースキンを剥くと、褐色の種子が出てきます。この、スキンを剥いた種子が、いわゆるコーヒー豆です。
 写真左はシルバースキンを付けた種。右はスキンを剥いたあとの種子です。
 これは、市販のコーヒー豆(写真右)と、自家製のコーヒー豆(写真左)とを比べたものです。
 市販の豆は色が薄く、大きさが不揃いです。ヘンガーデンのオリジナル豆は色が濃く、粒がそろっています。

 この状態の市販のコーヒー豆を土に播いておくと、芽が出てきます。(最下段の写真)
 いよいよコーヒーブレイクの時間。
 生豆は、温度を200℃に設定したオーブンで6〜7分間炒りました。オーブンは焙煎程度を自由に調節でき、とても簡単です。
 焙煎の程度は、最も浅いライトローストから、最も強く炒るイタリアンまで好みに合わせて・・・。
 試飲の結果は上々。市販のコーヒー豆より香りが高く甘くて美味しい!。
 家族には、中程度の焙煎シティローストが好評でした。
 収穫末期(4月)のコーヒーノキの全体を写した写真。幹の太さが2cm程度になると花がたくさん付くようです。
 市販のコーヒー豆から芽を出したコーヒーノキの写真。ヘンガーデンの品種とは異なり、葉がやや細長い。
 市販の生豆は安価ですから、何本でも育てることが出来ます。

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