この実はなあに? |
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西インド諸島などが原産のアオイ科ハイビスカス(=神に捧げる花の意味)属の非耐寒性一年草、ローゼルの実です。タイ国で改良された品種は日本でも栽培が出来るとのことで、下の写真のローゼルもタイ産のようです。ハイビスカス属は種類が非常に多く、ハイビスカスのほか写真右のケナフやフヨウ、ワタ、トロロアオイ、ムクゲ、オクラなども同じ仲間です。茎から採れる繊維はケナフと同じように布や紙などに利用され、インドでは「赤色のケナフ」と呼ばれていました。 種名の「sabdariffa」はギリシャ語のマーシュマロウ(お菓子で有名)の意味で、かつては同じ属でした。前の写真の実はガク(萼)で、萼にはビタミンCが多く、サラダやジャム、ジュース、ハーブティー、カレーの原料、食品の色づけなどに用いられます。私も生のまま食べてみましたが酸っぱさとともにとても良いフルーツの香りがしました。また、種子は炒って食べたり食用油にもなるそうです。 |
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ローゼル(Hibiscus sabdariffa)の花。可愛いですね。![]() |
ケナフ(Hibiscus cannabinus)の花![]() |
ローゼルの葉![]() |
ケナフの葉![]() |
私が通うプール脇のローゼルの花壇。![]() |
左と同じく、ケナフの花壇![]() |
ローゼルのツボミ。酸っぱいが果物の香りがする。![]() |
私が毎週通っている温水プール脇の花壇に「ローゼル」が植えてあります。毎週その脇を通りながら、「ワタの一種かな?」と思いこんでいましたが、どうも違う。聞いてみるとケナフの一種「ローゼル」とのこと。色々調べてみると、とても素晴らしい植物で、葉、茎、果実(萼)、種子に至るまで捨てるところがない事から、多目的作物の王様、代表とも言われているとのこと。栽培や品種改良が盛んなタイ国では、王宮で国賓に出される飲み物がローゼルジュースとのことです。 先週、栽培管理者から種子を譲り受けたので、来年はローゼル栽培にチャレンジしてみたい。花壇のローゼルを見ていると、分枝が多く、花がたくさん付き、実も多いので、期待が広がる。 |