オランダ編-2

2.チューリップ畑、ザーンセ・スカンスの風車、大堤防ほか

 5月5,6及び8日(オランダ滞在の3、4及び6日目)はアムステルダム市を離れ、レンタカーで南北ホランド州とユトレヒト州の郊外(行程約700km)をドライブした。
 前出のキューケンホフ公園のあるリッセ市を含め、南のライデン市からハーレム市を経て北ホラント州の大堤防までの海岸線には見事な球根畑と牧草地が広がっていた。近年は北方に産地が拡大している。  オランダ中部、ユトレヒト市の南東部にはサイクリングで賑わう広大な田園地帯が広がり、そこにワーレンブルグ庭園がある。今はオランダ庭園協会の管理下にあり、当日は見ることが出来なかった。この田園地帯の緑の美しさは今回の旅行で最も印象に残った
 オランダの国土の1/4は干拓で造られた。大堤防は、北ホラント州とフリースラント州とを結ぶ海の巨大なロックフィル式堤防。写真上左の堤防は延々30kmを越えて延び、水平線に消える。堤防の左が北海、右が堰き止められたアイセル湖。湖面よりも海面のほうが7mも高い。写真右は堤防を造った岩で、環境保護のためにコンクリートを使っていない。オランダには山がないので、岩は近隣の国から購入した。
 アムステルダム市の北西15km、ザーン河沿いの田園地帯「ザーンセ・スカンス」野外博物館村。5基残る風車のうち、2基は動いている。日蘭交流400年祭とのことで、日の丸が風になびいていた。これらの風車は油絞り用のもので、蒸気機関の発達でほとんどが姿を消した。土手にはセリ科雑草の花が満開であった。
 南西部にあるデルフト市は中世のヨーロッパに迷い込んだような都市。写真左は13世紀に建てられ、17世紀に再建されたルネッサンス様式の市庁舎。写真右は青磁の焼物。「デルフトブルー」と呼ばれる。17世紀に中国の青磁や伊万里焼などを模して造られはじめた。近隣の国に輸出している。記念に湯飲み一個。

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