草木もなびく5月の佐渡島
 車による日本一周を始めて早10年、まだ関越道を通っていないので、5月の連休に計画。渋滞が予想されたが、えいままよ!と計画どおり早朝5時に出発。8時前には東名高速「東京IC」を下りて環8をひたすら練馬方面に。と、すぐに渋滞に。ニュースでは60kmの渋滞とか。でも覚悟していたこと、あせらずゆっくり関越道を楽しむ。渋滞を抜けてからはあちらこちらに寄り道しながら、一路新潟へ。30年前の思い出をたどってゆっくり市内見物。
 翌日、フェリーで佐渡島へ。両津港から島の旅の第一歩。博物館歴史伝説館を巡り、話題のトキ保護センターに。托卵中とのことでライブビデオのみ。次は目的の佐渡植物園。随分探してようやく辿り着き、ほっと一息。植物園は神社の横にひっそりと。満足の後は、造り酒屋で酒を仕入れて赤泊へ。
 翌朝は小木の港でたらい船に乗り、・・・・窯元版画展示館味噌蔵酒蔵相川の金山などを巡って・・。1か月遅ければ10万本のトビシマカンゾウやスカシユリが見られるのだが、まだ早すぎる。あきらめて標高1042mの妙見山を横目に、雪の残るスカイラインを・・・。
新潟は富山と並ぶチューリップの産地。駅前にはチューリップの花で作った大きな看板が3枚。
能舞台
 かつて能楽師が島流しになった佐渡には、至る所に能舞台が。これは博物館の人形。本物そっくりに動く様はやや不気味。
ライラック(モクセイ科 ヨーロッパ東南部原産)
 5月の佐渡はちょうどライラックが満開。
小学校の校庭に咲いていた。

ヒメオドリコソウ(シソ科 越年草)
 右の写真、オドリコソウの仲間。和名は花の形が編み笠をかぶって踊る乙女の姿に似ていることから。ヨーロッパ・東アジア原産で、日本では明治26年に初めて見つかり、その後広がった典型的な帰化植物。
 山道の片隅に群れて咲くヒメオドリコソウをあちこちで目にした。
オドリコソウ(シソ科 多年草)
 茎は四角。和名の由来は左の写真と同じ。
 あちこちの山道の片隅で咲いていた。左のヒメオドリコソウと比べて草丈も花もかなり大型で、純白の花が印象的であった。
 名前が分からない。山道にスギナとともに生えていた。可憐な白花。 ヤマシャクヤク(ボタン科 多年草)
 北海道を除く各地に自生。園芸種に比べると花は小さいが、純白の美しい花である。
ニリンソウ(キンポウゲ科 多年草)
 春早く地上に出て、初夏には地上部は枯れてしまう。すべて2花というわけではなく、1〜3輪の花をつける。白い花は清楚で美しい。
チゴユリ(ユリ科 多年草)
 日本全土に自生。和名は稚児ユリで、稚児のように小さく可愛らしい花の意。林の下でうつむきかげんに咲くのが特徴。
カタクリ(ユリ科 多年草)
 大佐渡スカイラインの途中、山の中にひっそりと咲いていた。雨のため花弁が閉じている。
 かつては鱗茎から片栗粉を採取し、また、若い芽やつぼみは食用にした。北海道や本州の日本海側では群生地があり、太平洋側では少ない。
 クルマバソウ(アカネ科 多年草)
 和名は葉が車輪のように輪生しているため。
北海道、本州、ユーラシア、北アフリカ原産。姿はクルマムグラに似るが、葉はやや厚く光沢がある。葉には桜の葉から発散される物質クマリンの香りがする。ヨーロッパではビールやワインの香り付けに用いられる。
 写真真ん中の小山は相川金山の露天掘りの跡。
これから大佐渡スカイラインを妙見山目指して。
大佐渡スカイラインは標高がかなり高い。5月というのに道端には雪が残っていた。  

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