屋久島-2

南国編


 亜熱帯~亜高山帯までの幅広い植物が自生する屋久島。南国編では海岸線~低地の植物と熱帯果樹園で出会った植物たちの一部をまとめてみました。
ガジュマル(クワ科) 屋久島以南に生える常緑高木。初めは他の木に着生して気根を垂らし、気根が地面に到着すると急速に成長して元の木を枯らす。真ん中の人間の大きさと比べて、林立する気根の巨大さがわかる。中央は車が通る通路。
バナナ(バショウ科) 真中の赤は花の苞。路側や公園など至る所に植栽されており、よくお目にかかった。なお、類似種にリュウキュウバショウがある。風が強いので葉がちぎれている。 ブーゲンビレア(オシロイバナ科) 南米原産。ツル性が強いグラブラ系と灌木仕立てに向くペクタビリス系とがある。写真は民家の軒先に生えていた立派な古木。 ポインセチア(トウダイグサ科) メキシコ原産。赤色は葉で、真ん中の黄色が花。花期は12~1月で、あちこちの軒先や路側でよく見られた。鉢植えでない、地植えは始めて目にした。
ヒビスカス(アオイ科) 別名ブッソウゲ。中国南部原産。南国の情熱を象徴する花。寒さに弱いため本土では冬を越せないが、屋久島では一年中花を付けている。本来は緋色種であるが、近年改良が進み、3000種もある。 ハマヒサカキ(ツバキ科) 海岸線に多く見られる常緑低木で、枝に白い小花をびっしりと付けている。和名のヒサカキは「姫サカキ」で、サカキよりも葉が小さいという意味。 シロノセンダングサ(キク科) 北米原産の帰化植物。ほぼ一年中見られる。別名はタチアワユキセンダングサ。しばしば群落を作り、きれいである。コシロノセンダングサは舌状花が6mm程度と小さい。
ツンベルギア(キツネノゴマ科) 熱帯アジア・アフリカ原産。島ではほぼ一年中開花している。別名ベンガルヤハズカズラ。写真は民家の庭に咲いていた花。 オオムラサキシキブ(クマツヅラ科)枝が垂れる市販種と異なり、枝は下垂しない。また、葉や花、実も市販種より大きい。 ハゼノキ(ウルシ科) 本種に似たヤマハゼやヤマウルシはリュウキュウに自生しないので、本種がハゼノキと判別される。島の至る所で真っ赤な樹冠を見せていた。
熱帯植物園にて
タコノキ?(タコノキ科?) 和名は気根の様子がタコの足に似ているため。 ここからの6枚は熱帯果樹園で撮影したもの。 アダン(タコノキ科) 支柱根を下垂して生い茂る。横山大観と相容れず奄美に渡り、独自の画風をうち立てた不遇の画家田中一村も描いている。 パピルス 別名カミガヤツリ。聖書の写本を記した紙はこのパピルスから作られたもの。
熱帯果樹園で試食。パッションフルーツ、パパイヤ、ゴレンシ、ポンカン、グァバ、パイナップル。これらのジュースやジャムも試食できる。ライチやリュウガンも。 ゴレンシ、別名スターフルーツ。その名の通り星形をしている。糖分が少なく、やや酸っぱいので、一番先に食べることになっている。 パパイヤ(パパイヤ科) 雌雄異株だが、両性種も開発されている。果実にはパパインと呼ぶタンパク質分解酵素を多く含む。
番外編
千尋の滝 島は花崗岩の隆起でできた。巨大な花崗岩の中を落差70mの滝が勢い良く流れ落ちる。滝と比べて花崗岩の巨大さが分かる。 栗生浜海水浴場 あくまでも澄んだ紺碧の海でしばし魚達と戯れる。写真はクロールで迷走するボケの石松。顔が判別できない方は老眼が相当進行しています。 島の南端、平内海岸には海中から吹き出す温泉があった。しかし島の女性たちに占領されて入ることができず。残念。いくら混浴でも・・。で仕方なく岩場で水泳を・・・。
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