雑記帳

人形者に至る道....B
人形者に至る道....B
 その後も、たまーに綾波の完成品が発売されると知ると、首を長ーくしてそれを待っていましたし、「いつか作ろう」などと相変わらずキットを買ったりもしていました。そんなぼんくらな日々を過ごしていたある日、またも本屋さんでフィギュアの載った雑誌を見つけたので、早速購入しました。帰ってからよくみると、フィギュアよりドールの写真や記事が多いものでした。ドールってお人形さん或いは女の子が遊ぶ着せ替え人形である、とのイメージしかありませんでしたが、この本には、それまで見たことのないかわいいお人形やイベントの写真などがたくさん出ていました。さらには、人間と同じような瞳を持ったお人形までありました(一番最初のSDでした)。あーこんな世界もあるんだなーと思いつつ、何度も何度もその本を眺めていました。
 そのうちに、あるドールがとても気になり始めました。青い瞳に優しい笑顔で美しい金髪でミニのメイドドレスを着た女の子でした。何度となくその本を見ているうちに、その子を家にお迎えしたい、と思うようになりました(だって組み立てたりしなくてもこんなかわいい女の子がきてくれるんですから)。そこで、それまでも何度となく足を運んでいた秋葉原のボークスショールームにその子を見に行きました。いました。かわいいです。これは絶対お迎えしようと思いましたが、どうしても、「ドール=着せ替え人形=女の子が遊ぶもの≠オッサン」という考えが頭の中でグルグルして、そのときは買えなかったような気がします。しかし、それでもその本の写真を見るたびに思いは募っていき、ついに、ある日意を決してその子をレジまで持っていったのでした。お店の方は、「これからお集めになるんですか?」なんて言葉をかけてくださって、「ああ買って良かったよ」と思ったのを覚えています。ついに私は、人形者の道に足を踏み入れたのでした。
 (写真がその女の子の「茜理・猫耳メイドドレス」です。ドレスからのぞく太ももにだいぶやられたと思います。)


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