オーストラリア演奏旅行(1)
(1987.8.17〜8.24 )


・演奏旅行の意義・目的
  1、現地での演奏や現地高校生との交流、そして自然や動物公園などの見学を通して、オーストラリアの文化、風土など、広範に学
    ぶ。
  2、教育的にも、自己に対して厳しさが要求される最高の訓練の場となるであろうし、自己を甘やかすことが絶対に許されない場
    として非常に効果的である。
  3、法政二高創立50周年の記念行事の一環として。位置づける。
  4、日本の若者を代表して、日本の音楽を広くオーストラリアの人々に聴いてもらい、日豪両国の友好親善、相互理解をはかる。
  5、広い視点から、日本、日本人を見ることができるような、国際的な感覚を身につける。

・内容
  
・日  程   1987. 8. 17(月) 〜 8. 24(月)
  ・ 参加者    (3年生 21名、2年生 21名、1年生 7名、OB 3名、教員 6名、 計 58名)
  ・場  所    オーストラリア、クィーンズランド州・ゴールドコースト市
  ・協力団体   ゴールドコースト市長、
          サウスポート・ハイスクール、マイアミ・ハイスクール、クォリティ・イン(ホテル)、
          ゴールドコースト・ラジ オ局、
  ・後  援   ゴールドコースト観光局、カンタス・オーストラリア航空
  ・旅行主催   菱和ダイヤモンド航空サービス
  ・企画運営   国際研修会(日豪音楽親善団事務局)
  ・活動内容   1、歓迎レセプション
          2、演奏会(ハイスクール2回、文化センター、ドリーム・ワールド、計4回)
          3、家庭訪問(生徒49名中、23名参加)
          4、見学
            ・ブリスベン市(マウント・クーサ、ボタニック植物園、ロ−ンパイン・コアラ・パーク)
            ・ゴールドコースト市(市内、ドリーム・ワールド)

・準備過程

      省略

現地での活動


・8/17

 11:00学校集合。会議室で12:00より壮行会を開いていただき(右写真ー校長も出席)、15:00、バス2台にて出発、17:00 成田空港着。諸手続、自由時間。20:30、カンタス・オーストラリア航空にて一路オーストラリアへ。ブリスベンまで約8時間半の機内である。離陸と同時に部員たちから喚声があがった。部員のほとんどが初めての飛行機だから無理もないか。「高度9000m を順調に飛行中」という機長のアナウンスで(もちろん英語、すぐにスチュワーデスから日本語でのアナウンスがあった)、またまた感激の声。22:00ころ夕食が出た。割とおいしかった。窓の外は真っ暗で、何も見えない。映画の上映もあったが、皆、興奮気味であまり眠れなかった様だ。朝 5: 00ころ朝食。 空が白々明るくなっている。窓からかすかに大陸らしいカゲ。いよいよオーストラリアだ!


・8/18 

 朝 6:10ブリスベン国際空港到着。日本との時差は、+1時間。 外に降り立つと、小雨模様で少々肌寒い。 カップラーメンの持ち込みで入国手続きにちょっと手間取った生徒もいたが、何とか無事すませ、待機していたトラックに楽器を積み込み、2台のバスに分乗してブリスベン市内観光に出かけた。市内が一望のもとに見渡せる「マウント・クーサ」に着くころには天気も回復し、コートも必要ないほど気温も上がってきた。そして、「ボタニック・ガーデン(植物園)」、「ローンパイン・コアラ・パーク」と回ったが、人気はやはりコアラ。5A$(約600円)でコアラを抱いた写真を撮ってくれるので、部員たちの長い行列ができていました。しかし、佐々木先生、若いね〜、何せ○○年前だから)
 
それにしてもコアラ、かわいい。写真真ん中は、当然カンガルー、右は、カモノハシです。

               


 観光の後、ブリスベンから約1時間半くらいで、我々の宿舎であるゴールド・コースト市、「ビーチ・コマー・ホテル」に到着(13:30ころ)。
遅い昼食後、各部屋へ入りそれぞれ休憩をとった。夕方6:00から、隣の「イルカ・ホテル」での歓迎レセプションに臨む。ゴールドコースト市長をはじめ、関係者の多数が出席。市長の歓迎の言葉があり、二高からは校長の挨拶と記念品の授受、そして部長の高橋君が、見事な英語でのスピーチで応えていました。

 
終了後、砂が非常にきれいで、本当にゴールドコースト(黄金海岸)と言うにふさわしい海岸に出てミーティングをおこなった(写真右端)。
 明日からいよいよ演奏活動が始まる。頑張っていこう! 健康状態、全員良好。

  


・8/19

 今日から演奏活動です。下の写真左は、マイアミ・ハイスクールでの演奏会。我々の演奏に対する反応は熱狂的。盛大な拍手とともに歓声や口笛までとんでくる。曲間のあいさつは、マネージャーの鈴木君。流ちょうな英語で、盛んに拍手をあびていた。昼食はマイアミの生徒と一緒にとる。部員たちは早速英語力を駆使し、コミュニケーションを図る。右の写真。

              

 ハイスクールといっても、年齢は13〜18才くらいで、日本の中学と高校を一緒にしたような学校である。マイアミの生徒の方から積極的に話しかけてくるようだ。楽しいひとときであった。午後3時ころホテルにもどり、あとは夕食も含めて自由時間である。生徒たちはショッピングやレストランでの食事など、異国の地を大いに楽しんだようである。

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