1. 演奏旅行の意義・目的 今回の吹奏楽部ドイツ・オーストリア演奏旅行は、1987年(昭和62年)に行われたオーストラリア演奏旅行に続く、吹奏部として 4、現地での活動 |
出発前の成田空港ロビー |
フランクフルト空港からマンハイムへ向かうバス |
マンハイム音楽院正門前にて |
正門を入ってすぐのホール ここでホストファミリーと対面 |
【3月25日(水)】 朝8時、音楽院集合。本日はリハーサルの後、早速マンハイム郊外の町、ルードヴィックスハーフェンという所でジョイントコン サートが予定されている。前日の長旅の疲れからか、慣れないドイツ家庭での緊張疲れか、午前中の二高の練習ではあまり冴えが見ら れない。しかし、マンハイム・シンフォニック・ウィンド・オーケストラの指揮者、フリッツェン先生が棒を取り「セント・トーマ ス・コラール」のリハーサルが始まると、二高のサウンドは一変した。フリッツェン先生のエネルギッシュ、かつエモーショナルな指 揮・指導で、まるで命を吹き込まれたかのようになった。フリッツェン先生からも、その指揮に即座に反応し、要求にきちんと応えら れる二高吹奏楽部に対し、賞賛の声をいただくことができた。夕方、ルードヴィックスハーフェンの教会へ。最初の演奏会場となるこ の教会は、天井が非常に高く残響が長い。こういう場所での演奏経験のない僕らには、ちょっと演奏しにくいと思われたが、二高のメ ンバーの実力はここでも発揮され、短時間のリハーサルのうちに、耳と目と心、そして全神経を集中させて見事にアンサンブルを創り あげたのである。第1部は、二高だけでの演奏で、F.マクベス作曲の「聖歌と祭り」や、J.S.バッハの「目覚めよと呼ぶ声が聞こ え」、邦人作品の「吹奏楽のための木挽き歌」などを演奏したが、ジョイント相手の学生たちは、二高が演奏した「吹奏楽のための木 挽き歌」が印象的だった、と話してくれた。そして2部では、ルードヴィックスハーフェン・ユース・ウィンド・オーケストラのメン バーも加わっての合同演奏となったが、佐々木先生指揮による「セント・トーマス・コラール」は教会の雰囲と相まって、会場内に柔 らかく美しく響きわたった。 コンサート終了後に行われたレセプションは、お互いにまだコミュニケーションを取るのに慣れていなかったせいか、借りてきた猫 状態?で静かなパーティであった。 |
ルードヴィックスハーフェンのHerz-Jesu 教会 ここが演奏会場! ステージとなるべき所に大きな祭壇が!(写真右) どうすんだよ、これ。 |
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【3月26日(木)】 午前中は、マンハイム音楽院内ホールにて二高の単独練習。ランチは、音楽院の学生たちがみんなで二高のメンバーを街へ案内して くれるはずが、集まってきた学生は1人のみ。ちょっとがっかりしたが、結局3人が僕らをエスコートしてくれることになった。ちゃん と案内してもらえるか心配だったが、トルコ料理レストランやビュッフェスタイルのレストランなど、思い思いの場所でランチを取る ことができ、一応満足であった。 夕方から2回目の演奏会場となる、マンハイム市内の「ケーファータール文化会館」へ出かける。収容人員500〜600人ほどの小さな ホールであったが、この日は立ち見が出るほどの満席で、二高の演奏も実に気合いの入ったものとなった。客席からは1曲終わるごとに 大きな拍手、口笛、歓声が飛ぶ。ここでも第2部は二高のみの演奏、第3部ではマンハイム音楽院のメンバーも加わり、ステージいっぱ いの人数で「セント・トーマス・コラール」と「呪文と踊り」が演奏されると、アンコールの拍手が鳴りやまない。指揮の佐々木先生 から「八木節」がコールされ、威勢良く演奏された。ジョイントのマンハイム音楽院の学生は、この打ち合わせなしのアンコールに多 少戸惑っていたが、初見で一緒に演奏した。おそらく初めての日本音楽の体験なのだろう。笑顔いっぱいで楽しそうに演奏する姿が印 象的であった。 コンサート終了後、各ホストファミリーに迎えられ、コンサートの感想を話しながら帰って行く二高のメンバーの後ろ姿もまた実に 楽しそうであった。 |
音楽院前の通り。人がいない! |
同じく音楽院前。路面電車が走っていた。 |
【3月27日(金)】 マンハイムから約20キロ離れた「ハイデルベルク」へ1日観光。ホストファミリーの代表2人が案内してくれた。ツァーに出て初めて の観光とあって、ワイワイとカメラのシャッターを切りながらはしゃいでいた。街で2時間の自由時間があり、おいしいコーヒーに舌づ つみを打ったり、お土産・お菓子・動き回る不思議なおもちゃ等、買い物も楽しんだ。 マンハイムに戻り、ホストと共に市内観光や買い物を楽しんだ後、夜から音楽院の学生と、さよならパーティーが行われた。即席の アンサンブル披露などもあり、マンハイムでの最後の夜を楽しんでホストと共に帰宅。その夜、遅くまでホストと話をしたり、別れを 惜しんだりしたメンバーも多かったようだ。 |
ハイデルベルク観光へ向かうバス |
山の上のハイデルベルク城より市街を臨む |
ハイデルベルク城 |
お城の前で記念撮影 |
ハイデルベルク市街その1 |
その2 |