ドイツ・オーストリア演奏旅行(2)
(1998. 3. 24〜4 . 2)


【3月28日(土)】
  朝7時半、音楽院集合。ホストファミリーの方も大勢音楽院に来てくれて、最後の別れを惜しんでいた。名残惜しそうに、バスの中か
 ら大きく手を振ってマンハイムを後にした。
  二高のメンバーはマンハイムでの4日間で、「伝えよう」とする力をつけたように思える。それが二高の今後の演奏に必ずプラスにな
 るだろう。
  8時にマンハイムを出発し、ヨーロッパの古都である「ウルム」、「アウグスブルク」を訪問。かの有名な高速道路「アウトバーン」
 を走ったが、一般車両は文字通り速度無制限、バスなどの旅客自動車は時速100キロに制限されている。
  ウルムでは、ヨーロッパでも最大の聖堂と言われている「ウルム大聖堂」を見学した。最上階まで60数メートルあり、エレベーター
 は無し。果敢な部員が上がったらしいが…。街では大道芸人が、ギター演奏など見事なパーフォーマンスを繰り広げていた。
  アウグスブルクでも教会を見学したが、我々が訪問した街すべてに教会があり、キリスト教ということを改めて考えさせられた旅で
 もあった。本日は、このアウグスブルクのホテルで1泊。なお、この日から日本人のガイドさんが2人付いてくれて、いろいろ細かく説
 明してくれたのはありがたかった。また、翌日からサマータイムということで、時計を1時間進めておくことになった。


マンハイムからウルムへ向かうアウトバーン


ウルムの街の朝市




 左はウルムの大聖堂。高さ60数メートルあり、ヨーロッパ最大
の聖堂だそうだ。最上階までエレベーターはなし。階段のみ。
果敢な部員が昇ったらしいが・・・。これはその内部。



こちらはアウグスブルクの町並み。


アウグスブルクの路面電車。


【3月29日(日)】
  朝8時にホテルを出発し、9時にはミュンヘン着。市庁舎の、いかにもヨーロッパ中世の壮大な建物に驚嘆しつつ次の訪問地、オース
 トリアのザルツブルクに向かう。途中、ドイツとオーストリアの国境(検問所)ではバスの運チャンが手続きをしてくれたが、数メー
 トル先が別の国ということで、我々にとっては何か不思議な感覚である。
  ザルツブルク(塩の街、という意味らしい)は田舎の小都市という感じで、旧市街(中世以来の町並み)と新市街(第二次大戦以来
 の町並み)に別れていて、特に旧市街は自動車の乗り入れが禁止されている。古いものも大切にしようという風潮が強いようだ。モー
 ツァルトの生家やカラヤンの住んでいた家、音楽祭で有名な祝祭劇場など、音楽に縁の深い街だけに意義深い見学であった。自由行動
 もたっぷりあったが、きょうは日曜日のため閉まっているお店が多く、あまり買い物ができず残念。
  レストランで昼食中、日本語の歌声が聞こえてきた。外に出てみると、何と、広島から来たという少年少女合唱団の歌声であった。
 モーツァルト広場でのパーフォーマンスであったが、「さくら さくら」や「上を向いて歩こう」など、懐かしい歌が新鮮に響いてい
 た。この後ウィーンでも、横浜創英高校吹奏楽部の皆さんと遭遇し、世界は狭いナア、と感心させられる旅でもあった。


ミュンヘン市庁舎


市庁舎前の広場にて




 ザルツブルグのモーツァルト広場。像はもちろんモーツァル
 ト。その広場で、日本語の歌が聞こえてきた。思わず声をか
 けたら広島の少年少女合唱団とのこと。懐かしさと美しい歌
 声に、聞き惚れてしまいました。世界は狭いねエ。




ザルツブルグ音楽祭で有名な祝祭劇場


モーツァルトの生家前です。
現在は博物館になっている。

【3月30日(月】
  ザルツブルクを後にし、次の見学地は、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」で有名なザルツカンマーグート地方。
 きれいに澄み切った青空に雄大な自然。何とも言えない感動が沸き起こってくるのを覚えた。
  湖のそばのレストランで昼食。レストランやホテルでの食事はすべて3コース。前菜、メインディッシュ、デザートとなっている。割
 とおいしかったが、濃い味付けのものが多く、特にデザートは甘みが非常に強く、あまりなじめなかった。
  さて、いよいよウィーンへ向かうが、みんな疲れのためか夜遊びのしすぎなのか?バスの中はシーンと静まりかえっている。
 夕方5時ころに着いてそのままホテルへ。オペラ見学を事前に申し込んでおいた人は国立歌劇場で「ホフマン物語」を観劇し、本場の歌
 劇に感激!


ミュージカル映画「Sound of Music」で有名な
ザルツカンマーグート。
美しい風景です。感激!!



サングラスの佐々木先生もカッコいい!




全員で記念撮影




  近くのレストランで昼食。
  メインディッシュは、「鹿の肉」ということでした。
  めったに食べられないですヨ、と添乗員。
  おいしかったです。




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