マンハイムとのジョイント・コンサート(1)
(1999.8.31〜9.4)
我々吹奏楽部は、昨年(1998年)3月にドイツ・オーストリアへの演奏旅行をおこないましたが、今回は相互交流としてドイツのマンハイムから、学生91人(男性46人、女性45人)、ソリストと先生7人の合計98人が来日しました。 川崎では、二高吹奏楽部とのジョイントコンサートや部員たちと一緒に自由行動をし、各地へ見学に行ったりなど、お互いの交流を深め、思い出に残る5日間となりました。 ここにその一端を紹介し、報告記とします。 |
【8月31日(火)】
午前11時、二高吹奏楽部員集合。今日はいよいよドイツ・マンハイムの音楽院生が川崎にやって来る日である。急いで新体育館体育室に行き、歓迎レセプションの準備を始める。シートを床いっぱいに敷き、机・イス・食事のセッティング。そうしているうちに、マンハイム音楽院生がやって来た。暑さに慣れていないせいか、バスから降りるとぐったりしている人もいた。 音楽院生がパーティー会場に入場。始めは日本人とドイツ人と真っ二つに分かれていたが、次第にお互いに溶け込んでいき、パーティーが始まる頃にはお互いに英語で会話をして交流を深め合っていた。3年生のうち何人かは、昨年のドイツ・オーストリア演奏旅行に参加していたので、顔見知りの音楽院生も何人かいて、旧交を温めていた。 パーティーでは、二高校長の遠藤先生、マンハイムの団長であるウルリッヒ・バックハウスさん、指揮者のフリッツェン先生の挨拶から始まり(通訳あり)、そして二高吹奏楽部副部長の井沢君がドイツ語で歓迎の言葉を述べると、音楽院生からは歓声が上がり大好評であった。最後に顧問の佐々木先生が乾杯の音頭をとろうとしたのが・・。音楽院生はお構いなしにジュースを注ぎ飲み出してしまった。よほど喉が渇いていたのかな? 乾杯が終わると食事の時間だが、みんなあまり食が進まなかったようだ。午後3時という時間で、昼食を食べたばかりだったのか、会場が暑かったからなのか、それとも・・・。 パーティーが終わると音楽院生はバスに乗り込み、川崎での宿泊場所である川崎市青少年の家に向かって出発した。 【9月1日(水)】 今日は午前中から川崎市青少年の家で、マンハイムと合同練習。演奏会の合同ステージでの2曲を合奏した。1曲目は、大栗裕作曲の「吹奏楽のための小狂詩曲」を佐々木先生の指揮で練習。この曲は、日本的、民族的な素材を生かした曲作りが意図されているため、西洋のクラシック音楽とは一味も二味も違う。それでもマンハイム音楽院生たちは何食わぬ顔で演奏しており、ヨーロッパでも優秀なオーケストラと言われる実力を遺憾なく発揮していた。次に、S.ネスティコ編曲の「ザ・ブルース」をフリッツェン先生の指揮で行った。ポップス曲であったので、みんなで楽しみながら演奏することができた。合同練習は2時間ほどで終わり、二高生は解散。マンハイムの皆さんは青少年の家で昼食をとった後、はとバスに乗り東京観光に出かけた。東京タワーや浅草など、日本の中心部を観光し、満足げの様子であった。
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