※はじめに※

今回の話は「Lost Phantasm」のStage_1となります。
今回の話を読む前に…、



前回のPrologueを読んでおくことをオススメします。



…読んでなくてもそれとな〜くわかる、かも…。(汗



何はともあれ本編のサンプルへ。




















霊夢を傷付けたピエロを追って、



魔理沙は外の世界へと赴いた。



…だが外の世界の重圧により、



魔理沙は記憶の全てを無くしてしまう。





…気付けば見知らぬ部屋にただ一人、



そこへ「メリー」を探す外の世界の人間が訪ねて来た…。







彼女は魔理沙を見てメリーという。







見知らぬ人間たちのやりとりを見て記憶を失った魔理沙は思う、



…そうか、私はメリーという名前だったの…







いや彼女にはわかっていた、
目の前の金髪の少女がメリーでない事くらい…。









そうして魔理沙に対して始まる尋問、



それもそうである、全く知らない人間が
突然知り合いの部屋に居たのだから…。







目の前の人間が魔理沙を追い詰める…、と思いきや、







「宇佐見蓮子」と名乗る外の世界の人間は魔理沙を歓迎するという。



まだ自分の事を何も話してないのに
何故か一方的に魔理沙に信頼を寄せる蓮子。



外の世界において幻想郷の人間は否応なしに存在全てを
否定されるというのに目の前の蓮子だけは…、







魔理沙の全てを肯定してくれている、そんな気がした…。



そんな魔理沙に対して蓮子は自身の事を包み隠さず明かす。



メリーが消えてしまったという事。



おそらくメリーは幻想郷に一人で行ってしまったという事。



そのせいでメリーが現実世界に「居た」という事実が消えて行ってる、という事。





…それらを聞いた魔理沙は…、







逆に消えたという「メリー」に、







そしてその「メリー」を探している蓮子に、







疑念を抱いてしまう。



誰にも頼れない外の世界で、



仲間と思える存在に出会えたハズなのに、



魔理沙は蓮子を信じれずにいた…。





外の世界は頼れないどころか…、







まだ未知なる存在も居るというのに…。





魔理沙と蓮子、





まだ出会ったばかりで
まだ頼りない絆でひとたび
ほころべな修復不可能になりそうな
細い細い関係…。







そんな二人の状況など
お構いなしに…、







外界の嵐は吹き荒れる!



突如として二人に牙を剥いたソレは
何故か魔理沙に突っかかる!



…「ソレ」は…、





かつて幻想郷に居た「ハズ」なのに…、





幻想郷から消された存在。









冴月麟という名の刺客だった!





何故彼女は魔理沙達を狙うのか。











いや、それ以前に…。











外の世界では記憶すら飛ばされてしまう魔理沙が
まともに戦えるワケが無い…。





いや、そもそもまともに戦えたとしても…、









単純に冴月麟は強いのだ。





外の世界より隔離されし「幻想郷」、



それは現代では消えゆくハズの妖怪や幻想、
科学では迷信と片付けられる存在全ての
保護も目的とした場所、



…その加護を全く受けない外の世界の激流において
今もなお「迷信」と呼べるモノを
繋ぎとめておけるモノが居たのなら…、





…それは幻想郷に存在するモノより遥かに「強い」と
呼べるのではないだろうか…。





外の世界の脅威はその世界そのものだけではないと
魔理沙は思い知らされたのだった…。







LostPhantasm Stage_1

オフセ本 B5 80P
700円で頒布予定。
(書店委託は1000円)




Stage_1という事でまぁどれだけ
この話が長いか察して頂けるかと…。(超・汗



正直前の話から一年経ってる時点で
失踪確定なんじゃないかと思ってますけど
気長にお待ち頂ければ幸いです…。(汗



まぁ長い長い話の中でこのお話はいわゆる
ジェットコースターにおける「ようやく一番上まで登ったトコ」なので…、

この後はもう阿鼻叫喚の展開だらけになります。(真顔

…正直こんなクソ長い話にわけわからん電波展開、
一体誰が読んでくれるのかという疑問だらけですけど…、



それでも読んで頂けたら幸いです。



本当に自分が描きたいだけの自己満足話ですが
それでも読んでくれた皆様には「何か」を残せる
話にはなっていると信じて最後までやってみます。



…では次の話でお会い出来れば…。




















外の世界の嵐は予想以上に大きかった。



…だけど、



それと同じくらい外の世界で出会った彼女は
とてもとても頼もしかった。





…そう。





外の世界にはピエロ含めまだ視ぬ強大な存在が居るのだ…





それは予想外の「希望」なのか…。











…予想外の「絶望」なのか…。











…ずるずると、



光も闇も全て抱えて、



それは距離を詰めて来る。





…その先にあるのは果たして…。