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■第X回 「D9R 装甲ブルドーザー」(MENG)

組んでるだけですが、10種超えましたか…。
そんな感じで今回はIDF工兵部隊で使用され、
後に米軍でも採用された経緯を持つ、
装甲ブルドーザーとか。

このキットは2013年の新キットの中でも特に異色の存在でもあり、
戦車とは一味違う「仕事をする車両」なので、
自分のメカ属性にバッチリと来るものがあり、今回の記事となっています
(2個組むのに1ヶ月ちょいなので本人もかなりノリノリだった、ぽい)。

画像的には箱を置いただけ〜中身をぶちまけた状態が
出ておりますが、完成後も結構大きく、パーツもデカイものが多いですね…。

但し、ランナーはほぼブロックごとに別れている感じで、
特定の部位のパーツを組めば、余ったランナーは処分できるため、
組めば組むほどにスッキリと片付いていきますので、
モチベーションの維持はかなりし易いかと思います。
…自分がこういうの好きなだけ、かも知れないのですがっ。

ドーザーブレードの支持アームとか。
工作上、貼り合わせと挟み込みがある部分ですが、
裏面とはいえゲート跡があるので、
パテ埋めしています。


…画像で白いのが見えていますが、
基本的に裏または内側に来るので、
やるやらないは個人の裁量で決めてもいいかなと。

他、この部分に限った事ではありませんが、
所々に微妙にバリが出ている事も多々あるので、
いきなり接着してしまわずに、まずは軽く合わせてみて、
スキマとか違和感っぽいものが無いか、
確認しながら作業を進めた方が無難ですね…。

ふぅ、今回は普通に終わりましたね…この辺は個人的に「やってみたかった」部分が大きいのかなと。
全般的には中級者向けっぽい内容のキットですが、
「AFVって戦車だけじゃないよ」というのを実感するには良いキットじゃないかと思います。

実際、組んでみて久しぶりに「形が見たい」とワクワクさせられるキットでしたし、
「色塗ってみたい」と思わせる部分が多々ありましたので…。

さて、次回は…何を組もうかと。 <塗れよ
                                                    (2014.01.11)

作業が進んで2台分のキャタピラが終わりました。
ざっと一本あたり3〜4時間といったところで、
段々作業に慣れてきたところで終了、ですね。

他、オリジナルディティールとして、
キャビン後部のアイホールドにU字フックを追加してます。

…出所はドラゴンの余りパーツですけれど、
こういう時に割と使える?かも。

ラストは後ろからの画像をいくつか。


先にもコメントしましたが、左右の画像からも分かる通り、
リッパ部の可動範囲はそんなに大きくは取れないので、
積極的な使用法(破壊とか解体目的)は出来ず、
踏ん張りとかほじり返しっぽい使用方法なんだろうなと。

キャタピラ部のアップ。
やや長めの雰囲気ですが、
弛み具合で判定していただければと。

良く見ると、転輪の下側にまでダンパーっぽい
ユニットが伸びているので、
もしかしたら車高の制御をしたり、
作業時に安定(この部分で支える?)させるために、
こういった構造になっているのかなと。

そんなこんなで車体に装着の図。

ブレードが無いと、何かの牽引車両っぽく見えますが、
元々民間型では自力移動できればOKですし、
頑丈さと耐久性に優れていれば良いので、
こういう形状になっているんだろうなと。

ゴッツイ割に、愛嬌あるメカですよね…。

どうでも良いかもですが、
白地バックに黒いパーツを撮ると、
デジカメの補正が変な方向に働くみたいで、
…あんまり見えませんね…。

いよいよキャタピラの組立に入ります。

これまた民間型の名残というべきですが、
コマ一つあたり3つのパーツ構成になってます。

たぶん実車は巨大なチェーン構造になっていて、
外側に履板がボルト留め?されています。

取説ではまずチェーン部分を組んでから、履板を接着する指示に
なっていますが、上手く合わないとか、ダボが見えなくなるので、
履板にチェーン部分のピンが有る方を一気に付けていってます。

その後、ピンを通して組み合わせ、
反対側のコマを一気に貼り付けていってます。
枚数的には片側43枚になりますが、
やや長めですが適度に弛ませて固定していきます。

…例によってこの手の可動部分の剛性とか、
まったく信用していないので、
取り付けの直前に接着剤を一気塗りしますので…。


後、この方法で組む場合、注意すべきは最初の
ピン部分と履板の接着でして、
ダボ部分のガタが大きい分、水平・垂直が出しにくいので、
接着剤が乾く前に2方向からチェックすべきかと(汗。


…下画像で出てますが、最初の1本目で適当にやったら、
なんかヨレヨレの雰囲気になってしまったので…。

後部リッパ(駐鋤?)とか。
取説にあったイラストや解説レベルの知識しかありませんが、
元々の民間ブルドーザーとしては「D9」が型式らしく、
以降IDFが改修・追加変更していく毎に、
A、B、C…とレビジョンアップしていき、
現時点での最新仕様がこのR型、という事の様です。

しかし、イラストによると同じ「D9R」でも
初期には後部にリッパが装備されておらず、
更に近年では直撃除けの鳥かご型の装備も追加されていて、
「スラットアーマー」と呼ばれているそうです。

IDFに限らず、米軍の工兵車両(地雷処理車)とかにも、
同様の装備があるので、
近年の低強度紛争に対応しているのかもしれません。

でもってこの車両のリッパ、先端形状とかを見ると、
解体現場とかで見る大型バンカーにも見えるのですが、
パワーショベルのような動きは出来ないので、
踏ん張り用か地面の(適度な)ほじくり返し用、みたいです。
(埋まっている地雷を掘り起こす的な)

ついでにアップ画像も出してますが、
ご覧の通り?ハンドルは存在せずレバー類で
キャタピラの速度を変えて曲がります。

アクセル・ブレーキ・クラッチの他、
ドーザーブレードの操作と後部のリッパを操作するため、
レバー類もかなり多い感じです。


忘れてましたが防弾ガラスはここで使っている青?以外に、
透明なタイプもパーツとしてセットされているので、
自分流の色を付けたい人はそちらを使っていただければと。

現用車両の防弾ガラスって、
青が多いんですよね…理由とかは知らないのですが。

再度合わせてみるの図。

車体とキャビンの勘合部にガイドとなるダボがありますが、
あんまり上手く入っていかないので、
車体側の穴かキャビン側のダボを少し削る必要があります。

他、廂部分と天井パーツに一部スキマが出来てしまうので、
キャビン内部を適当に塗り終えたら、
接着してパテ埋めが必要になるかと(汗。

…その関係もあり、周辺のフック類が
取り付けられず、現在もそのままだったり。
…忘れてしまいそうだな…。



で、上から比較画像っぽい感じになってますが、
見え隠れしているパテは、
少しスキマが気になった部分です。
(後部の防弾ガラス〜廂にかけてのスキマを埋めるもの)

次はキャビン(運転室)です。
元々の民間型のデザインは知りませんが、
乗用車とかと同じくフレームとガラス張りの箱だったのが、
防弾ガラスと全面装甲化された構造に変わっているかと。

先のフィギュアとの対比から、この車両の全高は4m超え(!)という
かなり大型のものなので、
視界確保のため下側にも窓があるわけですな…。

まあどこぞの世界の機動兵器みたいに、
全周囲モニターとか、HUDとかが装備出来ればでしょうけれど、
コスト的に無理かも、とか。

MBTでは赤外線カメラが普通に搭載されつつありますが、
専用設計ではないからか、設置スペースが無いのか…。

余談ですが向かって左が運転席、
右側は機関銃手用のシートです。
やたらと高い位置になるのは、天井に付いている機銃操作と、
周辺警戒をするに当たって、ハッチから身を乗り出しやすい、
ってのがあるからではと思ったり。

ちょっと画像が戻る感じですが、シリンダ部には
更に装甲カバーが付きます。


…ですが、見ての通りのヒケっぷりでして、
後に出たディティールアップパーツでは、
これのエッチングパーツが有ったかと(苦笑。


デッチアップする、という選択肢もあると思うので、
増加装甲をボルト留めしてみるとか、
擬装用フックを追加したりして、
格好良く?まとめられれば面白いかも。

ブレード昇降用の油圧シリンダとか。
先にも書きましたが元々が民間用を徴用しているため、
可動部の装甲保護はされておらず、
IDFが独自の追加装備として続々と装甲化されていってます。

右下が初期(装甲なし)、左上が中〜後期の仕様だそうです。
キットではこのどちらかを選んで組み立てます。

ちなみに自分はゴツさとパーツ処理の手間を考えて、
2両とも装甲追加タイプにしています。




で、ざっくりとボディ、サスペンション、ブレードを
合わせてみたの図です。

キャビン部分が無いのでかなりヘンテコですけど。

次はボディ部分です。
基本的に板状のパーツを箱型に組んで行く感じですが、
接合面が斜めにしてあったりして、位置決めはしやすいです。

…が、大物パーツは割と歪みがちなので、
所々押さえたりしながら瞬着を流し込みしています。

他、見えませんがパテによる接合部の裏打ちとかも、
出来る範囲内でやっていたり。

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まずは例によって取説の順番を無視してドーザーブレードから。
やはりブルドーザーといえばこのパーツですので、
そのデカさを実感するには良いかなと思った次第で。

隣にフィギュアが置いてありますが、
タミヤのSdkfz232に付属するドイツ兵です。

「人間との対比」という意味合いが強いのですが、
こうするとその巨大さが分かるかなと。

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ドーザーブレードを再度取り付け、
…で塗装前に出来る事はほぼ終了です。

付いていないのはキャビンの廂部分に付くフック類、
リッパ動作用の油圧制御用チューブですが、
キャビンからチューブが伸びているので、
ある程度塗装してからでないと…(汗。


後、コメント忘れてますが、
ブレード部のダンパ(右側のみ)、
リッパ動作用のシリンダ部のフランジ部分に
留めボルトをランナーから削ぎ落として貼り付けますが、
…や、これってフランジ部分を別パーツ化すれば
事足りるんぢゃね?

…と後から思い至りましたが、
メーカー側が「こういう作業に慣れてくれ」という
メッセージを発しているのかなと(違。

転輪とサスペンションです。
転輪部は数が多い事と、リブ部分にゲートが思い切りかかっているため、
別個に仕上げて接着するよりは楽かと思い、
ガ○ダムライクに「片方だけ仕上げて接着後に切り取る」
…というかなり横着な方法で作業を進めています。

AFVにしては転輪が小さい印象を受けるかと思いますが、
この車両は元々米国のキャタピラー社による民間用(鉱山開発とか)の
大型ブルドーザーを改造、後に米軍でも採用(逆輸入!)されたものなので、
こういった信頼性の高いスタイルを採っている様です。
(イメージ的にはチャーチル歩兵戦車、日本の建設・工事現場でも
こうしたスタイルの足回りを良く見かけますので)

そんな感じでキャタピラも不整地走行よりは安定性・剛性(頑丈さ)を
主眼にしているらしく、シャーシとサスペンションが一体化したような、
ごっつい足回りのパーツになっています。

変り種っぽいのは起動輪ですが、機動性とかスピードを求めていないので、
車体の上側に取り付く形になってます。
AFVでは基本前か後ろの方が多いですし。

…上側に付いていると、泥とか石ころがギア部分に詰まりにくい、
…というメリットがあるのかもしれません。