英国面シリーズが…連続で5回目になるんですね…。
今回は増加装甲を追加したMk.10の3個同時製作です。
さて、チーフテンはMk.5でひとまずの完成形となるのですが、
火器管制システムの更新や旧タイプのアップデートは続き
(Mk.3のアップデート後の呼称がMk.8と言われています)、
今回の前面装甲強化タイプは元の型式に関らずMk.10と呼ばれています。
世界情勢的な事を紐解いていくと、1960年代から配備されたチーフテンに対し、
ソ連側はT-64及びその改良型でもあるT-72を開発し、T-80へと繋がりますが、
1980年代に勃発したイラン・イラク戦争
(1979年のイラン革命の混乱を突く形でイラク側が仕掛けた、とされています)の最中、
イランのMk.5P(過去作例仕様では赤外線サーチライトが装備されていますが、
コスト面か技術流出防止なのか、イラン軍仕様には付いていない!)と、
イラクのT-72(こちらも実態はモンキーモデルですが武装自体は125mm滑腔砲)とが
地上戦を行う機会が有り、
約1kmからT-72の125mm砲に撃破されたという情報が伝わり、
イギリス側はチーフテンの装甲強化プラン(Stillbrew Armour Package)を
実施していく訳で。
(因みにイギリス側も70年代に何もしていなかった訳では無く、
一応西ドイツとの共同開発プランが有ったものの、実態が駆逐戦車だったためボツ、
結局イラン向けに開発中だったシール2を仕立て直してチャレンジャー1が
1983年に完成しますが、その辺の話は次回以降ですね…)
んで、画像はいつも通りの箱並べ状態と中身ぶちまけ状態、
今回は同じものが3個なので工作面はそれなり、
塗装編が少しアレな感じで進んでいきます…。
(余談ですが3種同時リリースの内、一番の不人気アイテムだったらしく、
店頭在庫が豊富だったため、このキットだけが3個調達できたという罠。
…や、キットとしての質はともかく、値段がゴツいですしね…)
作業開始です。
まずは車体部のサスペンションと、
転輪が付いた所ですね、この辺はどの型式も共通なので、
取説を殆ど見ずに組んでいる様な気がします…
…マークスマン込みで4種目ですし(苦笑。
俯瞰寄りのショットも撮ってみましたが、
プラモ少年としてはタミヤのMk.5しか印象に残っておらず、
このスタイルのチーフテンはキットが出るまで知らなかった(!
…のですが、重装甲と言いつつもスタイリッシュなので、
改めて格好良い車両なのでは、と思ったり。
ラストの作業はフラットアース(上面系)とバフ(足回り)による
ウォッシング作業になりますが、まあいつも通りですね…。
作業的にはこの後、艶消しコートでエナメル塗料を定着させた上で、
ペリスコープ部等に再度クリアの上塗りをし、
最後はフェンダーミラーにいつもの?
アルミテープを貼って完成となります。
砲塔部分の工作に移ります。
まずは基本構造の貼り合わせが出来た所ですが、
その前にフック部の差し替え(車体部の工作時と同時進行です)をしています。
その後、左側面のパーツを貼り、底部パーツを貼り、
更に後面のパーツを貼り、パテ盛りと整形をしました。
この貼り合わせ時に、若干の隙間が出来るみたいなので、
接合部の裏側にパテ盛りをし、補強と隙間埋めを同時にやっています。
…後部のパネルも同様にしてパテが生乾きの内にくっつけている訳ですが…。
(他、砲手ハッチのヒンジ部が可動の関係で隙間が出来てしまう為、
先付けした後にプラ板で塞いだり、主砲基部の奥まった部分の接合面が気になったので、
適当にではありますが、パテ埋めして整形しています)
大体の装備品が付きました…。
前回のMk.5の製作時にも有りましたが、
右側面の雑具箱の取付に際し、本体からやや浮き気味に取り付ける関係上、
ダボ穴が分かり難く取り付け位置が出しにくいため、
接合面のパーツを先にくっつけておいた方が、
位置決めがし易い感じですね、…まあ今回そうしてみたのですがっ。
基本的な塗り分けが出来た所でウェザリング作業に入っていきますが、
まずは傷とか錆、雨垂れ跡っぽいものを意識してのドライブラシです。
本体サイトでの過去記事でも書いておりますが、
雨及び汚れの蓄積が時間と共に錆に変化していく感じを
表現しようとしているので、
その逆の順番で色を乗せている訳ですな…地味に面倒ですがっ。
塗り分け前にデカール貼りです。
(マーキング類も一緒にウェザリングする事で、
全体の質感を合わせるためです、今更ですがっ)
さて、3種有る内、西ベルリン駐屯部隊のダズル迷彩タイプに付く警戒マークと、
BATUS仕様に付く番号プレートの内、砲塔部に付くものの2種に対し、
直接貼れないものが有る為、前回と同じく、プラペーパーに貼ってから、
本体へ取り付けています。
警戒マークは余分に有る形になるので、NATO仕様にも貼り付けとなります。
(なので4枚準備してあります、因みにイギリス側のアレなのか、
同じものが取り付く関係で、ストライプの向きは「ハ」の字になりませんね…)
他、BATUS仕様に付くこの番号プレート、演習時か戦車競技会時の物と思われますが、
平時の再現をするなら車体側面前側の小番号のみでも良いのでは、
…と推察しますが、まあ好みでやっても問題は無さそうですね…(ぇ。
デカール貼りも終わった所で乾燥後に一旦コーティングし、
筆による塗り分け作業に入っています。
まずは最初の工程、
キャタピラやゴム部等にジャーマングレーを塗った所です。
砲身部の作業になりますが、
現用ものの中でもディテールの多いタイプなので、
貼り合わせ後の処理に付いて(今更ですが)補足しておこうかなと。
1枚目は貼りわせ直後(瞬着を大目に塗ってはみ出させています)、
軽くヤスリがけした後、パテを盛った所です。
(画像内では左側→右に向かって処理段階が進んでいますので参考まで)
2枚目はアップ画像ですが、
3枚目で一旦塗料を乗せて処理状態をチェックしています。
(消えていない部分が有れば、再度繰り返し…)
ベルト部分の段差とか基部側の蛇腹部分ですが、
モールドに沿ってタガネで彫り直したり、
新規に下ろした(!)デザインナイフで彫り直したりして、
相応に自己主張出来る様、処理をしていきます。
で、この処理が終わったら、今度はプラペーパーでのベルト再現になるので、
色々と面倒な手順を踏んでいくなと。
チーフテンはMk.5以降も火器管制システムを中心にアップデートが
なされているそうですが、
Mk.10に至って車体部にも外観上の特徴が出て来ていたり。
…という事で1枚目が比較画像ですが、操縦手ペリスコープ脇の部分に関し、
それまでリブ状の出っ張りだった部分が装甲ブロック?に変化しています。
まあ、過去作のマークスマンで一度やっているのですが…。
然しながらこの部分、
キットのモールドを削って新規パーツを取り付けるので、
何気に面倒だったりしますが…(苦笑。
(参考までに、Mk.2は無し、Mk.5でリブ付き、Mk.10以降で装甲ブロック、
と言う風に変化しています)
で、2枚目は念の為の補強という事で裏面にもプラ材を貼ってみたの図ですが、
これでかなり(過剰な)強度になったのではと(汗。
キャタピラの取付に入っておりますが、
過去作と同じパターンですし、説明はあんまり必要ないのかも…。
(ちなみに片側100枚で作業しています)
その次は、これまた定番化した底板のデッチ上げ兼補強になりますが、
…タコムキットの場合は必要ないかも、とか。
(尚、キャタピラの入っている袋にポリキャップが入っているモノが有り、
プラパーツを溶かしてしまう事が多いので、
キットを持っていられる方は袋から出して別保管された方が良いかと)
■第28回 「チーフテン Mk.10」(TAKOM)
製作編ラストは3種揃い踏みの図とか。
チーフテンも改修を重ねてMk.10ともなると、
現代戦車(或は第3世代的なMBT)としての風格が出始めていますね…。
イギリス側でも装備車両の更新状況が分かりづらくなったのか(!、
この増加装甲(Stillbrew、読み方はスティルブルーだそうです)
を追加した車両は、全て「Mk.10」と呼称されるそうです(ぉ。
時期は不明ですが、冷戦終結後、この増加装甲が
T-72の125mm砲に抗堪できるかをテストした所、
十分な性能を発揮したらしく、
今回の改修の正当化を改めて立証する逸話があったり。
他、このスティルブルー装甲は、その後のチャレンジャーMBTにおける
チョバムアーマーの先駆け(基礎技術)にもなり、
この車両が最初期の複合装甲とも言われていますね…。
…とは言え、冷戦の終結はまだ少し先で、
チーフテンの改修はさらに続き、
左側面のサーチライトをTOGSに換装したMk.11と、
旧型式からのTOGS改修型であるMk.12がある訳で
(1983年からチャレンジャー1が配備されますが、
一気に更新された訳もなく、順次更新されていき、
陸自の74式改みたいな扱いでチーフテンを更新していたと推測)、
…その辺はまたいずれ。
砲塔部分の塗装に入っています。
厳密には車体部にもまだ塗装工程が残っていますがっ。
まずは砲身基部のカバーを塗っていますが、
ほぼいつも通りのライトカーキ系で纏めて見た感じですね、
増加装甲の関係で奥まってしまった分、非常に塗り難いのですが…。
傷とか錆の後はゴム部の質感出しになりますが、
ジャーマングレイの下地からグレー系の2色でグラデーションとなります。
…まあ、いつも通りですし説明はこんな所ですね…。
現用車両ならではという部分も有りますが、
履帯のパッド部分が少々面倒かなと(汗。
色々試した結果、最初のブラウンはクレオスのFS30219タン(310)に
しましたが、取りあえずマスキングで再現可能なのか、
って事で久々のテープ芸(をい)をやってみたのが1枚目です。
…で、やってみた結果が2枚目の画像になりますが、
やはりデコボコが余りにも多いせいか、
塗料の回り込みがヒドイなと(脂汗。
原因の何割かは、
当方がディティールを追加しまくっているせいですけどっ。
まあそんな感じで
テープによるマスキングは
(手間の割に)イマイチ(!、
…という事が分かったので、
2色目は普通に手塗りで済ませようかと(汗。
因みにパンツァーパテを使う方法も有りますが、今回の迷彩は
直線の塗り分けラインで有る為、使えません…(涙。
基本色となる青グレーまでは出来ましたが、
迷彩パターンの色をどうするか決めていなかったので、
この機会にカラーサンプルを作っていたりします。
画像参照ですが、迷い処はブラウンの部分でして、
ガイドでは「ブリティッシュブラウン」とか書いてあり、
感覚としては「カーキブラウン」になりそうですけど、
手持ち塗料にはそれっぽい色は無いので、色々試している訳で(汗。
反面、白部分はクレオスの334番でほぼ決まりですけど、
リタッチする時とか、白まんまだと下地の隠蔽力が弱いので…。
ちょっと横道にずれた画像とか。
エアブラシ塗装後の後始末っぽい内容ですが、
ベース色の黒は基本的にジャーマングレイと純色バイオレット、
…では有るものの、青及びグレー系の塗料が結構余っている
(多分過去作でのMH製作時の余り)ので、それらを適時注ぎ足している訳で。
向かって右がいつものベース色ですが、
使用後に左側の塗料を注ぎ足しした後、
空いた部分にジャーマングレイと純色バイオレットを
継ぎ足して平均化しよう、としている訳ですな…。
結構使っている割に減らない理由がこれだったり(汗。
2個目はレギュラー登場のNATOカラーですね、
前回または前々回とほぼ同じですので、
…まあ説明は良いかなと(ぇ。
ここからは塗装作業です。
塗装前の下地処理的な要素が多いですが、
まずはプラサフ吹きです。
例によって金属パーツが多いので、
その部分を中心に、金属色が消えるまで吹きます。
貼合わせのパーツ処理が終わったところで
プラペーパーの細切りを貼って砲身部の完成となりますが、
途中画像は端折って取り付け後の画像だけですね…。
(今回で3回目ですし)
砲塔側面のバスケットが付きました。
(尚、パトランプの支柱は1mm真鍮棒で差替え、
塗装時の区別用に高さを変えていたりします)
まあ、何処のメーカさんでも同じパターン?ではありますが、
形状の正確さに反比例?して組立難易度が高い(点付け組立)パターンが多く、
今回の手こずり具合も厳しかったかも(汗。
左側の大きなバスケットの前側下面の角には、
下開きっぽい枠が付いているのですが、
内側のフェンスもこの部分を避ける様にして加工せねばならず、
…こういう面でも今回のは面倒だったかも…(画像参照)。
他、組んだ後に気付きましたが、
右側バスケット後面の塞ぎ板っぽい部分は、
キットのパーツ成型上の理由から付いているみたいで、切り飛ばすのが正解(!
…みたいですね、や、これ、1個だけ切ってみましたが、
モノスゴク神経を使うので、2個目以降はパスしました…(ぇ
今回も何とか終わりましたね…今回は夏の暑さよりも製作時間がなかなか取れずに苦労しましたが、
終わってみればなんとやらですかね…ダズル迷彩に付いてはもういいかな、とも思いますがっ(苦笑。
で、この後は撮影編ですが、過去連載が未更新のままで溜まりまくりですし、
そっちも片付けねばと思いつつも、作る方最優先でやってしまっているので、
…そろそろ何とかせねばと(脂汗。
ミリタリーに光り物は御法度、
という基本が有りますが、現用車両の多くが
公道を走ったりする関係上、こういう装備がある訳ですが、
ドイツ連邦ものでは収納位置がキッチリしているものが多く、
細かい(余分・または過剰品質?)部分に拘らない?
イギリスAFVは簡素な作りになっている事が多いですね…(笑。
ペリスコープやライト部等のクリア塗装になりますが、
作業上で一旦塗装を剥がしてクリアパーツの地を生かした?のは
砲塔部のサーチライトとパトランプ部のみで、
他は銀地に各種クリアーでの仕上げにしています(ぇ。
…や、まあ、面倒ってのも有るんですが(!、
銀地の方が光を反射して自己主張するので…(汗。
細部の塗装に入っておりますが、
今回は消火器の赤ですね、例によって「俺サイン」的なものですし、
実車は光沢のある緑で塗られておりますので、
考証に拘りのある方はそちらで塗られてみてはと(汗。
砲身部のサーマルジャケットを塗っていきますが、
今回のMk.10は全部黄色系で纏めています。
ダークイエローで下地を作ってから、
黄土色、セールカラーのドライブラシで仕上げてみました。
グリーン系の車体色とコントラストがアレな気もしますが、
…まあ今回はこれで(汗。
ダズル迷彩の2色目はクレオスの
バーリーグレーBS4800/18B21(No.334)を
使ってみましたが、これも一応はイギリス由来のカラーですね、
ラベルにはRAFのF-4とかに使うっぽいですがっ。
その後、フォグブルーで再度リタッチとかしていますが、
少し色合いが変わってしまったので…
…これ、この後の作業で目立たなくなるかなと(汗。
3個目はカラーガイドに有ったダズル迷彩
(本来は艦艇の幾何学模様っぽい迷彩パターンをそう呼びますが、
分かり易い表現ですし、以後もこれを『ダズル(眩惑)迷彩』と呼ぼうかと)に
チャレンジしようとしている訳ですが、まずは基本色を作っています。
前回のMk.5Kと似たパターンですが、
今回のはより青みを強く出そうと思い、ガルパングレーの後は
フォグブルーを混ぜて青みがかったグレーを作ってみました。
…まあこれ、ラベルで分かるかもですが「AT-09」というものでして、
本来はキャラもの用ですが、
この後の作業(マスキング失敗後のリタッチ)の事も有り、
混ぜ色よりは、出来るだけ瓶入りのやつが、
そのまま使えそうな色を選んだ次第で(汗。
尚、カラーガイドを見ると実車はグリーンをベースに青灰・茶・白の3色を
ペイントしている感じですけど、
緑はエンジンデッキと転輪部のみに残っている程度ですし、
面倒なのでグレーベースに茶・白を塗っていく手順にし、
緑部分はオミットして、この基本色で済ませようかと(ぇ。
エアブラシによる迷彩塗装です。
1個目は久々登場?のBATUSカラーです。
次いでブリティッシュグリーン。
Mk.5からの追加工作になる訳ですが、
エンジンデッキのメッシュ部に付く取手がエッチングパーツではあるものの、
その薄さも有って(俺基準で)実感が乏しいため、
自作パーツに置き換えています。
画像1枚目はいつもの?フック量産状態、
2枚目が取付後の画像になりますね、
「A」の字になっている部分は、更に小片を取り付けて
それっぽく形にしていきますが…
…やたらとパーツを飛ばしてしまうのがネックかも(汗。
車体部前側の完了状態ですが、正面の跳弾板周りとか、
結構繊細なパーツ群が多いので、最後に回すと苦労しますね…。
フェンダーミラーのステーは真鍮棒で作り直していますが、
(毎度の事ですが)キットパーツを使うなら、
(間違いなく壊すので)畳んだ状態がベターかと。
側面フックの差し替えが完了です。
先のエンジンデッキ上のものと合わせると、
1台あたり60ヶ所近くなるので、
傍から見ると狂気の沙汰っぽく見えるかなと(汗。
…ドM認定か…(ぼそ。
プラパーツの処理を優先した為、
先にフェンダー上の雑具箱を付けています。
…で、大物パーツが大分減ってきましたし、
「ほぼ」恒例となった、あの作業にぼつぼつ入ります(汗。
排気管BOXとか。
…ですが、補助エンジン用のものと思われる小マフラーの貼り合わせに際し、
パーツを飛ばしてしまったので一部自作している訳ですな…。
(画面右端のやつ)
ハイライトに聖グロカーキです。
塗装下地の黒ですが、
これで完全に成型色を消す事が出来るものの、
ありとあらゆる場所に吹く関係上、
結構時間がかかるんですよね…。
3個目はBATUS仕様のカラーです。
1980年代ともなると演習時のプレート(本作では「22」の看板)が
付いている事が多い様で、まあこれ、
実車の資料の手持ちが少なくて、
もしかしたらこのカラーリングは、
アグレッサー部隊のカラーなのかな、とか。
(航空部隊でのアグレッサー仕様は、
教官レベルのベテランが操縦する事も有り、
結構派手めなカラーリングを施した機体が多いみたいです、
それと同じ理屈なら訓練部隊も違う迷彩が…って事になるので)
(ここのところご無沙汰ですが、ロシアの地上部隊の迷彩も、
緑と黄色がメインなので、そういった事情が有るのかなと邪推)
…で、絵になるポイントを探ろうとしていますが、
結局自分もこのカラーリングが気に入っているのかなと(笑。
三度の登場となるNATO迷彩タイプです。
一般的であるが故にか、或は各社のプラモパッケでの使用例が少ないからか、
一番一般的な迷彩スタイル、という認識が薄いみたいで、
…毎回作っている割に人気が薄いんですよね…(苦笑。
このスタイルは2017年時点でのチャレンジャー2の本国仕様でも
採用されているっぽい
(画像的にはイラク戦争以降の黄色系デザートカラーの
露出が多く、認知度が高いのですが、
欧州地域での演習時等では基本このカラーリング)ので、
認識を改めねば、とか。
他、冷戦期に編成されたBAORを始め、
この頃の車両には○/△/□のスコードロンマークに、
番号が描かれているものが増え始め、
更に部隊マーク的な使われ方をしている車両も、
幾つか有る様ですね…。
(近年の資料によると、1977年時で機甲師団だけで4個師団、
定数は不明ですが、ざっと100台以上のチーフテンが西ドイツ国内に
駐屯していた…っ!?)
塗装編前のテスト画像が続きます。
さて、まずは今回のメインとなった?
元祖都市迷彩バージョンですが、
配色から察するに、
青グレー:アスファルトないし石畳、
ブラウン:屋根瓦ないしレンガの色、
白:壁とか白線?
…をイメージしているのかなと。
後にレオパルト2でもこれとコンセプトの似た?デモ車両が有り、
そっちもかなり目立つカラーパターンですが…こいつも目立つなと(苦笑。
一応ですが、この都市迷彩タイプのMk.10は,
BAOR(British Army Of Rhine=イギリス・ライン軍団)所属の
(西)ベルリン駐屯部隊(Berlin Brigade)で試験運用された車両で、
冷戦真っただ中の最前線(しかも敵中の飛び地!)にいた車両でもあり、
確かに、ソ連側から見れば目の敵にされる訳だなと(ぉ。
2/3個の基本色を作っていきます。
さて、今回3個組んだ内、2個はイギリス所属の一般的?カラーを目指し、
まずは基本色となるグリーンを作ります。
まあ、いつも通りなのですが、黒下地の上にRLM70です。
作業が少しでも早く進む様、
ランナーに分散配置されたパーツ群を先行して取り付けています(ぇ。
(画像1枚目は前側のウインカーランプですけど、
別グループのランナーに有ったりするので)
見ての通りではありますが、タコムのキットはゲート部が非常にデカイため、
大きなパーツに接着してからゲートを処理する方が比較的楽に仕上げられる?
…かも。
(ゲート処理中にパーツを飛ばすリスクは避けられる?)
やっとこさの車体上下接着が終わった所ですが、
ここから先が、また長いんですよねぇ…。