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基本塗装が済んだ所で筆塗り開始です。
銃身及びキャタピラ、
ワイヤなどにジャーマングレイを塗っています。

因みに砲塔部のLAHみたいな(をい)エンブレムは
前回のコンカラーMK.1の残り物で、それ以外はキットの物です。

(注:LAH=
親衛旗アドルフヒトラー、第1武装親衛隊の略称、
       盾マークの中に鍵っぽいマークが描かれています

■第25回 「チーフテン・マークスマン 自走高射機関砲」(TAKOM)
2016年の最後はイロモノキットで締めくくりですか…
そんな感じで年末年始恒例っぽい「まずは組立」のパターンです。


(注意:当件はサルベージネタの為、時系列的に組立が2016年末です)
さて、実車は冷戦期に開発されたものの軍の要求仕様を満たせず
不採用となった対空機関砲ですが、予算縮小の煽りを受け、
チーフテンMBTのシャーシに砲塔だけ載せ換えて運用
(取説記事によると4時間程度で換装できるとか)の予定だったとかで、
後にフィンランド軍がT-55シャーシに載せて運用試験をしたとか。
(台数は無論、結果や評価の類は不明)
…で、試作時の砲塔は(大英)帝国戦争博物館に展示されているとかで、
TAKOMはチーフテンの実車取材時に(何だこれは…)的な
好奇心で一緒に取材してきたのでは、とか思ったり。

キット的には同社のチーフテンMk.10/11の車体パーツに
追加パーツの構成になっておりますが、
見た目よりは少ない…かも。

ただまあ、ゲート部が(異常な程に)太いため、
小パーツの切り出しが非常に厳しいので注意が必要かなと。

画像はいつもの箱状態と中身ぶちまけ状態ですね…。
転輪パーツが別になって見えますが、
これ、乾燥待ちの合間に、先行して処理していた、
…ってだけなのですが。
ここからは塗装作業になります。
このサイトの塗装待ち品の記事にしては(!
中3ヶ月程度での作業再開ですが、
第24回のコンカラーが英国車両の塗装・発色テストも兼ねていた為、
こっちもついでにテストしてみようかと思った次第で(苦笑。
(第24回の塗装前にカラーサンプルを作ってます、ご参考まで)

…や、キット付属のカラーガイド見ててもピンと来なかったのですけど、
先のPANZER誌別冊に有ったテスト時の画像がグレーでしたので、
このイメージにインスパイアされた、ってのが大きいかと。


まずはいつものプラサフです。
そんなこんなでペリスコープ部や各種ライト部に
シルバーを塗った後、各種クリアー塗料で色付けしていきます。
転輪ゴム及びフェンダーのフラップ、
キャタピラのゴムパッド部分のグレージングです。

現用ものが久し振りなのか、
こういうのやるの、久しぶりかなと(汗。
中間色は新色の「大洗グレー」。
ガルパン仕様でも俺ブレンドのジャーマングレーにする
(過去作記事のP虎製作記事とか参照)積りなので、
これ自体は使う予定が無いのですが、

…まあ、使ってみたかった
…というだけです(爆。
ヘッドライトと雑具箱が付きました。
こうしてみると、T-72によく似ているというか、
チーフテンを見たソ連が(対抗措置として)T-72を作った、
というのが実情みたいです。

尚、キットの組み順としては、ワイヤーが先、
側面フェンダーの後にフェンダーミラー、の方が良いかと。

後は好みで側面のモールドを金属線でフックに作り替える、
ってのも有るかと(汗。
車体の基本構造が出来ました。
元々がチーフテンなので、そのままだと砲塔が載せられず、
嵩上げ用のリングパーツが追加されています。
そして装着状態。
取説では「片側97枚」という事でしたが、
余裕で短いので、100~101枚は必要かと。
(パッドパーツの関係で102枚が最大)

…後は取り付け時の向きに注意かなと。
製作編ラストは後部のアップとか。

基本的にチーフテンのままなので、
トラベルクランプが残っていたりしますが、
「4時間でMBTから換装できる」ってのが売りらしいので、
AUF1の様に砲塔だけ輸出、ってのも今後増え…ゲフンゲフン。
ラストはエナメル塗料によるウォッシングです。

いつも通りのパターンですが、
足回りをバフ、それ以外はフラットアースを使っています。
今度は迷彩を吹きます。
大戦期~戦後初期のイギリス車両は横形の迷彩
(雲形とかミッキーマウスパターンとか言われているやつ)が多いのですが、
チーフテンが配備される頃はNATO準拠の迷彩が中心になっています。

…が、使用している色は2色(迷彩)のケースが殆どで、
まあこの辺は次回以降にハッキリしていくかなと(苦笑。

そんな所で今回はグリーンの帯を描いていきます。
使ったのはコンカラーでも使った聖グロカーキですね、
RAFの迷彩をちょっと意識した形になってますが…。
次いで下地着色の黒。
パッケ絵風のショット。

このアングルからだと車体部のチーフテンが強調されるので、
イラストはこうしたのかなと。
後からの画像ですが、
…何かどうしてこうなった、的な感じでダサいですね…。

陸自の87式やドイツのゲパルトと同じ武装なのに、
こいつが飛び抜けて垢抜けないのは何故だろうなと(汗。
レンズ部分を塗る前にちょっと一息。

ガイアノーツの青系塗料は発色が非常に良いのですが、
筆塗りではムラが出やすいので、クリアを使って
10~20倍に薄めたクリアブルーを調合しています。

まあこれ、防弾ガラス装備のトラックとかにも使えるかと(ぉ。
消火器部分はいつものRLM23とシャアピンクで。

イギリス車両はオレンジが基本みたいですが、
分かり易いのと差し色が欲しいとかの理由で、
毎回このパターンですね…(汗。
傷及び錆描き状態です。
側面のエッジや雨だれを意識しつつそれっぽく。
ハイライトはダークシーグレー。
「Dark Sea Gray (暗い海の灰色)」の名の通り、
イギリス軍における海軍機をイメージした色ですが、
うっすらと青みががったグレーになるので、
これは中々良い色かなと思ったり。

…蛇の目の航空機は…組む機会は多分ないなと(ぇぇぇ。
(陸戦兵器だけで山積みですし)
砲塔部の工作に入ります。
同じエリコン社製の35mm機関砲を装備している、
ゲパルトや87式に比べると、モッサイというか、
昭和の特撮メカっぽい雰囲気がしますね、これ(苦笑。
転輪が付きました。
ホルストマン方式のサスペンも有ってか、
「設計が保守的」とされるチーフテンですが、
こうしてみるとソ連戦車並みの車高ですね…。

聞くところによると、操縦手は普通に座るとハッチが閉められないみたいで、
某デストロイモードのアレみたいにリクライニングするとか…(ぇ。
●飽きたのでTOPページに戻る●
そんな感じで組立は終了となりましたが、
砲塔部分の前後幅が短い分、
搭載弾薬のスペースが限られてしまっているのではと思ったり、
或はレーダー及び指揮・通信用の機材を搭載するスペースにも
事欠きそうなので、
…成程、それで本国では不採用になったのかなと。


イギリス軍には自走高射機関砲の類が配備されておらず、
同時期のゲパルトやシルカに触発されて
同車の開発に至ったという事らしいですが、
結局ミサイルなどの迎撃システムに
取って代わられた部分も多いので、
必要性が薄れつつ有るとも言えますが、
実際どうなのかなと(汗。

そしてイギリスは2016年のEU離脱に加え、
(ほぼ慢性的に)財政危機状態なので、
MBTであるチャレンジャー2ですら今後の状況は不明、
海軍装備も続々と旧式化しているとの話も有りますし、
…この手の車両がまた開発されるのは、

…もう無いのかも、とか。


尚、PANZER誌2017年1月 臨時増刊号の
対空自走砲特集記事に、フィンランド軍で運用されている
同車の画像が有りましたが、ポーランド製のT-55AM車体に載せて、
1990年より総計7両が運用されているそうで、更にその後、
2015年からはレオパルト2の配備に伴って、
レオ2車体に載せ換えた形で更に運用していくとかで、
…ああ、TAKOMのT-55AMはキットとして存在してますし、
そういったニコイチ仕様で組むのもアリかな、とか(笑。
さて、キットのままでは寂しいので、
デッチアップ作業に入ります(ぇ。

今回からは配線類をエナメル線で再現します。
(真鍮棒より柔らかいので、コード類の再現にはこれかなと)
砲塔周りのディティールがほぼ終わった所です。

手前側にレーダーが見えますが、
21世紀の基準から見ると、
これってまんまBSアンテナなので、
…ああこれが「昭和の~」の(個人的)理由なのかなと。
エッチングパーツが一通り付いています。
ライトガードの枠で支えている跳弾板?がネックになりますが、
…位置決めが結構難しいなと。

エンジンデッキ上のメッシュには、
固定用のフックっぽいパーツを更に付けていきますが、
実感が薄いので、真鍮棒で自作した方が良いかも…。
まずはサスペンションからです。
「ホルストマン方式」と呼ばれるそうですが、
縦置きスタイルでバネが入っているだけなので、
耐荷重はともかく、乗り心地はどうかなと(汗。

トーションバーが床下を通る、っていう、
いつもの?構造が無いので、車高はかなり低く抑えてあるかと。
(戦後車両扱いですがセンチュリオンもほぼ同じ構造))
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久しぶりに途中放置ですけれど、まあ今回はタコムのキットをまず組んでみたかった事とか、
コレクションのチーフテンを組むに当り、思い入れの無いものからやってみる、
という目的が有ったので、まずはここまで、という形になりました。

で、塗装編はこの後、他のイギリス系車両のキットを組んで、
それと一緒に塗装しようと考えているので、…次は何を組むかなと(汗。


後は、イギリス系車両特有のマーキングの類が有るので、
実戦参加版、という形にするなら、他キットから車体番号のデカールを…ってのも必要になるかなと(汗。
…てな感じで、今回はここまで。


…先に書いてますが、砲塔部のエンブレムは第24回のコンカラーMk.1キットの残り物からでして、
見事なくらいに予言してますね…まあ英国ものってマークが割と特徴的なのが多いですし(汗。

さて、この後は撮影編ですが、先のコンカラーとこっちも並行作業ですので…結構かかるかも…(滝汗。
                                                      (2017.01.21)
                                 (塗装記事を追加、一部誤字修正 2017.04.15)
アップ風味の画像を2種。

こうして見ている限りでは、
そんなに変なデザインに見えないのですが、



…はっ、これがダサ格好良い

って事なのかと。 <多分違います
エナメル塗料が乾いた所で、
艶消しコーティングをしたら、
再度ガラス部分にクリアを塗って完成です。

…前の画像と変わって見えないなと(汗。
アップ画像を出しておきますが、
先に調合したクリアブルーに関し、かなり薄い感じで
青っぽい色合いになり、ムラも出にくいので、
やってみた効果は有るかなと(をぉ。
アップ画像を出していますが、
スモークディスチャージャーの点火コード、
アンテナ部分の配線や、
謎ジャンパー(!)っぽいものを追加しています。

他、余剰のエッチングパーツでディティールを追加したり、
フック類を自作しています。
キャタピラの組立作業に入ります。
…が、パッド部分を先付けしておく必要が有るので、
この内職が結構面倒だったり。

他、キャタピラ本体にも若干のバリが有ったりするので、
チェックしながら、全数を事前にパーツ処理しておきます。