■第X回 「8輪装甲車 Sd.Kfz.231/232/263」(AFVクラブ・タミヤ)
キャタピラ済んでタイヤ物に走ったらドツボにハマった一例とか。
そんな感じで今回もタミヤ→AFVクラブの流れでサクサクやろう、
…と画策して都合4個のキットを組んでいます。
大戦初期のドイツ8輪装甲車は偵察・索敵・連絡などの任務に従事し、
いわゆる西方電撃戦の屋台骨を支えた車両でもあったり。
キットとしてはン十年前のタミヤキットがあるのみでしたが、
2012年辺りからAFVクラブよりいくつか新キットがリリースされ、
温故知新もかねて?作り比べてみようと言う趣旨もあります(汗。
さて、最初はタミヤ版232キットからですが、
何年か前に「DAK仕様」という形でリリースされていて、
本体は昔のままですが、新規パーツやフィギュアを一新していたり。
そして実際組んでみると、何十年も経たアイテムでありながら、
サクサクと気持ち良いくらいに組めて、
コレは良いキットだなと今更ながらに思ったり。
(実質1週間程度で組みあがります)
余談ですが自分、MMシリーズ初期の昔のキットを組んでいるのですが、
改めて組んでみて、懐かしさにとらわれてみたり。
(ベレー帽の乗員フィギュアが付いていたタイプ、
組んでないですが、本キットにも当時のパーツは付属しています)
ちなみに231と232の違いはルーフアンテナの有無のみなので、
アンテナ基部を削ったり塞いだりすれば、
タミヤキットも231として製作する事が出来ます。
新キットに含まれるのはフェンダー上の装備品、
ついでエッチングパーツですが、ライトガードのメッシュ、
ペナント立て、フック類ですね。
…洋白製のエッチングなので硬くて折れやすい気がしますけど…。
(洋白製はシュルツェン用に使われているケースが多いですが、
自分は適度に粘りがある真鍮・銅系統のエッチングが好み)
タミヤの232と並べてますが、見事に仕様違いを再現していて、
あえてバッティングを避けたのか、それとも偶然なのかは、
分かりませんけどっ。
車体上部の接着です。
接着の前にクラッペ各所の貼り付けが有るのですが、
裏側に開放用の取っ手とかが普通にパーツ化されており、
これもまた開放状態で組まないのならオミットしていいかなと(苦笑。
…あまりにも小さいので。
クラッペ上には雨どい(!)が付きますが、
非常に繊細なパーツなので苦労しますね…
むしろエッチングで再現してくれても(以下略。
そして車体パーツはエンジンデッキ部分で合わせた為、
前面は思い切り段差が出来てしまったため、
接着後にパテをモリモリ盛って修正してます。
増加装甲とかがあればごまかし易いですが、
初期型には付かないのでキッチリやる羽目に…。
フェンダーとエンジンデッキとか。
画像ありませんが手動スタート用のクランクシャフト挿入口のカバーとか、
かなり変な所で拘った?パーツ構成でアレですけど、
更にフェンダーの側面と上部にある小物入れの蓋とかも
別パーツで再現されているので、
クラッシュモデルとかダイオラマ風にした場合、
開放状態で組んでみるのも面白い…かも。
他、エンジンデッキルーバーですが、
263キットには開放状態のパーツが入っているので、
エンジンパーツが無いにもかかわらず開放状態で組んでます。
ハンドルやらシート類が付いたところ。
ドイツ8輪装甲車は運転席が後ろにもあって、
後部の運転席からそのままバック運転が出来ます。
後の234シリーズでもこの機構は採用されていて、
運用上も結構利点があったんだろうなと。
後、側面頂部にウインカーランプの基部があり、
外側のライトが使用不能の時にはコレを使ったり、
あるいは夜間のマップライト?として使用されているようです。
(パーツ化されておりましたがオミット)
次は車体下部です。
取説ではシャーシにペダル(アクセル・ブレーキ・クラッチ)をつけた後、
床板を付けて側面板を取り付け…となっているのですが、
床板と側面板を仮組みしてからシャーシ取り付け、
ペダル類は後で適当な位置にて接着してます。
アップ画像も出してありますが、
模型という事で考えればこのパーツの薄さは正解ではあるものの、
取り付け角度が分かりづらかったり、接着ポイントが少なすぎたり、
ゲート処理している時点ですらパーツが歪んでくるので、
適度に割り切った形で作業をしていく方が良いかも。
…目立つ部分だけ押さえれば何とかなると思いますし(ぇ。
他、ホイール部分はアップライト部分も別パーツになっていたり、
空気入れ用のチューブとキャップ、穴までパーツで再現されていて、
…やりすぎで気が遠くなりますね、これ(滝汗。
サスペンション基部とか。
可動を前提にしているためか、アーム部は上下とも可動、
ドライブシャフト?も根っこの部分でゴムカバーのパーツがあり、
…実感はともかく組立の難易度はかなり高いかも。
何とか全軸が水平になるように組んでみたものの…(涙。
ふぅ、何とか今回も終わりましたか…
当初もっと早く終わる見込みでしたが、予想より手強いキットであった事とか、
制作期間中に急に腰痛になったりとかで手が止まっていた時期もあったりで難産でしたので、
感慨としては色々とあるキットになりましたね…。
大戦ものドイツ装甲車は自分のストックキットでは後234シリーズがまるっと4バリエーション分(!)
残っていたりするので、いずれ組んでおきたいアイテムですね…個人的に思い入れもある車両なので(ぉ。
さて、タイヤもので予想以上の苦労をしましたが、次回はキャタピラもの、
そしてまたMBTではないものを組もうと画策していたり。…さて、どうなることやら。
(2013.12.07)
砲塔パーツとか。
ドイツ戦車では車長と装填手、砲手が砲塔と一緒に回転しますが、
機関銃砲塔でもバスケット構造が採用されていて、
更にはこの大きさで再現しているって…かなりマニアック。
20mm機関砲はともかく、バスケット部分は
ダボは合わない、位置は決まらないわで散々でしたが、
車体と合わせてみると…結構面白い構図に。
ガルパンとかで内部構造の描写がありましたが、
こうしてみると実感しますね…。
組む方はたまったもんじゃないですけど(苦笑。
フェンダー中間のステップ板とか。
予想通りというか歪みまくったため、ピッタリとは収められなくなり、
適当なプラ板を渡してその上に乗せて接着、
…という方式で形状をでっち上げております。
…側面から見ると思い切り斜めになっていたりするので、
使い込みにより歪んだという事にしていただければと(脂汗。
まずはシャーシからですが、井桁部分はスライド金型による一体成型で、
…コレは組みやすいかも、と思わせておいて後で苦労していたり(ぇ。
画像では補強板とかが取り付いた状態です。
ラストは今回の成果物4両をまとめてみたり。
見事なくらいにばらばらな装備の通信小隊、
もしくは索敵小隊っぽい感じですが、
似て非なるものを同時に組む時の参考になるでしょうし、
今後もこのパターンは増えるかと思われるので、
何とか終わって良かったなと。
忘れてましたが前側の車幅ポールですけど、
ダボ無しのナナメ付けが上手くいかず、
早々に諦めてフェンダー上に固定してます。
…まあ実車でも外しているケースは多々有るので(汗。
それにしても昔は263の様なキットは
タミヤ改造の海外ガレキしか無かったのですが、
いまやフルキットで手に入る時代になりましたし、
残るバリエーションは233
(砲塔なしの短砲身75mm砲搭載のオープントップ型、
234/3のご先祖様、という感じの車両)くらいですし、
…もしかしたらそのうち出るのかなと(滝汗。
あ、後は6輪タイプの231/232もあったっけかと。
(イタレリの古いキットが…)
改めて263の画像とか。
無線指揮車という事で戦線後方での活動が多いためか、
実車の写真はあんまり残っていなくて、
戦闘終了後の部隊集結時に時折見かける、
というレアな車両です。
砲塔部分を撤去した固定式の戦闘室を持ちますが、
大型無線機と地図用の机が入っているとか。
アンテナですが、指揮戦車とかに装備されている
星型アンテナより更に長く、模型ですら
30cm近くの長さなので、実物は10mくらいはあるんだろうなと。
キット的には余りにも細いため、
接着したり軸を打ったりしやすいところまで短くして、
その上で固定するのがベターかと思う部分なので、
好みに合わせて作業するべきかも(汗。
(実際この状態でも少し短くしてありますが、
それでも歪んでいたりするので、いつか修正するべきかも)
収納状態の短いタイプもあるので、
好みで仕上げれば良いのではと思ったり。
タイヤとかアンテナ類をつけて完成の図。
エンジンデッキ側のアンテナ支柱は、
取り付けダボやマーキングの類が無く、
先に組んでおいたタミヤキットを見ながらの固定だったり。
232の方には263の余りパーツを使い、
アンテナを(勝手に)追加しています。
後、忘れていた事ですが、この時に車体前面の工具に
留め金のエッチングパーツを付けていますが、
…小さいので頻繁に飛ばしてしまいました(汗。
…や、沢山有ったので足りなくなったりはしませんでしたが、
そこそこ余ったので次回以降…何かに使うかも(ぇ。
砲塔パーツの前に263の残りのパーツ類を付けています。
増加装甲板とノテックライトですが、
上側の板が付けにくいですね…コレはもう少し(以下削除。
側面のウインカーランプ周辺にはガードが付きますけど、
これもまた付け位置が判然としなくて、
先に組んだタミヤを見つつ適当にやってます。
…しかも点付けなので何かの拍子に良く取れたり折れたりで、
途中で諦めて不貞寝したりしなかったり。
側面の水滴型の板はピストルポートらしく、
スライドした後はそこからピストルを突き出して応戦、
…という使い方をしたとか。
戦車とかではコルク栓みたいなタイプだったり、
後にはSマイン(散弾系地雷)に切り替わります。
裏表画像ですが、板バネ式のサスに燃料タンク、
8WS(全軸ハンドルが切れる)機構用の伝達ロッド、
エンジン(下側のみ)、変速機、ドライブシャフトが付いたところです。
…これ、模型としては限りないほどの再現度なのですが、
パーツがピタリ、とは嵌って行かない部分も多く、
この後ステアリングロッド(8軸分ある!)を固定していくのに際し、
随分と神経をすり減らされた記憶があります(苦笑。
余談ですが画像の黄色い部分はABS?っぽいパーツで、
少し粘りがあるようにと配慮されているのですが、
ガンプラのそれの様にはいかないみたいで、
無駄に硬かったり瞬着の付きが悪かったりと、
…あんまり良い方向には働いていない様です(ぼそ。
タミヤの次はいよいよ本番、AFVクラブ製キット同時製作です。
先にもコメントしておりますが、231と232の違いはアンテナの有無のみ、
263は車体上部構造物が違うだけなので、
共通部分を同時に組んで、後で別個に組上げていきます。
…で、パーツのボリュームはあんまり無いのですが、
外装パーツで面毎に分かれていたり、細かいパーツが多いわで、
…後で苦労することになってしまったり(苦笑。