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■第4回 「リリス(ヤミと帽子と本の旅人、コトブキヤ)

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さて、当サイトが始まってから8ヶ月…
前回「サイレンD型」を完成させてからまる3ヶ月…。

フィギュア作例自体、2年ぶりくらいなのですが…

今回は、コトブキヤの超大物キット
「リリス」をお送りいたします。

でまあ、コトブキヤというと、
魅力あるフィギュアキットを多数、
リリースしておりますが、
昨今のスタチュー化のあおりで、
筆者は悉く積んでいたり(完成数ゼロ)。

そんな事もあって、
今回アイテムを選ぶに当り、
「スタチュー化されていない」
「他の人が作りそうも無い」という条件で、
このキットが選ばれた次第です。

とはいえ、このキット、
総パーツ数が50個以上、
そのうち髪の毛だけで30以上…という、
とてつもなく面倒なキットだったり。
値段の方も、通常のキットの4倍近いもの
…だったりして。


気泡埋めたり、合わせ目を消したり、
…で約2ヶ月…その間、ゲームとかやってましたけど。


画像の説明ですが、
1枚目は仮組み状態ですね。
…このサイト、一応塗装記事がメインなもので(汗)。


で、2枚目以降、
「肌色サフ」および「グレーサフ」を吹いた所。


まぁ、黒とか白とかを塗る部分はグレー、
髪とか肌色の部分は「肌色サフ」な分け方です。

いつものコーナーへ行ってみる

ああぁ…しかしそれにしても…今回は異様に長かった…
塗装とかはあっという間なんですが、パーツの処理数が半端ではなかったので、
何度放置しかけた事か…(前回の作り起こしから、ゆうに3ヶ月は経っていたり…)

でもって新居に移ってから画像を一部撮りなおしてますので、そちらも併せてドウゾ(ぉ。

しかしそれにしても…

サフ吹き状態だと、
何の色気もへったくれも無い様で…

で、ここから、肌色塗装の本題に入ります。

写真の瓶に入った塗料は、
所謂「サフレス塗料」で、
内容はクリアーイエローとクリアーオレンジ(少量)、
それを更にクリアーで5〜8倍に薄めたものです。

…泡立っているのは、塗装前に一応攪拌したからなんですが。

雑誌などで紹介されているのは、
この系統の塗料を白地に吹いていくわけですが…
レジン自体のの変色とか、
(メーカにより、白レジンの色が微妙に違ったりとか)
キット自体の大きさの違いによる、
コントラストの問題から、
以下で紹介するような方法を採ってます。

…誰も真似しないと思いますが。

では、実際に現物でやってみましょう。
まず1枚目は、肌色サフ状態。

…かなり白に近い感じ。

2枚目。
先ほどの「サフレス塗料」を、
くぼんだ所とか、陰になる部分に吹きます。

気持ち濃い目に吹くのが良いようです。

そして、ハイライトとなる色を吹くわけですが…。

筆者が使っているのは、
…これまたスペシャルブレンドの塗料

ただの白に見えますが、
実態は「半透明パールホワイト」だったりします。

これまた白をクリアーで8倍くらいに薄めたものに、
パール顔料(白)が混ざっています。

…本来は、「LEDミラージュ」製作用に作った塗料、
…なんですけど。

で、以下、吹き上がりのサンプル画像とか。

エアブラシの圧力を高めにして、
「軽く色が付く程度」で抑えておくと良い様です。

普通に白を吹いても同じ効果が得られますが…

あっというまに「ただの白」になってしまいますので、
調整がしやすいように、
思い切り薄めた塗料を使うわけで。

塗膜の厚みを確保するため、
「溶剤で薄める」のは止めた方が良いようです。

ただでさえ乾きが遅いのが、更に遅くなりますし。
何より吹いてる途中で下地が溶けますし。

以下、右足、左足…

…『すべすべのお肌』に見えるかどうか…

要は、「サフレス塗装」に失敗した折に、
この方法でリカバリー出来ますので…。

試して見たい方(が居れば)は、
まずは「半透明白」を作って試してみてください。

更に右手、左手の仕上がり具合とか。

写真で何処まで伝わるか…
いわゆる「凹んだ部分」がうっすらと…

という風に見えれば良いのですが。

続いて「金髪部分」の塗装とか。

下地塗装として、
RLM04イエローと白を混ぜたもので塗装。

…いわゆる「シャドウ」(陰になる部分)なわけですが。

更に、白とパール白を混ぜながら、
グラデーション完成の図とか。


…何か昆布漁を彷彿とさせますが。

横着な裏技。
「マスキング嫌い」な筆者は、

場所が離れていればマスキングなしで、
こういう風に塗装したりします。


ストッキングが黒だから出来ることなんですが。

白いストッキング、ニーソックスの場合は、
諦めてマスキングするしか無かったり…。

ブラウス部分の仕上がり具合とか。

ちょっと濃い色(黒・紫など)を先に吹いておいて、
遠くから満遍なく白を吹きます。

…すると、塗料が回らなかった部分が、
見事にシャドウ部分を形成していたり。

…ただ単に白を吹くよりは良いかと。

…そう言う割りに、あまり良くわかりませんけど。

大体の塗装が終わった所で、
ちょっと仮組みとか。

…もみあげがハネてます(汗)。
…後ほど、ドライヤーとか当てながら、
ゆっくりと修正していきます。

…怪しげなライトアップ状態。
雰囲気は出ているかと。

そういえば解説するの忘れてますが、
瞳の塗装とか、…は得意では無いので略。

帽子の裏地は、メタリックピンク(暁姫の残り物)
の下地に、クリアーレッド(つや消し)で、
仕上げてあります(2コート)。

あとマント部分とかは、
いつもの「メタリック紫(2コート)」ですが、
こちらもいつもの事、なんで略してます。

今回は外装部分に2コートを多用したせいで、
えらい時間がかかったような記憶があります。
(単純に倍の時間がかかりますので)

足の塗装が済んだので、早速接着。

足を組んだポーズ、
加えて右腕で膝を抱えていますので…

これからこのキットを組む方が居れば、
取り付け順は、仮組み時に、
確認しておくのがベターかと思われます。

意味もなくアップ。

ストッキングのレース部分ですが、
例によって「筆塗り」ですね。

…息を止めて(笑)、慎重に…。
はみ出したりすると、溶剤にドボン、

…という事でやり直しになりますので。

最後に手首を取りつけ。

何か怪しげなムチっぽい得物が…

ちなみに本体部分は、
「0.6mm真鍮棒」です。

写真を見ながら、適当に曲げたり、
角度をつけたりして…

懲りずに再びアップ。

マントの留め金みたいなのは、
もちろん「金色を筆塗り」

…ただし、この金色にも金パールが、
予め混ぜてあったり。

グンゼの普通の金色より発色が良いはずです。
…多分。