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■新・工房紀行 そのに 〜模型制作工具とか〜

さて、第2回は工具とか周辺の道具類についてコメントしていこうかと。
まずは前回の続きっぽいですが、塗装ブース周辺から。

最初の画像は、塗装ブースをセットして、更にエアブラシをセットしている所ですね。
最初に説明しておきますが、エアブラシといっても、
塗料を吹くツールであるハンドピースとエアー源が必ず必要になります。
コンプレッサーの代わりにエアー缶を使う手もあるのですが、
何個か作ってみると分るように、ランニングコストは非常に高いです(苦笑。

その先、管理人が愛用しているハンドピースの画像が出てますが、
ボークス製の「PM−B」というガンタイプのハンドピースです。
(口径は0.3mm、ニードルパッキンはセラミック製なのでメンテフリーらしい)
ちなみに2本あるのは、一般塗料用とパール・メタリック用に分けてある、
という事です(色別に分けられている方もいる、と聞きます)
余談ですが、(個人的感覚ですが)吸い上げ式とかダブルアクションタイプは、
…自分の制作スタイルには全然合いませんでした…(経験者)。

MGキットとか、同時制作とかで長時間(1色吹くのに2〜3時間かかることも多い)
握る事が多いため、結局これを愛用してます。
で、標準のものより大きな塗料カップ(40cc?)がついてますが、
下地塗装とかでGSIの瓶丸ごと入れて溶剤混ぜて…なんて芸当が出来ます(笑。

余談ですが、「いい道具を使っているから、いい作品が出来ている、
…という風には思われたくない」、というご意見も有るのですが、
アマチュア的には「道具だけでもプロ並の物を揃えたい、
そうでもでしないと、上手く見せることも難しいのでは?」とも思います。

結局のところ、自分の制作スタイルがどうなのか、で変わってくると思うのですが、
高価な道具とはいえ、値段相応に応えてくれますので、
一生モノだと思って投資してもらえればいいんじゃないかなと(ぇ。



更にその下はエアー源となるコンプレッサー。
これまたボークスの「エアーフォース2」なのですが、引越時に廃棄(!
されてしまったので、これは2代目になります(苦笑。<ゆえに綺麗

これ、動作音が大きめなのが欠点ではあるものの、
長時間の連続運転でも圧力が低下(時間定格)しなかったり、
低圧力でのリップル(脈動)も少ないので割とオススメ…
…なのですが、OEM供給元でもあるオリンポスが廃業してしまったので、
現在は店頭在庫のみ、…従って見かけたら買う算段をした方がいいかも(ぉ。


更にその下、レギュレーター(圧力調整機)がついてますが、
吹く塗料の種類・使用目的により圧力を変える事があるので、
これが有ると無いとでは作業の仕上がりに影響が出るかと。

これはドレン(水抜き)機能もついていて、下のガラス部分に水がぽたぽたと
溜まる仕組みです。…梅雨時はかなり凄い事に…。

ちなみに、パールとかが混ざった塗料を吹く時は圧力を高めにし、
モットリングなどのゼロ距離で薄い線を吹きたい場合は低く、
…という感じで作業をやっていたりします。

どうでもいいですが、最近のはSI単位の表示になっていて、
kgじゃなくて、Mpa(メガパスカル?)と書いてあります。
…なので、0.1表示のやや下辺りが、大体1気圧だったかと(汗。

ちなみにこのレギュレータ、れっきとした工業製品(模型専用ではない)で、
FA(機械設備)の要素部品部材として流通しているものです。
それゆえ、信頼性とか耐久性能は抜群ではないかなと(ぉぉ。

ホビーパレット各種。

左端の「梅皿」は塗料をチョイチョイ出しつつ、
混ぜたりする事も出来る便利アイテムです。
…基本的にエナメル・アクリル系塗料を使うときに…。

で、右側のはポリ製の皿ですが、パテを混ぜたり、
小物を仮置きしてみたりと、(創意工夫で)色々使えます(ぉ。

スポンジペーパー各種。
筆者は大きめのキット(MGとかの20cmクラスのもの)
を手がける事が多いので、紙やすりはあんまり使って無かったり。
(長時間の作業になるため)

ちなみにレジンキットでは左端の「FINE」からペーパー掛けをしますが、
プラキットの場合、レジンより柔らかい関係上、
真ん中の「SUPERFINE」から掛けていく事が多いです。

更にツルツルに仕上げようとすると…右端のULTRA〜、
或いは更に細かいMICRO〜、辺りも使うわけですが。

ラジオペンチ(ラジペン)各種。

主にレジンキットの軸打ち時、軸となる真鍮棒・アルミ棒の切断に使います。
3mmを超えるものは、右端の一番大きいタイプのものを使います。

左端はそこらで買ってきたものですが、噛み合わせが悪いので、
結局真ん中のタミヤ製の物を使うケースが一番多いかと。

デザインナイフ。
メーカ名称は大きい方(黄色)が「アートナイフ」、
小さい方が「デザインナイフ」と呼ばれているみたいです。

ゲートを削ったり、カンナ掛けをしたり、スジ彫りを入れたり、
…と、色んな局面で使ってます。
状況によりスジ彫りはスパチュラとか使ったりもしますが、
大抵はこれで済ませてます(ぇ。

一応ですが、これは0.5mm単位でのセットになってます。

スプレーとかの穴あけ廃棄時にも割と活躍していたり。
(ガス抜きが必要なので)

あると便利なドリル刃セット。

DIYショップでとりあえず金属加工用のものを仕込んでます。
スケールものとかを改造したりする場合には、0.1mm単位で
揃っているものを用意した方が無難かと思いますが、
キャラものキットを追加工したりする分にはこれで充分なので。

で、左端に赤い取っ手が見えますが、
これに先端チャックを取り付けて、穴あけ加工をします。

ふぅ、という事で普段あまり出てこない(製作記事は塗装の話がメインなので)部分ですが、
これから模型を始める人や、既に模型趣味に漬かっている方(!)への参考になる事はあったかなと(汗。

で、3回目以降は今まで作った制作物やその過程とかを見つつ、
塗装に関する雑記、みたいな記事を書ければいいな、と思います。
…が、どの辺の話をすれば良いのか、まだ何にも考えていないわけですがっ。

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                                                  (2009.10.12)

セラミックカンナ(ボークス製)。
基本的にレジンキット専用扱いの工具ですが、プラにも余裕で使えます。

上側は甲刃タイプですが、凹面とかを削る時とかに使います。
刃物ではないので怪我の心配も無い、というメリットもあります。

ちなみにこのセラカンナが一番活躍するのは、
「透明レジン」(固くてもろく、割れやすい)の整形ですね…。

棒ヤスリ各種。
一般的には鉄系の黒いやつが安くていいのですが、
錆びたり手に鉄っぽい匂いがついたりと多少問題があるのですが、
これは「ダイヤモンドやすり」という事で、
水洗いしても錆びないし、耐久性もかなり良いかと。

メカものは平、フィギュアとかでは丸棒タイプの出番が結構多いかと。

ピンバイス各種。

沢山あるわけですが、都度付け替えるより、色とかデザインで
複数種を用意しておいた方が何かと便利なので。

通常、レジンキットの軸打ちには3mmまでが一般的ですが、
これより大きな穴を開ける事もあるので、その時は…(謎。

ちなみに上から2番目の黒いやつは石突部分が外れるので、
オススメしません(ぇ。

当然、複数個あるので、こうやって塗装冶具を
突っ込んでいたりもするので、割と重宝しているかも。

卓上ゴミ箱(ぇ。

えっと、まあこれは「身の回りに有るもの」で代用しているのですが、
コンビニで買ったゼリー容器をそのまま使ってます。

削りくずとかは作業終了時に粘着テープで除去しますが、
適度に溜まってきたら燃えないゴミとして出しましょう(ぉ。

あ、ちなみに底がペッタンコのやつの方が、
安定感があるので、そういうのを選んでます。

彫刻刀(ハセガワのトライツール)。
とりあえずメカものを組むことが多い筆者は、平刃の大小があるのみですが、
フィギュアの髪とか、柔らかめの線が欲しい時とかは、
丸刃とかを使う方が良い場合も有ります。

ついでに、奥まった(デザインナイフが届かない)所のカンナ掛けに
使う事もあるので、結構重宝しています。

さて、ここからは工具とかの紹介です。
まずはニッパーですが、トライスター製?のこれは、
レジンにも対応しているので、大抵はこれ一本で済みます。

昔はタミヤのニッパーを愛用してましたが…
あれはプラ専用だったりするので、それ以外のものを切ると…(あわわ。

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