■はじめに

 紆余曲折あって当サイトに掲載されているこのレビューですが、
 2006年2月24日に発売された「マブラヴ オルタネイティブ」のプレイを機に、
 「追記」という形で一部リニューアルする事になりました。

 本文の方で触れておりますが、私もこの作品に色々と振り回されたクチなので、
 一つの区切りとして何かしておこうかと思い立っていたり。

 で、レビュー内では出来るだけ伏字とかでぼかしてみたり、とかはしていますが、
 如何せん、ネタバレに触れる事も多々有るかと思います。

 しかも、追記によってただでさえ長い文章が更に長くなったりとかしてますので、
 それによる眼精疲労とか眠気誘発(笑)とかが嫌いな方は、お帰りいただいたほうが宜しいかもしれません。

 では、「あいとゆうきのおとぎばなし」の世界へ行ってらっしゃいませ〜。

■あらすじ

 「白銀 武」は、白稜柊学園に通う普通の学生だった。
 …しかし、静寂は突如として破られる。
 目が覚めたら、全く見覚えのない美少女が寝ていたのだ。

 必然的に現場を目撃してしまった純夏は、怒り心頭。
 
 …そして、朝にベッドで遭遇した美少女が、転校生としてやってきた。
 笑いと、涙と、感動?の『超王道、学園恋愛アドベンチャー』が、始まる…

■システム

 「君が望む永遠」でも使われておりましたが、「AGES」と呼ばれる、
 拡大・縮小、その他立ちCGの演出が出色の出来です。
 凹んでいる時は、ラスタースクロールしてみたり、反転したりと、
 漫画的ともいえる演出方法は、アージュ様だけですね。
 最初に見たときは、びっくりしました。

 高速でスクリーミングするので、HDDは十分な空き容量が必要になります。
 後は、CPUがそれなりに高速でないと、処理落ちするケースもあるようです。
 私のメイン機は900MHzでしたが、とくに問題は有りませんでした。

 セーブ&ロードですが、どこでもできます。
 ポイント数も60箇所以上(記憶あやふや)あり、問題らしいところはありません。
 後、右クリックメニューに「選択肢に戻る」というものがあり、
 「迷った時にヒロインの反応を見て」というプレーが出来ます。 

■グラフィック

 立ちCGがメインですが、表情がかなり豊かです(特に純夏)。
 先述のAGESの関係もあって、背景CGも、かなり大きめに描かれています。
 ちなみにモチーフは横浜っぽいです。
 正直なところ、いったい何枚のCGが起こされているのか、わかりません。
 話の舞台となる「白稜柊」は「君のぞ」と全く同じなのですが、CGは新規です。

 メイン原画のBOU氏は、以前にオーバーフロー作品「ら〜じPONPON」で知っておりましたが、
 この作品から、アージュ専任?になった模様です。
 絵的な好みが分かれるやも知れませんが、嫌いな部類には入りません。

 後、コミカルシーンで使われるCGには、八雲剣豪氏が参加しています。
 「行殺!新撰組」(ライアーソフト)とか、TGとかでもおなじみの方ですね。
 人によっては、違和感があるかもしれませんが、雰囲気は良かったです。

■サウンド

 内臓音源(ADPCM)か、CD−DAかの選択が出来ます。
 起動ディスクが常に必要になるので、CD−DAが標準です。
 シナリオとのマッチングは、少々やり過ぎの面もあるかもしれません。

 いやいやいや…ユーロビート調のあのBGMが流れてきた時は、

 「いいのかソレ?」と突っ込みたくなりました(元ネタはゲーム中でご確認ください)。

 「テックメン」は良いにしても、「ハウンド妄想」は…(FC専用ゲームとか)…(以下検閲削除)

 「君のぞ」同様、栗林みな実さんが主題歌を担当しています。
 エクストラ(学園)編で1番、アンリミ編で2番の歌詞が使われています。

 余談ですが、「君のぞ」同様、栗林さんはゲーム中に声優としても出演されております。
 誰の役かは、プレイしてのお楽しみ、ということで(ぇ。

■ストーリー

 「超」王道、という名の通り、かなりベタなギャグから展開まで、いろいろと楽しめます。
 とはいえ、そこはアージュ。最後の最後で、切なさがこみ上げる展開は流石です。
 ネタバレ全開気味ですが、以下にてプレイ実録を記していますので、ご参考まで。

 なお、スタッフコメントの引用ですが、
 「『君のぞ』の逆の展開をやってみたかった」とか。
 舞台が同じだけで、あまり君のぞと関係が有るとは言えないところがミソ。

 なお、第2部である「マブラヴ・アンリミテッド」に関して、
 補完と続編的な意味合いをかねて、2005年4月に(注:実際の発売は2006年2月でした)
 「マブラヴ・オルタネイティブ」が発売されます。ご興味が湧きましたら、どうぞ。
 …って、何かアージュの回し者みたいですね…。

■シナリオランキング

 …分け方が難しいですが、一応。

 アンリミ編(一括り)>純夏>冥夜>彩峰>委員長>たま、ということで。

 話の着地点が中々見えなかった彩峰のポイントが高いです。
 アンリミ編は、基本的に同一のパターンに分類されるので、一括りにしました。

■キャラランキング

 …これもまた、難しいです…。
 冥夜>純夏>彩峰>委員長>たま、霞、3バカ(通称)>茜>まりも先生>月詠さん>夕呼先生>美琴
 …といったところでしょうか。
 えちぃ部分がかなり薄い部類に入るので、攻略対象外のキャラが光っております。
 純夏のポイントが高いのは、12月17日に発売される、「マブラヴ・サプリメント」に期待しているからです(ぉ。
 それにしても、登場人物が多いですね…。

■マブラヴとのかかわり(仕事中毒のモデラー日記より抜粋)

 突っ込みはさておき、このタイトルとのかかわりを、ここらで記しておきます。

 2002年秋頃。某クスではスタチューとセットのスペシャルBOXの予約を開始、開店直後に
 瞬殺されるという事態が発生していた。
 とはいえ、パソゲーに興味のなかった自分には、関係ないことだったので、スルー。
 
 ちよれん大サーカス開催。ちょっとだけ興味を持つ。とはいえ興味を引かれたのは
 4作品の「エロ」フィギアのほうだった。

 a-brandより続々と登場ヒロインのキットが発表される。通常、立体ものはゲーム発売後だと
 思い込んでいたので、無事発売されたものと勘違いし始める。

 夏。突然に「武御雷」発表。金欠気味だったため、またもやスルー。
 (ただし、後日ちゃっかりと2機購入)

 秋。今度は「吹雪」5種が発表。今度は資金が豊富であったため、全部まとめて購入。
 「思い入れのないキットだから好きなように作ります」と公言。
 メカコレクションのみが一気に7個に増えた。どう塗ろうかとアレコレ妄想スタート。
 11月頃。1個目の武御雷(冥夜機)完成。
 パッと見には「黒」なのにライトアップすると「緑」に光る塗装にニンマリ。
 12月。勢いに任せて「吹雪(白銀機)」完成。

 2003年元旦。年賀の代わりに「吹雪(珠瀬機)」完成。
 帰りに猫ぱんつのスタチューを購入。その後どうしたのかはご想像の通り。

 発売日決定の告知を見る。まだ発売されていないことに改めて驚く。
 …まだこの時点での私は「模型がメインのヒト」であった…

 2003年02月28日。a-brand BOX、および初回版漸く発売。
 筆者はどうだったかと言うと、ナゾのキャラ「剣もて光導きし乙女」のカッコよさに惚れていた。
 事ある毎に「キット化して売ってくれ」を連発、めでたく発売と同時にゲット。
 肝心のゲームの方はと言うと、続編「オルタネイティブ」の話があったのでスルー。
 (プレイ後、続編が出ないことにイライラする自分が想像されたため、購入を遅らせた)

 5月頃。過日に購入した「乙女(面倒なので以下これで呼ぶ)」製作開始、
 完成後、○○寺某クスに持ち込む。
 絹のように輝く金色の裾(?)、白色半透明の外掛(?)が話題を呼ぶ。
 フィギュアオンリーの人には製作難易度が高いようだが、萌え属性全開の自分には障害足りえない。
 (などと豪快に語るが、実際はかなりキいた。詳細は省略)

■「マブラヴ」攻略実況中継(注:ネタバレ満載です)

 ●その1〜鑑 純夏編〜

 7月。今月の作例も終わり、一息ついたところで今頃ゲームを購入。
 (ここから、漸くゲーム攻略日誌です)
 純夏にたたき起こされ、早速純夏に転ぶ。
 別の日、「どりるみるきぃ☆ぱんち」炸裂。迷うことなく純夏オンリープレイに没頭。
 (情報筋によると、右と左でそれぞれ「〜ファントム」「〜マグナム」と呼ぶらしい)

 弁当バトル発生。迷うことなく初日を通過。
 先割れスプーン、妙に幸せそうな純夏に萌える。
 2日め。今度も迷わず「マンガ肉」にかぶりつく。たまのリアクションにウケる。

 料理大戦勃発。自信満々の冥夜のセリフがちょっと痛い。
 「戦う前から結果など決まっている(純夏オンリープレイ中)」って、言えないよな…

 純夏とデート。何気にパンチラCGを堪能。18禁コンテンツだったことを今頃思い出す。
 翌日。まったく懲りていない冥夜。できれば今のうちに諦めてくれれば、痛くないのに…
 少し自分のプレイ方針が優柔不断なのでは、と少し不安になる。

 球技大会。いろんな意味で純夏が気になるので、とにかく純夏のケツを追いかけることに専念。
 そして当日。何も考えていないが、「秘策を出す」。
 紆余曲折の末、感動の優勝へ。努力と友情、価値ある勝利。見ているこちらまでも、
 すがすがしい気持ちになる。ああ、青春ってスバラシイ…
 (実はこの時点で純夏・冥夜のルートが確定していた模様/後日談)
 
 ある日。冥夜が連日連夜、料理の練習をする。そんなけなげさに一瞬グラリ。
 誕生日。何となくぬいぐるみをプレゼント。冥夜の思わぬ反応にまたもやチクリ。
 「物の価値は、それを最後に手にした者が決めるのだ」満面の微笑で力説する冥夜。
 …冥夜「様」、かっ、カッコイイイ…
 …ついでに今回(のプレイ)では申し訳ありません…(心の懺悔)

 温泉旅行。純夏がついに実力行使に出る。並の男(=筆者)ならこれで純夏エンド確定、
 なのに恋のバトルはいまだに決着がつかずに終了。
 またもや自分のオンリープレイに自信がなくなる。とりあえず先に進む。

 クライマックス。煮え切らない武に、とうとう純夏が号泣。ブスリ、と刺された感じ。
 おかしい。俺(=筆者)の気持ちは最初から「純夏一直線」だったハズ…

 月詠さんに説教される。まさにそのとおり。邪な考えを捨てる。
 そして純夏の涙交じりの笑顔。自分のオンリープレイが間違っていなかったことに、
 ちょっとホッとする。

 エピローグ。純夏のことが本当にいとおしくなった錯覚におちる。
 …こうして、無事1周目のミッションをクリア。
 
 ●その2〜御剣 冥夜編〜 

 余韻に浸りつつも、2週目に挑戦。当然標的は冥夜オンリーだ。待ってろよ…

 今度は逆に、純夏に徹底的に冷たくする俺。それでもなおラブラブ光線を放つ純夏にまたザンゲ。

 「勝利には貴賎があるのだ」
 「…許すがよい」
 「そなたに心よりの感謝を」
 …おわっ、冥夜様、カッコイイ…

 「鑑も私も準備万端ではない。時機というものは、人の都合など待ってはくれぬ」

 「…自分の心に嘘はつけぬ。だから私はここにいる…」

 <順不同・敬称略 〜筆者の脳内メモリが「適当に」リピート再生しています〜>

 うおおぉぉぉぉぉぉぉっ、…(以下絶句)…ほれた。
 (そなた、私をばかにしておるな…by冥夜様)

 えてして「恋」というものは、逃げれば追いかけられ、追い求めれば逃げられるもの。
 今回もその例に漏れず、冥夜を追いかける武。
 御剣の時期当主となることで、自由奔放な武(冥夜は武と触れあううち、約束とは関係なく
 愛してしまっていた)を縛ってしまうのでは、と苦しむ冥夜。
 そんな健気なアナタに惚れたのです。
 「障害など二人で乗り越えるのだ!」 <画面に向かって力説

 クライマックスでは漢っぷりを発揮するも、エピローグでは元のヘタレに。

 純夏の悲しげな表情が瞼に浮かぶが、この際気にしないことに決定(そうしないと先に進めない)。

 ●その3〜アンリミ編〜

 タイトル画面が切り替わる。純夏が消え、「アンリミテッド」をインストール。
 無制限、と言うからにはいやが上にも期待が高まる。
 平日の深夜だと言うのになおもプレイ続行。
 当然、仕事中に舟を漕ぐことしきり。懲りずにその夜も睡魔とガチンコ。

 …さて、ゲーム開始直後、純夏の家に「吹雪」が墜落していることに気付く。
 …そういえば、タイトル画面から消えちまった…死んでるっぽい…

 夕呼先生と出会う。意外とまじめな格好に驚く。いろいろ説明を受けるが、
 武ちゃんと一緒に「すごい設定ですね…」とハモってしまう。

 「霞」と出会う。カスミ…スミカ…似てる…けど、まあいいか…

 冥夜と再会(?)。せっかく第1部でただならぬ関係(笑)になったのに、知り合い未満に戻っていた…
 愕然とするも、ゲームが始まる…

 純夏が存在しないのをいいことに、当初から冥夜様一本道でプレイスタート。
 その割には、ほかのヒロイン達が異様に絡んでくるのが若干気になる。
 例によって強制イベントだろう、と割り切って進む(しかない)。

 …紆余曲折を経て、ついに戦術機に搭乗する。よし、待ちに待ったメカ戦だ!
 …って、アレ?…ま、いいか…面白いし。

 今更ながらに月詠さんと3バカ登場。ギャグのカケラもない展開にちょっとびっくりする。
 おお、武御雷だ…
  
 1500ミリ超水平線砲に遭遇。正月に作ったキットが漸くここでご登場。
 言いようのない感覚に、とりあえずニヤリとする。
 …たま、えちぃ格好なんだけど、とりあえずカッコイイぞ…

 演習開始。委員長と彩峰の変わらぬ天敵っぷりに爆笑。
 二人のハードなシチュエーションにちょっと萌える。
 ジェットストリームな展開に思わずクラリ。
 …決めた。2周目のターゲットはこの方々で決まり、ですね…

 終盤。冥夜様と戦術機デート。

 「そなたの命、私にくれ!」

 …(再び脳内でボイス再生中(内容は省略))…

 …まただ。またもやですか?…
 …岩をブッた斬るだけなのに、このカッコよさ…ムービーのせいだけではあるまい…
 …改めて惚れ直しました。

 クライマックス。予定通り冥夜様としっぽり。

 セーブデータを使い、夕呼エンドに落ちてみる。
 …にゃろ、ゲームの中では18歳だけど、中身(俺)は30超えてるぞ〜、
 子供だと思って、本当のことなあ〜んにも喋ってくれなかった…ズルイ…
 「大人はずるい!」と、武ちゃんに代わって叫んでみる。

 さらに、たま・委員長を手篭めにする。
 …かくして、ファーストプレイは無事終了した。

 ●その4〜榊 千鶴編(通称:委員長)〜

 数日後。例によって作例終了のため、改めて「エクストラ編」の再プレイを決意。
 まずは弁当バトル時に「両方」食べてみる。

 「ばかじゃない?」委員長が捨てゼリフ。…(ターゲット、ロックオン!)
 …そのセリフ、忘れるなよ…(と、いうことで、委員長に決定!)

 次の日。純夏と冥夜の弁当には目もくれず、ダッシュで中庭に直行。
 …いた。委員長、弁当たからせて頂きます…。

 翌日も同様に委員長の弁当をたかる。
 次の日。料理大戦3たび勃発。なんと、夕呼先生が委員長をイキナリ挑発。
 「…そういう榊はどうなの?結構中庭で仲良くやってなかったぁ〜…」(キラーン☆)
 「…やります」(おお〜)
 (そ、そういう展開になるのか〜)

 料理対決当日。委員長を呼んだら、エロ本が見つかりそうになる。…固まる武。
 …いろいろ対処方法をシュミレートするが、3つめでタイムアップ!
 ヤバイ!マジでヤバイ!どうする武!
 …(この続きはゲームをご覧ください)…

 エコひいきながらも翌日、委員長とデート。「お約束」どおりにコンタクト。
 こちらもお約束か、武が委員長と気付くまで、随分とかかる。
 …いつのまにか、「眼鏡っ娘」属性がついたらしく、少しなえる。
 その夜。純夏が、委員長の魅力について(?)語る。

 3度目の球技大会。
 とりあえず、バカの一つ覚えで「策を出す」。当然のごとく優勝。
 …ところが、その後委員長があまりストーリーに絡んでこないことに気付かず、
 気がついたら再び「純夏エンド」に落ちていた。
 「ああ、わたし、…しあわせ…」
 純夏、君はなんて心の広い女なんだ…委員長に浮気してたってのに…

 …って、そういう問題じゃあな〜い!(今回の標的、「委員長」を思い出す)

 気を取り直して「何もしない」を選んでみる。
 …すると、委員長と彩峰がケンカしたまま決勝戦に突入。
 1点ビハインドのB組、何とか同点に追いつこうと、ロストボールを取りにいく委員長。
 だがその先には…!(ネタバレなので以下省略)

 球技大会をぶち壊しにしてしまった責任は委員長にある、
 と思ったクラスメイトたちの間で、陰湿なイジメが始まる。
 うわ、何かドロドロなんですけど…事態を見守るしかないのか…
 
 病院に見舞いに行く彩峰。なぜか行方をくらます委員長。
 茜の怪我とは関係なく、あまり病院にはいきたがらない彩峰。
 …?…何かあるようだな…(ぴきーん☆)
 …どうやら、彩峰エンドもこの方向にあるみたいだな…(次なる標的、決定)…

 委員長の母親に出会う。アンリミ編と違って、母子家庭なんだ…
 
 漸く茜が退院する。翌日学校で大演説。
 か、カッコイイ…(インフレ気味)…コレで攻略対象になってれば…また違う未来が…
 ただの「特別出演」だと思っていたのに、結構セリフあります。
 ダテに「親友」名乗ってないよね…

 (筆者注:「アカネマニアックス」にも、委員長が登場します)

 学校に戻ってこない委員長。探しにいく武と彩峰。
 委員長を保護?するも、今までの経緯が学校側に誤解され、生活指導室に呼び出される3人。
 どうやら、武と彩峰がグルになって、委員長をハメた、という筋書きになっているらしい…

 「冗談じゃない!」
 漢っぷりを久々に発揮する武。…やるね…

 そして、委員長と合体。大団円へと向かう。
 途中のシナリオがキツめだったせいか、エピローグは綺麗にキマった。
 まず、冥夜様と送別会。代わりに、武包囲網に「茜」が加わる。
 「…魔女がもう一人増えた…(武談)」
 純夏は、魔女の列に加わりつつも、以前のように、家の窓越しに話しかけたり、
 強引に武の部屋に上がりこんだりしなくなった。
 そして武と委員長。ケンカしつつも仲の良さ(バカップル?)をアピールする話で終了。
 …コンタクトに晴れ着か…やっぱり最後はメガネの方が良かったような…

 ●その5〜彩峰 慧編〜

 眼鏡っ娘属性を認識しつつも、次の標的へと突き進む。 
 ヒントを貰ったからには、ぜひ攻略せねば…

 弁当バトルを放棄し、屋上へエスケープ。…やっぱりいた。
 焼きソバパンと共にパンチラを堪能。
 
 2日目。同様に「黒」、3日目「ピンク」、もうネタ切れだろうと思っていたら、

 「しまパン」

 …だった。ついでに「餌付け」され、耳と尻尾が生える…。

 4度目の料理大戦勃発。どこで見ていたのか、夕呼先生が例によって彩峰を挑発。
 「…やる」(おお〜)
 「究極」の焼きソバパンに餌付けされ、デートへ。
 「バルジャーノン」で立て続けに負ける。…なるほど。戦術機に乗るわけだ…
 食事に入ったファミレスで怪しげな一団と遭遇。…見なかったことにする。

 球技大会に向けて、盛り上がらない二人。とはいえ、そこそこ彩峰を気にかける。
 (実はここでフラグを立て忘れた模様…後で判明)
 
 再び球技大会をぶち壊しにしようと試みる。…すると、何とか優勝…?
 …あ。…コレが、コレが「マグロ漁船」エンド(通称)なのですね…

 セーブデータを駆使し、見ていない彩峰イベントを発見。
 …どうやら、サブヒロインは必須イベントがとにかく多いようだ…
 
 ということで、2たび病院へ向かう。とにかく彩峰の手を引っ張ってみるが、
 病院の廊下で何度も投げ飛ばされる。
 「…彩峰、お前がいれば、ブラジル勢も怖くない…ぐふっ…」
 …ついでに私もKOされました…ぐはぁ…(転んだ瞬間の断末魔)

 茜に遭遇。「とほほ〜」な立ち絵にニヤリ。
 看護婦さん(星野文緒)にも遭遇。さすがに「マナマナ」は居なかった…ふう…(安心)。

 校舎裏の木の下で、懐いた犬に「タケル」と名づける彩峰。…(口元緩みっぱなし)…
 例の病院に勤める医者が、彩峰の憧れであり、また恋人に近い存在であったことを知る。
 自分の気持ちに区切りをつけるため、武は彩峰の恋人のフリをすることに。

 何やかんやで先生と話をすることに…(ちょっと重いので省略)…

 二人の気持ちを知ってしまった武。でも誤解したままでいいのか?
 武は二人の誤解を解いた上で、彩峰を得ようといろいろと手を尽くす。
 …しまいには彩峰と大喧嘩…

 冥夜様登場。(注・例によって脳内リピート再生中です)
 「…少し、よいか?」
 「少し、アドバイスをと思ってな…」
 「…感情むき出しにして、ぶつかってくるということは、
  それだけ、そなたに対して心を開いておる、ということだ…」
 「…どうして、俺にそんなに入れ込むんだ?…」
 「私はそなたを愛しておる…愛する者の力になりたいと思うのは当然であろう?」
 「でも、人の恋路の手助けなんて…」
 「勝利には貴賎がある。私は正々堂々と勝負して、そなたを手に入れたいのだ」
 「…自分の心に嘘はつけぬ。…だから私はここにいる」
 「…そうだな。けど、彩峰がダメだったから、今度は冥夜、なんてことは出来ないぜ?」
 「…よい。それでこそ私が見込んだ者だ。わかっておろうな。
  この私を袖にするのだ。最後まで見届けさせてもらうぞ」

 「…それにしても、まさか彩峰が参戦してくるとはな…
  最後は、私と鑑の一騎討ちになると思っておったが…」

 …ぐはっっ…(以下同文)…

 そして運命の日。彩峰を一人で行かせたはいいが、やっぱり気になる武。
 そこへ委員長が登場。犬の武と一緒に、2人(と一匹)で病院に行くことに。

 犬をかばって大怪我をする武。結果的に病院に到着。
 怪我を押して屋上に行こうとする武。
 屋上には二人の姿が。
 そこで二人の前で愛の大告白(内容省略)。…漢だねえ…一瞬だけど…

 気がついたら、武のベッドの脇には彩峰が。
 「そういえば、彩峰はどちらを選ぶんだ?…」
 「私が、ここにいることじゃ、わからない?…」
 「…じゃあ…」(えちぃシーンに突入)
 ・・・
 「…まだ、答えを聞いていないんだけど…」
 「…体で、答えてあげたんだけど…」
 (この辺のやり取りは実際に聞くべし!…ということで省略ッ!)

 「…肉体で餌付け…完了…」 …ぶっ!(ウケた音)
 
 エピローグ。冥夜様に結果報告。
 「…そうか…良かったではないか…」
 「…しばらく、一人にさせてくれぬか?…私とて弱い部分を持っておるのだ…」

 「冥夜…やっぱりお前は凄いやつだよ…」(武談)

 学園サボって彩峰とデート。…しかし、ゲームじゃなかったら、
 とっくに彩峰のことは諦めてただろうなあ…面白かったけど。

 ●その6〜珠瀬 壬姫編〜

 ついに「たま」攻略へ着手。よく分からなかったので、
 とりあえず「フォォォォォォォォォォ!」が出る弁当を食う。
 
 3日目。なんとあの「たま」が弁当を持参する。
 ところが、純夏と冥夜の気迫にたじろぎ、敵前逃亡。当然追いかける。
 そして、「たま」手製の弁当を堪能。
 妄想ながら「ミキブーメラン」炸裂。…そうか、アレ、やっぱりそうだったんだ…

 で、通算5度目の料理大戦。…まあ、結果は分かっているのだが…
 翌日。水族館で「たま」とデート。
 またもや裏で見守る(?)冥夜。…今回は絵がなかったか… 

 球技大会。彩峰ルートでの失敗を踏まえ、「たま」の後を執拗に追い回す。
 練習中。おやつを食おうとした武の眼前に、純夏のロストボールがッッ…!!
 意気消沈する武を尻目にとにかく笑顔の純夏。
 すかさず「たま」が「家に来ればいっぱいあるよ」とフォロー。
 迷わずお誘いに乗る。(ここでお誘いを断ると「日常エンド2」に落ちるらしい…)

 「珠瀬弓術道場」に到着。「天野原翠子」登場…眼鏡っ子だ…
 …しかも、「メガネ、メガネ…」のお約束まで…さすがは「超」王道…(意味不明)
 さらに、それぞれの「パパ」登場。
 …う…ヒゲ、ヒゲがああぁぁぁぁぁっ!(アンリミ編と違う)

 いつの間にやら珠瀬道場の看板をかけて勝負することになった翠子と「たま」。
 行きがかり上、武は「たま」の特訓に付き合うことに…

 「…あの…」
 「誰ぁれがお父さんかあぁぁぁぁぁぁっっ!」(大アップ)
 思わずバックログ。…言ってませんけど…(以後、何回かこのリアクションを返す)

 弓道対決のため、ラクロスチームから抜ける「たま」。
 替わって「常美さん」がいきなりラクロスチームに合流。は、早い…

 「たま」のあがり症を克服するため、特訓に付き合う武。
 ゲストキャラその2。「キン内マン」(消しゴム)…ヤバイから文字だけか…
 その3。「お菊人形」(御剣家所蔵)…鎧衣君は見ないでください…でもウケた…

 球技大会終了。B組は優勝したものの、その足で皆が弓道場に押しかける。
 …当然、あがり症が克服できていない「たま」は見事にハズしてしまう。
 ここで、武は自分も弓道を学ぼうと決意する。
 …どうしてかって?…それは、実際ににゲームを見てください。

 そして、翠子との対決の日。
 …(またも中略)…
 結局、勝負には負けてしまったが、
 弓道を楽しんでいたころの気持ちを、取り戻すことが出来た「たま」。
 本当は、勝負に勝ってから告白しようとしていたのだが、負けちゃった…
 でも、その気持ちをぶつけることで、武と「たま」は漸くひとつになる…

 …(えちぃシーン回想中)…

 休日。デートに迎えに来た武は、看板がそのままになっていることに気付く。
 …あれ?…ということは…やっぱり…「たま」のために、一芝居うった、ってことだよな…

 パパと「たま」が出てくる。…例によって子煩悩(親バカ)っぷりを発揮。
 「誰ぁれがお父さんかあぁぁぁぁっっ!」
 「誰か、弓をもてい〜ッ!」
 お姫さん抱っこで「たま」を抱えて逃げる武。
 …という形で終了、そういえば、他のヒロインのことすっかり忘れてるな、まあいいか…

 ●その7〜アンリミ編コンプリートとか〜

 そういえば、ということでまたもやアンリミ編をプレイ。
 標的は彩峰と鎧衣だ。
 スキップ機能のおかげで、あっという間に完了(はしょりすぎッ!)。
 
 エクストラ編でクリアしたヒロインを攻略すると、武の妄想シーンが追加されます。
 「初めてなのに…初めてじゃないような…」
 「あれ…?俺は、前にも○○を、抱いたことがあるような…」といった感じです。

 結局、この作品で残ったままの謎は未解決だし、続編「オルタネイティブ」については、
 「やる」って言っただけで、「いつ」が抜けているので、気長に待ちましょう。
 一応、2005年4月予定ですが、どうなるのでしょうか。
 そういえば、2004年12月17日には、「〜サプリメント」が発売されました。
 当面はこれで、(主に純夏成分の)渇きを癒すべきかと。

 「まりも」先生はどうしたんだ、の声も有りますが、すいません。
 攻略方法が分からなかったで、そのままです。
 …そしてそのまま、現在に至るまで放置…一応、行き方は知っているんですけど、ね…

■アージュ様のシナリオ分析

 さて、シツコク書いてきたこのレビュー、最後はまじめにやってみようかと思います。

 アージュ作品に限ったことではないのですが、「メインヒロイン」の扱いについての特徴です。
 ここまで読んだ方なら既にお気付きでしょうが、「冥夜」の扱い…
 サブヒロインのシナリオに入ってもなお、積極的にストーリーに絡んでくる方々…
 結果がプレイヤー諸氏とメインヒロインには分かっているのに、あえて描写される…

 恋のライバルの為にわざわざアドバイスをする冥夜。
 「冥夜のところに行っちゃえ…」と号泣する純夏。
 
 うう…なんて健気なんだ…

 …と、ユーザに思わせることが「アージュ」の狙いです(見事にかかってますが)。
  
 恋愛が成就する傍らでは、失恋の類も発生しているわけで、
 もし仮に自分自身が同じ状況におかれたとしても、まず見ないシーンが描かれています。
 他のゲームでは、メインヒロインがプロローグで華々しく登場するも、
 サブヒロインのシナリオになった途端に、主人公の視界から消える、ということが多々あります。
 筆者の場合、なぜかサブヒロインのみを攻略しただけのタイトルが多数あります。
 ま、属性とか、時間とか、いろいろ理由は付けられますが、…

 欠点としては、プレイ中に誰のシナリオをやっているのか分からなくなる、という点でしょうか。
 とはいえ、現実世界に置き換えてみれば、転校とか卒業とか、特別な理由がない限り、
 主人公の視界から消える、なんてことはありえないわけで…。
 距離を置く、というのなら自然なシチュエーションですが、
 普通はエピローグで語られるパターンですね…(マヴラヴ・委員長エンドを参照)…


「マブラヴ オルタネイティブ」感想らしきものとか *注意:ネタバレ満載

 ◆はじめに

 およそ3年越しとなる完結編、「オルタネイティブ」なんですが、
 新規でページを起こさず、こちらに追記という形で書いていこうかと思います。
 この作品、ほぼ一本道とは言え、50時間あまり費やされる超大作です。
 しかも、メディ倫対応であるせいか、どぎつい表現も多数あります。

 万人には勧められない作品では有りますが、それでもこの作品の最後を見届けるため、
 最後までプレイした感想とかを書き綴っていきたいと思います。

 なお、例によってネタバレが多分に含まれると思いますので、
 嫌われる方はここで引き返していただければ幸いです。

 ◆プロローグ

 「いやぁぁぁぁぁぁっ!私から、もうこれ以上、奪わないでぇーーーっ!!」
 ――それは、大切なものが、目の前で奪われた時の記憶。

 「いたい…痛いよ…もう…やめて…」
 ――それは、生きながらにして、壊されていった、日々の記憶。

 「あいたい…会いたいよ…もう一度、○○○ちゃんと…」
 ――それは、何度望んでも叶えられなかった、小さな願い。

 ――それは、ただ、暗闇の中で、待ち続ける。
 この世界でいつか、再びめぐり合うまで、繰り返す。

 ――例えそれが、どのような結末を迎えるとしても、ただ、望み続ける――

 ***

 ――2001年10月22日――

 ――冥夜がウチにやってきた事で、全てが変わり始めた、運命の日。
 漫然と続いていた、純夏との関係が、変わり始めた、あの日。

 ――そして、この、滅び行く世界に囚われた、最初の日。

 何故か、また、この日に戻ってきた。

 ――そうだ。
 あのクリスマスの日、「オルタネイティブ5」が発動し、人類は――

 その後、結局俺たちは前線にも送られず、後方で警戒任務ばかりの日々を3年――
 あの時の記憶と経験が何故か残っている――

 ――なら、今度は最悪の事態を避けられるかもしれない。
 ――人類を、救えるかもしれない――


 ◆システムとか

 先のマブラブの解説と同じく、アージュの基本である「AGES」が組み込まれています。
 ただ、今回からメッセージウィンドウが無くなり、文字のみが表示されるようになりました。
 ほか、前作では無かった、目パチと口パクが入りましたので、
 キャラクター的にはかなりの進化を遂げているような気がします。

 他、前作では若干のタイムラグみたいなものがあったムービーシーンとか、
 かなり自然に入れる様になってますね…言われないと気が付かない位に(汗)。

 念のためですが、このゲーム、先に出たどぎついCGとかのせいか、
 クリアした後、オマケモードは一切出てきません(CGモード、回想モード、音楽モードなど)。
 音楽モードとかは、前作にありますので、納得は出来ますけれど…


 ◆グラフィック及びサウンド

 クオリティとか枚数については、かなりハイレベルかつ必要十分ではないかと。
 座学講習で使われている絵とか、作戦ブリーフィング時の概念図とか。

 マイナスポイントしてカウントすべきかどうかですが、
 一部、ショッキングなCGとかもアチコチ有りますので、プレイされる際には十分注意されたほうが宜しいかと。

 サウンドですが、劇中で使われているBGMは殆どが前作からのものですので、
 とりたてて目新しいものは無かったかと思います。

 先述の「AGES」と相まって、迫り来る敵の圧迫感とか、
 戦闘時のスピーディーさとか、よく表現されていると思います。


 ◆キャラランキングとか

 いつもなら、「好きな順」なのですが…ストーリーが一本道という事もあって、
 主な登場人物たちについて、色々と語ってみようかと。

<ヒロイン級キャラとか>

 ●鑑 純夏

 本作、「オルタネイティブ」にて漸く、「別世界の純夏」が登場されるわけですが…
 何となく前作で匂わせておいて、これといった確証のないまま、後半からご登場されました。

 元の世界の純夏と違って、とてつもなく過酷な状況に置かれたヒロインでしたね…。
 本作はある意味「アンリミ編 純夏ルート」とも言うべき内容でしたが…
 彼女の身に何が起こったのか、受け入れられるか否かで、
 このお話の主観的評価につながるかと思います。

 かく言う自分は…何とか受け入れた、と言う所でしょうか。

 ●御剣 冥夜

 この世界では影として生きてきている冥夜様ですが、根本の所は何処でも同じで、
 やはりかっこいいお方ですね…。

 本作では攻略対象外の様ですが、それでも要所要所で主人公に助言を与えたり、
 その苛烈にしてまっすぐな生き方は、「尊敬すべきもの」として見るべきかと。

 でもってラストのあれ…わかっていても、かっこ良すぎです…。

 ●榊 千鶴

 前作の「アンリミ編」ではそこそこの見せ場があった委員長ですが、
 今回はラストのアレ以外、めぼしいイベントもなく…

 首相を務める父親との確執とか、もう少し有っても良かった気がしますが…
 「オルタ」本筋から離れ気味なテーマゆえ、出番が少なかったのかもしれません。

 ●彩峰 慧

 委員長同様、本作ではかなり出番が削られたッぽい慧さんですが…
 その代わり、前作でちらりとだけ出てきた、あの人が…。
 帝国陸軍中将だった父親の関係者が本作で登場します。
 見所としては、そんなところでしょうか。

 後半、ちょっとセリフが長めになってきますが…良いのか、悪いのか…(謎)。

 ●珠瀬 壬姫

 極東一の狙撃手も、本作では活躍の場を奪われた一人ですね…。
 パパがらみの話も、前作よりちょっとだけ突っ込んだ程度に終わってますし。

 …にしてもラストのアレ、どうコメントしろと(滝汗)。

 ●鎧衣 美琴

 「たま」同様、この人も最初と最後だけですね…不憫な…。
 「バルジャーノン」では武の良きライバル?であったのに、それほど活躍されませんでしたね…。

 代わりといっては何でしょうが、ついにパパがご登場…。
 立場上、終盤では全然お出でになりませんでしたけど。

<サブキャラとか>

 ●社 霞

 アンリミ編からご登場の、謎の「うさみみ」少女なのですが…
 前作で「???」と思われるイベントが目白押しでしたが、本作では色々と謎が明かされましたね。

 なぜ、元の平和な世界に彼女が存在しなかったのか?
 なぜ、彼女の行動は純夏を思わせるものが多かったのか?
 なぜ、この(アンリミ編の)世界に存在しない、ゲームガイの事を知っていたのか?、などなど…

 この辺は、実際にプレイしてみて確認してくださいませ。
 にしても、序盤で垣間見せる○○○姿とか、エピローグのアレ、何か可愛いかも…。

 ●神宮寺まりも

 軍歴は長いはずなのに、何故か階級は軍曹のままのまりもちゃんですが、
 今回はストーリ半ばで悲惨な目に遭いましたね…とりあえずご愁傷様でした(ぇ。

 教官という事で殆ど戦術機には乗っていませんでしたが、今回は強化装備姿も披露…
 見かけのぽわぽわ感が先走って、何か「鬼軍曹」のイメージが全く湧かなかったのですが。

 ●香月 夕呼

 前回、大人の事情?からか、全くストーリーに絡んでこなかった挙句、
 ヤケ酒に○○○と、良い所の無かった博士ですが…。

 今回はまあ、出番の多い事多い事(苦笑)。
 この方が居なければ、この世界の構造とか、理論面でのサポートは蔑ろにされていた可能性も…。
 ただ、武との会話を借りた形で色々と薀蓄を語る場面が異様なほどに多いので、
 設定すっ飛ばして話だけ楽しみたかった方には、厄介な存在だったかもしれません。

 冷酷そうに見えても、大局を見据えた行動と決断が出来る辺り、やっぱりオトナなキャラですね。

<ゲストキャラとか>

 ●伊隅 みちる

 「君がいた季節」からのゲストキャラな訳ですが、流石は年季入ってますね…。
 武達「207A小隊」の任官配属先の責任者という事で、かなりかっこよかったです。

 ある意味、武人としての人生を全うしたお方ですが…。
 何だかんだで、敬礼がもっとも似合う方だったと思います。

 ●速瀬 水月

 「君が望む永遠」からのゲストキャラですが、「キングオブヘタレ」との付き合いがあったせいか、
 ヘタレ状態の武ちゃんの扱いにも慣れているような気がしました(笑)。

 「A01部隊」の暴走ぶっちゃけキャラ、みたいな印象が多かった気もしますが、
 キチンと最後は締めてくれる辺り、やはり先任中尉やってただけの事は有りましたね…。

 「君のぞ」の頃より、更に好きになっている自分がいたり。

 ●涼宮 遙

 「オルタ」世界に茜が登場する関係上、いずれ出てくるだろうなぁ、とか思ってましたが、
 「君のぞ」世界での遙と違って、かなり凛々しさが増したキャラになってます。
 …でなければ、こんなハードな世界で今まで生きて来れなかったでしょうし。

 ちょっとニヤリな話ですが、こちらの世界でも、孝之ちゃん(笑)を水月と競っていたりとか、
 やっぱり車に轢かれていて、足腰が若干不自由だったりとか。
 (そのせいで、戦闘時は戦術機には乗らず、コマンドポスト(CP)として指揮官的ポジションだったり)

 んで、直接戦闘に携わらない彼女にも当然のように見せ場があったり、
 ハードな世界に生きる女の強さを見せ付けてくれました。

 この方も、「君のぞ」の頃より、印象が良くなりましたね…。

 ●涼宮 茜

 何故か人気の茜さんですが、「エクストラ編」のみの登場で、キチンとした登場は今回が初。
 まぁ、舞台が同じ(白稜柊学園)である関係上、当然といえば当然ですが…
 (時間軸的には君のぞ第2部と被ります、参考まで)

 任官時期が主人公達と半年違うだけだったりする関係上、
 精神的な成長具合は上の二人ほどでは有りませんでしたが、そこそこの活躍はされていました。

 あの世界の続きがあるのなら、きっと一回り成長した姿を見られるのではないかと(謎)。

 余談ですが、「君のぞ」からはもう一名、カルト人気を誇る?あの方が衛生兵(滝汗)としてご登場…
 誰の事かは、ゲーム本編でお確かめくださいませ。

 ●柏木 晴子

 「エクストラ編」での球技大会の員数合わせっぽいキャラでしたが、
 きっちりとオルタ世界にも登場されていましたね。

 で、流石はバスケ部のエース、部隊の戦闘サポート役のイメージがぴったり。
 メインの方々ほど出自関連でトンデモ設定が無いせいか、精神的にも割と完成されてましたね。

 割とサバサバした所を見せてくれましたが、最後は熱いところを見せてくれましたね。
 …くっ。これでは○○されるために出てきたようなものでは…(謎)。

<サブキャラですが、結構重要な方々とか>

 ●月詠 真那

 将軍家に仕えるメイd…ぢゃ無かった、斯衛(このえ)のベテラン中尉なのですが…
 エクストラ編でのおちゃらけ風味は全く無く、当初より武に良い感情は抱いておりませんでしたが、
 いくつかの戦いを経て、信頼を寄せられる事に。

 一般の斯衛衛士と違って、カスタムチューンを施された戦術機(赤い武御雷)を所有していたりとか、
 冥夜さん絡みの事で度々現れたりとかで、印象はかなり強烈に残っていたり。

 やっぱり、主筋の方より目立っているような気がしてならないのですが…

 ●煌武院 悠陽

 「そなた、私の顔を見ても何も感じないのか?」とは、冥夜さんの言葉ですが、
 …や、知らないものは知らないんだし(汗)。

 ということで、オルタ世界での日本の国家元首、通称は殿下と呼ばれている悠陽さまですね。
 将軍の地位にありながら、半ば形骸化した権威のみの存在となっておりますが、
 色々有って本来の形を取り戻していきます。

 「人の上に立つ者」として、武にアドバイスを与える存在ですが…
 ニブチンの武ちゃんは、かなりの紆余曲折の末、彼女の言葉と真意を理解する事になります。

 ま、どんな方なのかは、ウチの展示室に「それっぽい物」が有りますので、ご参考まで。
 (エピローグにまんまのお姿が登場します)

 にしても、エピローグでのアレ…○○○○とは、…グハリ(謎)。


 ◆物語を読み解くキーワードとか

 前作ではあまり語られる事の無かった、この世界特有の設定とか。
 自分なりにまとめてみましたので、ご参考まで。
 …但し、例によって筆者の類推とか願望的解釈が混じっていますので、ご注意の程を。

 ●「オルタ」世界における歴史

 前作のアンリミ編で冒頭に、夕呼先生から概略の説明は有りますが…
 奇しくも我々がいるこの世界でのアポロ宇宙船の月面到達と同じ1968年、
 月に降り立った人類はBETAと初遭遇し、宇宙飛行士達は帰らぬ人となりました。

 その後、ユーラシアの中央部、カシュガルに飛来したオリジナルハイブを皮切りに、
 彼らの活動拠点でもあるハイブ(要塞みたいなもの)は着々とその数を増やし、
 ユーラシア大陸はその殆どがBETAに占領されています。

 日本には佐渡島と、もうひとつ…(謎)

 国を追われた人々は、市民権を得るためにアメリカ軍に志願したり、
 国連軍に志願したりとか、殆どが軍属として活動しているようです。

 この世界での人口は、30年余りにわたる戦争の結果、
 人口の80%がBETAとの戦いで既に死んでおり、生き残っているのは10億人程度だそうです。

 ただ、こんな状況下であっても、アメリカ大陸にはBETAハイブが存在せず、
 国際的な影響力や発言力はかなり強いようです。

 日本はどうなっていたのかと言うと、中国大陸方面からの侵攻、
 佐渡島方面からの挟撃を受けて滅亡寸前だったのを、米軍の協力の元、
 明星作戦と呼ばれる大規模な戦闘の末、何とか本州の一部を回復、
 極東防衛の最前線として機能しているようです。

 …この結果、日本は米国の傀儡政権的な存在になっていたりするのですが。

 もうひとつ蛇足ですが、なぜこの世界では戦術機なるロボットが戦力となっているのか。
 BETAの中には、「レーザー種」と呼ばれる、航空戦力をほぼ無力化するモノ達が居たり。

 そのため、この世界では航空兵力も高度を極端に制限され、
 替わって戦術機や戦車のような地上兵力が中心になってBETAと戦っていたりします。

 ●「オルタネイティブ計画」

 未知の生命体、BETAと遭遇して以来、人類はその戦術やら生態系やらを研究し、
 今後の戦闘と和平の道を模索してきました。

 人類の叡智を結集したその計画は「オルタネイティブ計画」と呼ばれ、
 色々な試行錯誤を経て、現在は夕呼先生香月博士が中心となって進めている、
 「オルタネイティブIV」、つまり第4段階が発動中だったりします。

 その目的と内容は…本編をご覧いただけると幸いです。<マテ

 前作の「アンリミ編」では全くその内容が出てくることは有りませんでしたが、
 ただ、この第4段階が終了、または失敗した時点で次の段階、
 「オルタネイティブV」、…有るかどうかも分からない新天地を目指して10万の人々が地球を脱出、
 残された者たちは半ば無謀とも思える大陸反抗作戦に出る、というもの、
 …が発動する事になっています。

 今回、主人公たちが任官する事になる「A01部隊」というのは、横浜基地副指令でもある
 香月博士直属の実戦部隊で、博士が「オルタネイティブIV」を完遂するために必要と判断すれば、
 どんな事もやらされるという、トンデモ部隊だったりしますが…。

 元々横浜基地では、A01部隊の衛士を育成するために訓練教程を有していたそうなので、
 「アンリミ編」でのEND後、(指示を出す香月博士が居なくなったから)後方勤務ばかりになったのかも。

 ●「因果導体と因果律」

 どこぞのレビューで書いた記憶があるのですが(苦笑)、
 物事の原因と結果、これが一般的な「因果」というものです。

 そもそもギャルゲー世界とかで「○○エンド」と呼ばれる結果に対し、
 その原因となる「世界への働きかけ」である行動なり選択肢の積み重ね。

 マブラヴ作品内では、都合攻略対象のヒロインが5人ほど居ますが、
 これら全ての(結果の)可能性=世界の有り様、と考え、
 それぞれの結末を並行世界と称しています。

 アンリミ編を最初にプレイした折、完全にパラレルな世界ではなく、
 学園編での記憶や経験を(朧げながらも)持った主人公が登場する時点で気が付くべきでした。

 そう、この世界でとうの昔に死んでしまったはずの主人公がこの世界に来た理由と、
 どうしてかループしてしまっている理由…。
 要は、その根本原因を取り除かないと、死んでも10月22日に戻るだけで、
 元居た世界どころか、この閉じた世界から出る事すら出来なくなっていたわけで…

 この主人公の状態を称して、作中では「因果導体」といっています。
 で、この一連の現象を理論付ける根拠となるのが、
 香月博士が構築した、「因果律」という理論です。
 ご本人はあくまで「推論である」と仰ってますが、まあ多分正解なのではと。

 この特性のため、物語中盤で元の世界(と思っていた)に逃げ帰った主人公は、
 これまたトンデモな結末を引き起こす事になるのですが…(謎)。

 ●「BETA」とは何であったのか

 謎の外宇宙生命体であるBETA。前作ではそもそも後方勤務で終わってしまったせいか、
 本格的な登場は本作が初だったり。

 配属後の座学、という事で劇中で説明がありますが、
 主に戦闘で活躍する?BETAはとりあえず7種類(シークレットもあり<ヲイ)。

 これらが示すのは、どう考えたって自然発生的な生命体とは思えないわけで。
 そのくせ、30年あまりも戦い続けているのに、大した事はわかっていないという有様。
 (おお、何と言う都合のいい設定、と感心してはいけないですね)

 ただ、クライマックスでの「あ号標的」との接触により、
 断片的であるにせよ、それっぽいヒントは出てきているような気がします。

 そもそも、人類絶滅が目的で地球に来ているのなら、とうの昔に人類は滅亡しているはずですし、
 定期的に宇宙に向かって「何か」を射出している事実。

 炭素起源である人間を知的生命体と認識していない所とか、
 より高次の文明を持った知的存在に作り出された、高度な戦闘・作業生命体。
 単純な様でいて、学習能力とか、戦術面の対応とか高度な部分もあったり。

 …にしても、珪素起源の生命体って、ナニソレな自分ですがっ。

■謝辞とか

 ではでは、長くなってしまいましたが、
 こんなところまで読んでくれてどうもありがとうございました(ペコリ)。

 なお、当レビューに付きまして、ご意見・ご質問、その他要望等がございましたら、
 当サイトのBBSまたはメールにて直接いただければ幸いです。

■更新履歴

 ●Ver.1.00 テキストデータをHTML変換、Web公開(2005.03)
 ●Ver.2.00 「マブラヴオルタ」コメント追記(2006.03.20〜24)

[EOF]

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