有事法制に反対する君津地域市民連絡会
「自衛隊の撤兵・有事法制反対」街頭宣伝行動
当日配布のチラシ


   日にち : ’04年4月24日(土)
ところ : JR木更津駅頭
呼びかけ :有事法制に反対する君津地域市民連絡会
リポート : T.M.さん
 今こそ、自衛隊はイラクから撤退せよ!!

 イラクで人質になっていた日本人青年5人が、幸いにも解放されました。この間、人質解放の条件とされた自衛隊撤退に対し、政府は、「自衛隊はイラクの人々のために人道復興支援をしているので、撤退する理由はない」、と最初から自衛隊の撤退を否定しました。
 彼らが解放されたのは、彼らが行っていた活動がイラクの人々から認められたからです。イラクの人々は、5人の活動が、イラクの人々にとり「人道復興支援となっていると評価し、また自衛隊のイラク派兵に反対する日本国内の運動を知り、5人の青年たちを解放したのです。
 しかし、無事に帰国した彼らを待っていたのは、「自己責任」などの言葉による誹謗と中傷でした。海外における自己責任は当然のことで、その危険を覚悟で彼らはイラクの人々のため働こうとしたのです。しかし、いざ武装勢力に誘拐されたとなれば、官民あげて救出に努力するのは当然です。「法人保護」は政府の義務であり、そのために寝食を忘れ努力するのは公務員として当たり前のことです。そのことで、彼らが非難されるいわれはありません。
 報道されたイラクの武装勢力の声明では、「われわれイスラム教のイラク国民は、あなたたちと友好関係にあり尊敬もしている。しかしあなた達はこの友好関係に対し、敵意を返してきた。米軍は、われわれの土地に侵略し、子どもを殺し、いろいろひどいことをしているのに、あなたたちはその米軍に協力した」、と述ぺています。
 このように今回の事態は、アメリカ軍などのイラク占領と、自衛隊の派兵により起こったことです。
 人質事件の起きた近くのファルージャでは、アメリカ軍が街を包囲し、その無差別攻撃により700人以上の市民が殺され、21日には南部バスラで警察署3カ所で爆発が起こるなど、まさにイラク全土が戦闘状態です。
 陸上自衛隊の派兵先であるサマワでは、14日、学生ら約300人が米国主導の占領統治に反対し、駐留オランダ軍や自衛隊のサマワ撤退を要求するデモをしました。また、宿営地付近に砲弾が撃ちこまれ、オランダ軍と武装勢力との銃撃戦も起きています。「非戦闘地域」などとはほど遠いのが実態です。
 アメリカ・イギリス主導の「有志連合」も、スペインに続き、ホンジュラス、ドミニカさらにノルウェーもイラクからの軍隊撤退を表明するなど、イラク占領は破たんしつつあります。
 自衛隊のイラク派兵は、決してイラクの人達のための活動にはなりません。イラク民衆は「占領軍は出て行け。イラク民衆によるイラク政府の樹立を!」というスローガンをかかげ、アメリカ・イギリスをはじめとする占領軍とたたかっています。
 このイラク民衆の要求を踏みにじり、軍事占領に加担し、「国益」と称する石袖利権や復興ビジネスの利権を、他国と争って追求していくための派兵は、侵略派兵そのものです。自衛隊のイラク派兵は、アメリカの軍事占領への加担であり、ひいては、中東を初め世界各地に紛争を拡大させることにしかならないものです。

   イラクの人をこれ以上穀すな! 自衛隊は直ちにイラクから撤退せよ!

                               有事法制に反対する君津地域市民連絡会