有事法制に反対する君津地域市民連絡会
「自衛隊のイラク撤兵・有事法制反対」街頭宣伝行動
当日配布のチラシ


   日にち : ’04年5月22日(土)
ところ : JR木更津駅頭
呼びかけ :有事法制に反対する君津地域市民連絡会
リポート : T.M.さん
今こそ、自衛隊はイラクから撤退せよ!!


 今、イラクでは、アメリカ軍の支配に抵抗するイラク民衆との戦闘がますます泥沼化しています。さらに、アメリカ軍によるイラク人虐待の事実が次々と明らかになり、最後に残ったブッシュ大統領の「戦争の大義」(独裁者フセインを倒した)も、崩れ去りました。
 先日、イラクで人質になっていた日本人青年5人が、幸いにも解放されました。この間、人質解放の条件とされた自衛隊撤退に対し、政府は、「自衛隊はイラクの人々のために人道復興支援をしているので、撤退する理由はない」、と最初から自衛隊の撤退を否定しました。
 彼らが解放されたのは、彼らが行っていた活動がイラクの人々から認められたからです。イラクの人々は、5人の活動が、イラクの人々にとり「人道復興支援」となっていると評価し、また自衛隊のイラク派兵に反対する日本国内の運動を知り、5人の青年たちを解放したのです。
 報道されたイラクの武装勢力の声明では、「われわれイスラム教のイラク国民は、あなたたちと友好関係にあり尊敬もしている。しかしあなた達はこの友好関係に対し、敵意を返してきた。米軍は、われわれの土地に侵略し、手どもを殺し、いろいろひどいことをしているのに、あなたたちはその米軍に協力した」、と述べています。
 このように今回の事態は、アメリカ軍などのイラク占領と、自衛隊の派兵により起こったことです。
 人質事件の起きた近<のファルージャでは、アメリカ軍が街を包囲し、その無差別攻撃により今日も多くの市民が殺されています。
 陸上自衛隊の派兵先であるサマワでは、14日、学生ら約300人が米国主導の占領統治に反対し、駐留オランタ軍や自衛隊のサマワ撤退を要求するデモをしました。また、オランダ軍と武装勢力との銃撃戦も起き、「非戦争地域」などとはほど遠いのが実態です。
 そうした中で、スペインなどに続いて、ホンジュラス、ドミニカさらにノルウェーも、またオランダ、イタリアなどに派兵引揚げの動きが広がり、イラク占領は完全に砿たんしつつあります。
 自衛隊のイラク派兵は、決してイラクの人達のための活動にはなりません。イラク民衆は「占領軍は出て行け。イラク民衆によるイラク政府の樹立を!」というスローガンをかかげ、アメリカ・イギリスをはじめとする占領軍とたたかっています。
 このイラク民衆の要求を踏みにじり、軍事占領に加担し、「国益」と称する石油利権や復興ビジネスの利権を、他国と争って追求していくための派兵は、侵略派兵そのものです。
 自衛隊のイラク派兵は、アメリカの軍事占領への加担であり、ひいては、中東を初め世界各地に紛争を拡大させることにしかならないものです。

   イラクの人をこれ以上穀すな! 自衛隊は直ちにイラクから撤退せよ!

                               有事法制に反対する君津地域市民連絡会