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オーバーラン(1/27)であわやの大惨事に抗議声明
リポーター:T.M.さん
あわやの大惨事
成田空港暫定滑走鷲事故説明図(RPPR馬QR月Q日接身事故‖Q月RW日ナーバーラン事故) 1月27日,成田空港の暫定滑走路(Bラン=2180b)に着陸したソウル発成田行きの「エアージャパン」B767―300型機がオーバーラン,滑走路南端を超えて約70b暴走し,過走帯(滑走路端から60b)を10b超え航空灯火をなぎ倒し,草地の中でようやく停止した。目の前約50bに”窪地”状態の東峰神社があり,ここに突っ込んでいれば大惨事となるところだった。その200b先には県道(迂回路)があり,300b先には農家がある。地元住民は命と隣り合わせの状態におかれているのです。

 悪天候時の暫定滑走路は余裕距離がゼロ以下になるという実態も明らかになった。。暫定滑走路は昨年12月に湾曲誘導路での接触事故を起こしたばかり。今回の事故も起こるべくして起きたといえる。

 国交省・公団は「開港すれば地権者は必ず落ちる」と公言し開港を強行した。今回の事故を引き起こした原因は彼らが作り出したものだ。

 マスコミは「あわや大事故」とは書いても,地元住民が危険にさらされていることは一言も語ろうとはしません。

 反対同盟は,「こんな危ない滑走路を農家の軒先まで一方的に造っておいて,『危ないから出て行け』」とは本末転倒だ」「ひとつ間違えば人が死ぬような危険を承知で運行している滑走路なんて論外」と語っている。

 反対同盟は,開港前から何度も指摘してきた同滑走路の欠陥と危険性を改めて突き出し,「暫定滑走路の即時閉鎖」を要求する抗議声明を出した。
抗 議 声 明
 1月27日午後9時49分、成田空港暫定滑走路で韓国・仁川発のエアジャパン航空908便(乗客・乗員102人、ボーイング767-300型)が滑走路南端から70メートルオーバーランし、航空灯火に激突して停止するという重大事故が発生した。

 三里塚芝山連合空港反対同盟はここに緊急声明を発し、国交省と空港公団に対して暫定滑走路の運用を即刻停止し、閉鎖することを強く要求する。

 停止地点は滑走路延長線上に位置する東峰神杜の手前わずか50メートル地点である。また停止地点から200メートル先には小見川県道が横断しており、その先には人家が並んでいる。航空機がさらに滑走した場合には、東峰・天神峰地区住民と公道の通行車両に大惨事を引き起こすばかりか、乗客と乗員労働者に多数の死傷者をもたらすことが必至の重大事故であった。

 昨年12月1日には誘導路上で航空機同士の接触事故が発生している。それからわずか2ヵ月にしてふたたびあわや大惨事の重大事故が発生し、その原因究明と対策が講じられないまま、翌朝には運用を再開するとは言語道断である。

 暫定滑走路は構造的問題を抱えた欠陥滑走路である。未買収地を残したまま当初計画より320メートルも切り縮めて強引に建設した短縮滑走路である。計画当初からオーバーランの危険が指摘されてきたのである。のみならず、誘導路は2ヵ所で「へ」の字に湾曲し、うち1ヵ所は滑走路間際に大きく食い込んでいる。保安のための着陸帯はICA0(国際民間航空機関)の安全基準を逸脱し、幅は基準の半分に削られている。空港安全基準を遵守すれぱ本来建設できない違法な構築物なのである。あいつぐ事故の責任は、構造的欠陥を押して計画申請した空港公団総裁とこれを認可した国土交通大臣にある。

 欠陥だらけの暫定滑走路において、今回の事故をはるかに上回る大惨事の発生は必至である。国交省と空港公団は暫定滑走路の運用を即刻停止せよ。乗員労働者が、ともに立ち上がることを切に訴える。

 2003年1月28日

                                       三里塚芝山連合空港反対同盟
                                       (連絡先)事務局長・北原鉱治
                                       成田市三里塚115

黒野公団総裁の会見発言に対する抗議声明
 1月30日に行われた黒野匡彦公団総裁の記者会見は、オーバーラン事故の責任を明確にせず、何ら対策を講じないまま今後も運用を続けるとしており看過できない。反対同盟はこの会見発言に強く抗議するとともに、暫定滑走路の即時閉鎖をあらためて要求する。

 オーバーラン事故は暫定滑走路の構造的欠陥によるものである。2180メートルの短縮滑走路を国際線に供用したことが事故の根本原因である。

 事故機(B767-300型)の着陸滑走路長は約1700メートルとされている。雨天ではこれが15〜20%伸ぴることになる。この事実を考慮すると滑走路端までの余裕は180メートルしかなく、追い風の要素が加われぱ危険がさらに増大する。着陸時の航空機の速度は秒速83メートルであり、この欠陥構造のもとではわずか2秒程度でオーバーランとなるのである。

 公団総裁は「いくつかの不幸な原因が重なって起きた事故」だとして、何ら特別な安全対策を講じないまま「従来通りの運用を継続する」と表明した。最悪の事態を開き直り、機材の制限もしないまま運用を続けることは無責任の極みである。

 さらに、この事故を捉えて「2500メートルの必要性を痛感した」というに至っては言語道断である。事故の責任を農家に転嫁し、移転を追る口実にしようとしている。

 構造的欠陥は暫定滑走路の計画当初から指摘されてきたものであり、あいつぐ事故の貢任のすべては、これを承知で押し切った国土交通大臣と空港公団総裁にある。

 以上、反対同盟は黒野公団総裁の会見発言に強く抗議するとともに、暫定滑走路の即時閉鎖をあらためて要求するものである。

 2003年2月3日

                                     三里塚芝山連合空港反対同盟
                                     (連絡先)事務局長・北原鉱治
                                           成田市三里塚115
(資料)成田空港でオーバーラン あわや大事故−−けが人、機体損傷なくホッ /千葉
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                                           (HP毎日新聞  1月29日 より)