イラク派兵に反対する 陸上自衛隊習志野駐屯地 申し入れ行動&街頭宣伝 いつ:2003年11月16日(日) とこで:陸上自衛隊習志野駐屯地(千葉) 呼びかけ:市民ネットワーク・千葉県(平和部会) | |
写真リポ−ト | |
「自衛隊のイラク派遣の中止を求める要請文」 陸上自衛隊習志野駐屯地 司令殿 2003年11月16日 市民ネットワーク・千葉県 平和部会 他 参加者一同 | |
自衛隊の皆さん。私たち「市民ネットワーク・千葉県」は,平和と非戦を求める市民の立場から,以下のことを要請します。 1) 大量破壊兵器も見つからないまま米英によって始められた「イラク攻撃」は,国際法と国連憲章に違反しています。9000人近くの犠牲者を出し,米軍にも戦闘終結宣言以後150人を越える死者を出しています。不当な占領を続ける米英軍に敵対する住民の抗議行動,テロ行為は後を絶たず,暴力的な破壊行為の対象は米英軍ばかりでなく国連事務所にもおよび,イタリア軍にも死者の出る事態となっています。国連職員,赤十字職員も退避し,インド,パキスタン,トルコなど多くの国が派兵を中止しています。非戦闘地域などないに等しいイラクへの自衛隊派遣は日本が正義のない理不尽で非人道的な戦争に加担してしまう結果となります。これは,自衛隊の皆さんにとっても不本意なはずですし,私たちにとっても許せない行為です。 2) 今回の米英による「イラク攻撃」では,1000〜2000トンの「劣化ウラン弾」が使用されたと言われています。これは広島型原爆の放射性物質の数万倍の量で,イラク全土は劣化ウランによる放射能で汚染されているのです。すでに12年前の湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾により,イラクでは今回の戦争前から白血病やガン,奇形など子どもたちを中心とする被害が深刻で,従軍した米軍兵士,その子どもたちにも被害が続出しています。更なる爆撃のため微粒子となり飛び散ったウラン238を,空気や食べ物とともに摂取してしまいます。これは,ほぼ永久に放射線を出し続けまた科学的な毒性を持ちます。イラクに派遣された自衛隊員も,劣化ウランによる被爆を免れることはできません。この陸上自衛隊習志野駐屯地からは,1985年の日空ジャンボ機墜落の際に,救助のための出動がなされています。ジャンボ機のカウンターウエイトに使用されていた劣化ウランが飛散していたにもかかわらず,その事実も知らされず,放射線防護の措置も何ひとつ講じられていませんでした。今回はジャンボ機墜落現場をはるかに上回る被爆を長期にわたって受けることは避けられません。 3) 国内の世論は,6割を越える人が自衛隊のイラク派遣に反対し,国際世論もアメリカの一方的な力づくのやり方に批判が高まっています。ひたすらアメリカ追随の姿勢を取り続ける日本の,国際社会からの孤立が懸念されます。小泉政権は国内の福祉,教育やODAを切り捨て,50億ドルという突出した額の「復興支援」を決定し,さらに自衛隊の派遣を強行しようとしています。米軍占領を続ける限り,治安の悪化は解決されず事態は泥沼化の一方です。アメリカの言いなりになることは日本国内にテロを呼び込むことも含め国益にはなりません。まずあり得ない本土決戦のための有事法制可決,今度の国会での国民保護法案,その先には憲法改悪も予定にあり,日本は戦争ができる国に着々と近づきつつあります。この自衛隊イラク派遣が既成事実として政争の具に利用され,平和憲法を改悪することにつながっては断じてなりません。私たち市民ネットは武力によって平和が訪れることはないと考えます。私たちは自衛隊の方たちが殺されること,また殺すことが決してあってはならないと考えています。 以上,3点,派遣自衛官の安全性と,世界の平和と平和憲法の維持の立場から,自衛隊のイラク派遣に対して強く中止を要請します。 |