4.17街頭宣伝 配布ビラ

いつ:2004年4月17日(土)
とこで:千葉市中央区
呼びかけ:とめよう戦争への道!百万人署名運動 ちば・いちはら連絡会

今こそ自衛隊の即時撤退を!
有事関連7法案を廃案にしよう!

今回の3青年の拘束は自衛隊派兵が行われたことにより起こったこと

 イラクで拘束された高遠菜穂子さんら3人の日本人青年が,15日バクダットで解放されました。
 今回の解放は,なによりも3人がイラク民衆を支援するために献身的に行動してきたことが,イラクの人々の心に届いたためです。サラヤ・ムジャヒディンという3人を拘束したグループが声明文で「我々は外国の友好的な市民を殺すつもりはないと全世界に知らせたい。なぜなら,我々はイスラム宗教者委員会が我々に殺害をとどまるよう求めたことを今晩の報道や特別な情報源から知ったからだ」(4/10付け)とのべているように,この解放に繋がる道を開いたのは,政府の努力ではなくご家族の必死の訴えと,労働者・民衆の自衛隊の派兵反対・撤退を要求する行動と,世界中のネットワークを使った人々の働きかけによるものだと思います。

 それを,小泉政権は「政府の毅然とした態度がよかった」とすりかえているのです。政府は何もしなかっただけでなく,かえって状況を悪化させることをやっていました。今回,3人拘束という知らせを受けて小泉政権が最初にやったことは「テロに屈しない」「自衛隊の撤退はない」と宣言することでした。さらに,航空自衛隊の交代要員をこの時期(4/12)に派兵したりと,イラクの人々を逆なですることをやっていました

 一方で,今回「自分勝手なことをやっている」といった誹謗中傷が行われています。しかし,ラクでの高遠さんらの本当の支援活動が,イラク民衆との友好関係をつくっているのではないでしょうか。勇気あるジャーナリストなどの活動があって,劣化ウラン弾のことなどが伝えられてきたのではないでしょうか。今回の事態は自衛隊派兵が行われたことにより起こったことで,自衛隊を撤退させることこそが本当の解決の道です。サラヤ・ムジャヒディンは,私たちに対して「日本政府に圧力をかけ,自衛隊を撤退させてほしい」と訴えています。この訴えに応えましょう!今回の3人の拘束の一切の責任はアメリカを支持し,イラク派兵を強行した小泉政権にこそあると考えます。

ファルージャでの大虐殺弾劾!−拘束事件の原因はイラク戦争・占領・大虐殺にある

 日本人3人を含む外国人の相次ぐ拘束という事態は,米軍による,イラク・ファルージャでの大虐殺が強行されている中で起こったものです。NGOやジャーナリストは湾岸戦争以降何万人も継続的にイラクに入っています。それなのに,いま一斉に各国のNGOやジャーナリストなどが拘束されるという事態が生じています。今月5日からの米軍の軍事作戦で,1週間で少なくとも600人以上のファルージャの人々が虐殺され,数千人が負傷したとされています。市外へ向かう道路はすべてアメリカ軍によって封鎖され,たえまなく銃撃され爆撃されています。これを支えているのが自衛隊なのです。

「国民保護」は大ウソ!有事関連7法案の制定とめよう!

 3月9日,「国民保護法制」をはじめとする有事関連7法案が閣議決定され,国会に提出されました。「国民保護」などというのは大ウソ,本当は北朝鮮への侵略戦争を行うための戦争法です。憲法改悪も狙われています。

 小泉政権は,拉致問題を利用して,北朝鮮に対する排外主義をあおり,敵対心をあおって,「北朝鮮なんか戦争でつぶしてしまえ」という世論をつくろうとしています。拉致は断罪されなければなりません。しかし,拉致問題を利用して,差別をあおり,経済制裁を行い,朝鮮の人々を苦しめ,戦争をやってたたきつぶすなどというのは絶対間違いです。この戦争で得をするのは,ほんの一握りの金持ちにすぎません。

 自衛隊派兵や有事関連7法案の制定の攻撃は,国内で吹き荒れているリストラ,賃下げ,年金改悪など全面的な生活破壊の攻撃と一体のものです。
 しかし,今,力を合わせて反対の声を大きく上げるならば,派兵を止め,有事法案を廃案に追い込むことは可能です。労働者・民衆の団結と行動こそが,時代を動かし,社会を変える力を持っています。署名行動,自衛隊員とその家族への呼びかけ,国会前での座り込み,集会・デモなど,全力で行動しましょう。共に力を尽くしましょう