7.4 イラク派兵法反対の国会行動

呼びかけ:とめよう戦争への道!百万人署名運動 事務局

reported by:マリオン
2003馬W月4日自衛隊のツラハ派遣に反対して国会双で座り込みを行う不万人署名運動の仲間 衆議院採決弾劾!
 6月24日(火),衆議院特別委員会で質疑入りした自衛隊を戦時下のイラクに派遣するための「イラク復興支援特別措置法案」が,7月4日の本会議において採決が強行されました。

 自衛隊のイラク派遣は,「復興支援」と名前が付いていますが,決してイラクの人の命や生活のためのものではありません。「復興支援」というのはペテンです。もし本当にイラクの人々の命や生活を考えるのなら,日本がイラク攻撃を支持しイージス艦を出して協力したことを謝罪すべきです。劣化ウラン弾の被害を全面的に調査すべきです。米英軍の撤退を要求すべきです。「復興支援」ではなく,「謝罪・補償」をこそすべきではないでしょうか。
 
イラクへ派遣された場合の自衛隊の活動内容は,給水や浄水,補給,武器・弾薬や兵員の輸送など,米英軍に対する支援=兵站で,軍事行動そのものです。自衛隊の派遣は,「占領軍」として参戦することを意味します。イラクでは今,「イラク駐留米軍に対する攻撃が組織的な反占領闘争の様相を帯び始めている。イラク新法で派遣が予定されている日本の自衛隊についても,住民らは,『米軍と同じように扱う』と警告している」(6/22付け毎日新聞)。という状況です。
 派遣される自衛隊は,小銃や機関銃に加え,装甲車や対戦車砲(無反動砲)などの重火器で武装して行こうとしています。自衛隊を派遣すればたえずイラクの人々に銃口を向け,かならず「撃たれる前に撃て」ということになります。有事法制の発動に直結する大変な踏み込みです。「危険だから自衛隊の派遣が必要」なのではなく,自衛隊が行くから危険になるということではないでしょうか。
 日本政府が自衛隊をイラクに送ろうとしているのは,「復興支援」に名を借りてイラク・中東の石油権益を何とか確保しようということ,「戦争の出来る自衛隊」に脱皮させたいということに狙いがあるからだと考えます。
 イラク特措法案をなんとしても廃案に追い込まなければならないと思います。

 この日,200名以上の人々が国会前に駆けつけてきました。前日の衆議院特別委員会での採決の強行に続き,午後1時から本会議が始まり,1時間余りの各党の討論の後採決が強行されました。この採決の強行,可決を弾劾して,抗議の声を力一杯上げました。
 法案は,参議院に送られ,7日の本会議で趣旨説明と質疑が行われ審議入りするという。そして今国会の会期末の7月28日(月)までに成立させることをが狙われています。
 参議院段階での成立を阻むために,国会前行動,地域の街頭行動,集会・デモに全力をあげていきたいと思います。国会前に身動きできなくなるような結集が必要だと思います。至る所で街頭行動が行われているような状況を実現させることが必要だと思います。
<衆議院 特措法特別委員会・参考人意見陳述(7/1 慶應大学 藤田祐幸氏 リンク>
<イラク特措法案 松田大阪市大教授の意見陳述
-国連決議1483-占領統治に合法性与えず-自衛隊派遣は違憲の武力行使>


 さらにこの日,共謀罪の新設に反対する国会闘争も闘われ,イラク特措法案反対の闘いと合わせて連帯して闘いました。
 「共謀罪」新設法案が今国会に提出され,審議が開始されようとしています。なんらの実行行為がなくとも2 人以上の者が意思を通じただけで,5年以下の懲役または禁固とされ,適用される罪種は500余り。ナチス刑法や治安維持法すら超えた究極の治安立法です。
 以下は,当日のビラよりの抜粋です。

 政府は戦争法の整備とともに,警察権カの肥大化と,治安弾圧法の急激な反動化を推し進めてきました。周辺事態法が成立した99年以来,組織的犯罪対策法3法(盗聴法),団体規制法,カンパ禁止法,住基ネット法その他全面的な治安法制の反動化が進められてきたのです。そして本国会で成立がた<らまれている「共謀罪」は,現行刑法,憲法すらも変えてしまうような悪法です。今までの犯罪は実行行為が前堤でした。「共謀罪」は,実行行為は必要なく相談,協議したという事実を罪にし,罰しようというのです。

 ■■■■「共謀罪」は治安維持法より悪法『共謀罪」は団結権を奪い取る
 企業のリストラ,倒産を実カ闘争で打ち破り,労働者の働く権利をたたかいとってきた労働組合にとって「共謀罪」は,労組の命である団結権を奪い取るものなのです。企業・工場での門前闘争,スト破りに対するピケが,威カ集務妨害に問われ組織犯罪処罰法を適用される場合,その相談が「共謀罪」に該当するのです。もう闘争に向けた職場オルグは合法的にはできません。闘争委員会や決起集会を開催することすらもできなくなるのです。会社構内にステッカーを貼ることの相談すら「建造物損壊」の「共謀罪」を覚悟しなけれぱなりません。
 合法的な労働組合運動は「共謀罪」によって動きが取れなくなります。

 ■■■■「共謀罪」は治安維持法より悪法
 私たちは,「共謀罪』は戦前の治安維持法,そして破壊活動防止法をはるかに上回る悪法だと考えています。治安維持法では,「国体の変革」,「私有財産制度の否定」という要件を立証しなけれぱなりませんでした。破防法は,『暴力的破壊活動をおこなう」ということを立証しなけれぱなりません。『共謀罪」はそんなこととは一切関係なく,最長刑が4年以上のすべての犯罪(刑法の総計で557)に適用されるのです。
 この法律の危険なことは,「共謀」の概念があいまいなことです。そして「共謀」性の判断と「共謀罪」適用の可否は,警察・検察に一任されます。警察の犯罪捜査活動は今以上に安易になるでしょう。実に犯罪の垣根が低くなります。
 憲法を改悪することなく,思想,表現,結社,集会など,もろもろの自由に制限を加えようとしています。そして人と人とのつながりを切り離すことになるのです。社会体制が動揺してきたとき,このような法律が人民の弾圧に猛威を振るうのは治安維持法と同じです。

7.19 戦争責任を考える8月の会 2003

主催:戦争責任を考える8月の会

reported by:マリオン
 高橋哲哉さんの講演をメーンに,“戦争責任を考える8月の会 2003”が100名弱の参加でこなわれました。様々のグループの方々が参加されているようで,顔なじみではない人たちがたくさんでした。
 はじめに主催者を代表して大島孝一さんが挨拶され,続いて高橋さんの講演が行われました。
   <高橋さんの講演はこちらです。>

集会の呼びかけ文より
 6月6日,「有事三法案」が参議院を通過,成立してしまいました。日本は,私たちの意に反して,新しい戦前の時代を迎えようとするのでしょうか。私たちは,何かをしなければならないと気をもんでいるわけにはいきません。
 政府と与党は,日本を「戦争ができる国」にするために,法律を整備するだけでなく,私たち一人ひとりの「心」を作りかえようとしているのです。それはどういうことか,ここで私たちはどのように生きるべきかを,今こそはっきりと見据える力をつけたいものです。
 戦争責任を考える8月の会では,次のような学習会を開きます。みなさんの参加を待っています。
7.25 イラク派兵法反対の国会行動

呼びかけ:とめよう戦争への道!百万人署名運動 事務局

reported by:マリオン
         参議院採決弾劾!

 政府与党は,自衛隊を戦時下のイラクに派遣するための「イラク復興支援特別措置法案」を,7月25日の参議院外交防衛委員会において採決を強行し,引き続き本会議での採決を強行し,26日未明成立させました。
 24日の野党4党による,官房長官,外相,防衛庁長官の問責決議案の提出・採決に伴い参院外交防衛委員会の審議が止まり,同日に予定されていた特措法案の委員会採決が25日にずれ込んでの攻防となりました。

 25日の国会前は,参議院会館前から衆議院会館前まで多くの人たちが駆けつけてきました。夜中の2時まで闘われた国会前行動の様子を伝えるHP(ワールドアクション,「街」)を見てきたという人が多くいました。
 百万人署名運動は,途中集会を行いながら,夜中まで座り込みを行いました。昼休みには,平和フォーラムや宗教者ネットなどの団体の主催で集会が行われ,百万人署名運動の行動に参加している人たちもこれらの集会に結集していきました。

  

 百万人署名運動主催の国会前集会では,発言者から口々に,法案を強行しようとしている小泉首相や政府・与党への怒りが語られました。そして,「あきらめることは絶対に出来ない」「自衛隊員は,不安でいっぱい。米軍兵士も,ブッシュやラムズフェルド等への怒りが高まっている。反乱が起こるのは間違いない。イラク民衆も闘いに立ち上がっている」「自衛隊が参戦しようするのに対して,体を張ってでもとめなければならない」といったことが語られました。
 法案が国会を通ったからといって,あきらめるわけにはいきません。闘いはこれからだと思います。私たちのたたかいは,自衛隊をイラクに行かせない,有事法制を完成させない,発動を許さない,戦争への協力を拒否するという,いっそう重要な段階に入っています。
 イラクの人々を殺させない,自衛官も殺させない,イラク派兵命令を拒否しようと訴えていきたいと思います。
 
25日の国会のドキュメント
 午前    : 参院外交防衛委員会,一般質疑
 12:45ごろ : 内閣不信任決議案提出(衆議院)→衆参の一切の審議がストップ
 15:00ごろ : 内閣不信任決議案審議入り
 17:00過ぎ : 内閣不信任決議案採決→否決
 18:00ごろ : 参院外交防衛委員会でイラク特措法案の締めくくり質疑
 19:30過ぎ : 参院外交防衛委員会でイラク特措法案を強行採決→可決
        : 松村委員長の解任決議案を提出
        : 参院本会議,松村委員長の解任決議案採決→否決
  1:30過ぎ: 参議院本会議,イラク特措法案を強行採決→可決

有事法制反対! イラク占領反対!
世界の戦争に反対する仲間たちと!


  <7月の行動の記録 >