”おくとぱすな週末。シーバス編”の巻(11/19)
昨日の貧果が悔しくて今朝も千鳥湾です。昨日とは逆からの風で波少々、潮は4時過ぎの満潮
からの下げでした。
まだ暗いのでサブサーフェイスルアーであるテツミノーをセットし表層を意識しているシーバスの
反応をみます。
前進しながらキャスト&リトリーブを繰り返しながら沖を目指しますが反応無し。今日もかなり
きびしそうです。
と、潮の引いた波打ち際のワカメちゃんの上に何やら怪しげな生物が。
「お?マダコやん!何でこんなトコにおるんや?」
死んでいるのかとも思ったんですがのぞき込むとゆるりと動き出します。
「生きとる!」
すかさずルアーで引っ掛け浜にズリあげました。生きてるタコなんかイイダコくらいしか見たこと
なかったもんで、おっかなびっくりです。しかし・・・ズリ上げたものの持って帰る手段が無い!
いつもはナイロン袋をポケットに入れてるんですが今日に限って入ってません。
”ズリズリ”と露出した石積みの下に潜り込んだタコ君としばしにらめっこ。車までが遠く捕獲道具を
取りに行ってるうちに逃げられそうだったのであきらめることにしました。
気を取り直して石積みの上からキャスト再開。まだ潮が高いのでミノーで探ります。すると海面に
飛び出す小魚の群、そして”ココッ!”と来るバイト!
「お!」
しかし、それっきりでした(泣)更にしつこく探っているとすえさん到着。しばし情報交換の後にキャスト
再開です。二人並んで湾の内側に胸まで浸ってのスーパーウェーディング。するとすえさんにヒット!
「来たぁ!」
本日の初ヒットです。気持ち良さげに寄せていると・・・
「あ!バレたぁ!」
その後はあまりの無反応に戦意喪失。
「川行ってみん?」
というすえさんの提案に二つ返事で移動開始。
「まだおる(居る)やろか?」
と、タコ君と遭遇した石積みの所へ行きますが姿は見えません。
「やっぱおらんなぁ・・・。お!あそこにおるやん!」
タコ君の廻りについている足跡からも大きさが わかると思います。 |
なんと!ワカメちゃんのベッドの上に横たわっています。すかさず駆け寄りワシ掴み!グローブを履
いていても滑る滑る!頭を持ったり足を持ったりして何とか持ち帰ろうとするんですが滑ってしまって
数歩行くごとに落としそうになり、見かねたすえさんがハンドギャフを貸してくれます。
”エイヤ!”と頭に打ち込みようやく一安心。ところがタコ君も必死です、今度はいがりの腕に這い
上がってきました。
「うわ!キショク悪うぅ。吸い付いてきよる。」
とうとう右手が”タコグローブ状態”(笑)に。とっくにギャフも外れてるんですがタコ君もしがみつくのに
必死のようで外れているのに気付いて無いようでした(?)
波止に上がるとエサ師のオジサマが目をまん丸くして右手を凝視しています。
「デカイタコ釣ったなぁ!」
「いやぁ、釣ったんやないんやけどね。」
などど言ってるいがりの後ろですえさんは笑いをかみ殺していました。
ナイロン袋にタコ君を放り込んで移動開始。場所は対岸の唐船前のサーフ、ロッドも長い物に替えて
ザブザブ行進。ここならこれでしょう!と、ミノーにチェンジ。追い風に乗せて「うおりゃぁ〜!!」と
フルパワーキャストです。
・・・しかし、いっかな訪れない本命君。ミノーはおろかバイブレーションにチェンジして底まで探ります
がまったく反応なし。
「今日はボウズか・・・。」
などとぼやいていると上流側に陣取っていたすえさんから高らかに「ヒィ〜ット!」の声。あぁ、気持ち
良さそう。聞くとメタルジグの大遠投でやっとのところで来たとの事。
「ただ巻きぃ?」
「ちょっい早めね。」
メタルジグの扱いにかけては我が師匠とあがめるすえさんに教えを乞い、キャストを繰り返しますが
アタックしてきません。するとまたもすえさんにヒィ〜ット!こっちもさっきからメタルジグ投げとんのに
なんでやねん!
「PE(ライン)巻いとるし(メタルジグが)30gやからね。よう飛ぶよ。」
まさかメタルジグを投げる事など考えてなかったもんで15g1個っきりしか入れてません。しかも
ラインは10lb、それじゃ飛距離が違うワケです。
少しでも距離を伸ばそうと追い風に乗せるようにキャストを繰り返します。するとなにやら重みを
感じました。
「またワカメちゃんか?」
まったく抵抗が無いまま足下近くまで寄せてくると突然潜ります!
「お!来とった!」
わずか2〜3秒のファイトで顔を拝む事に成功。上がってきたのは30cmくらいの本命君でした。
記念写真を・・・ん?カメラは・・・。車の中に忘れてきたのでした。
しばらくキャストを繰り返しましたが反応があったのはそれっきり。海浜大橋の下も探ってみました
が1バイトもなかったので納竿しました。今週末は昨日のイイダコといい今日のマダコといい、タコ
づくしとなってしまいました。
家に帰りナイロン袋をのぞき込んだ嫁さんも目をまん丸にしていました。魚なら百戦錬磨の嫁さん
ですが、こんなに大きなタコは初めて。只今流し台で悪戦苦闘中です。