11月20日16:00〜25:30 11月21日5:30〜8:00 小潮 晴れ 広島県 I 島 月齢7.5

どっちが勝つか?!in広島!

「タチウオがよく釣れてますよ!一度来ませんか?」

リンク先のGENさんからのお誘いで広島県のI 島に小遠征してきました。現地に16時頃着を予定して早めの昼飯を詰め込み出発!

昨夜頂いた綿密なアドバイスに従ってあたゆるタックルを用意し、ルンルン気分で車を走らせます。途中大した渋滞も無く、ほぼ予定どおりに到着。

頂いていたスケッチどおりの波止には何人かの釣り人が立っていて、うち3人はエギをシャクッているようです。そう言えば足元に墨跡も付いてるし

イカが釣れるんか?まずは偵察がてら手ぶらで様子見。のんびりとタバコを吸いながらエギンガー達の様子を伺いますが、一向に釣れてる様子は

ありません。

ほんじゃこちらも準備、準備!本命タッチー用と、まさかのナブラ用にキャステイングロッドをセットします。準備が終わった頃、丁度良くエギンガーは

ポイント移動。「チャンス!」とばかりにクーラー担いでダッシュ!(笑) アドバイス頂いていた外灯下をしっかりキープです。

まだ日が高かったのでのんびり綺麗な海を見ながらバイブやジグやミノーや・・・をキャストしますが反応無し。やっぱ日が落ちないとダメかぁ。

と、眼出帽を被ったオジサマが足元に”ドボーン!”と巨大なテンヤを投入してマダコを探りながら近づいて来ました。

「タコですか?」

「そうやけど、オラン、オラン。」

オイラのタックルを見て

「ハマチのナブラは沸かんかいな?」

「いやぁ、期待しながら待ってるんですけどねぇ。」

「まぁ、夕方は滅多に沸かんわ。朝はよぅ沸くけどなぁ。今年のはデカイで、70cmくらいのが沸いとるわ。5号くらいやったら切られてまうでぇ etc・・・。」

外見とは違って(失礼)案外お話好きなオジサマはひとしきりしゃべった後再び探り始めます。

 

何の反応も無いまま時間が過ぎてようやく日没。外灯に灯が点り始めた頃、やっとこ生命反応が!

「ぉお?」

アクションを付けながら引いてきたバイブに”ゴゴゴ!”ってな感じのバイト!んでもって”ギュイーン”ってな感じでロッドが入る!反射的に合わせると”ドド!”

ってな感じ(もうエエ?)の引きが!

「来た来たぁ!!」

最初の引き込みは結構強く、まともなサイズ(赤穂サイズじゃぁねぇ)のタッチーの引きを経験した事がなかったのでちょっとビビリます。しかしすぐに”スー”

軽くなりコリコリ巻き上げて来ると水面近くで再び”ギュイーン”結構な引きを楽しんでまずは1本目。

「今日のヒットルアーはコレや!」

と続けて投げても続きません。ならとっかえひっかえ作戦や!ルアー袋をひっくり返し、クーラーの周りはルアーだらけ(笑)数投ごとにルアーチェンジしヒット

すれば続けてみますが、やはり後が続きません。う〜む、思ったよりも手ごわいど。

苦戦していると常連らしいオジサマ達が続々とご出勤。”ヒョイ”とワームをキャストし、歌いっぱなしの鼻歌に合わせて”チョン、カリ、チョン、カリ”とトゥイッチ

しながら巻いてくるとすぐさまヒット!”およよ”と思っている間に連続ヒットです。

「何や、何が違うんやぁ〜。」

同じワームを使ってるハズやのに何故かオイラのロッドは曲がってくれません。なかばクサリながら足元まで来たワーム、根魚でも釣るがごとく足元でシャクッて

いたロッドにイキナリヒット!

「足元で来たぁ〜!」

心構えが出来ていなかったのでビビリます。そうかぁ、やっぱ水深あるもんなぁ。気を良くして更に足元ヒットを続けるとバイトがしばし無かったオジサマが

「なんか一人で釣っとるなぁ。」とおっしゃる(見慣れぬ関西弁の兄ぃちゃんが連チャンだったもんで、お気に召さない様子)ので

「さっきまでそっちばっか釣ってたじゃぁないっすかぁ。」と反撃

「でも今日は活性低いわぁ。高かったら何投げても、どんな巻き方しても食うもんなぁ。」

う〜む、確かに。外灯に照らされた水面を見ていると盛んにベイトを追うタチウオが見えます。なのに食ってくんない!

さしものオジサマも続かなくなった頃、フォールさせていたAXヘッドに連続ヒット!んん?ひょっとしたら?試してみたら大当たり!やっと見付けたぁ!!

それからは怒涛の勢い!(ホンマかいな)続かないオジサマ達を尻目にドンドン数を伸ばしていきます。それを見ていたオジサマB(笑)がグッと近寄って来て

オイラのラインに被せるようにキャストを始めます。しかっし!今日のオイラは一味違うのだ!(どこが?)沖が塞がれたんなら足元や!と足元シャクリで更に

数を伸ばします。

それを見ていた初心者A君(仮称)、ロッドを置いたかと思うとそそと近づいて来ての質問攻撃(笑)

「今日で4回目なんですけど1匹も釣った事ないんです。どうやったら釣れるんですか?どんなルアー使ってるんですか?」

と矢継ぎ早の質問にルアーを始めた頃のウブな自分(へ?)を見るようで親切丁寧にアドバイス。オジサマ両名も加わりA君になんとか釣らせようと必死の

努力を試みますが・・・。

 

哀れタッチーにカミカミされてボロボロに・・・

怒涛のラッシュが落ち着いた丁度その時、ロッドを置いたのをどこかで見ていたようなタイミングで携帯が鳴ります。

「はじめましてぇ!仕事で遅くなりそうなんです。どうですかぁ?」

GENさんの非常にテンションの高い(笑)”生声”が飛び込んで来ました。

「はじめましてぇ!今一段落したとこです。」

今夜のヒットパターンなどの状況説明を終えて

「お待ちしてますぅ!」

 

ひとしきり探って「今日は活性が低い!」を連発していた鼻歌オジサマ、遂にガマンの緒が切れたのか撤収準備。それを見ていたオジサマBがすかざず

空いたスペースに入ります。並んでキャストを始めるとすかさずヒット!見るとレッドヘッドのダイバー系のトゥイッチにヒットした様子。すると今度はオイラの

フォールにヒットと交互にヒットを重ねます。さながら”レッドヘッド VS アックスヘッド”状態!(笑) そんな二人のソフトVSハードの戦いを

横目で見ているA君は寂しそうです。(ガンバレ!)

「先生!(とうとう先生と呼ばれていまいました)ワームってどのくらいボロボロになったら替えるんですか?」

「尻尾のヒラヒラが付いてる間は頑張ってもらってますが・・・。」

「さっき当たりがあったんですよ!あんなにハッキリしたの初めてですぅ〜!」

「・・・。」

 

ポツリポツリとしか当たらなくなり、流れてくる電気ウキが沈んでは”おお!”引っ張られるのを見て”むむ!”掛けられなかったのを見て”あ〜あ”

とか言ってると再び聞こえる”ビッグフィッシング”のテーマ曲。

「今釣具屋にいるんですが、他に何か要る物ありますかぁ?私の魚は残ってるでしょぉかぁ?」

それから待つ事しばし、発泡スチロールの箱と買い物袋を下げたGENさん到着、時刻は何と!22:30過ぎでした。

GENさんです。以前からのやり取り、まして昨夜の綿密な(?)打ち合わせで

ホンマ初めて会った気がしませんでしたが、想像以上に元気一杯の方でした。

「仕事が片付かなくて遅くなってすんません。差し入れです、食べましょう!」

ありがたいぬくぬくのカップラーメン!夕方以降投げっぱなしで時折吹く風に完全防備の雪だるま状態だったオイラには実に嬉しい差し入れです!

「ありがとうございます!」

カップラーメンを二人でズルズルすすりながらしばし談笑、するとガックリと肩を落とし寒さにちじこまってるA君が遂にギブアップ。

「これに懲りずにがんばってな。」

「ハイ・・・。」

 

タチウオを始め色んなターゲットを”根こそぎ(笑)”釣る事をモットー(?)とされているGENさん、釣りに対する一生懸命さには圧倒されるばかりです。

日曜も仕事との事であまり引き止めては、と心配すると

「せっかく来てもらったのに、一緒に竿振らないでどうするんですかぁ!」

と23時も過ぎたというのに竿を出してくれます。

「隣、失礼しまっす。」

その誘い方ときたら

「遠くて見てたら○○釣ってるみたいに見えまんな。」

「そうでしょ、タチ(ウオ)をこんな誘い方するヤツいません!と!食ったでしょぉ?」

なんともあざやか!それまでのパターンで釣れなくなり苦戦していたオイラを尻目にあっさりゲットです。しかも続けて

「あ!出たのに食わんかったぁ〜。」「あ!おしいぃ〜!」

と実に楽しそう。オイラも真似てみますが即興では・・・。

しばし談笑しながらキャストしていると

「あ!(リーダー)切られたぁ・・・。    それじゃぁ私はそろそろ・・・。」

「ほんま気を使わんで下さい。こっちは適当にやりますんで。」

「ぜひまた来て下さいね!今度はメバルかイカでもやりに。」

「ぜひ!」

ガッチリ握手して涙のお別れです。

GENさんが帰った後、波止に残ったのはオイラを含めて3人だけ。入れ替わり立ち代りタチウオ狙いで来ていたんですが、数が出ないと知るとそそくさと

帰ってしまいます。さしものオイラもロッドを持つ手首が痺れてきました。

「朝もあるし・・・。」

と撤収です。

釣果です。ヒットルアーはAXヘッド+ワームやバイブなど色々。

指3本半を頭に22本でした。

 

『朝ならイカも狙えます!ただ数が出ないんで、ガンバラナイといけません!この港に行けばナブラ打ちが出来ます!タチの形はマズメ時に出るんで

またここでヤルのもテです!etc・・・』

非常に細かいアドバイスを思い出しながら一人作戦会議、指4本にも魅力を感じましたが今夜の分で腹一杯だったんでイカか青物か。タバコ1本吸う間悩んだ結果、

イカをやってみることにしました。昼間奇跡の遭遇を期待して準備していたキャスティングロッドだったんですが、試し投げした結果リールに不安が出てきました。

普段イイダコ用に使ってるヤツなんですが、さすがにジグの早巻きには耐えられそうになかったのです・・・。

 

ターゲットが決まったところで移動開始、とは言ってもさほど大きくない島のこと30分も走らないうちに駐車スペースに到着。幸い外灯も無く車道からも離れて

いるので非常に静か、おまけに見上げた空には綺麗に光るオリオン座。GENさんに改めてお礼のメールを打ち、少量の(?)お酒の力を借りて就寝です。

 

携帯アラームが鳴ったAM5:00、当然外は真っ暗で気温も相当下がっている様子。パンパンになってた小水タンクを空にすると、も少し寝たい気分です。

30分だけ延長を申し入れ(誰に?)アラームをセットし直して2度寝。んで5:30今度こそ起き出してタックルセットです。

すると駐車スペースに何台かの車が入って来るではあぁ〜りませんか。

「負けちゃおれん!」

と準備もそこそこにポイント目指してダッシュ!暗い中ライトを頼りに磯場を降りて釣り座を確保です。うっすらと辺りが見えるようになった頃キャスト開始!

じっくり底を取ってビシバシ!もしくはチョンと未だイカシロウトらしく手探りでやってみますが反応無し。キャストを繰り返していると”グワシ!”と根掛かり(泣)

んでもう1個根掛かり!(泣) すっかり戦意喪失、トボトボと車に戻り最後のエギを結んでいると地元のエギンガーが通りかかります。

「どないですかぁ?」

「全然おらんわ。ワシ、初心者なんやけどどうやったらエエんやろぉ?」

「僕もそうですよ。イカはもひとつワカランのですわ。」

「先週と先先週は釣れたんやけどねぇ。ま、1匹釣って下さいよ。」

と励まされてしまい、ちょっと戦意復活。テクテク歩きキャストしながら探っていきますが追って来てくれるイカの姿はありません。

と!タコをやっていると思われる船が方向転換したかと思ったら岸よりにスピードを上げてきやがった!

「げ!」

と思った時には間に合わず見事ラインは船にさらわれ”超大物”を釣ってしまったロッドがひん曲がります。

「わ、わ、わ、。」

猛スピードで走り去って行く船に抵抗出来るワケも無くあっけなくラインを切られて終了。数持って来てなかったエギを使い果たしイカ狙いの野望はあっさりと消えて

しまったのでした。(号泣)

ヒラヒラなびくラインを呆然と見ていると別の船上からオジサマが同情の眼差しで見ています。更にトボトボとした足取りで車に戻り、すっかり高くなったお日様に

「どうしよう?」

と相談しますが返事が返って来るハズも無し。とりあえず防寒服を脱ぎ昨夜食べ損ねたおにぎりを朝飯にしていると”ビッグフィッシングの・・・”

「おはようございます!どうですかぁ?」

「何の反応もありませんわ。おまけにエギ船に持っていかれてもうて・・・。」

「えー!?そりゃ災難でしたねぇ。これからやったら青物でしょうね。ゆっくり楽しんでって下さいねぇ〜!」

「はぁ・・・。」

 

しかし・・・先ほど来の出来事で戦意は完全喪失。とりあえず青物ポイントに向かってはみたものの海を眺めただけで撤収を決めました。(GENさんごめんなさい)

例年に無く赤穂のタチウオが好調な事から始めたタチウオ釣りですが、予想を超えた引きの強さといいヒットパターンを探る楽しみといいすっかりハマッてしまいそうです。

なにより食べて美味いですしね!まずは赤穂や姫路あたりで腕を磨いてから再チャレンジしたいです!

そして、釣行前からホンマ親切なアドバイスを頂いたGENさん、今回あれだけ楽しめたのはGENさんのおかげです!本当にありがとうございましたm(_ _)m

 

 

 

 

今回の釣行記、GENさんはじめ地元アングラーを考慮してあえてポイントの詳細を書きませんでした。オイラも経験あるんですが、やっぱりネットの力って

こわいですから・・・。

でも、ちょびっとだけヒント(^_^)

 

 

 

 

 

 

 

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