大潮 | 晴れ | S港〜M港 | 月齢14.5〜15.5 |
貫禄勝ち?
「姫路のS港でイイ形のタチウオが釣れとるらしいわ。いっぺん行ってみるけ?」
と、最近ソルトルアーにハマりつつある会社の後輩N君を誘って
「指4本が上がってる!」
とウワサの姫路市S港に行ってみることになりました。計画ではとりあえずS港をのぞいて、状況によって西方面の各港を回ってみるというプランです。
土曜出勤後の17:00過ぎ、N君を伴って姫路方面へ。途中バイパスの渋滞でイライラさせられながらもN埠頭到着。護岸は高い防波堤で先行者が何人か
立っていました。とりあえず様子見と防波堤に登ってみると足元にはテトラが入っていて軽装備のN君ではちと心配。ではと隣の埠頭へ移動。
するとそこで見たものぅわ!!
「なんじゃこりゃぁ〜!」
「(まるで)サビキやっとるみたいやなぁ〜。」
という位の車の列と人の数!しかもみんなガンガンにライトを焚いて海面は昼間のような明るさです。ウワサには聞いていたんですが、まさかコレホドとは・・・。
なんとか入れるスペースがないかと”石焼きイモ”の車と並走しながら様子を伺いますが、とてもとても・・・。
仕方が無いので車の少なそうな対岸へ向かうと対照的に真っ暗け。かろうじて停泊する船の明かりが海面を照らしてくれているのが救いでした。
「とりあえずやってみるか・・・。」
とタックルセット。と!バス釣りの経験は豊富ながらソルトルアーはシロウト(失礼)のN君、タチウオの歯に切られないようにリーダーを結ぶようアドバイスした
んですが、これがナカナカ・・・。
「えぇ〜い!不器用なヤツめ!!」
N君の手からラインをひったくりリーダーをセット・・・、いやいや自分でやらせにゃイミが無い!
「やってみなさい!」
「え〜と、右手が上で・・・こっちがこうなって・・・この輪に通して・・・・・・ あれ?」
「・・・・・・・。」
せっかく確保したスペースを4人組のあんちゃんエサ師達に取られそうでヒヤヒヤしながら手元を見つめます。やっとこリーダーがセット出来て今度はスナップ、
へ?そんなん10秒もあったら結べるやろ?予想以上の手間取りようにガマンも限界。
「先やらしてもらうわ。」
「どぉ〜ぞ、ど〜ぞ。」
ウキウキしながら停泊する船のロープをかいくぐってキャスト開始、因島で鍛えた(?)あらゆるテクニックを駆使して誘っていきます。ところが!最初の1匹を
ゲットしたのは遅れてキャストを始めたN君の方でした!
「何か来たぁ!」
「へ?おぉ!タッチーやん!」
サイズは小ぶりながら見事にやられてしまいました(^▽^;) |
「負けちゃおれん!」
例のごとくのとっかえひっかえ作戦開始!すると、グロー系のワームに反応がイイみたいです。それさえわかればこっちのモン!しつこく、粘っこく誘い続けて
やっとこ1本目をキャッチ。
「細いわぁ。」
隣のエサ釣り4人組はウキが沈むたびに大騒ぎ、オマツリさえも楽しそうで連続キャッチ出来ずにイライラがつのるルアー組とは対照的です。
ふと気づいて携帯を取り出すとGHさんからの着信履歴、早速返信情報交換です。
「こんばんわぁ、どないですかぁ?」
「あきませんねぇ、タチウオの数より人の数の方が多いですわぁ。サイズも”強気で言ったら(笑)”指3本やねぇ。」
「こっちも同じですわぁ。アタリも止まったんでボチボチ移動しますわ。」
結局このS港ではオイラが3本、N君2本。潮止まりと共にバイトもパッタリ止まってしまい、吹き付ける風に追い立てられるように移動する事にしました。
頂いた情報に従い次に向かったのはA港、暗い中で気付かなかったんですが結構広くて結構な釣り人が竿を出しています。真正面から吹く強風にたじろぎながら
偵察開始、まずは手近な釣り人に声を掛けます。
「釣れてます?」
「さっぱりやぁ。」
しばし居並ぶ電気ウキの様子を見ますが反応が無いようです。外灯も無く海面を照らすライトを持たないオイラ達には厳しい状況。
先ほど来の凍えたカラダをあっためる為に車へ撤収、N君の奥様が作ってくれたお弁当をありがたく頂きながら作戦会議です。
「さぁて、どないしょ?」
「う〜む・・・。」
どの港も初めて訪れる事もあって地理的な事もわからず会議は難航、とりえあえず次の港に向かう事でようやくまとまりました。
次に向かったのは I 港、狭い道を降りて行くと・・・ おぉ!ここには外灯が付いています。しかし・・・予想よりも小規模な港で家族連れの先客が。
何やら釣れたらしくキャァキャァ言いながら大騒ぎ。波止の方でもライトを点けて電気ウキを浮かべていますが、どうもタチウオ狙いでは無い様子でした。
ここも覗いただけで即移動です。
最後にたどり着いたのがM港、見ると大勢のエサ師がライトを点けて竿を出していました。
「やっとるやっとる!」
少し離れた所に一人で竿を出していたオジサマの隣におジャマさせてもらい、照らして頂いている(笑)明るい海面に向かってキャスト開始。すると2〜3投目で
早くもバイト!
「ぉお!何かおるど!」
回収して来たワームを見ると尻尾が食いちぎられていました。一瞬フグかとも思ったんですが、タッチーと信じてキャストを続けます。しかっし!バイトはあるものの
ナカナカ乗りません。
「こりゃ魚が小さいんかな?」
と、1/2OZだったAXヘッドを1/4OZにまで落としワームも短くしてキャスト再開!すると!ほぉ〜ら来た来たぁ!!
「やっぱタッチーやん!おるでぇ!」
いるとわかれば元気百倍!次々とヒットして来るタチウオ君達をちぎっては投げちぎっては投げ・・・(GENさん風)
爆釣モードに入りつつある中、隣でキャストしているN君のロッドは一向に曲がりません。たまに曲がったかと思うと不動の台地、
「すんません(車の)キー貸して下さい。」
「あの、キーを・・・。」
と再三に渡って釣り場と車の往復を繰り返し、室内ライトを頼りにノットを結び直しに帰ります。やっとこ戻って来てオイラの足元に転がっているタッチー達を見たN君、
「すごいですやん!いつの間に・・・。」
色々とやってるみたいですが、どうしてもパターンを掴めない様子。ルアーも次々とロストし、その背中には哀愁すら漂ってきました。そんなN君を尻目に爆ってるオイラ、
「ほら来たどぉ〜。」
「ほれ釣れたどぉ〜。」
「早よ釣らんかいな!」
時に励まし、時にコケ落としながら満月の夜は更けていきます。途切れないタッチー達のバイトは嬉しいんですが、いかんせんサイズがサイズなんでイマイチ燃えて
きません。
「ひょっとしてAXヘッド、もぅ無いんとちゃぁうん?使い古しやけど、コレ使い。」
以前買っててタックルボックスの奥に入ってたヤツを渡してあげると、1発でヒット!
「1発かいな。」
「はいぃ〜!」
ありがたいライトを点けてくれていたオジサマも夜更けと共に撤収の様子。暗くなった海面と共にバイトの方も遠のいてしまいました。
背中に吹き付ける風にすっかり丸くなった背中を伸ばそうとロッドを置いてトコトコ散歩。小水タンクを空にしがてら自動販売機を探します。ヌクヌクコーヒーを仕入れて
戻ってみると、またも車中でゴソゴソしているN君の背中。
「おヒトツどぉ〜ぞ。」
「あぁ、どうも・・・。」
今夜だけで何度ラインシステムを組み直していることか、さぞかしイイ練習になったんではないでしょうか(^_^)
時刻も4時を過ぎるとさすがに眠気が、バイトも無いのでなをのこと。どちらからともなく車に入ってしばし休憩、エアコンを入れるとますます眠気。
TVの深夜(早朝?)通販番組を見ながらウツラうつら・・・。まだ暗い5:30になったところで再出動、朝マズメに期待しての出動でしたが生命反応は何一つ得られず
日が登りきらないウチに移動する事にしました。
I 港の波止に戻り、おっかなビックリ岩場を降りて波止に到着。先端ではサビキ釣りの家族連れ、角にはサヨリ、落とし込みでマダコ狙いとそこそこの人出。
まぁ、やってみるかとビシバシ遠投!何か釣れんかなぁと、とっかえひっかえしますが、この波止では通用しませんでした。
「なんとか、あと1匹釣りたい!」
というN君、最後には極小ジグヘッドに極小ワームの根魚狙いで穴打ちなんかもやらせてみますが、ココロの安らぎ根魚君達にも見放されてしまいました。
終わってみればオイラがタッチー13本、N君3本(泣)という釣果でした。
今回の釣行で同行したN君、ソルトルアーへの道にドップリ漬かりそうな様子で、帰りの車中は質問攻めにあってしまいました。これでドラグシーシーなんてのを
食らった日にゃぁトドメをさせそうな(?)カンジです(^−^)
ほっそいうっすいタッチー君達。一番太いヤツでも”強気で言ったら(笑)”指3本(泣) |