5月12〜13日 広島県 福山市 曇り後晴れ 中潮 釣果:キス:20匹、アナゴ:11匹

ウルトラライトキスゲームの勧め

 

「あんだけ(ポイントが)近いんやったら、メバロッドでイケるんちゃう?」 ← マジ?

「ほならチビ天秤でも作ろうかなぁ。」 ← って、しっかりノッてるし(笑)

前回の釣行後そんなやり取りを交わしていました。もちろんお相手は”いつものあの人”

夜な夜な手をフラックスまみれにしながら(オイオイ)大量の(笑)チビ天秤の出来上がり!

左端がデルナー33号、右端がトップガン27号です。

一番軽いのが1号(!)〜シャトルライナー半遊動改造の8号までで

作ってみました。

ほなら試さなイカンでしょう!と、先日行ったばかりなのに、またまた福山に行って参りました (;^_^A

 

 

5月12日

「土曜の夜は都合があるので・・・。朝はメバロッドでやってみます。」

出発当日の朝、携帯に送られて来たのは見覚えのあるメバロッドとぶら下がったキスちゃんの写真。

こりゃマスマス楽しい事になりそうな予感にワクワクしながら通いなれた道を一路西へ。

ナビ無しで行けるようになった(笑)いつものアナゴ桟橋に到着。

だぁ〜れもいない桟橋、まだ日も高いのでガシラ狙いで落とし込んで探りを入れますが反応無し。

と、橋の反対側にいたらしいチヌ師のオジサマがこちら側へやって来て、

「釣れますか?」

お手製と見える竿や竿受けからするに、こちらもかなりの好き物(笑)のご様子です。

横目で様子を伺いながら”アナスペ達”を並べていると、背後からお声が。

「アナゴいるかぁ〜?」

「はいはい!ありがとうございます!」

ダンゴのまきエサに貝の付けエサでアナゴゲットのオジサマ。丁重に(?)お礼を言ってクーラーへ。

日暮まではアタリも無く時間は過ぎ、お帰りのチヌ師にお礼の会釈。

ようやく待望の日暮れを迎え、さっそく鳴る鈴にダッシュで駆け寄りグワシ!とゲット。いつものフェリーが停泊する前に2匹ゲット出来て

ホクホクモードです。

しばし時は過ぎ、やっとこ待望のお船が帰って来たトコロで本番モードに突入!

やっぱココは船が帰って来てからがお楽しみ。

「さぁ!食うぞ!!」

との掛け声でもあるかのように2本同時に鳴る鈴に桟橋を走り回ります。

そんな様子を遠くで見ていた作業服姿のお若いの。

「楽しそうですねぇ。この竿って自分で作ったんですか?エサは何を?やっぱ底ですか?etc・・・。」

興味津々のご様子で質問攻撃です。

「昼間サビキやって(イワシ確保して)、夜アナゴやれますね!」

・・・こりゃ次の週末あたり、やってるかもしれませんね (^_^)

 

ソヨソヨ吹く風は心地よく、うっとおしい蚊もいなくて快適な夜釣りシーズン。

外灯の下には延べ竿でメバル狙いのオジサマ達がポツリポツリと釣ってる様子。

こちらは時折鳴る鈴に順調に数を伸ばします。

そして!!

”べぇすけ君”です!!

(う〜む、写真で見るとデカく見えんなぁ・・・)

”べぇすけ襲来!”メールをGENさんに入れてますます好調!クーラーの中はアナゴの甘ったるい臭いでプンプンしてます。

直径1m(!)もの玉網を担いだオジサマの話の相手になったり、イカはおらんかとエギをキャストしていると”チリリンリン”と鈴の音。

やっぱ鈴を見つめてると”殺気”が伝わるんでしょうか?

フェリーの出航待ちのオジサマオバサマ達が足元に落し込んである竿を珍しそうに見ています。

「何が釣れるんですかぁ〜?」

と聞いてくるおネェちゃんに

「アナゴですわぁ〜。」

と満面の笑み(?)で答えながら鳴ってる鈴にダッシュ!んでもって見事ゲットした日にゃぁ盛大に上がる黄色い声。拍手なんぞももらってしまって、

照れまくりです(●^o^●)

 

外灯も消えたPM9:00。アタリも遠のきエサ切れも間近。

ヨメさんの握ってくれたおにぎりなんぞをほおばりながら遅めの夕食。

GENさんに夜の部終了メールを入れて今夜の寝床探し。

いつもの”穴倉”ではなく、翌朝の決戦の舞台である浜の入り口に車を停めます。

焼酎タイムで一気に就寝!のハズが・・・

予想以上のアナゴ大漁のせいか、ウルトラライトキスゲームへの期待のせいか一睡も出来ませんでした・・・。

 

 

 

5月13日

4:30のアラームを待つまでもなくブラックコーヒーの蓋を開けます。

いつにも増して”ボヘェ〜”とした頭に加え、”タングステンのように重い体”を引きずるようにしてゴソゴソと用意。

”ゴウゴウ”と吹く風に”ワッサワッサ”揺れてる木に嫌な予感のまま浜に出ます。

すると案の定、真正面から吹いて来る風速7mの風!!んでもって”ザッパ〜ン!”ってなカンジの波で海面は濁りまくっています。

「わちゃぁ〜・・・。こらどないもナランなぁ・・・。」

監視小屋に逃げ込んで様子を伺うも、キスどころかヒラスズキでも狙えそうな荒れよう。

GENさんに状況メールを入れて風裏求めて移動です。

しかし、次の浜でも状況変わらず。途方に暮れているとデンワが鳴ります。

「かくかくしかじか・・・・(なんて最近言わんなぁ・・)

「う〜む・・・。」

風の影響が少ない内湾のポイントをご教授願って移動です。

他の釣り師もみな同じ考えなのか、民族大移動のごとく車の列が。

この辺かな?と思われるトコロに車を停めてタックルセットです。

「長竿持って来とって良かったなぁ。」

アスファルトからなのでタラシは超ショート。振り始めと同時に竿にかかるウェイトは寝不足の体にこたえます。

おまけに”ゴシュ!”とラインがガイドに当たる音。またバックラったなぁ・・・。

 

周りにもポロポロ投げ師がいますが、いずれもご当地スタイルで釣れてる様子はありません。

アタリもなぁ〜んも無いまま1投げ目を回収。すっかり慣れてしまった(泣)パーマをほどいているとGENさん到着。

「どうですかぁ〜?」

「なぁ〜んもなし。」

ありがたいヌクヌクコーヒーを飲みながら作戦会議。予想以上の荒れ模様にさしものGENさんも頭を抱えています。

「とりあえずやってみますか。」

しばし道路際から探ってみますが生命反応無し。パッチンしたら直撃しそうな距離を船がウロウロするわ漁船が網を入れるわで

今日の空同様気分もドンヨリ。根掛かりで力糸ごとロストで更にドンヨリです。

と!4色までサビいているとキスっぽいアタリが!海草に食われないように早めに浮かせてやっとTこ1匹目ゲットです。

「あのぉ?」

「ん?」

「せっかく釣れたトコロわるいんですが・・・・移動しませんか?」

あまりの生命反応の無さにガマンも限界とばかり、次のポイントへ移動です。

 

次に向かったのはイカダが浮いてる湾の奥。

”ビュンビュン”走る車を待ち、背後を”ビャー”っとチャリで走る体操服の女子○学生に横目で睨まれながら(?)キャスト開始です。

と!アスファルトにハリが引っ掛かりそうでアドレスをやり直したせいか、またも”ゴシュ!””パーン!”と見事にパッチンです。

前々回の苦い思い出がよみがえり、サイドボックスの中の在庫を心配したりします。

しばし、あっちへ”ビャ!”こっちへ”ビャ!”と投げ返していると、小さいながらもキスのアタリが!

2匹目のキスちゃんです。

まだ残る横風に加えノーコンのオイラは狙ったポイントに入れられません。しかも、追い討ちをかけるかのように

”カッカッカッみたいなアタリのフグの猛攻。同じく隣でも、

「7本バリが3本になってもぅたぁ〜!」

次から次へ上がって来るフグに

「オメェに(卵を)生ませるワケにはいかねぇんだよ!」

憎しみたっぷり(?)にあらゆる極刑を科せられたフグ達(恐ろしすぎて書けません・・・)のナキガラがアチラコチラにるいるいと・・・。

優しいオイラは堤防に並べて日光浴をさせてあげました。 ← どこが優しいんだ?

 

しばし、あちこちを探る両名。そして突然隣から雄たけびが!

「ぬおお!!!!!竿先が30cm入ったぁ〜!!!」

何やらトンデモナいヤツがヒットした様子。そして上がって来たのは!!

「なんじゃソリャァ〜?!」

出ました!25cm!!

(注:下のキスも決してピンではありません。)

初めて見る25cmのキス!その太さといいツラガマエといい、今まで見たヤツラとは別の魚のよう。

自慢げに見せびらかすGENさんに対し

「あう・・・おぅぅう・・・・。」 ← 言葉にならないオイラです。

 

徹夜の頭に追い討ちをかけられ気分は更に低調。めっきり口数も少なくなったオイラ、ヤケクソキャストに力糸はパーマで更に低調・・・。

一方隣はいつもながら実に楽しそう。

「やっぱココや!ココでアタルぅ〜!」

「ほほぉ・・・」

「ぐおー!ぼれぇアタリじゃぁ〜!!」

「へぇ〜・・・」

・・・・さぞかし顔が引きつってことでしょう・・・。

 

下げ潮で大分低くなった海面にアタリもマバラ。こちらの活性も下がりっぱなしでキャストするインターバルも長くなって来ました。

長竿振るのが「たいぎぃ〜」なって来たオイラ、大物を上げて未練たっぷりのGENさんを引っ張るようにポイント移動となりました。

 

 

次に向かったのは朝の浜。だいぶん風も落ち着いて来てて、濁りもなくなってる海は光を受けてキラキラ光っています。

早速キャストをはじめますが、例によってファーストヒットはGENさんです。

「イケそうですね!」

「ぬぬぬ・・・。」

数投するもアタリ無し。見かねてかGENさんがアドバイスをくれます。

「砂ズリ無い方がイイみたいですよ。」

教えに従い幹糸をチビ天秤に直結します。するとアタリがあるではありませんくわ!

「お!お!ぉおおおお!!!!」

PEライン、超軽い鉛にエギロッドなもんで楽しいのなんの!こりゃぁ病み付きになりそうですわ (^_^)

ナイスサイズのピンピン元気なキスちゃんです。

竿は・・・セパレートグリップのエギロッド(!)

ブンブン長竿を振り回せる浜でありながら、キスが釣れるのは2色以内。

この矛盾というか、ジレンマというか・・・。

アタリが出るのは砂止のある2色から1色まで、それよりも手前に引くとフグの猛攻を受けていまってハリを全部切られてしまいます。

磯竿で波打ち際をさぐるオジサマ2人組もいましたが、朝方の大荒れの影響で今日はこの釣り方ではフグしか釣れません。

GENさんと二人で次々とキスを上げてるオイラ達を不思議そうに見ながら探り歩いておられました。

 

強烈に照りつける初夏の日差しに腕まくりしてた腕も首も真っ赤か。

体力も限界、エサもおしまいでそろそろ終了と思っていると

「ワタシの分が残ってますから!釣れる時に釣っときましょう!!」

「はぁ・・・。」

更に投げ続ける両名。潮止まりと同時にアタリも遠のき、ヘタリ込んで1匹づつ釣れて来るキスを拾います。

ようやくエサもなくなった頃、赤穂サイズのクーラーの中はというと・・・

数は少なかった割に型揃いなもんで、クーラーはキスであふれそう。

エサと体力が続いてたらどんな事になっていたか・・・。

ヘロヘロになって車に道具を放り込むとドッと疲れが・・・。

帰り支度を整えてからいつもの(?)反省会。次回への課題なんぞに花を咲かせていると、GENさんの釣友である”にひみさん”が来られました。

火照ったカダラにありがたいヒヤヒヤコーヒーを頂きながら、キス談義は更に盛り上がってしまって、帰るに帰れず。

熱弁をふるうGENさんの話が途切れたトコロをみはからって・・・

「そろそろ帰ります・・・。」

「また遊びましょうねぇ〜。」

 

帰りの道中、いつにも増してトンネルがツラかったです・・・zzz

今回の釣果です。

例によって(?)魚を持って帰らないGENさんのおかげで

アナゴ、キスのフルコースが楽しめそうです (^_^)

 

今回新たなチャレンジとして、今までに無いショートロッドでのアタックがあります。

使ったのはエギロッドに5号の鉛をセットしたものでしたが、6号もしくは8号でもキャスト出来そうな感じでした。

また、自作天秤は半遊動タイプだったんですが、思ったよりもロッドが硬い事もあってアタリがはじかれてヒットしなかった事も多々ありました。

改めて地元の釣り方を見ると、磯竿に軽い鉛でスーパーチョイ投げ。

初めて見た時には

「キス釣んのに磯竿ぉ〜?」

と思ったのですが、実に理にかなった釣り方かもしれませんね。

さすがに磯竿を使うのは気がとがめるというか、反骨精神というかなんで、次回トライする時にはナイロンライン、もしくはナイロンハリスなんかも

試してみようと思います。

(とか言いながら、足長チビ天秤を製作中だったします・・・ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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