月2〜3日 広島県福山市 晴れ 中潮 釣果:キス:36匹、アイナメ:1匹、アイナメ新子:2匹、テンコチ:1匹

 

ファーストキッス2008!

 

今年に入ってからというもの、北海道通いが続いて気が付けば4月も終盤。GW到来となれば当然(?)行くっきゃないでしょぉ!!

「5月の2〜3日ってヒマ?」

「おいでませぇ〜!こないだアナゴが入れパクだったらしいよ!」

「ナヌぅ?!」

「フグが異常繁殖してますぅ〜」

「そりゃハリくくらにゃならん!」

って事で今年初の福山詣でに行って参りました。

 

 

5月2日

ドピーカンの昼下がり。早めの昼食を終えたらいてもたってもいられず車に飛び乗り一路西へ。通い慣れた道中を経て現地入りすると”超干底の海。

お天道様が高い間はキスちゃんのご機嫌を伺います。

広い砂浜が出現した湾に降りてキャスト開始。久々に人差し指に乗っかる錘の重量感を楽しみながらキャストを繰り返します。

んが、投げれど投げれどキスの反応はなく、”猛烈な勢い(この先何度コイツに襲われる事になるか・・・)で上がって来る潮に追われるように撤収。

ちょぴっと早いけれどアナゴ桟橋に移動です。

 

いつもの桟橋に着いたのが18時前。まだまだお天道様は元気なものの、久々の(こればっかやな)ベェスケ君との再会にワクワクです。

出発前に慌てて追加したアナスペをズラッと並べてアタリを待ちます。

んが・・・

待てど暮らせどいっかな鈴は鳴ってくれません。

そんな折にGENさんデンワ。

「どないですかぁ?」

「もぅ爆釣やぁ〜。」

「ほほぉ!」

「・・・んなワケないやん。」

「へ?」

すっかり暗くなった中、シーバスでヤイヤイ言ってる兄ぃちゃん達を横目で見てるとGENさん到着。

「ご苦労様ですぅ〜。」

「お疲れ〜っす。」

状況説明に

「わちゃぁ〜・・・。こらワタシが竿出してもどないもなりませんなぁ・・・。」

「あい・・・。」

翌朝の準備がしたいと言うGENさんは早めのご帰宅。シーバス兄ぃちゃん達も外灯が消えると同時に撤収し、桟橋の上は一人ぼっちに。

粘る気力もなくなり後を追うように撤収です。

 

コンビニで明日の食料を買い込んで寝床探し。浜に通じる道は”薄気味悪い”真っ暗な山を越えなければなりません。

おっかなびっくり到着するも、ココで寝るのはやっぱ気味悪い・・・。逃げるように来た道を引き返し、開けた海のそばに車を停めます。

「TVの映りもイイし、今夜はココにするかぁ。」

この日のために準備して来た”車内安眠化計画(後日詳細UPしまっす)。嬉々としてカーテンを引きエアーベッドを膨らませます。

若干天井が低く感じるものの寝心地は”グぅ〜”

たまたまやってた”カリオストロの城(大好きなのを見ながら焼酎タイム。気持ち良くなったトコロで短い足(泣)を伸び伸びと伸ばしておやすみです。

 

んが・・・

明け方の冷え込みで目が覚めたのが3時半。歯をガチガチ鳴らしながら二度寝を試みますが惨敗。のたうち回りながら(?)4時までガマンし携帯アラーム。

暗い中キスクーラーに氷を移し換え、決戦の舞台(オーバーな・・・)に向けて出発したのです。

 

 

5月3日

ようやく手元が見えるくらい明るくなった頃浜に到着。干底の浜は相変わらず広大でGENさんの到着を待ちきれず竿を伸ばします。

おなじみの浜ですが、人っ子一人いませんでした。

本格的に始めちゃうとアレなんで軽めに(?)スタート。振り出しのサーフリーダー360に15号をセットしてチョイ投げです。

すると2投目に早くもアタリが!

「おお!!これは間違いなくキスでは?!」

上がって来たのは2008年のファーストキッスでした!

「幸先エエわぁ〜♪」

3投目に2匹目がヒットし、改めて魚影の濃さに感動しているとGENさん到着。

「おはようございますぅ〜。」

ボートの準備を手伝おうとすると

「かまわんけぇ釣っちょって!」 ← 相変わらず優しいんです

GENさんのボートです。

そう!今回の目的地は浜から見えてる”ヘヴンズアイランド”なのです!

快晴ベタ凪の海を気持ち良くボートは進みます。丁度お天道様も顔を出し始め、ご来光に大漁を祈るのでした。

 

島に近づくにつれ早くなる流れ。小さな(失礼)ボートはそれなりに揺れるもんで少々ビビリ気味です。

浜に”ズシャァ〜!”ってな感じで船首を突っ込み、前に乗ってたオイラから上陸。

「この方向はぜぇ〜んぶ(底が)砂!結構深いと思いますよ!」

ポイントを熟知しているGENさんのガイドに従いキスの反応を探ります。

「おお!アタッたぁ!」

大狂乱(笑)の始まりを告げる1匹目!

長竿をブン回したにも関わらず近くてアタッたGENさんの顔はちょっと複雑。オイラのはショートロッドに軽い錘、思い切り振っても4色出ません。

逆にそれが良かったのか溜まり場をキャッチ!

いきなりのブッチョイのんです。

更に続けてもう1匹!

相次ぐ20オーバーに笑いが止まりません!

「よっしゃよっしゃ!」

上げて来る潮でみるみる狭くなる猫の額サーフ。波に洗われそうになってるクーラーを避難させていると

「あ!そういやあっちに竿置いてるんやったぁ!」

岩陰に置いてあるというロッド、足元はすでに”ザッパンザッパン! いってます。

リールまで水に浸かってるロッドをニーブーツを履いてたオイラが救出に。と!勢いを増した波が押し寄せて来ました!

ギャ冷てぇ〜!!」

ヒザまでビッショリ濡れてしまい、ピョンピョンしながら戻ります。

と!今度はGENさんを悲劇が襲います。

あわてて退散しようとボートにタックルを積んでたGENさん。波に翻弄されるボートに大波が!

ギャ!!かぶったぁ〜!!」

もう背中はずぶ濡れ、ボートの中も水浸しで大騒ぎです。

「い、石粉がこぼれたぁ〜!べ、弁当がぁ〜!!」

おまつりをほどくのにモタモタしてたオイラもボートに飛び乗りますが船首に向けてたお尻に波が!

ギャ!ケツが濡れたぁ〜!」

むさいオッサン二人(失礼)が野太い悲鳴を上げながらようやく脱出。

荒れ狂った波打ち際から穏やかなトコロまで出てホッと一息の両名でした。

ボートの水をかき出してるGENさんです。

”ふたこぶらくだ”の背中みたいになってる島の谷間へ移動。穏やかで透き通った海を見るとキスが泳いでるのが見えます。しかも手が届きそうなトコロに!

「ここならコイツや!」

今回の目玉(?)である”メバロッドでキスの投げ釣り”大量に(笑)作っておいた”チビ天秤(なんと3号!)をナイロン4lb(!)のラインに結んで

キャスト開始!

ゆっくりゆっくり引いて来ると透明度の高さから錘や仕掛けまで”まる見え(キャッ)です。

と!なにやらゾロゾロとついて来るヤツラの姿が!

「おお!!なんかついて来よる!」

「キスや!フグや!すっげぇ〜!!」

それこそ目と鼻の先、竿先に伝わるアタリと共に何匹かかってるかも見えます。

「キスのサイトフィッシングじゃぁ〜!」

3連に満面の笑み

「こんだけ活性高かったらワームでもイケルかも?」

「ワームぅ?」

出発前の釣具屋で買っておいたバイオワーム。初めて使うんですが、触った感触はゴカイそのもの。早速ハリに刺してキャストしてみるとヒット!

「おお!ワームに食ったぁ!!」

「こっちも食ったぁ!!」

もう大騒ぎでした(;^_^A

しばし続いた大騒ぎも潮止まりと共に尻すぼみ。赤潮らしきものも流れて来てキスの活性は一気に下がってしまいました。

「前に渡った浜に行ってみません?」

「おけ!」

 

再び船上の人となり一昨年も渡ったポイントへ移動。上げてる潮に上陸地点は岩場の上です。

ロッドとクーラーを担いで

「せぇ〜の!」

と飛び乗ろうと踏み出した瞬間、足が引っ掛かって”ズベっ” と転倒!自分も痛かったんですが引っ掛かったのが

GENさんのロッドだとワカると血の気が引きます。

「さ、竿がぁ〜!折れてない?折れてないぃ〜?!」

「大丈夫ですよ!これぐらいの傷で折れやせんでしょぉ。」

一気にテンションが下がったオイラ。GENさんはボートからやってみると沖へ出て行きましたが、背中は傷付けられた竿をいたわるように小さく見えました。。。

しばしその背中が気になってしょうがなかったんですが、気を取り直してキャスト再開。

まずショートロッドでやってみますが反応無し。んならと360に替えて3色キャスト。

と!2色が入ったトコロで強烈なアタリが!!

「おお!!」

海面スレスレの立ち藻に取られないように気をつけながら無事回収。上がって来たのは21cmのナイスサイズでした!

気を良くしたオイラ、同じポイントを攻めまくりアタリを取りまくりますがナカナカ乗ってくれません。

と海上のGENさんからデンワが。

「どないですぅ〜?」

「21が出たで!アタリもビンビンっすわぁ!」

「こっちはなぁ〜んもありませんわぁ。戻りますぅ。。。」

上がって来る気温と共にキスの活性も急上昇。朝はケツバリにしか食って来なかったんですが、一番上を食って来たり2本食ってるヤツも出て来ました。

上陸したGENさんもショートロッドからスタート。藻の間を器用に引いて数を伸ばしてる様子です。

ピン〜中型がメインとなる中、久々の強烈なアタリが!

出ました!23cm!!

「今季最長寸じゃ!」

相変わらず1匹アタればすぐに上げたくなるオイラ。でも藻が凄いもんで、モタモタしてたらからまってしまうんです。

1匹必釣!みたいな釣りなもんで忙しそうっていうか釣れてるように見えたのか

「絶好調ですやん!」

「わはは!」

一方GENさんは、こっちで

「釣れねぇ〜。」

あっちで

「アタらねぇ〜。」

と調子の方はイマヒトツの様子。

どこか寂しげな横顔です。

 

時刻も14時を過ぎそろそろエサ切れ。ショートロッドとはいえ朝から休みなしで振ってたもんでヘロヘロになって来ました。

すっかりマッタリモード。後姿はオヤジですな(;^_^A

「エサ終わった!終了ですわぁ。」

「ワタシのが残ってます!存分に使って下さい!!」

「は、はぁ・・・。」

こりゃ使い切るまで帰れそうにありません。切れてた仕掛けを交換して重たく感じるようになった竿を担いで岩を登ります。

残り1色、ゴロタを引いてたロッドにキスとは違う強烈なアタリ!重量感もたっぷりでちょっとパニックです。

「なんじゃぁ〜?!」

上がって来たのはデップリボディのアイナメちゃんでした。

「こら美味そうやなぁ。」

思わぬエモノにウッキッキ。追加を狙おうとわざとゴロタを引いてみたりも後は続きません。

一方GENさんは順調にキスを上げてすっかり調子を取り戻した様子。立て藻に引っ掛かったキスをピョンピョン岩を飛び降りながら取りに行ったり、

あっちこっちとポイント移動を繰り返します。

そうこうしていると遂にエサ切れ。10時間超にも及んだ耐久戦もこれにて終了です。

「やっとこ終わったなぁ。」

「え?!エサが足らんから買って来てって言わにゃぁ!!」

「おいおい・・・。」

 

帰りの船上では島をグルッと回って海底探査。

「おお!ここは砂地じゃ!」

「あ!根掛かりしてたのあの石やったんかぁ。」

「こっちは藻だらけで釣りにならんなぁ。」

「げ!こんなモン沈めてあるわぁ!」

朝の浜に戻ってみるとお子ちゃま達が波打ち際で水遊び中。海から来たおっさん二人が珍しいのか寄って来てヤイヤイ言ってます。

広くなってる浜、二人でボートを担いで車の屋根へ。揃ってゼイゼイ言いながら片付けを終えて帰路へついたのでした。

今回の釣果です。

その日の夜はキスの塩焼きとテンコチの刺身で美味しいビールを頂きましたよん。

 

今季初の福山釣行でしたが、相変わらず濃い魚影に改めて惚れ直しました。

また、いつにもまして色々お世話してくれたGENさん、ありがとうさんでした!また遊んでねぇ〜(^_^)/~

 

 

 

 

 

 

 

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