7月20〜21日 広島県 M島 晴れ 中潮 釣果:キス:42匹、ガシラ:1匹、ギンポ:1匹

 

水曜スペシャル・川○浩探検隊?

 

「今週しか休みないねん!」

「そしたら行きましょか!」

二つ返事でOKしてくれたGENさんと共に初上陸となるM島目指しての釣行です。

 

7月20日

例によって(笑)早めの昼食を済ませたら早々と出発。心配してた台風7号もドコ吹く風のドピーカンです。

今回はいつもの地続きの島ではなく、アナゴ桟橋から出ているフェリーを使っての豪華版(?)です。

いつものように(笑)早々と到着。コンビニで食料をたらふく買い込んでからブラブラ散歩。

桟橋から海を眺めると”無数の!”フグの稚魚の群れ!!

「コイツら全部網ですくってもたろか!」

”未来の天敵(笑)を恨めしく見てると、同じフェリーに乗ると思われる”オネェサマ(あえてオバサマとは書きません)”

声を掛けて来ました。

「姫路ナンバーの人が島にどんな用?」

「釣りに来ましたぁ。」

「ふ〜ん・・・。」 ← 改めて車を見て何やら言いたげな様子

GENさんに船待ちしてるメールを打ってると乗船時間。オイラ以外で島に渡るのは5台の車と乗客少々です。

乗船時間はわずか10分程度。近づいて来る島は

「全周砂浜やないのぉ?!」

ってくらいのパラダイスに見えます。

一気にテンションも上がってホイホイ上陸。島ならではの狭い道にビビりながらも第一目標ポイントに到着です。

 

潮は干底。ご当地ならではの干満の大きさで目の前には締まった砂の浜が広がっていました。

「ぅわ!最高やん!!」

狭い空地に車を入れる時にバンパーを擦ってしまった(マジ?)事など忘れて(オイオイ)タックルセット。

長竿を継いでキャスト開始です!

1投目は素針を引いてしまったものの、2投目でアタリをキャッチ。型は小さいながらもM島初キスゲットです。

続けて3投目、4投目と1匹づつ拾いますが、あまり活性が高くないのか数が付いて来ません。

”ジリジリ”照り付ける西日と無風の浜は灼熱地獄。好調が望めない様子ともあって気力も萎えてきました。

背後に気配を感じて振り返ると地元のオジィチャンとお孫さんらしきペア。短パン姿でためらいも無く海に入ると

何かを探して海草の中をゴソゴソ。

と!何かを掴んだと思ったら岩に叩きつけています。

「タコとったで!バケツに入れとき!」 ← お孫さんへ

お手軽おかずゲットはさすがです。

綺麗な夕日でした。

 

 

明るいうちにポイント探索をと車を出します。

一旦船着場まで引き返してから島の反対側へ。と!道は更に狭くなりどんどん山に向かって登って行きます。

ナビを見るも詳細な道が出るハズもなく、島の全体像を見ながら右往左往。昼なお暗い山道はろくに整備されておらず

車のコーナーセンサーも鳴りっぱなしです。

山を登ったり降りたり、切り返しに次ぐ切り返しでヘトヘトになってるとGENさんデンワ。

「どないですかぁ?」

「あ〜なってこ〜なって今こんなん。」

「ふ〜ん、ほんじゃ下調べよろしくぅ〜!」

ホントは泣きたくなってたオイラ。更に”ムチ打たれた気分”になって再び山を登ります。

と!今度の道はひときわ細い!ライトを点けないと見えない道にはタヌキも姿を現しました。

なかばヤケクソになって突き進むも前進は不可能な状態に。狭い畑の入り口に無理くりバックで入ろうとするものの

タイヤがスリップ!更に溝にはまりそうになってスタック寸前です。

「こんな(人も来ないような)山ん中で止まってもぅたら終わりやぁ・・・。」

結局、方向転換も出来なくて何十メーターかをバックで戻るハメに。

これが決め手(?)になって探索を断念、GENさんを迎えに行く為に船着場へと向かうのでした。

GENさんが乗って来たのは最終便、しばしの状況説明後に移動開始。

違う港を覗いた後に船着場に戻り、メバ&アナゴ狙いで夜釣り開始です。

 

桟橋では先客がエサでメバルを狙ってる様子。状況を聞くと「エイが回っとったからアカンわ。」との事。

その横で”デカい”タモ網抱えてるオコちゃまとオトウちゃんのペア。何やら小さいサヨリが群れてるらしく、網で

すくっては大騒ぎしています。

オトウちゃんの方はノベ竿でメバ狙い。でも二人の話を聞いてると

「連れてけ!」

と言われたにも関わらず竿を持とうとしないオコちゃまにイラだってるご様子。なかば親子喧嘩のような会話には

思わず笑ってしまうのでした。

「お前が行こうって言うたんやから釣れやぁ!」 ← ホントは広島弁のオトウちゃん

「待って!!デカいサヨリがおったから、すくぅたるんや!!」 ← オコちゃま

バケツ一杯になってるサヨリを指差して

「もぅエエやろぉ〜。誰が料理する思とんねん。」

などなど・・・(^^ゞ

 

人懐っこいオジサマA(仮称)がナイスサイズのメバルを上げたりするものの活性はいまひとつの様子。

こちらのアナスペ達の鈴も鳴らず、チョイ投げロッドの鈴も鳴ってくれません。

時間だけがマッタリと過ぎる中、オコチャマのワガママに付き合ってたオトウちゃんに悲劇が訪れます。

オコちゃまが釣ってしまった”ヒメオコゼ”。オジサマAやGENさんの必死の説明もむなしく”チクッ!”

やってしまったらしく

「う”!!」

と呻いた瞬間からしゃがみこんでしまったのです。冷や汗を流しながら指を押さえるオトウちゃん。

「早ぅ帰らんとエライことになりますよ!!」

あまりの痛みとGENさんの追い討ちで何度も帰ろうと促すオトウちゃん。しかしオコちゃまのワガママは止まりません!!

「イヤや!!あと○○と○○釣るんや!!」 

「ほしたらお前一人で釣っとれ!わしゃ痛ぅてガマン出来ん!!」

激痛に耐えられなくなったオトウちゃん。なんぼ言っても聞かないとみるや、車に乗って帰って行きます(おいおい)。

哀れ(そうか?)ワガママなオコちゃまは桟橋に置き去りとなってしまったのでした。(自業自得)

 

そんな騒ぎがあった後に”貝堀りおじさん(命名GENさん)登場。

先ほどのオジサマAに”輪を掛けたように”初対面のオイラ達に”マシンガントーク”炸裂です!

「わしゃ息子と一緒にチヌ200枚釣ったんやぁ!」

「わしが言うたらダ○ワのヤツも飛んで来るんやぁ!」

「それからそれから・・・。」 ← もうエエって・・・。

この時すでに時刻はAM2:00前、翌朝(すでに当日?)を考えるともう限界です。

まだまだしゃべり足りな貝堀りおじさんを振り切るように桟橋を離脱。キスもやると言う貝堀りおじさんの話を一応(笑)

参考にしつつも当初の予定方面へ車を走らせます。

んが!ここでまたしても迷子状態に!道はどんどん険しくなり、ライトに照らされた先ではタヌキが右往左往しています。

それも1匹2匹どころではなく、まさに団体さん状態!

更に道路脇にはタヌキをモデルにしたであろう置物(?)があっちこっちに置いてあって少々不気味です。

車のボディーは伸び放題の草や枝に叩かれっぱなし。嫁さんが見てたら卒倒しそうな(笑)道を進むと偶然にも貝堀りおじさん

言ってたポイントに出てしまいました。

「ありゃりゃ、ココって・・・。」

「うん、そうだろうねぇ・・・。」

”ビッグマウス”のオジサマの話は半分にとGENさんが状況調査。すると案の定(?)

「ダメ!!浅すぎ!!」

「・・・・・・・・・・・・・戻ろか」

再び来た道を引き返す事に。

と!一回通ったんで気が緩んでたのか、草に隠れてたガードーレールにぶつかる感触が!

「ゲゲ!!」

更に泣きたくなりながらやっとこ開けた水際に。

昼間に偵察済みだった場所まではスイスイ。されど、その先は家の間へと続く細い道。

「また行き止りやったらどうしよう・・・。」

躊躇してるオイラを見かねたのか、車を降りて歩いて偵察してくれたGENさん。

「問題なく車通れます!!」

デンワの誘導でゆっくり進むと”遊歩道並み”の狭い道!

右はガードレールも無い海、左はむき出しの岩。脱輪=転落という最高の(?)ワインディングロードを”ヒィヒィ”

言いながら駐車スペース。

状況調査のGENさんのOKでやっとこ落ち着けたAM3:00でした。

「隊長!実釣スタートは何時からですか?!」

「4:30って暗かったっけ?(希望的観測)

「もう明るくなってるでしょう!」

「・・・・・・・じゃぁそれで。」

睡眠薬(別名焼酎とも言う)を摂取するとすかさず訪れる強烈な睡魔。

さぁ〜て、明日(今日だって)はどうなりますやら・・・。

 

 

7月21日

AM4:30。

ご主人様の命令に忠実な携帯君はしっかり仕事をしてくれます。

んが、当の本人は未だ酔い心地。一夜を共にした(キャッ)ご隣人はすでに外に出て偵察中でした。

(船が)網入れよったぁ!!」

「なしたまぁ・・・。」

ともあれ見渡した先には綺麗な浜が!すばやく準備を済ませたGENさんとは対象的に酔ったままのオイラは何やってんだか。

道具を取りに何度も車のドアを開けたり閉めたりしながら準備を済ませて浜に降ります。

干底の浜はフルフラットです!

とりあえず新調したショートロッドを継いでフラフラ(苦笑)キャストするとアタリの連続!!

「おおおおおおおおお!!!」

こりゃ何連になるやろぉ?ワクワクしながら巻いて来ると、”グワシ!!”と掛かる海草帯。

「ヌヌ!!」

無理くり引っこ抜くとすっかり軽くなっています。なんとか2匹は付いてたものの気分は複雑。

「もっと付いてたハズやケドなぁ・・・。」

何投かしてみて、アタリを取っても全部海草に持って行かれる場所だとわかり意気消沈。

未だ酒は”しっかり(笑)残ってて”ボヘェ〜”としながらGENさんのトコロへ。

「アキマへんなぁ。」

「あっち(ココへ来た道中)に行ってみます?」

小移動も干底は干底。状況変わらず更に移動です。

 

広くなってる浜を見つけると、目の前には船が2艘。しかも、かなり岸寄りを流してるトコロを見ると射程圏内です。

嬉々としてショートロッドで回ってキャスト!ジックリさびくと早速アタリが!

「おおおお!!!!」

キスらしからぬ重いアタリ。更に同じアタリを取ったトコロで辛抱も限界!薄っすら見えてる海草帯に取られないように

ロッドを上げて回収するとナイスサイズが2連で上がって来ました!

「おったおった!!」

ブッチョイのんのダブルです!

これでデンションは一気に上がり、酒も一気に抜けてくれます(笑)。

アタリがあったポイントをジックリサビくとアタリが止まりません!

2本しか針を付けてない(海草とフグに切られたのです)もんでパーフェクト(笑)の連続!20cmUPが続くもんで笑いが

止まりません!

”カッチャカッチャ”とカウンターの数もズンズン上がり、しばしのゴールデンタイムを満喫です。

 

”時合”が過ぎたのか、アタリ、型共に減少傾向になって来ました。

一方・・・

「アタリがないぃいいい!!!」

とイマヒトツ波に乗れない様子のGENさん。場所を移動しつつもマッタリモードに突入です。

クーラーに腰掛けマッタリモードのGENさん

 

すっかり昇ったお日様に背中を焼かれながらポツリポツリと数を拾います。潮も上げて来てアタッてたエリアがわからなく

なってきました。

広かった浜も上げて来る潮に追われるように後ずさり。長竿でガンバッてたGENさんでしたが

「もうガマンでけん!」

とショートロッドにチェンジ。これが良かったのか大逆襲を開始しました。

「やっぱこれじゃ!!」

見るとサビキに掛かったイワシのごとくパーフェクト!いつものペースに戻ったようでガンガン数を伸ばしていきます。

こちらはというと

「今日は型!」

と心に決めて大ぶりのエサ。マバラになったアタリじゃ楽しいワケもなく、南蛮漬けの材料にと波打ち際を引いてようやくの40匹。

 

ヘロヘロになって携帯を見ると11:00。

帰りの船は12:00過ぎなんですが、港までの道程と万が一満車で乗れなかったら最悪じゃと早めの撤収。

遊歩道をソロりソロりと引き返して無事港に到着。予想外に待ってる車はおらず、しばし待ちぼうけです。

と!昨夜の貝堀りおじさんがニヤニヤしながら寄って来るではありませんか。

「どうやった?」

「まぁ・・・ボチボチでした。」

しばしの”サブマシンガントーク”の後にようやく開放。

「まさか同じ船とはねぇ・・・。」

「ね・・・。」

少々ゲンナリしながら帰りの船中で反省会です。

「今回の釣行どうでした?」

「数も型も出たからOK!ただ、それ以外に色々有りすぎたからねぇ・・・。」

「だねぇ・・・。」

ほとんど寝てない両名、もう限界とばかりに挨拶もそこそこに別れたのでした。

 

 

帰りの道中、例によって(?)SAやPAに寄り倒して仮眠&休憩。いつもより早い時間に上がったにも関わらず

無事家に着いたのはいつもの時間でした(^^ゞ。

今回の釣果です。

ドピンギスはいなかったし、ある意味”型ぞろい”

かな?(^^ゞ

 

 

 

 

 

 

 

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