6月6〜7日 | 福山市Y島 | 晴れ | 大潮 | 釣果:キス:19匹、チャリコ:3匹、アナゴ:1匹 |
ネタの神降臨(?)
「週末出勤して欲しいなぁ〜。」 ←職場リーダー
「先週から出られへんて言うとったやろ!」
そうは言ったものの後ろ髪引かれる思いで強攻策。
折りしも入梅前のデカギス狙える最後のチャンス、みすみす逃すワケにはいかないのだ!!(って仕事せぇよ自分)
6月6日 キス&アナゴの部
いつもの彼は仕事で初日は合流出来ないとのおデンワ。
「気にしないで!一人で遊んでるから!」
と返事はしたものの、ホントはチョッピリ寂しく西へと車を走らせます。
前回はGW、しかも¥1000割引で大渋滞だった高速もスイスイ走れて快適な昼一番。
途中のSAやコンビニにも寄らず、まっすぐにY島のデカギスパラダイスへ到着。
わかってはいたものの、干底の海は根掛かり必至のゴロタがムキ出しになっていました。
幸い前回イイ思いが出来たトコロに人影はなくノンビリ準備。教訓から引き、置きの両方で挑むため家財道具が
一杯です。
柔らかくて短い振り出し竿2本をチョイ投げして置き竿に。と!肝心の鈴を車に忘れてきたのに気付きました。
すでに広げた道具一式を置きっ放しにして車に戻るには遠すぎるし、盗まれないかと少々不安。
”チリリン!”と鳴り響くあの醍醐味(笑)を諦めることにしました。
(ちなみにGENさん曰く、「携帯の着信音にしたい音じゃ!!」(^_^)
潮は干底の16時半、キスのアタリはなく、竿先を元気に震わせてくれるのはチャリコ君のみ。
それも忘れた頃に”ブルル!”ってなもんで、超マッタリモードに西日が暑いです。
無風で我が物顔に飛び回る小バエが鬱陶しくてしょうがありません。
ようやくキスのアタリが出始めたのは夕日が雲に隠された18時を回ってからのこと。
引きでも置きでも”ビビン!”ってなアタリでようやくマッタリモードを抜け出た頃、置き竿にしてた黄竿が
”バコンバコン”と”バウンド”しています。
「なんじゃぁ〜?!」
竿を立てるとファイトファイト!PEラインに誘導仕掛けなもんで強烈な感触が伝わって来ます。
「バレるなよぉ・・・。」
そう祈りつつ上がって来たのは!
今期最長、しかも自己記録となる24.5cmのブチョイのん
でしたぁ〜!!(^_^)v |
もう嬉しいのなんの!数が出ないのなんかどうでもよく(おいおい)思えるほどの感動の嵐です!(ちとオーバー?)
「もっと上を!!」
現金なもので、
「アタリがなけりゃエサ替えなんかするもんくわ!」
ってのが嘘のようにセッセと新しいエサに付け替えてキャストを繰り返します。
んが・・・
さすがにお日サンもとうに沈んだ19時過ぎでは手元すら怪しくなり、真っ暗な中で背中が山の遊歩道で粘れるほど
心臓が強くないオイラは背中を丸めて退散したのでした。(この意気地なし!)
車に戻ってホッと一息。キスタックルをニョロニョロタックルに持ち替えていつもの桟橋へ向かいます。
フェリーもとっくに着岸してる桟橋に着くと、やっぱり本命ポイントには二人のオジサマがドッカと座ってアナゴ狙い。
「アナゴのアタリありますぅ〜?」 ←精一杯の笑顔
「食わん!」 ←聞き慣れない関西弁にぶっきらぼうなオジサマA
ダメと言われても、エサのサンマを切り身にしてくれた嫁さんの手前やらないワケにもいきません。
いつものアナゴ桟橋&アナスペ達です。 |
”ササ”っと放り込んでクーラーに腰掛けるとすぐに聞こえる”チリリンリン♪”
「おお?」
ダッシュ!で駆け寄り竿尻を握って穂先を見つめると”ググ!”っと入ったぁ〜!
「うっし!」
”ジ〜コラジ〜コラ”安物ベイトリールを巻き上げると、細身ながも家族熱望(笑)の美味いヤツ!
ホクホクしながらクーラーに放り込んでいるとオジサマB接近。
「エサは何使てるの?」
「サンマです。」
「あれぇ?同じやのになぁ?」
首をかしげながらベストポイントに据え付けたイスへ。と!今度はオジサマ達の鈴が鳴り始めました。
ヤイヤイ言いながらアナゴを”ガサガサ”とビニール袋へ。しかしあちらも後が続かないようで沈黙が続きます。
外灯も消えた21時、たくさんいたメバラーやエギンガーが次々と引き上げ、ヘッドライトの明かりで遅めの晩御飯。
アタリもなく夜風が冷たくなった頃にGENさんデンワ。
「どないですかぁ〜。」
「1本!細い!(アナゴです)」
「うぬぬぬぬ・・・。とりあえず明日がんばりましょう・・・。」
「・・・りょうかい。」
もやは粘る気もなくなり撤収。コンビニで翌日の食料を買い込んで寝床探しです。
ひとまず朝の集合場所へ行ってみますが、”煌々と”外灯に照らされた港には夜釣りの人が右往左往。
いくら遮光カーテンがあるとはいえ、さすがにこれでは明るすぎると来た道を引き返して「P」マークが付いた路肩へ。
しばしTVを見ながら焼酎タイム、ほど良きトコロ(笑)で後部座席のエアーベッドに転がりカーテンを引きます。
時刻も23時近くだというのに通り過ぎる車の数は結構多く、暴走族(まだいたのか?)が”ワンワン”いわせながら
通って行きますが睡魔の方が一枚上手。
さぁ〜て、明日は島に渡してもらう予定なんで期待大です。
(しかし・・・思わぬ事態が待っていたりする)↓
6月7日 キスの部
「寝込みを襲います!」
そう言われてたのが効いた(?)のか携帯アラームよか早く目が覚めましたのが4時30分。
カーテンを開けると差し込む明かり、今日も天気が良さそうです。
朝のお勤め(笑)を終えて集合場所へ。あまりやる気が無い(失礼)釣具屋が開くのを待って忘れて来た号数のオモリを購入。
未だGENさん号は姿が見えないので、しばし港の朝の風景を観察します。
更に時間は過ぎるも到着の気配なし。余りに手持ち無沙汰なので近場で投げてみようと小移動です。
昨日の浜へ向かう途中の護岸に停車。朝の潮も干底ゆえ長竿をつなぎ遠投で様子をみます。
と!1投目でアタリが!
「こりゃ幸先エエかも?しかしこのアタリはもしや?」
巻き上げ途中から重くなる手応えと浮き上がると同時に”クルクル”回る白い腹。
「やっぱし・・・。」 ←フグです。
更に寄って来た船が網なんぞを入れ始めてヤル気も消失。とっとと竿を抜いて車に放り込むと来た道を引き返します。
港に戻ってもまだ来ていない様子。横目で通り過ぎ島の反対側へ車を走らせます。
道端には置き竿の列が並んでたりしますが、釣れてる様子はありません。
しばし観察してるとGENさんデンワ。
「ドコ探しても(オイラが)いないんですがぁ〜?」
「今ドコソコ辺りにおるんやケドぉ。」
「すぐ行きま〜っす!」
待つほどもなく”新艇”を積んだGENさん号が見えて来ました。
「おっはようございまぁ〜っす!」
しばしの作戦会議で船を降ろせそうな浜を決定。向かう道中は家族連れのチョイ投げ軍団がそこかしこに群がっています。
やっとこ船を降ろせる場所に車を止めて出撃準備。と!にこやかな笑顔で声を掛けてくるお方が。
「いがりさん、昨日はどうでした?」 ←にひみさんです
一瞬誰かわからなかった(ごめんなさい<(_ _)>)んですが、すぐに”にひみさん”と気付きご挨拶。
3人で船を波打ち際まで運び、
「先に行って下さい。」 ←定員2名なのです。
ありがたいお言葉に従いGENさん共々船上の人に。
「じゃぁ行きますか!フン!」
気合1発エンジン始動!
あれ?
「フン!」
「フン!」
「フ!」
「フ!」
「フ」
「フゥ・・・」
「ぜいぜい・・・」 ←肩で息をしております。
「フン!」
「フン!」
「フ!」
「・・・・・・・・・(ぜいぜい)・・・・・・・・・・・・・」
しばし思案中。。。
「あれぇ?かからんなぁ・・・。」
「へ?」
オイラの後ろで何度も何度もスターターのヒモを引っ張るGENさん。しまいには肩でゼイゼイしていましたが
いっかなニューエンジンは火を吹いてくれません。
更に何度もトライしますが反応は無い様子。と、潮で船が流されているのに気付きました。
「せめて投げてる人の迷惑にならないように・・・。」
「すまんねぇ・・・。」
流されるのを食い止めようとオールを漕ぎ出したオイラに懸命な復旧作業のGENさんです。
「ダメ!バラします!」
「バラすぅ?」
「すんません。岸に着けて下さい・・・。」
「・・・りょうかい。」
出発地点からはやや流されたものの無事接岸。浜にズリ上げると早速エンジンカバーを開けて点検開始です。
よもやのエンジントラブルに懸命な復旧作業中のGENさんです。 |
約1時間格闘するも・・・
「ワカラン!原因不明じゃ!」
「(島に渡った)帰りじゃのうて良かったと思わにゃぁ。」
二人して落ち込むGENさんを慰めながら次なる作戦をば。
グッタリ疲れてるGENさんを引っ張るようにして昨日の浜に向かうことになったのでした。
昨日の浜に着いたのは気温も上がり始めた9時頃。
案の定駐車スペースには何台も車が停まっていて人気の高さが伺えます。
早速家財道具を背負い込んで昨日の遊歩道へ。他の二人は引き釣りスタイルなんで軽装そのものです。
嬉々として三脚をセットするオイラを見て笑うGENさん。
「(竿を)置く気マンマンじゃのう!!」
「にゃはは。」
潮は満潮に向かって順調に上がって来ています。こりゃ楽しい事になりそうです(*^。^*)
んが・・・
投げ返すも投げ返すもアタリ一つなく時間ばかりが過ぎていきます。
そんなポイントに早々と見切りをつけて移動を繰り返す身軽なお二人。離れたトコロからは楽しそうな叫び声(笑)が
聞こえて来ますが、置き竿スタイルのオイラはちょっと移動するにも一苦労です。
しかも、釣れて(引っ掛かって?)来るのはこんなキモいヤツ。
コイツが海ケムシってヤツでしょうか? |
2回目の小移動のポイントでようやくキスのアタリが出てくれました。しかも”ほぼ足元”ってくらいの超接近戦。
数投目でようやく1匹目をゲット(情けな)。更なる追加を狙おうとせっせとキャスト。するとちょっと”こましな”サイズが
上がって来ました。
やっとこ20cmアップです。
(う〜む、ピンボケですな。。。) |
遊歩道の先でやってた”にひみさん”が戻って来ました。
「さっぱりですなぁ〜。」
実に軽いフットワーク!オイラよりもお年は上のハズはんですが、まるでルアーでもやってるかのごとく2〜3投してアタリが
無いとみるやすぐさま移動。そしてまた移動。
”キスは足で釣れ”
との格言を忠実に実行されていて、見習わなければならないことばかりです。
GENさんから
「20アップが2連チャン!」
ってなデンワをもらって”にひみさん”とGENさんのトコロへ。
重いリュックとロッドケースを抱えながら”ヒィヒィ”合流。浅い水深のポイントは海草帯がハッキリと見えてて投げ竿では際に
落とすのが難しそうです。
このポイントではフグを1匹釣ったのみで撤収。こうなりゃ浜で”南蛮漬けの材料”を調達すべぇと遊歩道をひたすら歩きます。
浜に戻ると既に下げ始めているのかキャストスペースが広くなっていました。
嬉々として(また?)ショートロッドを振り回し、南蛮漬けの材料(しつこい?)を拾っていきます。
しかしながら、ここでも活性はイマヒトツ。いつもならムサいおっさん達(失礼)の奇声が浜じゅうにこだまするトコロなんですが
ホントに今日はなんというか。。。
マッタリモードに突入したオイラとGENさんは並んでお昼ゴハン。デカいメンチカツが入ったデカパンなんぞを齧りながらキス談義です。
と、浜の入り口から外人のお兄ぃちゃん達と日本人のお姉ぇちゃん達のグループが入って来ました。
「バーベキューかなぁ?」
「釣りってカンジやないねぇ。」
勝手な事を話してるとお兄ぃちゃん達がズボンを脱いで海パン姿になっていきます。
「おお?まさか泳ぐんか?水冷たいと思うケドなぁ。」
「でも朝の浜で外人のお姉ぇちゃんが黒のビキニ着て泳いどったで。」
「なぬぅ?!なんで呼んでくれへんかったんやぁ!!」
ってな事をダベッてる間も”にひみさん”の”足”は止まりません。
「(小さくなってる姿を指差して)もうあんなトコまで行っとるわぁ。」
「でも帰って来よるで。って、クーラー置いた置いた!」
「あと何回クーラー置くやろぉ?」
「お姉ぇちゃんらが脱ぐの待っとるんとちゃう?」
と盛り上がってました(^_^)
にひみさんの勇姿です。
オイラ達のトコロに帰って来てからも 「あと1投させて!」 この人もホンマに好きなんやなぁと思ってしまいました(^^ゞ |
顔も腕もまっかっか。出撃回数が例年よりもかなり少ないんでドピーカンに焼かれたトコロがホコホコしています。
「ラーメン食いに行きましょう!」
二度目の昼飯(笑)を食べに尾道ラーメン屋さんに。掛けてある有名人のサインなんぞを眺めながらキス談義。
ここんとこトンコツ系にドップリだったんですが、あっさり系(?)の中華ソバもとっても美味かったです。
ご馳走してくれた”にひみさん”、GENさんとはココでお別れ。
「またご一緒しましょうね!」
「ありがとうございましたぁ〜!」
今回の釣果です。
クーラーにポンポン魚を入れてくれるGENさんのおかげで ネコ並みの嫁さんはニコニコでした(笑) |
前回の釣行で「ご当地スタイル強し!」と思って挑んだんですが、やっぱ慣れない事はやるもんじゃないって事が身に染み
ました。
幸い自己最長寸の24.5cmが出たから良かったものの、アレが釣れなかったら悲惨な結果に終わってたトコロです。
にしても・・・
25cmの壁って、どうしてこんなに高くてぶ厚いんでしょう・・・。
「んなもん壁にもナラン!!」←by GENさん(^^ゞ