月2〜3日 広島県 Y島 晴れ 中潮 釣果:キス:19匹、アナゴ:2匹

 

ファーストキッス2010!(もしくは)べぇスケ襲来!の巻

 

半年ぶりの広島襲撃に備えての準備中、

やっこさんからメールが入ってるぜ

と次元大輔の声。

「食いだした!25cmゲット!!」

「なぬぅ〜?!」

早ぅメシ作ってくれ光線を嫁さんに浴びせながら、ココロは2010年のファーストッキスへの思いで一杯なのでした。

 

5月2日(日)

嫁さんに見送られながら家を飛び出したのが12時丁度。

ネットで渋滞情報を仕入れていたので覚悟はしていたんですが、案の定岡山付近で車はカメさん。

バコバコやってる光景がアタマに浮かんできますが、下道に降りることも出来ずにイライラが溜まります。

トンネルの中に故障車が停まってたのが原因で、そいつを抜いた途端スムーズに流れだしてアクセル全開!

トイレ休憩も取らずに一気にポイントまで走ります。

久々に着いた浜には車が数台。トラックまで停まってたりしますが、見慣れた彼の車はありません。

「そういや、買い換えたとか何とか聞いたような?」

到着電話を入れると、浜でやってるとのお返事。いそいそと準備を整え2010年ファーストキッスチャレンジです。

 

浜に降りるとGENさんはお連れのご夫婦と実釣中。

「どないですぅ〜?」 ← オイラです

「近い!浅場パターンになっとる!」 ← GENさんです

「ほほぉ?」

挨拶もそこそこに仕掛けをセット。リハビリ(笑)も兼ねてショートロッドで軽めにキャストです。

わずか2投目、ビビン!と久々のアタリ!

「ぬぉ?!」

思わず手元が動いてしまってスッポ抜け。情報どおりアタリはあるケド乗らないという状況のようです。

数投したトコロで本命の遊歩道へ。

このポイント用に作っておいた仕掛けをセットしてキャスト再開。あちこち探っていると

ビビン!もちょっとガマンしてるとビビビン!!

「ぅおっしゃ!」

やっとこ来ました2010年の

ファーストキッスです!

サイズは20cmジャストの

元気な子でした!

一気に波に乗りたいところですが、後が続かないのがこの季節の悲しいトコロ。

結構な数のアタリはあるんですがホント乗りません。

イライラしながらやってると

「アタリも無くなったんで引き上げますぅ〜。」

山笠帽(と言うのか?)をかぶったGENさんはご夫婦と一緒に帰って行きました。

潮はドンドン干底に向かい

この有様です・・・。

去年のGWは夕方のゴールデンタイムが満潮となり、

「指が回らんくらい太いわぁ!」

とGENさんが叫んだくらいのが上がったんですが、日没を待つことも無く撤収することにしました。

 

次なる獲物のニョロニョロ桟橋(笑)へ向かう途中、すれ違うトラックのおっちゃん(失礼)が手を上げて来ます。

「ん?」

一瞬気付かなかったんですが、GENさんとわかって急停車。

「あれ?どしたん?」

「こんだけ潮が下がるんなら、貝でも獲ったろうと思いまして!」

「はぁ?」

なんと、魚を諦めた彼は新たな獲物を求めて戻って来たのでした。

しかもスーパーでを買って来たとのこと。

「なんでも貝の穴に塩をかけると、ニュゥ〜と出て来るそうなんです!」

「そういや聞いた事あるなぁ。」

嬉々として塩を抱えて浜に戻るGENさん。また新しい遊びを手に入れたようです。。。(^^ゞ

 

一方こちらはいつもの桟橋。

ど干底の潮で桟橋に降りるスロープも恐ろしい(?)角度になってます。

「こんな潮で釣りなんかするヤツはアホや。」

地元の人達はそう思ってるのか(?)人っ子一人いません。

「せっかくやからなぁ・・・。」

嫁さんに切ってもらったサンマの切り身を無駄にするワケにもいかず、実績のある角にアナスペを並べます。

暗くなってからもアタリはまったく無し。フェリー乗り場の職員さんが現れて帰って来るフェリーの接岸準備。

寂しそうなオイラの背中を見てどう思ってたんでしょうね?

 

桟橋にフェリーも接岸しアナスペ達も移動。前はこのフェリーと桟橋の間への落としこみ(と言うのか?)で

オイシイ思いをしたのですが。。。

と!あまりに寂しそうなオイラを見かねたのか(笑)待ちに待ったチリリンリン!

「おお!」

慎重に竿尻を握って聞いてみるとグン!と入ったぁ〜!!

「ぅおっしゃ!」

浅い水深一気に巻き上げ、夜の部本命のニョロニョロ君ゲットです!

ホクホクしながらクーラーに放り込み、同じ場所に”スルスル〜”とサンマを落とします。

吹いてくる風が冷たく感じだした頃、桟橋のスロープを降りてくる白いトラック。

「病み付きになりそうじゃ!!」

そう言いながら見せてくれたのは、ナイロン袋に詰まった無数のマテ貝!

捕獲方法を熱心に説明するGENさんはむっちゃ楽しそう。これでこのあたりのマテ貝は絶滅決定です(爆)。

 

一転、こちらの状況説明に肩を落とすGENさんと釣り談義。しばし久々の会話を楽しんでいると

チリン!

「今、鳴ったよねぇ?」

「またコレや!」

さっき釣れた竿の穂先がまた揺れています。

「食い上げてない?」

「アナゴやないんかぁ?」

気配を殺して(?)竿尻を握るとドン!ってな感じで穂先が入ったぁ!

すかさず合わせると横走り!

「なんじゃぁ〜!?」

「ひょっとしてチヌ?」

ソリッドのグラスロッドはひん曲がり、暗い水面で暴れるヤツにパニックです。

なかば強引にひっこ抜いたお姿ぅわ!

「出たぁ〜!!べぇスケやぁ〜!!」

「なんじゃぁ?!このサイズ!」

出ました!

久々のべぇスケ君です!

最初に釣ったのと比べても

いかにデカイか!

上のも十分食えるサイズなんです。

しばし桟橋の上はムサイおっさん二人の狂喜の笑いがこだまし、カメラのフラッシュが何度も光ったのでした(爆)

そんな宴が続くほど今夜の海は優しくはありませんでした。

ますます風が冷たくなった頃GENさん撤収。

「また遊んでねぇ〜!」

 

GENさんが帰って一人の桟橋。見上げる夜空は星が綺麗です。

ヒマにまかせて遅めの夕食。アルポットでお湯を沸かし、嫁さんが作ってくれたおむすびとカップラーメンで

お腹はポンポン。

ふと外灯に照らされた海を見ると、何やら水面スレスレを漂う影。

「なんじゃアレ?ってイカやん!!」

形からしてコウイカっぽいのが手が届きそうなトコロを漂ってます。こりゃ思わぬ獲物じゃ!

急いで車に戻るもタモ網なんぞ積んでません。(キスに網はいらないもんね)

「引っ掛けちゃる!」

手ごろなミノーをラインに結んで戻ると、潜ったのか影が薄くなってます。

「マズい!」

あせってキャストするも、ラインの先にはサーフェイス。潜られてしまってはかすりもしません。

外灯も消えた暗い海、いくらヘッドライトで照らしたところで発見には至りませんでした(泣)

 

アタリも何もない時間が過ぎた22:00。さすがに冷えて来たので撤収です。

コンビニに寄って明日の食料と氷を調達。去年と同じ駐車場をねぐらに決めて寝床(笑)のセットです。

初公開!

これがオイラの寝床です(#^.^#)

2、3列シートの上にカーペットを

貼ったコンパネを敷いてます。

マットレスはコールマンの上に

ウレタンマットレスの2段重ね。

ここに寝袋を敷いて寝てます。

窓は遮光カーテンと銀マットで

目張りして日光や車外からの

視線を防いでます。

昼間車をぶっ飛ばして(オイオイ)来たのと、いつもよか長めの初日だったせいかヘトヘト。

睡眠導入剤の注入が完了すると同時におねむとなりました(-_-)zzz

 

5月3日(月)

目が覚めたのは明るくなりだしたAM5:00。

すぐに行っても、下げる潮の時間ゆえ朝寝坊を決め込んでたんですが、釣り人の悲しいサガなのでしょうね。

ノンビリと準備を整え、朝のお勤めを済ませるとノンビリ浜へ向かいます。

着くと停まってる車は1台だけ。

「やっぱ干底やもんなぁ。」

昨日の事があるんで、満潮待ちの釣りになるだろうとノンビリ遊歩道へ。

置竿と引き釣り用で2本。

竿はホリデーライトキャストと

エギロッドです。

まずは置竿をキャストして竿立てにセット。続いて引き用に仕掛けを付けて3色出します。

と!着底して間もなくアタリが!

「なぬ?」

びっくりしながらハリ掛かりしたのを確認して回収にかかります。海草に取られないように早めに浮かせて無事回収。

「朝はアカン思てたのになぁ?」

更にキャストを続けるとアタルあたる!しかも乗る!横では置竿の穂先もバコンバコンいってます。

「おいおいおい

なんかテンションも上がって来てポンポンキャストを続けます。

置竿を回収してると、足元に置いた引き用がもってかれそうになって思わず足でふんづけたり、20cm級のダブルが

来たと思ったら足元でポトリしたりと一人で大騒ぎ(笑)。

「この調子なら結構なお土産になるでぇ〜。」

続けて8匹クーラーに入れた頃、沖の方から数隻の漁船が接近。海に向かってデカイ音を出しながら、追い込み漁の

ごとくグルグル回ってみたり、グワァー!と加速したりと大音響です。

更にバカップル(あえてそう呼ばせてもらいます)のゴムボートが、岸から10mほどのトコロをパリパリ

エンジン吹かしまくって行ったり来たり。

「ゴルァ!狙撃すっど!」

そこのけオーラを全身から発しながらにらみ続けるものの、普段からそんな釣りばかりしてるのか知らん顔。

散々遊歩道からやってる釣り人達の魚を散らしまくってから沖へと出て行きました。

GENさん曰く、

「ナマリの着水音でキスが散る。」

くらい活性が低い季節、間違いなくヤツらが原因と思われ、アタリが完全に止まってしまいました。

 

ガックリしてるとシマノの帽子を被ったお兄さんが近寄って来ました。

「釣れてます?」

(沖に浮かんでるゴムボを指差しながら)アイツのせいで止まりました。」

2言3言挨拶の後に遊歩道の先へ歩いて行きかけたかと思いきや、携帯を耳に当てながら走って戻って来ます。

オイラの後ろを走り抜けて行った数分後、今度はコロコロキャリーにデカイクーラーと磯バッグを積んで爆走して来ました。

あまりの勢いに後ずさっていると、兄さんのはるか後ろをヒィヒィ言いながら追いかけて来るオジサマが。

オイラの前で止まると

(肩で息をしながら)(ハァハァ)何が(ゼィ)釣れてますの?」

「キスがポツポツと・・・。」

(ゼィ)ほほぉ、(ハァ)キスですか。」

(荷物を見て)チヌですか?」

「連れ(兄さん)が投げ釣りしようと言うもんで(ハァハァ)。こんなトコロだとは・・・。」

額から大量の汗を流しつつ、兄さんにせかされデカイ荷物を引いて行くオジサマでありました(^^ゞ

 

しばらくして3人組の兄ぃちゃん達がやって来ました。またもコロコロキャリーにデカイ荷物でワイワイと楽しそう。

「キス釣れてますかぁ?」

「ポツポツと。」

すげぇ〜!」 ← どこが?

よっしゃぁ ← だから何が?

なんか気合を注入してしまったらしく、あっという間に見えなくなってしまいました(^^ゞ

 

このまま粘ろうか、移動しようか悩み始めたのを見ていたのかGENさんデンワ。

「どぅですかぁ〜?」

「あ〜なって、こ〜なって、今こんなん。」

「わちゃぁ〜。まぁがんばって下さい。」

「あい。」

それからしばし粘るも状況変わらず。潮が上げてしまわないうちに、浜でもやってみようと移動です。

 

浜に降りてキャスト再開。とりあえずエギロッドで軽めに振って、海草帯の手前を探ります。

と!再開早々アタリがあって1匹ゲット。更にポツポツ拾って13匹です。

そんな中、家族サービスのお父ちゃんと息子ちゃんが入浜。

息子ちゃんにカッチョええとこ見せようと柔らかい竿でフルキャスト!(されどナマリはすぐそこにチョボン)

それを息子ちゃんに持たせて、そのまま待っとれのジェスチャー。

するとお父ちゃん、「私有地につき立入禁止」とデカデカと書かれた看板を抱えて帰って来ました。

何すんのかな?と見ていたら、立派な竿立てにしてしまいました(!)。

有効利用と言いますか、心臓が強いと

言いますか・・・ご立派です!(笑)

更に上がる気温と日差しにグッタリモード。

低い防波堤(と言うのか?)が作るちっさい日陰に体を小さくして隠れながらコーヒータイム。買っておいた、でっかい

メンチカツ入りのパンなんぞをかじりながらアタリを待ちます。

だんだん潮も上がって来て、砂地の面積が少なくなってきました。

もっかい遊歩道に上がるか、いっそあきらめて尾道ラーメン食べて帰るか散々悩んだ(笑)結果、遊歩道に戻ることに

しました。

 

戻ったものの、朝やってたトコロは望みうす。一番奥まで行ってやろうとも思ったんですが、ひとまず手前で様子みです。

エギロッドでフルキャストして引きだした途端にアタリが!

「なんと!」

聞き合わせを入れて1匹ゲット。更にもぅ1匹釣れたもんで、先に向かう足が止まってしまいます。

置竿もセットして追加を狙いますが、やはり足を止めてしまっては数が伸びない状況は気温が上がっても変わりません

でした。。。

 

もはやテンションはド干底の海状態。ヘロヘロになりながらGENさんに撤収メールを入れて納竿としました。

帰りに寄った釣具屋でも大騒ぎ。

赤穂でこの季節にこれだけのキスは

まず釣れませんからね。

(ちなみに写ってるのは一部だけ)

こちらが今回の釣果。

べぇスケ君を筆頭にキスは19匹でした。

例年のことながら今年の初釣りも福山釣行、天候が不順だった分キスの活性は今ひとつといったトコロでした。

去年までの成果から普段使わないような仕掛けを作って行ったんですが、いつものに比べて乗りは良かったような

気がします。

今年の型狙いシーズンは出張予定が多々入ってるんで、何回通えるかなぁ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーム        2003年8月度の釣果へ