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私が初めて観た映画は、町の公民館で無料上映していたアニメ「片目のジャック」という作品である。幼稚園生か小学校低学年の頃で、内容はほとんど覚えていないが、ジャックという片目の熊と少年との何か哀しい物語だったと記憶している。

次に観たのはテレビで放映されていた「エクソシスト」。これも小学校低学年の時だったと思うが、画面を見ることすら覚束なくて、目をそむけながら観ていた覚えがある。特に、有名なシーンである首がグルグル回る場面、そして悪魔がのりうつった少女のあの声の恐ろしさは、幼かった私には絶え難いものだった。個人的にはオリジナル版の声より、あの時観たテレビでの日本語吹き替え版の声の方が恐ろしかった。最近再上映が話題になっていたので、レンタルビデオ店から借りてきたが、あの時程の恐ろしさはなかった。

そして小学校5年生の時、生まれて初めて、劇場で「E.T.」を観た。この時から映画大好き人間になったような気がする。中学生の頃は、今のようにレンタルビデオ店はあまりなく、しかも家のビデオデッキはあの懐かしい「ベータ」だったので、借りて観ることは一度もできなかった。当時は「ベータ」もレンタルされていたが、確かあの頃の映画の情報誌に「劇場公開から2年でビデオになる」ということが載っていて、レンタルして観るということは半ば諦めていた。そして月に一度くらいの割合で劇場に足を運んだ。ランボー2―怒りの脱出―に感動し、当時はアクションを好んで観た。ロッキー4、コマンドー等、スタローンやシュワルツェネッガーが好きだった。

高校時代にアルバイトをして貯めたお金で、ついに念願の「VHS」を購入し、ビデオで映画を観る習慣がついた。それまで観たかった過去の映画を片っ端から借りて観た。その頃、私の好きなジャンルはアクションからサスペンスへと移行した。それは、「サイコ2」を観てからである。サイコ2の面白さから、「サイコ」を観てヒッチコックにはまった。「北北西に進路を取れ」「鳥」「めまい」など、ヒッチコックでレンタル可能な作品は、たぶんほとんど観ただろう。

私が好きな映画の形態は、予想のつかないストーリー展開を楽しめるものや、真実を追究するもの、人間愛を表現したものなどである。それらを含んだ映画を偶然的に発見し、そしてそのような映画を観終わった後の満足感がとてつもなく好きである。レンタルビデオ店に向かう時は、いつもその満足感を求めている。しかし、そのような映画と出会えるのは極希かもしれない。

「お気に入り 映画」のページでも紹介しているが、ここでも今思い出せる限りに心に残っている映画を列挙していきたい。

ナイス!エンディング…「ゲーム」「ワイルド・シングス」「ユージュアル・サスペクツ」「隣人は静かに笑う」「アメリカンヒストリーX」「アルビノ・アリゲーター」など

ハラハラドキドキ、どうなる?…「レッドオクトーバーを追え!」「パトリオット・ゲーム」「バウンド」「サイコ2」「12人の怒れる男」「トーク・レディオ」「アンタッチャブル」など

感動!…「火垂るの墓」「マディソン郡の橋」「ボーイズ・ライフ」

また、特に好きな俳優は、クリント・イーストウッド、レオナルド・ディカプリオ。
現在最も好きな監督は、デビッド・フィンチャー。

ちなみに邦画や欧画は、「史劇」「ドキュメント」以外はほとんど観ない。



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