未確認語彙
日常使用されていない出雲弁(死語等)は、情報提供者のほかに出雲地方で使用されている(いた)と確認できることが、「出雲弁の泉」辞書登録基準の一つとなっています。
皆様からお寄せいただいた下記の語彙については、情報提供者以外に確認がとれず、掲載保留となっています。
ご存じの出雲弁が有りましたら、下記メールアドレスまでお知らせいただくと喜びます。
| ☆「出雲弁早わかり辞典(牧野辰雄氏編)」中で私の知らない言葉です |
| 未確認語彙 | 意味等 | 採取市町村 |
| 以下2007年2月公開分 | ||
| たなびら | タナゴ、ウミタナゴ | 槙野本 |
| たてぎ | 稲架の軸になる木 | 槙野本 |
| たったに | ひたすらに、いちずに | 槙野本 |
| じんだくる | 相手から無理やりに物品を横取りする(ほんねけー、あいちゃ、たちがわるけん、人がめずらしもんもっちょうとすぐ「じんだくって」取ってしまーけんの) | 平田O |
| たながわり | 共通語 野菜の種や苗を貰ったお礼 用 例 昨日貰ったナスビ苗の たながわり に菓子なと持って行かかい 用例訳 昨日貰ったナスビ苗のお礼に菓子でも持って行こう 参 考 隣近所で営利栽培以外の自家用野菜の種や苗を融通し合いますが、必ず‘たなが わり’をします。しないと良いのが出来ないと今でもやっています。 |
湖陵S |
| やらせがまし | やらせくさい | 湖陵A |
| なーかわる | (植物などの)一代雑種 | 湖陵S |
| けんしょ | 50年前ごろの話、物貰いがあっちこっちにいたもんですが…よく”ほいた”とは聞いてましたがこのけんしょについてわかる方おーなはらんかね?よくお寺や学校の隅にいましたが、これは時々生活で寝る場所を変えてたりして移動していた。でも記憶では自分の家があるのにあっちこっちにいって物貰いしている人もいました。ほいたはけんしょの中に含まれますか?この二つの違いがまだわかりません。また”刃物とぎしてちょっとだけ金を稼いでいた人もいた。犬も連れて歩いていた” | 平田O |
| 以下2007年1月公開分 | ||
| みずぐらみ | 通称「馬の毛」と言われる物ですが、かしかめ「かすかめ」の前に採取できる海草。かすかめと同じようにして食べる。「かすかめ」より ずっと柔らかく、火で焙って手で揉んでも ほろほろとくずれていきます。色もかすかめより ずっと鮮やかな緑色になります。 | 大社H |
| ものくい | こなはものくいがえのう | 大東E |
| くわけ | 本サイトの出雲弁辞書には「わけ」で「食べ残し」と載っていますが、おらいちのじげでは,ちとちがっちょーまして,「くわけ」てていーましだ。 | 加茂S |
| さいね | 相槌を打つとき「あのしはほんねふちごにもちかししで困ったもんだが」「さいね,どげだいしかたがねがね,性分だだけんね」 | 加茂S |
| はつける/はつけー | 共通語 ぶつける 用例 ほがみしちょーけん 電信柱なんかに はつけーだがな 用例訳 よそ見しているから 電信柱なんかに ぶつけるんだよ |
鹿島O |
| うみつか | アメフラシのことを「うみつか」(どちらかといえば「おみちか」と聞こえなくもないです) | 鹿島O |
| (雨が)ばらけだす | (雨が)降りだす | 大社H |
| なーご | 果菜類などの受粉直後の幼果 | 湖陵S |
| だます | 堰がありますが、あれは大雨が降ると倒れて、水が流れます。可動堰というものですか。よくわかりませんが。その堰をたおすことを堰をだますといってました。 | 大東E |
| すえーくせ | か、すえーくせがの。おらね、きゃん、すえっちょーもん、くゎせーかや | 八雲K |
| たずねる | 何かを探す「ごそーごそー、なに たんねちょーなはーかね」(ゴソゴソと何を探しているの?) | 東出雲M |
| とめる | 探す | 槙野本 |
| だしこ | お互いに金などを出し合い共有したり飲食すること | 槙野本 |
| たしない | 少ない、乏しい、希である | 槙野本 |
| えらぶち | 人格者 | 湖陵S |
| やめくちゃさんばち | やめくちゃさんご とも | 大社H |
| むら | 小ぶりで、群れをなして漂っている、刺されると痛いくらげです | 鹿島O |
| しらめもし | (昆)穀蔵虫 | 湖陵S |
| かいばしー | 痛がゆい | 湖陵S |
| ぼんばな | 【ぼんばな】 共通語 【盆花】盂蘭盆の供花。加茂では、オミナエシ(女郎花)を指して言った 用 例 はかまー しーけん ぼんばな とって きてごせ 用例訳 墓参りするからオミナエシを採ってきてくれ 参 考 ミソハギ(溝萩)またはキキョウ(桔梗)を【ぼんばな】と呼ぶ地方もある。 |
加茂K |
| お-もんじ | 私が小学校のころ祭りに”おーもんじ”なるもの(絵や習字)を出さされましたが、みなさんは経験がおありでしょうか?”おーもんじ”はやはり出雲弁なんでしょうか | ESB |
| たねんぱ | ねんぱより大きめで田んぼにいました。はえんごの子だったのでしょうか。 | 大東E |
| あじんぐるー | 「あじぐるー」と同じ意味 | 湖陵S |
| たたら | 稲田の切り株のままの土塊 | 槙野本 |
| たちねまり | 立ったり座ったりすること | 槙野本 |
| たちごえ | かん高い声、大きなきびきびした声 | 槙野本 |
| たちがん | 祝言などで、人足が出発するときに、草履を履いたまま飲む | 槙野本 |
| たたらおち | たたらを打ち起こすこと | 槙野本 |
| しーきさば | 塩鯖を酢で〆たものですが、昔は刺身が食べられなかった山の中の者が刺身風のものを作って食べたのだろうと思いますが、塩気と酢けが混ざったんでしょう。 | 大東E |
| ごんがり | ゴンガラ | 湖陵S |
| としとこさん | 歳徳神。その年の福徳を司るお正月の神様 | 加茂K |
| まのお | 【まのお】 共通語 馬の尾の毛 用例 畑が白んなってきたけん、さんだらとまのおと籾で鳥捕らこい。 用例訳 (雪で)畑が白くなってきたから、さんだらとまのおと籾で鳥を捕ろうよ。 参考 積雪時に畑や田圃で鳥を捕獲する際に「さんだ(わ)ら」に結んで、弛ませて使っていました。 |
加茂I |
| 以下2006年5月公開分 | ||
| おみはちけー | 蒸しあげる(おみはちけー やなのー) | 湖陵A |
| たかのつんだもん | 見当のつくもの、たかの知れたもの | 牧野本 |
| たがかり | 地主と小作契約の日(2月15日、昔は1月15日) | 牧野本 |
| たかがしこまる | 特に慎んで恐れ入った態度を取る | 牧野本 |
| ホケキョ | あり地獄 | 加茂I |
| かんばさみ | (燗挟み)=どうこ(銅壷)で、大徳利の燗をするとき用いた竹製用具 | 加茂K |
| でやく | (出役)=共同作業の役務に就くこと | 加茂K |
| つかんばなし | 名前の呼び捨て | 湖陵S |
| ちからくび | 用例:そげんちからくびいれてえわんでもえが,もうわかったけん。 訳:そんなに強く言わなくてもいいよ,もうわかったから。 |
加茂S |
| やめくちさんぱち | 「そげね やめくちゃ さんぱち ね したてて つまーせんが」 「そんなに(考えもせず)むやみやたらにいい加減に やっても駄目だ」 |
湖陵A |
| あまねもほしねも | 貴重(荒川の金メダルが‘あまねも ほしねも’、一つだった) | 湖陵S |
| はっとがらい | 縁側に置いていた最中(もなか)を食べたら あーご(蟻)がたかっちょって「はっとがらかった」 | 東出雲 |
| よばいて | ご馳走になる祝宴のこ | ? |
| あしで ものいー | 足で書いたり指したりすること(あしでものいー ててな こぎゃん無作法で相手さんに失礼なことはないけんな) | 湖陵S |
| たくねる | 横取りする | 牧野本 |
| たくずく(たくたく) | 脚力が弱り足がくたくたする | 牧野本 |
| たかばしれる | 一部が高く、又は太くなっている(既載の「たかぼっせる」か?) | 牧野本 |
| 以下2006年2月公開分 | ||
| だいじ | 危篤、重体 | |
| たうえさん | 早乙女 | 牧野本 |
| たいらたく | 松明を焚いてする漁法 | 牧野本 |
| たいほー | 耳の聞こえない人 | 牧野本 |
| たいせつな | 命が危篤な | 牧野本 |
| だいごだす | 言い出す | 牧野本 |
| たいかいな | 大きな | 牧野本 |
| 以下2005年11月公開分 | ||
| そんたるべく | 損失、欠損 | 牧野本 |
| ぞろんぞろん | ぞろぞろ | 牧野本 |
| それぶし | それに似たようなこと | 牧野本 |
| そびれる(そべる) | 狙いがそれる、それる | 牧野本 |
| そとわ | 外股 | 牧野本 |
| そとじまり | 戸締まり | 牧野本 |
| そといき | 便所行き | 牧野本 |
| そびれる | 驚く(牛が汽車の音に【そびれ】て綱を切って逃げたー) | 湖陵S |
| そずく | なつく | 牧野本 |
| 底を入れる | 腹ごしらえをする | 牧野本 |
| そこえとなれば | そんな事態になれば | 牧野本 |
| そつ | 粗末、無駄、はした | 牧野本 |
| 以下2005年10月公開分 | ||
| ぞーれる | 藁や盛り土などがくずれる B家が荒れる | 牧野本 |
| そうもく | A顔の相、顔色 B出来栄え C天候、気候 | 牧野本 |
| ぞーにぜん | 婚礼の式の最初に出す餅吸物の膳 | 牧野本 |
| そーで | 全部、そっくり | 牧野本 |
| そーちこち | あべこべ | 牧野本 |
| そーきもち | 新嫁が実家へ初泊まりするときに持参する餅 | 牧野本 |
| そーがえ | 容貌 | 牧野本 |
| そえつき | A容貌、外見、態度 B人なじみ | 牧野本 |
| めじ | 未熟(このトートキン まんだ“めじ”だぞー) | 湖陵S |
| せんど | 度々、再々 | 牧野本 |
| せんと | 危期、生命危篤 | 牧野本 |
| せんころ | 先日、先ごろ | 牧野本 |
| せわばる | 席を詰める | 牧野本 |
| せやずく | 気が焦る、気をもむ | 牧野本 |
| ぜにかね(ぜにこめ) | アセビ(馬酔木) | 牧野本 |
| じんとり | 場所取り | 牧野本 |
| せと | 風がよく通り抜ける狭まったところ | 牧野本 |
| せっちせっち | が切れてふうふう | 牧野本 |
| せんぷり | 〔植〕センブリ | 牧野本 |
| なべかみ | 婚礼客用の大量に作った料理の残り(今日は婚礼だけん、なべかみにでも来てごさっしゃい) | 平田Y |
| 以下2005年9月公開分 | ||
| せごまる | 猫背の人 | 牧野本 |
| せごはげ | 悪らつな者、あばずれ女、 | 牧野本 |
| せこにたつ | 先鋒になる、先に立ってことをする | 牧野本 |
| せこいっぱい | 精一杯 | 牧野本 |
| せきたんがん | 石油を入れる缶 | 牧野本 |
| せきたんあぶら | 石油 | 牧野本 |
| せきたん | 石油 | 牧野本 |
| せだてる | おだてる、せん動スする | 牧野本 |
| しょかた | 経済状態(しょかたがええだけん、又ばおじで旅行に出らいたげな) | 湖陵S |
| せきたんぶつ | 「せきたんかん」を二つ入れる箱 | 横田 |
| まいらかせんべ | まいった(よんべ こなががいに飲んでの よーに ちぇてもどーに まいらかせんべだったわー) | 松江K |
| ぐらんぐん | うようよ(えまさっき暗なーまで秋野菜の種まいちょうーました。そげしたら蚊がぐらんぐらんしーほど出て、おじぇめに会いました) | 湖陵S |
| くさし | 〔魚〕アイゴ | 湖陵S |
| はりぶく(はらぼく) | 〔魚〕アイゴ | 松江K |
| ずるかまえる | 横着をする | 牧野本 |
| なきり | ぎんぽ(エノハ釣りの外道でしが・・。そのものは長さが20センチくらい、色はなんともいえず きちゃなげな茶色風で はじめはウミヘビ ? アナゴ ? と思いましたが、そんなものがあるわけはなく、とにかく気味が悪いものでした。そばにいた連れが「ああ そら ナキリ だ」だといってくれたのですがそれ以上の知識はなく結局捨てて帰りました。) | 松江 |
| せでき | 豊作(稔り秋が近づきましたが、以前農業が稲作中心の時代、だれもが「せでき」を目標に頑張ったものです) | 湖陵S |
| よすみのもち | 棟上げのときの「すみのもち」と同じ意味 | 湖陵S |
| しーがえ | すりかえる | 湖陵S |
| 以下2005年8月公開分 | ||
| おばいけ | 下記といしと同じ | 松江 |
| じゃらんぽん | 葬式、転じて人の死(あの人もじゃらんぽんになってしまえばどげしゃもないがな) | 松江T |
| もし(虫)がつなぐ | 害虫が発生する(貯蔵中の雑穀類に害虫が発生した時つかいます。水田や畑、貯蔵中の米などに害虫が発生した時は「もしがわく」です) | 湖陵S |
| みよしがくらんなー | 目の前が暗くなる(「てんぷらがあたって」みよしがくらんこんほど腹がえたかった。) | 大東 |
| たけて | 成長しきって(あ〜、だいこ(大根)も ‘たけて’しまって 良かったわ!雨が降らんだけん・・・) | 東出雲 |
| 以下2005年7月公開分 | ||
| ちり(蔓)たぐー | うらなり(スイカ マクワウリなど収穫を打ち切ったとき、外見は充分食べらられそうなのが付いています。だが味は格段に不味いので蔓と一緒に破棄します。味の悪いのの例えに使います) | 湖陵S |
| すねだし | 事ごとにすねて反対する | 牧野本 |
| すねこち | 脛 | 牧野本 |
| すぽてん | どかっと落ちる様 | 牧野本 |
| しっこいどっこい | どちらとも言えない、均衡している(「広島とソフトバンクどっちが勝つかな」「しっこいどっこいだのー」) | 湖陵S |
| てっぽばしれ | 手負い(この頃出ーイノシシは「てっぽばしれ」だげなけん おぜぞー。) | 湖陵S |
| あおじ | 青あざ | 東出雲 |
| 以下2005年6月公開分 | ||
| ぺったくな | 扁平な(餅つきの時 餅を丸めていて分厚過ぎると「あけ、もちと ぺったくに す〜だわん」) | 東出雲 |
| ほろく | ろくに(ほろくね 字も読めん) | 湖陵A |
| ばっちょ | あいこ(栗めっちやーけん、アケビふとつごせ。そーでばっちょだ) | 大東 |
| すじひく | リンパ管炎で皮膚に赤く筋を引いた状態になること | 牧野本 |
| しじゃくう | おじゃんにされる | 牧野本 |
| 以下2005年4月公開分 | ||
| はげちゃびん | 鳩やすずめの雛(ニワトリと違って、これらのトリの雛は毛が生えていないから) | 大東 |
| しゃんこしゃんこ | 喜んでうきうきする様 | 槙野本 |
| ノシメ | 板ワカメ | 湖陵S |
| ヘガケ | 海草の一種 | 湖陵S |
| からう | 荷物や赤ん坊を背負う事 | 東出雲 |
| まんじゅしゃか | 彼岸花 | 東出雲 |
| すくめる | 恐喝する、脅す | 槙野本 |
| すくばる | A固定する、上下しない | 槙野本 |
| すがいと | 繭から取ってまだ煉っていない絹糸 | 槙野本 |
| すいふくだんご | 白玉だんご | 槙野本 |
| ずいずい | 〔幼〕髪を剃る | 槙野本 |
| とんがとんが | 時間を無為に過ごす(家の中でとんがとんがしとったら、地震がいきておべた) | 大東 |
| ちょべっと | 「ちょべっと ばかー ごしなはい」(少しばかり 下さい) | 湖陵A |
| べーてぼー | 小さい子(後妻としての結婚話がある時、「そーで、あちらさんは べーてぼー が なんぼおーかね?」) | 東出雲 |
| でたばこ | 仕事に出て現場に着いたとき、すぐに仕事にかかろうとすると「まあー、まて。一服さこい。」と言われ、「でたばこ しーもんだ。」と言われました。 | 湖陵A |
| 以下2005年2月公開分 | ||
| しんぱいする | 値引きする | 槙野本 |
| じんどに | A普通に B平均に | 槙野本 |
| じんじん | 大変に寒い様 | 槙野本 |
| しんじらとする | 涼しくなる、冷え冷えとする | 槙野本 |
| じんじらがえ | 不揃い | 槙野本 |
| しんしょかぎり | 破産 | 槙野本 |
| しんきる | 上前をはねる | 槙野本 |
| じんぎもん | 仁義ごとに使う物 | 槙野本 |
| しんぱいのぶん | おまけ | 槙野本 |
| じんみらーとした | 地味な | 槙野本 |
| つ(ち)りをとられる | 炭で朝に炭と種火を入れました。夕方に外より帰り炬燵に入ると、もうー火は弱くなり、あまり暖かくありません。すると「なんだーこりゃー、つ(ち)りとられーやながー、早こと火を入れー」と言ったものです。 | 湖陵S |
| 以下2005年1月公開分 | ||
| 木で鼻をのごったやな | 無愛想な人の例えに使います(こなは、「木で鼻をのごった」やなねんげだども、しょはほんねえーけんね) | 湖陵S |
| しんからそこから | 心底から | 槙野本 |
| しんがしんがしーやな | やせ細った | 槙野本 |
| しんがくたびれる | 精神が疲れる | 槙野本 |
| しろくぽっちりして | けろっとして、平気な顔して | 槙野本 |
| しろくごろく | 大同小異、似たり寄ったり | 槙野本 |
| じろー | ハゼの実で作ったロウソク | 槙野本 |
| しろ | B動物の住みか | 槙野本 |
| しれこむ | 隠れる、潜り込む | 槙野本 |
| しりもちのあとほど | ほんの少しの土地 | 槙野本 |
| しりのした | 自分が住んでいる土地、屋敷 | 槙野本 |
| じんき | 天候 | 槙野本 |
| ほってもない | ありえない(そぎゃんえー話は、ほってもない) | 湖陵S |
| しりお | しっぽ | 槙野本 |
| しらはちける | 土が白く避けている | 槙野本 |
| しらくた | 凪 | 槙野本 |
| しりたってから | よく知るようになってから | 槙野本 |
| 鬼結び | 縦結び | 松江K |
| おらえー | 荷が落ちんやにロープをしゃんと`おらえ`ておく。 |
湖陵S |
| しよる | 魚が集まる | 槙野本 |
| しょもて | 所望する人 | 槙野本 |
| しょみ | 利益、利得 | 槙野本 |
| じょぼ | 裾長の着流し | 槙野本 |
| しょのまれる | Aうらやましがられ | 槙野本 |
| じょたん | ほいろ | 槙野本 |
| じょこさん | 良家の娘 | 槙野本 |
| しょくねつ | (体力が弱っており)食事の時に熱が出ること | 槙野本 |
| しょくすぎ | A大きすぎる B分に過ぎる | 槙野本 |
| しょーらい | 持ち前の性質 | 槙野本 |
| しょーまつ | 正味、純粋、原液、濃度の高い酒 | 槙野本 |
| しょうばんぜん | お客を饗応するときの亭主の膳 | 槙野本 |
| しょんべしじ | 尿道 | 槙野本 |
| じーきぼくと | ウドの大木 | 八雲 |
| しん | 戸締り | 湖陵S |
| しゃんじゃ・しゃんじゃらしげな・しゃんじゃらし | しゃんしゃ(しっかり) | 大東 |
| しいらじぎ | 下手な遠慮 | 加茂S |
| けしからな | そら、けしからな話だねか | 八雲 |
| けしかな | 「そらけしかな話だの」⇒「それはおかしな話だね」 | 松江K |
| めじご | 野菜などの不出来な物、多分‘水子’が語源かな? | 東出雲m |
| おっとんだら | 「どんだら」には もうひとつ 「おっとんだら」という言い方もありました。どちらが より‘だら’なんでしょう? | 東出雲m |
| 以下2004年12月公開分 | ||
| しょーかち | 女性の淋病 | 槙野本 |
| じよー | 膝を崩す | 槙野本 |
| じゅんき | 時候、気候 | 槙野本 |
| じゅんどいく | (病気などが)順調にいく | 槙野本 |
| しゅーぎがけ | お祝いの時に使う掛け軸 | 槙野本 |
| てつもつする | まごまごしている、手間取っている:(こっちはせわしな人だにかーに、ばーさんがてつもつしちょって、なかなか出発できんがね) | 松江TO |
| じゃぎ | あばた、物にでこぼこが多いこと | 槙野本 |
| じゃがらんぽん | 葬式 | 槙野本 |
| じゃじゃまちかまち | でたらめ | 槙野本 |
| しゃまする | 媚態をしめす | 槙野本 |
| しゃま | こびる、人なつっこく出しゃばること | 槙野本 |
| しゃびしゃびとする | 病気上がりで顔色が悪い | 槙野本 |
| しゃち | (枯れて外側が腐れ固い)中心部(が残った立木):(おしろのやまね、しゃちがあったわ) | 八雲 |
| ぶちごま | 縦長いコマです。投げ転がしてからさらにムチ様のヒモでたたいてドライブをかけます。 | 松江 |
| えけ(ん)じまえ、 いけ(ん)じまえ | いけないだろうよ(あら、そぎゃんことすーといけんじまえ:あらそんな事したらいけないとおもうよ。(示唆的な言い方)) | 松江S |
| えんきょくちゃ | ばばくちゃ(ばばくた)に対応するおじいさんの 卑下した言い方。但し ばばくちゃ とは言うが えんきょくたとは言わない。(えんきょくちゃは さけのんと たわいこくちゃもねことばっかえってえけんわ。) | 松江S |
| 投げ駒 | 普通の駒は紐を時計回りに巻き、サイドスローで放り投げて紐を引く。此れとは全く逆に反時計方向に巻き、投げるのもオーバースローで投げつけて回す。駒も上下逆さ向きになって回る | 松江S |
| さんしん周り | 遊び | 松江S |
| やっともすーと | しばしば たびたび:「やっとしゃ〔1〕」の同・義語 | 松江S |
| しゃーことなしに | 仕方なしに | 槙野本 |
| しもばえ | 霜朝の後の風 | 槙野本 |
| しばしばする | 筋などがあって噛み切りにくい | 槙野本 |
| みぞーき | ちりとり型のそーき | 八雲 |
| こたえんばん | 「たまらないの巻」とでも言いましょうか名詞にしたものです。 | 松江 |
| しねこだな | 膝坊主 | 槙野本 |
| しにる | 皮下出血して青くなる | 槙野本 |
| しなりしなり | しゃなりしゃなり | 槙野本 |
| しどろな | 不揃いな、不整な | 槙野本 |
| しってんてん | 〔幼〕足をばたばたすること | 槙野本 |
| しだり | 払い残し金 | 槙野本 |
| じねんほっとくに | 徐々に、ひとりでに | 槙野本 |
| せぎわう | 「天神さんはせぎわっちょっただらね」 | 松江 |
| ごず(ごじえ)が さん したやに | 多いことの例え | 松江S |
| おっしえかしえー | 教えてやる(なんで あいまちしたか おっしえかしえ ちゃらかー) | 松江S |
| 以下2004年11月公開分 | ||
| したしとぎ | 口内炎 | 槙野本 |
| じたじた | B雨が降ったり止んだり C雨の降る中を濡れながら歩く | 槙野本 |
| したくぐり | 影でこそこそする | 槙野本 |
| したした | 雨の降る中を濡れながら歩く | 槙野本 |
| したえきな | 腰が低くおごり高ぶらない人の形容 | 槙野本 |
| じずいて | 真面目に | 槙野本 |
| しじゃくー | 駄目になる、失敗する | 槙野本 |
| しこてつ | たくさん | 槙野本 |
| しこって | 無理して | 槙野本 |
| ヅガボール | 軟式野球で使うゴム製のボール | 松江 |
| せわがでー | 精が出る(あさとーから えらい せわがでーことだね) | 松江 |
| ししょーじ(寺) | 旦那寺 | 湖陵 |
| まーこった | 丸ごと(えまんごら、節分にゃ、まきじし、まーこったで、くもんだげなの) | 松江 |
| 立ち貝 | お城の堀に居る大きな貝・・・標準語で<カラス貝>です | 松江S |
| てっぽみみず | どばみみず | 松江 |
| だぼみみず | どばみみず | 松江S |
| 以下2004年10月公開分 | ||
| おさどふー | 一方に気が向き一方がお留守になる | 八雲 |
| つつきばー(つつき針) | うなぎなどをつく道具(きょは、つつきばーで、やってみーか) | 八雲 |
| ながしばー(流し針) | うなぎなど釣るために夜の仕掛け(ながしばー、かけちょいたけん、えきてみにゃ、えけん) | 八雲 |
| はえばー | うなぎなど釣るために夜仕掛ける延縄 | 松江S |
| へしげる(ふえしげる) | 人前ではしゃぐ | 北浦 美保関地方 |
| ぼんたくれ | それなりの家柄の出でありながらあまりさえないぼんぼん(こなもな ぼんたくれで パッとせんわな) | 松江 |
| しごん | 計画する、もくろむ(け、わりこと、すーもんがおーのー、だーが、しごんだかいのー) | 八雲 |
| しぐん | 計画する、もくろむ | 槙野本 |
| しき | 浮腫、水腫れ | 槙野本 |
| じがま | 中心、一番大切なところ | 槙野本 |
| じがふりー | 古くさい、陳腐な | 槙野本 |
| しかえち | 四分の一 | 槙野本 |
| しおこがり | A歯石 | 槙野本 |
| じーたんぼ | 食いしん坊 | 八雲 |
| さんもんでこ | 安っぽく使うこと、罵る | 槙野本 |
| じーわり | A食いしん坊 B意地悪 | 槙野本 |
| たちば | しあげ とも言う 葬式後の会食 | 湖陵 |
| まちご | ご馳走をつくったり、贈り物を用意したりして歓待する | 湖陵 |
| やぢく | 山積 | 湖陵 |
| ぎっちゃ | 汚い物(あーんら ぎっちゃ ! かぎのーんだ) | 松江 |
| ごよ | 一方的に押し付ける | 八雲 |
| さんこばな | 〔植〕レンゲソウ | 槙野本 |
| さんかん | ヨシゴイ | 槙野本 |
| ざわざわ | 粘りけのない様、水気の多い様 | 槙野本 |
| さらさらわけもん | 年の少ない若い者 | 槙野本 |
| さらさらわかい | 未だ、非常に若い | 槙野本 |
| さやずる | よく喋ること | 槙野本 |
| さっちもっち | 無理やりに | 槙野本 |
| さっしょ | 〔魚〕ゴンズイ | 槙野本 |
| さっこ | 盛んになること | 槙野本 |
| さすりいしゃ | 按摩師 | 槙野本 |
| さす | 重い物を両手で高く持ち上げる | 槙野本 |
| さしぬきする | 万障繰り合わせる | 槙野本 |
| ざっぱな | 乱雑な、放漫な、粗末な | 槙野本 |
| さなど | 格子戸 | 槙野本 |
| さくれる | ささくれる | 槙野本 |
| さくまえ | 上納米 | 槙野本 |
| さくばい | やりくり、工面 | 槙野本 |
| さっきかた(さきかた) | 先刻、今し方 | 槙野本 |
| さかはずれ | A酒を飲み損なう | 槙野本 |
| のくー | 先送り | 横田 |
| はたび | 信号弾 | 大東 |
| がわはり | (自分の)外見を気にする質の人(あーわあーみえて案外がわはりだけんの) | 松江 |
| やたら | シソの実(飯がほしないわー、「やたら」出いてごせー) | 湖陵S |
| さいまぎる(さえまぎる) | 出しゃばる、干渉する、妨げる | 槙野本 |
| ざいぎ | 材木 | 槙野本 |
| さかねだり | さかねじ | 槙野本 |
| おおじ | マテバジイ | 湖陵S |
| こめじ | 椎 | 湖陵S |
| あたまはげ | 夏はぜ | 八雲 |
| てあす | ロープ又は、綱の事ですが、今日仕事をしながら「おい、てあす だいたかいの」 | 湖陵A |
| こまのかしら | 用水溜池の「のみ(栓)」の呼び名です。池には「のみ」が二つあり、浅いのは「小のみ」深いところは「大のみ」ですが、「大のみ」には栓が二つあり、普通は鳥居のような笠木から、棒を抜き差しして水を出します。だが最後に残ったわずかの水や、溜まった「どべ」やゴミを排出するときに、口の大きな「こまんかしら」を抜きます。「こまんかしら」は笠木から開閉はできません。池に入って開けました。 | 湖陵S |
| 以下2004年9月公開分 | ||
| ごろたあぶら | アブラギリの実から取った油 | 槙野本 |
| こまふで | 細書き用筆 | 槙野本 |
| こまげな | A楽々と B気持ちの良い、素晴らしい | 槙野本 |
| ごへ | 前進(船の運転) | 槙野本 |
| ふこぶらあがり | こむらがえり | 槙野本 |
| ごねる | 疲れて仕事を中止する | 槙野本 |
| ごてごて | ごたごた、ごたつく様子 | 槙野本 |
| こでがきかん(こでがまらわん) | 不器用な、不細工な | 槙野本 |
| こむし | A十二指腸虫 Bうんか | 槙野本 |
| こっきこっき | すっかり、がっちり | 槙野本 |
| こっこ | 〔幼〕犬、子犬 | 槙野本 |
| よのふとん | かけ布団、おー布団 例 だいぶ しじしなったけん、そろそろ「よのふとん」出さなー | 湖陵s |
| めそ(味噌)がくさー(腐る) | (例 そげね いつまでも話をおもえちょくと(保留)とめそがくさー) | 湖陵s |
| 八月ながせ | 9月頃の長雨 | 湖陵s |
| えたん道具 | 道具類を借り、返すときに付ける言葉 | 湖陵s |
| へた | 昔 薪で炊飯する時、鍋や釜の底に着いた煤 | 湖陵s |
| えのこかずら | 葛 | 加茂砂 |
| えぐ | 栗のイガが熟れて口を開けること(豆(さや)にも使います。「栗(小豆)がえぐやんなっちょー」、あるいは「小豆(栗)がえーじょー」) | 八雲 |
| きのみ | アブラギリの実 | 八雲 |
| はこだんさん | それなりの血筋、名家の出でありながら人物的にはあまりぱっとしない人のこと | 松江 |
| サトイモのかみ | 里芋の「おやいも」 | 湖陵 |
| だつなぎ場 | 牛を飼っている農家の庭の一部は、石畳状に石を敷いてあるところが多かったですね。 石の敷いてある牛を繋ぐ場所 |
湖陵 |
| よじくる | よじる | 横田 |
| よこざをいう | 無茶を言う | 横田 |
| やすーに | 容易に | 横田 |
| めこっぺ | 目分量 | 横田 |
| 耳がすえるほど聞く | 何遍も聞くこと | 横田 |
| おーぶる | 大人らしく振る舞う | 横田 |
| ほーらかす | 投げやりにして構わないこと | 横田 |
| べた | 地べた | 横田 |
| ほつる | ほどく | 横田 |
| だあー | 低いの意(障子の建てつけが悪りと思ったら、鴨居の真ん中が三分ほど「だあ」ちょうわ) | 湖陵 |
| すいこねえー | 泳ぎに行く、水に入る | 木次 |
| 以下2004年8月公開分 | ||
| はなをはじく | 頓着しない | 横田 |
| はなをあける | 唖然とする | 横田 |
| はぎれよーね | 気前よく | 横田 |
| あざかんがわり | 聞き取り難い | 湖陵 |
| こぢめ | 少なめに おおざにする(未確認)の反意語 | 湖陵 |
| やまがだそうず | ししおどし | 湖陵 |
| つづまり | 決着 | 横田 |
| つづめがあわん | 結論がでない | 横田 |
| ちゃちゃらかす | 焦点をぼかすような発言をする | 横田 |
| ちじれ | ぼろ布で織った袖無し、仕事着 | 横田 |
| 田打ち正月 | 旧暦1月11日 | 横田 |
| こしぬけ | こしぬけ という蜂はいなかったですか | 大東 |
| そばをくう | 側杖をくう、余波をうける | 横田 |
| せきせき | たびたび | 横田 |
| すんぽーする | 評価する、値踏みをつける | 横田 |
| すみたが | 炭を入れる箱 | 横田 |
| すねがだいい | すねが笑う | 横田 |
| かんかえる | 「かんかえる = 平泳ぎ」 | 松江 |
| 以下2004年7月公開分 | ||
| ごねんにあいまして | ご丁寧に | 横田 |
| かんどり | さとり、察し | 横田 |
| うじうじする | 蚤などが背中を歩くときの様子 | 横田 |
| いばり | おねしょう | 横田 |
| しなきん | シマドジョウ | 大東 |
| きびち | 小鳥を捕る仕掛け | 湖陵m |
| おろす | 告げ口すること | 八雲 |
| あかびら | カンパチの子 | 湖陵 |
| どうかん | 無毒のクラゲ | 湖陵 |
| ごぢ | キス | 湖陵 |
| ちいちぼ | うみににく | 湖陵 |
| ちいちぐさ | うみににく | 湖陵m |
| やけんかかって | これでもか これでもか | 湖陵 |
| えこやをはなれー | 破産、一家離散 | 湖陵 |
| ガーラ | 笹ユリ | 湖陵 |
| じゃんじゃん雨 | 大雨。激しい雨。 | 出雲 |
| そーれんば | 斎場 | 出雲 |
| ナギリ | 学名は「ギンポ」という魚ですがやはり海釣りの外道に釣れてきます。 当然職漁の対象外なので、魚屋には売ってません。 見た目はグロテスクな顔をした小型の穴子みたいですが、教えられて恐る恐る食べてみたのですが、実に美味です。 |
木次 |
| そーがまし | 既済:そーどがまし | 湖陵 |
| さーご | レンゲ | 湖陵 |
| おーざ | 量をふやす 薄くする | 湖陵 |
| 以下2004年5月公開分 | ||
| のとろべ | あおみどろ | 湖陵 |
| 谷渡り | 同じ集落内での婚姻 | 湖陵 |
| かけらかし | かけらかす(走る 登録済み)と異なった意味での使われかた。親の反対を押しきっての結婚。駆け落ちと意味が少しことなる。 | 湖陵 |
| めごした | 今ま風に言えば、おちこぼれ | 湖陵 |
| めご | 竹篭製の篩 | 湖陵 |
| げどまい | 土蔵の下屋 土間ではなく、板張りがしてある | 湖陵 |
| たなんと口 | 勝手口 | 湖陵 |
| みねがえー | 胸焼け みなじわす(登録済み)と同意語 | 湖陵 |
| づらごってみたいな | 雄牛のような顔 | 湖陵 |
| きおきのこやし | 薪に向かない木 燃え難い木 きおき=竈の脇の薪を置く場所/きどこのとどKEN[八雲] | 湖陵 |
| くぐちがたつ | 糸口が見つかる (くぐち 端っこ 登録済み)がありますが) | 湖陵 |
| とーめん・とーめんぐち | 唐箕 唐箕口のように風がいつも吹き抜ける場所 | 湖陵 |
| 藁ふご | 「かるこ」と全く同じもの | 湖陵 |
| かけさだめ | 農地の貸し借りの契約日(一月十五日だったとおもいますが、地主 小作との契約更改の日でした。我が家は自作農ではっきりしたことは解りませんが、小作農は小作料(物納)を払い、地主はご馳走して小作農家をもてなしたそうです。) | 湖陵 |
| なかえ | あがーたてから入った部屋 中の間 | 湖陵 |
| かばちのかわ | 口先だけ | 湖陵 |
| 以下2004年4月公開分 | ||
| とめちぢかつかん | (えーかげんにきりあげたら。とめちぢかつかん) | 湖陵 |
| ぼつけ井戸 | 簡易な浅い井戸:中山間地に多い井戸 山から湧き出る清水を溜め、簡単な屋根で覆い落葉などを防いだ。水道が普及するまでは山間地の井戸は殆どこれ。今もたくさん残っている。 | 湖陵 |
| だいだいぼ | 直訳すると総廟 変わった使われ方で肩車のこと:初めて聞いた時なんのことか、年寄りにきいてみた。「寄せ墓(総廟)は高く積み上げてある てんぐーま(登録済み)も高いーから」と。当町の西地区以外では、全く聞かない。今は死語 | 湖陵 |
| ねこたたき | タラの木の別名 芽のテンプラうまいが、これでは猫が可哀そう。今も使っています。 | 湖陵 |
| どんちんぐわん(ちんがんどん/平田) | 葬式 | 湖陵 |
| おー見舞い | 以前 農家はよく餅をついた。だいたい祝い事のときが多かったが見舞いにまで搗いた。病人は勿論食べないか゛最後のお別れの意味で。 | 湖陵 |
| よの風呂敷 | 大きな風呂敷のこと、家紋や鶴亀など藍染した昔の嫁入り道具の一つ。物を背負う時使った | 湖陵 |
| あんがあんが | ぬくてあばかんわ。あんがあんがすーやながのー | 出雲 |
| 以下2004年3月公開分 | ||
| たな池 | 小さな池 野良帰りの農具を洗ったり、種籾の浸漬等に使った | 湖陵 |
| とめちぢかつかん | えーかげんにきりあげたら。とめちぢかつかん | 湖陵 |
| 栗木どうぎょう | 見かけは信心深い人だが、実は腹黒い人:あの人は口では南無阿弥陀仏 ナンマンダブツ言っちょうだども栗木どうぎょうだけん)(諺?「栗木とどうぎょうに真っ直ぐなのが無い」) | 湖陵 |
| えがんばり | ねじれ者:こーなえがんばりがまた、あぎゃん事こと言っちょうわ | 湖陵 |
| たいのむし | タイジラミの同意語 | 湖陵 |
| めのさやはずして | 目を輝かせての意味 | 湖陵 |
| まいている | この時期(3月)よくまいているのは刺身にしてたべます。ブリ類 スズキなど青物類が脂がのり、丸々と太ったもの指して こう呼びます。タイやヒラメ、カレイ等、青物以外はそう呼びせん。 これが出雲弁か、共通語かは不明です。 | 湖陵 |
| あとみず | 上田の切り口から 下田へ落ちる水(棚田地帯でよく使う) | 湖陵 |
| らんでんする | 駄々をこねる(孫と宮へまえったら おもちゃのトーマス買ってごせてて、らんでんしーだけん、しかたなしに買った、) | 湖陵町 |
| 以下2004年2月公開分 | ||
| くしゃーり | 食べてばかり:子供らちゃ菓子がなんぼでもあぁだけん,くしゃーりだのぉ。 | 加茂町 |
| 以下2003年11月公開分 | ||
| びんびん | 普通のミミズ | 松江 |
| てっぽみみず | 大きいミミズ | 松江 |
| 以下2003年10月公開分 | ||
| あんずぐるう(あじんぐるう/湖陵) | どうしようもないと言う自分の状態を表すときに使う(・・・・・・・私、あんずぐるってしまった。・・・) | |
| もんもろこ | 綿が寄っている感じです。出雲弁で言うと、「わやくちゃ」に近いかんじす。(布団がもんもろこになっとーがねー) | 出雲 |
| 以下2003年7月公開分 | ||
| はんならかす | ほったらかす(「あげなとこに 本 はんなーかしとくと すててしまーじね」) | 大東 |
| 以下2003年6月公開分 | ||
| めとう | 「おんじょ釣り」はまさに「おんじょ = やんまの雄」を釣る遊びで当然「雌」を囮にしないと釣れません。その「やんまの雌」のことを「めとう(雌頭)」または「みとう」と云っていました。「めたお」と云っているところもあったようです。 | 松江 |
| おいがらす | (弟が兄より先に嫁を貰う、とか家を建てたとき)「おいがらすがさきのことしたじよ」 | 大東 |
| しゃんじゃらしげな | まともな ちゃんとした という意味で、非常に良く使うことば(「えーおせねなって まちとしゃんじゃらしげななりせやれ」) | 大東 |
| さんかくだも | 四手網 | 松江 |
| こなこなしちょー | 粉っぽい(「この蕎麦えらい こなこなしちょーが いでよが わけこたねかや」⇒「この蕎麦いやに粉っぽいが 茹で方が少ないんじゃびどないかい」。 「こなこなする」) |
松江 |
| つくばむ | しゃがむ | 仁多 |
| 以下2003年4月公開分 | ||
| しーから | 「それから」の訛り(「しーからの もどーがけに ○○買ってきてごいた」⇒ 「それからね 帰りに ○○を買ってきてくれよ」) | 松江 |
| にがふら | 淡水タナゴ | 平田 |
| にが | 淡水タナゴ | 出雲 |
| 〜さら | 松江 | |
| 以下2003年3月公開分 | ||
| ののごじ | 小さなハゼ「よしのぼり」 | 松江 |
| はらめめぞ | 回虫 | 大東 |
| げじ | 小さいムカデ | 仁多 |
| こんこんだま | ビー玉 | 仁多 |
| そうものば | 漬物などを入れておく小屋 | 仁多 |
| まやまた | Y字型の棒(家畜用) | 仁多 |
| 以下2003年1月公開分 | 仁多 | |
| あぶらいし | 見た目は油を塗ったようで非常に重い石 | 大東 |
| ごぎ | 〔魚〕イワナ:用例をお願いいたします | 仁多 |
| えぼ | 釣り餌 | 大東 |
| たねんぱ | ねんぱごの田んぼにいるものは少し大きく | 大東 |
| どじょきん | どじょう | 大東 |
| ひがい | はえんごはの小さいのは銀色ですが、少し大きいのはオスは真っ赤になり口の周りにばんばこができます | 大東 |
| ぺんぺこ(めめず) | どばみみず | 大東 |
| ごじれんぺ | 川魚、ごり | 大東 |
| かめつぼ | こえだめ、野つぼ | 大東 |
| あんげほんげ | ほんがほんが? | 平田 |
| 以下2002年12月公開分 | ||
| じごなし | 絶間なしに(こなこや あげに じごなしに くゎれてえもんだの えーたい口えごかいちょーがな) | 松江 |
| じごはてもね | 絶間なしに(〜 まーじけ じごはてもね くゎれーもんだの 〜) | 八雲 |
| だんね | 大丈夫(「お前 酒のんじょーだらが 運転せわねかや」「だんねが ビールちょんぼーだけんわかーせのわな」) | 松江 |
| かったら | 固太り(まーじ この赤ちゃんは かったらとして おおけね ならいましじね) | 平田 |
| しょうじばんじ | 正月料理の素材 | 仁多 |
| えびきー | カマきり の胴の中から出てきて ピョンピョン はねくり廻るあのヘンな虫 | 八雲 |
| さながら | しかしながら、されど[逆説的用法](なんのきなしね はないちょーと えずもべんやなんかい なんぼでも でーだども さながら、はないてみ てって えわれーと なんだー えわれんやね なって しまーがね) | 八雲 |
| 以下2002年11月公開分 | ||
| ぞーくー | 荷崩れ状態(ぞーくらんようにからんでください) | 平田 |
| せったせった いー | (息せききって)ふうふう 云う(こな子や 宿題してからあそばにゃ また ねー前に せったせったえわんならんでや) | 松江 |
| かごぶろい | 最後でなくなること(かごぶろいだけん やすんしちょきますわね かてごしなはいね) | 八雲 |
| おこす | ふざける(じがねことばっかえってかーに おこいちょーさがーの) | 松江 |
| おんぼろかんぼろ | 壊れて役に立たないもの | 斐川 |
| けじんたてる | もたもたしてる(おまえなにそげに けじんたて ちょーかい) | 仁多 |
| あんごあんご | 乳児が最初に発する言葉にならない言葉 | 松江 |
| きのこくま | (緊張で)コチコチになっている様です(“け おまえ なに きのこくまみたいね なっちょらっしゃりゃ しゃしんとーとき どま ちと わらわっしゃいや”) |
八雲 |
| はなふげぐさ | エノコログサ(“かえる つーだけん はなふげぐさ とってこいや”) | 八雲 |
| 以下2002年10月公開分 | ||
|
あえくーでー |
”あえでー”の同意語 | 八雲 |
| たいじらみ | 鯛の口からポロっと出てくるあのヘンな虫 | 松江 |
| ひめさん(おひめさん) | かめむし | 平田 |
| こご | 魚のにこごり | 八雲 |
| ほうがい | 魚のはらびれの上の脂ののった部分 | 東出雲 |
| すはら | 魚のはらびれの上の脂ののった部分 | 松江 |
| どーじる | なにかの反動で別の筋肉痛が起きる(そげに せわやくと 明日 どーじてえらいでや) | 松江 |
| えせえせがい | むず痒い(せなが えせえせがいて えけんけん ちょっこー かいて ごいた) | 八雲 |
| がんぎやしー | 一生懸命、身を粉にしての意味(こなし は え とし だね がんぎやしー で やっちょっちゃーの) | 東出雲 |
| 以下2002年9月公開分 | ||
| いんかき(えんかき) | 煙突掃除 | 東出雲 |
| かっぺき | 自分本位で我儘: まーじ あのし は かっぺきな し だがぁ |
斐川 |
| さんだがね | 「あやがない」と同義: こなが くーと よーに さんだがねことんなーけん よばんこにしょや |
松江 |
| ほうむし | 〔昆〕カメムシ | 出雲 |
| しょーたち | 性格 | 八雲 |
| えげそげもね | あじもそっけもない、にべもない | 島根百科辞典 |
| いっかな | 「ばば」の間隔を「いっかな」と言う人がいるんですが | 東出雲 |
| じきこと | (直ぐに)あら じきこと あらけー がの | 八雲 |
| かっぺき | どなたかご存じですか? 「かっぺき」は、どうも諸説があり、「活壁」の読み、「壁木」、「合壁」 |
東出雲 |
| じゃんがこと | たくさん | 八雲 |
| てっぽんかっぽん
<もっそ> |
青紫蘇に良く似た葉っぱ<もっそ>の植物があって、その葉を4つ折りにして漏斗状にし、左手(左利きは右)で軽く握り拳を作り、 漏斗状の葉を、握り拳の指の間の隙間に入れ、反対の手で上から叩いて ポンと音を出す遊びでした |
八雲 |
| おんた | ホタルブクロの中のおしべが真直ぐなもの | 木次 |
| めんた | ホタルブクロの中のおしべが三つぐらいに分かれているもの | 木次 |
| てっぽかっぽさん | ホタルブクロ | 木次 |
| かんやつ | 今でも、年配の人は使っています | 八雲 |
| かんとこ | 今でも、年配の人は使っています | 八雲 |
| えじこち | はっきりとした、という意味だそうです | 東出雲 |
| こうちゅう(こーちー) | ”きょ の はんだい ねわ こーちー に あーもん が ねの。” | 東出雲 |
| どんがどんが | 着物やズボンの丈が短くて、足が出ている様(おまえ ズボンが どんがどんがしちょーがの あわせて こっさえでや) | 八雲 |
| 以下2002年8月公開分 | ||
| はぎし | 歯茎の痛み | 斐川 |
| とこぶし | くるぶし(踝) | 八雲 |
| ぼんだめそ | 首と後頭部の付け根でへこんだところ | 八雲 |
| はんじーだす | 引っ張り出す(自分の行動): | 八雲 |
| やめせぎ | 東出雲 | |
| ふとじん | ”こぎゃん ぬく ふ が ちじく と しぇかい で ふとじん が あー。” ”この様な暑さが続くと世界では人が死ぬよ。” |
東出雲 |
| 以下2002年7月公開分 | ||
| なべしまえき | 死ぬこと | 八雲 |
| あひるのあぜわたー | 長時間しゃがんでいて急に立ち上がると腰が痛くて伸びないことがありますが、その状態で歩く格好を言う | 東出雲 |
| 角打(かくうち) | 酒屋のカウンターでコップ酒を立ち飲みすること | 松江 |
| じわ | 先日の大雨で意宇川が増水しましたが、こんな時(おおじわ が にけー やな めじ が でたのー。)「おおじわ が抜ける様な水が出ましたね。」” | 東出雲(八雲) |
| 以下2002年6月公開分 | ||
| におくー | 共通語 荷を順々に繰り出すこと(荷送り) 解説 リフト等が無かった時代、大量の荷物をトラックに積み込むとき、積み込む人の手元まで、荷物を順々に繰り出すことを「におくー」といった。 |
八雲 |
| めのさいはじいて(めのさやはずして/湖陵) | 目を輝かせての意味 | 出雲 |
| こきびたねがわり | =きびたねがわり | 八雲 |
| のやどめ | 農作業を一斉に休業すること | 東出雲 |
| なないら | 結果的には(なないら あげだけん そげせなえけん) | 木次 |
| よーしけー | そぎゃん よーしけた こと いーだ ねわの | 東出雲 |
| がんのあな | 頑固で言うことを聞かない子供を「がんのあな」と言います。 | |
| おはんさい | ”とるしぇ が おはんさい だげなの。”ということで、「くびにする」「ほす」意味だそうです。 | 東出雲 |
| かわあらし | 川風の場合 | 八雲 |
| たばこ くゎこい | 煙草吸いましょう? | 八雲 |
| 思い立つ | 決心しかねること、二の足を踏むような | 松江 |
| おのかいな | おーらかな、呑気な | 東出雲 |
| すいこねる | 吸い込まれる | 出雲 |
| かど | 米だけのいわゆる”銀飯”はかどある場合でないと頂けなかった | 東出雲○ |
| しもくじゃら | めちゃくちゃ(ちゃちゃこもちゃこ) | 八雲 |
| やってこって(やてこて) | 反対、取り違え(そってこって) | 八雲 |
| おいおろし | 山の上から下におろす場合 | 八雲 |
| にくーごし | 荷を順々に繰り出すこと | 東出雲 |
| ぐあいしち | 「ぐあいしき」のこと | 横田 |
| 以下2002年5月公開分 | ||
| つべた | 魚の「エイ」のことです | 東出雲 |
| ばんこ | 塞ぐ、閉ざす、せき止める | 松江 |
| ばんいた | 「へら」を当てるときに使用する敷き台 | 松江 |
| ほでしか | ばくたい | 東出雲 |
| さでしか | ばくたい | 東出雲 |
| ごてしか | ばくたい | 八雲 |
| くそおそい | ぼろかくし | 八雲 |
| 手引く | 試してみる、打診する | 漢東本 |
| じまっちょー | いってみただども 戸が つんじまっちょったわー | 松江 |
| ふじめそ | 東出雲 | |
| 以下2002年4月公開分 | ||
| あしなさ | 明日の朝 | 松江 |
| どーじ | 野菜 | 安来 |
| いきびっとん | いい気味だ | 松江 |
| てあいしき | そら てあいしき がわりかったの」⇒「それは 相手が悪かったね」 | 松江 |
| 以下2002年3月公開分 | ||
| ひんどー | 「上品ぶること」“そげん ひんどった こと えわんでも ずどんぎーで えがの” | 八雲 |
| ひす | 乾く | 安来 |
| ギャツ 抜いた | 用例を作って頂けないでしょうか(共通語訳:キモをつぶした) | 漢東本 |
| はざぼし | 「=はでぼし?」能義郡方言録「はざら=狭間」はざら干しの転? 古代の すすし干し(藁にお干し)に対して はざら干し といったものか? |
東出雲 |
| まくさみたえなはなし | 「話に脈絡がなく、話題が混在していること」 「け おまえの はなしゃ まくさみたえなはなしだけん よわからんがの」 |
八雲 |
| もしくそのでーやな話 | (虫くその出るような〜)「古い話」 | 八雲 |
| 以下2001年9月公開分 | ||
| はなしー | 端っこ はなた と同義 | 東出雲 |
| がんのあな | とても頑固なこと | 東出雲 |
| だいしょも | 大所望の転 ごくずき | 東出雲 |
| ささやや | ささやー? | 東出雲 |
| 茶をまじぇー | 茶を点てる | 東出雲 |
| さげしい | 土地や畑が傾斜していること | 東出雲 |
| ほどんこ | ほどほどに の意か | 東出雲 |
| てんかぶち | ”つぐみ”を捕る罠 | 東出雲 |
| いーしょやん | いい性格 | 平田 |
| つむじかじぇ | 北東の風 | 斐川 |
| 以下2001年8月公開分 | ||
| はっとふんだ | 意味不明 | 東出雲 |
| おとやしん | あとくち(田んぼの水の落とし口)→おとくち おとばれる あとごろ??? | 東出雲 |
| にじょだれ | 東出雲 | |
| おだ | 「おだ」。魚の一種なんですが。小さい魚の総称? | 東出雲 |
| りーん | 祖祖父が使っていました。「えごくけん、りーんとちかんじょらなえけんがな」。しっかりと、ということでしょうか? | 東出雲 |
| こんねち | 「あのしはこんねちなことばっかしいっちょっ ちゃーが」 | 東出雲 |