山田方谷書「己欲達先達人」
慈眼寺「会見の間」の床柱に、達筆な文字の掛軸がかかっている。河井継之助が唯一の師と仰いだ、備中松山藩の陽明学者山田方谷直筆の書である。 左の壁には岩村精一郎と並んで河井継之助の肖像画がかかっているが、継之助は師の教え通りに、幕末の時代を生きたのであろうか。 この書の意味するところを調べてみた。 (2009.6.30) |
慈眼寺「会見の間」の山田方谷直筆の書 |
「己欲達先達人」と書かれている。 論語の孔子の言葉として、「己欲立而立人 己欲達而達人」 己(おのれ)立たんと欲して人を立て、己達せんと欲して人を達すべし、(自分がこうなりたいと思うなら、自分から他人にやってあげなさい)がある。 この論語の後半部分の「己欲達而達人」の「而」が「先」になっているが、この方がわかり易い。 こうゆう文を解読するのは苦手であるが、「己(おのれ)達っせんと欲すれば、先に人を達すべし」、であろうか。 |
自分が達しようと思うなら、先に人を達してあげなさい |
もどる |