NHK大河ドラマ「天地人」

 2009年のNHK大河ドラマは、戦国の武将直江兼続を主人公にした「天地人」に決まった。
兼続は長岡の北部にある与板城主であり、兼続を育てた上杉謙信は栃尾、そして兼続の弟の与七実頼が治めた地が小国と言うことで、長岡の3箇所がゆかりの地になっている。
また、「天地人」の原作者の火坂雅志さんは中学時代を長岡で過ごしたゆかりの人で、来年の長岡は「藩校サミットin長岡」の開催とも併せ、大きな盛り上がりが期待できる。

兜の前立てに「愛」の文字を掲げ、「義」を貫きながら戦場を駆け廻わる波乱の生涯を送った直江山城守兼続はどんな武将か。
天下人の豊臣秀吉から直接の家臣に誘われながらも、謙信亡き後の主君上杉景勝を支え、上杉家のナンバーツーを選択した。秀吉からは上杉家の家臣として、破格の米沢30万石の待遇を与えられることになる。
また信州上田の真田幸村の生き方に感銘する人は多いが、越後の人質時代に幸村に最も影響を与えたのも兼続であろう。直江兼続は戦国乱世の中で魅力溢れる武将である。
「愛」の前立てで戦場を駆けた直江兼続

 NHKは主人公の直江兼続役だけを妻夫木聡と発表した。知性派で若手俳優のホープである。
上杉謙信、景勝との主従関係、そして妻「お船(おせん)」との夫婦関係、真田幸村との師弟関係などがドラマの上でも重要視されるので配役の決定が楽しみである。
妻夫木聡は主役決定後の記者会見で、「兼続の『義』と『愛』の心を演じることで、視聴者に人間のあるべき姿を感じてもらいたい」と語った。
直江兼続は妻夫木聡に決定 ドラマで重要な夫婦愛

 一足先に与板郷土資料館と城山(じょうやま)にある与板城跡を見学してきた。
長岡駅前の垂れ幕 長岡駅前のみやげ物店
与板郷土資料館 資料館前の直江兼続の像
城山前に翻る幟 城山のみやげ物店
この山が与板城跡 城の登り口の八幡神社
ここから急な山道 約15分で山上の城跡

 「与板城跡(直江城跡)」                   新潟県指定文化財

 通称城山(じょうやま)と称し、上杉景勝の家老直江山城守兼続の居城である。全山すべて城郭の型をなし、さらに人工を加えた豪壮な山城である。

大手口を登ると104メートルの山頂が実城で、二の郭、三の郭、大壕、兵溜から篝火台、弓場、射撃場などの跡があり搦手口に通じている。中越を一望に収め、千体川を内壕に、信濃川を外壕にした雄大な一大山城である。

城主直江兼続は、城下の開墾に力を入れ、農業の発達や鉄砲・刀剣の製作、市場の開設など産業の発展に尽し、城下町としての繁栄の基礎をつくった。また、越後の惣奉行の要職にあたって、越後の統一と発展に尽力した第一人者である。

                                長岡市教育委員会

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