河井継之助記念館が開館

 読売新聞に連日、長岡市の河井継之助生家跡地に市立記念館が開館する記事がのった。

 11月28日夕刊には、長岡市が生家跡を建物ごと購入、建物を記念館に改修し、12月27日にオープンする。中には備中松山藩の山田方谷を訪ねた旅を綴った「塵壷」の原本などゆかりの品を展示する。開館当日には昨年末のテレビドラマ「駆け抜けた蒼龍」で河井継之助を演じた中村勘三郎が駆けつける予定である。

 11月29日の読売新聞1面「編集手帳」には、「彼が薩摩か長州に生まれていれば、私たちの財布のなかには今、彼の肖像が印刷された紙幣が入っているかも知れない。そう語ったのは司馬遼太郎さんである」という書き出しで、継之助は藩政改革の偉人か、長岡を戦火に巻き込んだ張本人か評価は分かれているが、記念館を訪ねて悲劇の人の足跡をたどる日を心待ちする歴史愛好家も多いと解説している。

読売新聞(2006年11月29日)
改装が進む旧河井継之助邸の跡地

 長岡市では数年前から「歴史シンポジウム長岡歴史会談」を開催してきたが、記念館の開館に合わせ第6回目を開く予定である。
長岡市立中央図書館のホームページでは、「河井継之助と明治維新」のタイトルで、ホテルニューオータニ長岡を会場に、継之助ゆかりの土地の首長を招いて歴史会談を開催するとのっている。

第1部首長シンポジウム
 秋岡高梁市長、菅家会津若松市長、小沼只見町長、森長岡市長

第2部講演会
 講師:加古一朗高梁市文化交流館学芸員
 「至誠惻怛(しせいそくだつ)、以てこれを行うー山田方谷と河井継之助ー」

第3部河井継之助記念館開館記念特別鼎談
 歌舞伎俳優18代中村勘三郎、郷土史研究家稲川明雄、森民夫長岡市長

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