長岡藩がわかる本

 司馬遼太郎の『峠』で知られた河井継之助、山本有三『米百俵』の小林虎三郎、そして慈眼寺での会談の重要性などを理解するには、まず長岡藩のことを知る必要がある。
この3冊があれば歴史の舞台となった長岡がほゞ見えてくる。
(価格も入れてあるが、営業が目的ではありません)
  
幕末を駆け抜けた河井継之助の史蹟をたどったお薦めガイドブックである。
長岡市だけでなく、小千谷市、会津若松市、只見町などゆかりの地にある継之助の史蹟も紹介している。
無料配布とはとても思えないような豊富な内容である。各地の観光課の電話番号までのせてあり、長岡の史蹟観光には必携のガイドブックで、困ったらこれを開けば良い。
発行:長岡市観光課
価格:無料配布
常在戦場を家訓とした長岡藩の創設、城下町長岡、人々のくらし、戊辰戦争、そして戦争後の復興など、長岡藩の誕生から藩が現代に残した思想などを探る。

河井継之助、米百俵などに精通した地元の著者が、長岡藩の全貌をまとめた1冊である。

著者:稲川明雄
発行:現代書館
価格:1600円
長岡城は遺構が何一つ残されていない全国でも稀な城である。さまざまな古絵図に描かれた城や堀、門など、かつてあった美しい風景が、現在の街のどこに位置するのか推定する。

この本を片手に市内をめぐると、あたかも江戸時代にタイムスリップしたかのようである。

著者:青柳孝司
発行:新潟日報事業社
価格:1400円

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