蒼柴の杜よ、蘇れ

 先日、長岡に関連する会合があり、この本の紹介があった。
さっそく注文したら送られてきた。
「蒼柴の杜よ、蘇れ 桜、さくら」という本である。

 震災直前に偶然撮った写真が、いまは貴重な記録となった。
著者桜井カツエさんの悠久山の美しい写真と、古田島吉輝長岡震災資料館長の歴史解説が素晴らしい。

 子供の頃の悠久山は、一之鳥居から参道を通り蒼柴神社に向かったが、車社会となったいまでは、駐車場から北参道を通り、歴史ある本来の参道は通ることが少なくなった。
本を見て、数十年ぶりに桜の参道を通った子供の頃の記憶がよみがえった。

 最初、発行元がトーア仏壇株式会社というのが奇異に感じられたが、本を見て納得できた。


 長岡市でも小千谷市でも、市民はいま復興に取り組んでいる。こなごなに砕けた歴史ある石灯籠を見ると、蒼柴の杜が蘇るのかとても心配である。

 出版によせたBSN新潟放送のパーソナリティ大倉修吾さんの言葉が印象的だ。

 大地の神々に申し上げます。私たちは、良いことも悪いこともしてきましたが、その時なりに神々は許して下さいました。2004年10月23日午後5時56分。本当に神は怒られたのですね。あれ以来、新潟県内はいつも揺れています。私たちの何が悪いのでしょうか、教えて下さい。(「桜、さくら」より)

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