2010年度招魂社祭

 悠久山の蒼柴神社の隣に、戊辰戦争と西南戦争の戦死者を祀る招魂社がある。旧長岡藩士族およびその趣旨に賛同する会員で構成される柏友会では、毎年5月に招魂社祭を行っている。
長岡城が落城したのは慶応4年5月19日のことであるが、その日に近い日曜日に招魂社祭としている。
昨年の藩校サミットが長岡で盛大に行われたこともあり、本年は例年よりも参列者が多かった。招魂社祭の後は総会、講話、直会と続くが、今年の講話は東京在住の会員の牧野創氏である。牧野氏は河井継之助の妹の安子の子孫で、「常在戦場のふるさとを訪ねて」という演題である。昨年豊川市で開催された「牧野一族展」で、牛久保だけでなく牧野家に縁の各地区を訪ね、調査した内容が中心であった。
牧野家と松平家(のちの徳川家)が、しのぎを削った三河時代などは興味ある内容であった。牧野創氏は柏友会の中でも、歴史に精通した理論家である。

左に大隊長山本帯刀、右に総督河井継之助、奥の建物が招魂社

牧野忠昌さまご夫妻 三根山藩牧野忠由さま 会津・長岡殉節会のみなさま
全員で勇敢な祖先を思う 左端に軍目付二見虎三郎 牧野創氏の講話

 これ以下は2009年度の招魂社祭である。
この年は元服を終えられた牧野忠慈さまが、単独で榊を奉納されたことである。源平の合戦から連綿と続く由緒ある牧野家に、次世代をになう若君さまが登場されることは嬉しいことである。
講話は関東在住の村上徳光氏である。先祖は村上藤左衛門で5月24日の杉沢の戦いで亡くなった。庄屋は墓碑と形見の品を代々引き継ぎ、遺族に渡ったの藤左衛門の孫の世代だった。

牧の年は若君牧野忠慈さまが単独で榊を奉納

牧野忠昌さまご夫妻 雨の招魂社祭 村上徳光氏の講演

もどる