司馬遼太郎「峠」の自筆原稿が見つかる

司馬遼太郎の「峠」の自筆原稿が見つかり、関係者が姫路文学館(兵庫県姫路市)に寄託
されたことを同館が発表した。
(2009年12月10日)

司馬遼太郎「峠」の自筆原稿見つかる

司馬遼太郎「峠」は昭和41年(1966)11月から昭和43年5月まで、1年半にわたり毎日新聞に連載されていた。
今回見つかった原稿は、400字詰め原稿用紙2144枚という膨大なもので、連載全543回のうちの536回分である。残る7回のうち4回分の16枚は、すでに長岡市の河井継之助記念館で展示されている。したがってまだ行方がわからない原稿は3回分となる。
河井継之助記念館の稲川館長は、2006年に調べたが、行方がわからなかった原稿で、残り3回分の発見を期待したいと喜びを語っている。

発見された自筆原稿 昭和43年「峠」刊行 昭和50年発行文庫本

寄託したのは姫路市で生まれた俳人の故赤尾兜子(本名・俊郎)氏の遺族で、兜子氏は大阪外国語学校(現大阪大学外国語学部)で司馬遼太郎と同級生で、毎日新聞学芸部で「峠」の編集の担当をしていた。
原稿は左下に「司馬」と印刷された用紙に、文章は万年筆で書かれ、赤鉛筆で推敲の跡が見られる。姫路文学館では来年1月6日から公開する。 

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