山古志の避難指示が全面解除

  中越地震で最後まで継続していた旧山古志村5集落(現長岡市)に対する避難指示が、4月1日午前9時に解除された。
ヘリコプターによる全村避難から、実に約2年5カ月ぶりのことである。報道によれば対象となるのは141世帯416人だが、そのうち帰村を希望する世帯は、約半数の73世帯にとどまるとのことで、中越地震の傷跡の深さをあらためてうかがわせる。
それに先立つ3月24日には、土砂崩落で不通となっていた妙見の県道(旧国道17号)が復旧し、長岡と小千谷を結び山古志へ通ずる大動脈がつながった。

 県道開通の1日後の3月25日、今度は能登半島が震度6強の強い地震に襲われた。安全地帯と思われていた能登半島の地震は活断層によるもので、千年から数万年に1回程度と発生の頻度は低い。それだけにどこでも大きな地震が起こり得る可能性を持った列島の上で、我々が暮らしていることを印象づけた。
一日も早い復旧をお祈りしたい。

中越地震の直後 浦柄橋の先で土砂に埋まる
対岸の「峠」文学碑 文学碑付近からの榎峠 川へ転落したトラック
榎峠古戦場 古戦場の上から 榎峠の長岡市側
崩れた榎峠 工事中進入禁止 削られる榎峠

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