7エレHB9CVアンテナ

現物はすでに7エレ八木アンテナに転用してないので、製作の説明だけします。

本アンテナを作るきっかけとなったのは、ローカルのOM局とラグ中した際に
給電しないリフレクターを追加するとFB比がよくなり、びっくりするほどサイドが
切れてFBですよとのアドバイスからです。

<材料と製作>
材料は5エレ八木および7エレ八木と同じく近くのDIY店やホビーショップで簡単
に手に入る物ばかりです。
エレメントクランプはロケット店オリジナル製品を使いました。
表4に材料リスト
を示します。

エレメント、ブームの材料・つなぎは5エレ八木と同じですので参照してください。
フェーズラインはTVの300Ωのフィダー線を使いました。

 

<表4. 材料リスト>
材料名 規格寸法 数量 備考
アルミパイプ φ6 ― 1m 1本 ショートバー用
φ10 ― 1.5m 14本 エレメント用
φ12 ― 1m 1本 エレメントクランプ用
φ22 ― 0.5m 1本 ブームつなぎ用
φ25 ― 1m 1本 ブーム用
φ25 ― 2m 3本 ブーム用
エレメントクランプ φ12用 7個 ロケット店オリジナル
クロスマウント MAX φ50 1個  
目玉クリップ 4個 ショートバー用
アルミケース 1個 MJコネクタ用
ベーク板 t=3mm,30mm×80mm 2枚 マッチング部分
ガスホースクリップ 小,15mm用 14個 エレメント用
TVフィダー 300オーム 1m フェーズライン
MJコネクター   1個 マッチングBOX
圧着端子 M3用 4個 マッチング部分
ビニール線 AWG #18 5cm マッチング部分
ビス M3 4個 マッチング部分
ナット M3 4個 マッチング部分
ワッシャ M3 4個 マッチング部分
ビス M5 2個 ブーム接続用
蝶ナット M5 2個 ブーム接続用
シリコンゴム KE45(信越化学) 少量 マッチングBOX防水用

 

<給電部の製作>
給電部のラジエータ側は既成のアルミケースにMJコネクターを取り付け、ベーク板
で絶縁してフェーズラインの取り出し端子を作ります。
リフレクター側はベーク板のみでフェーズラインの取り出し端子を設けます。
フェーズラインはTVの300Ωのフィダー線の真ん中に切れ目を入れて、クロスさせ
てその部分にビニールテープを巻いて固定します。
両端はそれぞれ圧着端子でカシメて処理します。
下記に給電部の図面を示します。

 

<エレメントクランプ部の加工>および
<ブームの加工>は5エレ八木、7エレ八木と同じですので参照してください。

 以下に寸法図を記します。

 

(注)ショートバーは実際にはエレメントの真下になりますが、見やすいように図示しました。

 

<調整と運用>
各エレメントは設計寸法でほぼよいようです。シビアに調整する場合は、少しずつ
切って最適値を決めます。
特にラジエータの寸法が微妙にSWRに影響してくるようでした。
ショートバーの位置を変え、SWRが落ちるところで固定します。
本アンテナは机上の設計と、カット&トライで寸法を決定しました。

現物はすでになく、シミュレーションと違う結果が出るかわかりません。

アンテナのSWR特性は50.0MHz〜51MHzで1.5以下となり、実用できるも
のでした。サイドの切れもよくそこそこの性能だったように思います。